激突‼︎超時空世界大戦‼︎   作:短号司令官

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長い、そしてエグい


第四話 反撃

 

 

対空ロ号弾、プラズマ弾同時斉射による戦術、通称天の業火。

ロ号弾及びプラズマ弾を二艦もしくは砲塔から個別に発射し目標付近で近接信管で同時点火。

第一段階でプラズマ波が炸裂し触れた対象は一瞬にして高温の液体になり「大きな穴」が空き、パイロットは身体中の水分が膨張し水蒸気爆発を起こす、対象や装甲に開いた穴から気化燃料が入り込み誘爆する仕組みである。

気化爆発も水蒸気爆発が同時に起きる為、その威力は放射能こそ発しはしないが核爆弾や原爆にも匹敵しうるとのこと。

 

 

 

 

 

 

 

 

大和「たっ……たったの……一撃で…全機撃退…?」

 

長門「あり得ない……」

 

 

艦としての記憶を持つ彼女達が記憶を辿っても、今目の前で起きた出来事は確かに常識からすらばあり得ないことだ。

だがそれを考えたのは艦娘だけではない。

海自側だって自分達でも10数分は要しよう相手をものの数十秒程度で葬るというのだ。

 

いぶき

 

秋津「"戦艦は航空機に弱い"というのが通説だが…おそらくあの二隻にはそれは通用せんでしょうな……」

 

それを指令席から聞いていた涌井も黙って頷くしか出来なかった。

 

新波「それにしても……」

 

目の前に浮かぶ二隻を見て新波が言う。

 

新波「あの二隻…まるで…」

 

涌井「戦艦大和……のようだな」

 

新波「…我々の知る大和とは似ていますが、大和ではない…」

 

秋津「確か、戦艦"日本武尊"」

 

涌井「我々の世界でいうところの大和なんだろうが…もう一隻はなんだ?えらくバカでかい」

 

 

 

 

 

 

みらい

 

角松「柳、お前あのバカデカいドリルをつけた方の戦艦は知ってるか…?」

 

柳「知りませんよあんなの…」

 

みらい艦橋から様子を伺う角松ら

 

柳「推定でも一方は300いくかいかないか、もう一方は300mはゆうに超えてますよ」

 

角松「あんなモンつけて、敵艦に体当たりでもする気か…?」

 

 

 

 

 

 

 

日本武尊

 

『電探より報告。敵影消失、全機撃退です』

 

大石「やったか……!」

 

原「それにしても…すごい威力でしたな」

 

大石「あぁおそらく今まで撃ってきた中でも最高火力に匹敵するだろうな」

 

富森「とすると、今後はプラズマ弾も量産されるのですか?」

 

大石「影山氏から渡された技術や製法を基に現在試作中とのことだ。年末には我が艦にも配備される予定だ」

 

原「おぉ…!」

 

富森「そうなりますと、我々は益々向かうところ敵無しとなりますな」

 

大石「今や第三帝国は強大となりつつある、この未来の技術をヒトラーが我が物にするのも時間の問題というわけだ。ならばそれ相応の力を持たざるを得ない」

 

目には目を、歯には歯をというように後世日本もできるだけの力は供えるようにシフトチェンジを計りつつある。

 

大石「通信、至急()()に伝達。作戦の第二段階だ」

 

「了解。内容は"隠蓑ヲ取レ"でしたね?」

 

大石「あぁ頼む」

 

大石の言う第二段階とは?

果たしてここからいかなる展開が待ち受けているのか?

 

 

 

 

日本武尊よりその電文が発せられた直後日本武尊、羅号を除く護衛部隊は通信やレーダーなどの電子機器が不調を起こし始める。

 

菊池「おい!どうなってる⁉︎」

 

「ダメです!レーダーにソナーどれもまともに使えません!」

 

梅津「故障か⁈」

 

青梅「いえ、機能こそしていますが。レーダーは左舷側が一面ホワイトアウト、ソナーはノイズが激しくて何も聞き取れません」

 

菊池「どうなってるんだ……⁉︎」

 

 

 

いぶき 甲板上

 

淵上「補給はまだか⁉︎」

 

「今急がせてます‼︎」

 

淵上「頼むぞ…次敵がいつくるか分かったもんじゃ…⁉︎」

 

そう言って甲板から左舷に目をやると電流のエフェクトのようなものが見えてくる。

 

 

上空 F35JB

 

迫水「なっなんだ⁉︎」

 

上空から見ると分かるが一帯に電流がほと走っているかと思えば、次第に何かの影がぼんやりと浮かび上がり、その姿が詳細になる。

その視線の先に現れたものは……

 

「「「⁉︎」」」

 

羅針艦橋・下部見張所・戦闘艦橋・測的所・上部見張所の順で配置された独特の艦橋を持ち背負い式に配置された35.6cm砲四基八門を搭載した日本海軍初の弩級戦艦

 

金剛型戦艦一番艦 金剛

 

さらに続いて二番艦 比叡、三番艦榛名、四番艦 霧島と続く。

 

金剛「アレ…昔の私達…?」

 

人ではなく、艦だった頃の自分を目に艦娘の金剛姉妹は不思議な気分に囚われていた。

 

比叡「確かに…確かに私達です…」

 

榛名「……っ!見てください!また何かきます‼︎」

 

金剛型に続いて再び艦が空間から浮かび上がってきた。

 

大鳳「あれは…‼︎」

 

飛龍・蒼龍・瑞鶴・翔鶴「「「「私達⁉︎」」」」

 

航空母艦 飛龍、蒼龍に続き、翔鶴型航空母艦翔鶴・瑞鶴が現れさらにそこから四隻やいぶきを凌ぐ巨体の空母が姿を現す。

 

 

新波「おっ……おぉ…‼︎」

 

涌井「なんとでかい」

 

全長:320m 全幅:75m 基準排水量:7万8000t 最大速力:40kn 電磁射出機:2基を搭載した戦略空母建御雷であった。

 

 

建御雷 艦橋

 

高杉「やれやれやっとか」

 

「ご苦労様です。それにしてもうまく電磁迷彩も機能してくれましたな」

 

高杉「本艦を含む金剛型、飛龍、蒼龍、翔鶴型に零式動力炉を優先配備したお陰だな」

 

 

影山元大佐が後世海軍にもたらした超技術の数々は驚きべきものであった。

特に動力炉に関する技術は戦艦、空母の大幅強化に繋がりさらには超電磁砲、即ちレールガンの開発にも大きく影響を与えた。

今し方高杉艦隊の使用した"光学迷彩:隠蓑Ⅴ型"もその一つであり、これは艦周辺に強力な電磁波の壁を作り出し周囲に溶け込むと言うものなのだが思わぬ効果により、敵味方問わず全てのレーダーソナーに映らないもので発見には特殊な赤外線双眼鏡を使用が必要である。

 

「各艦配置よし!」

 

高杉「各空母に下命、迎撃機を発進させよ」

 

「はっ!」

 

直ちに建御雷以下5隻の空母から閃電改、光武改が発艦していく。

 

 

 

羅号

 

入江「敵の殲滅は成功ですな」

 

前原「航空戦力はな」

 

入江「あぁ…確かに水上戦力はまだ残っておりますが、どうしますか?航空隊に任せるのですか?」

 

入江に聞かれ顎に手を当てて考える前原。しばらくして指を鳴らす。

 

前原「よし、艦長我々も出るぞ」

 

品川「はい?」

 

入江「…とすると最大戦速で潜航しますか?」

 

前原「いや、上からいく」

 

それを聞いた両者は顔を見合わせて頷く。

入江がマイクを手に艦内放送を入れる。

 

入江『総員に告ぐ。これより本艦は重力操作による空中戦に移る、心して掛かってくれ!持ち場につけ‼︎』

 

放送を切ったと同時に警報が鳴り響き、乗組員らがそれぞれの持ち場に全力疾走する。 

 

「重力操作装置起動!」

 

計器類の針が揺れ動き、数値を表示され手動による操作で最終調整を終える。

 

「出力安定いつでもどうぞ!」

 

前原「羅号浮上‼︎」

 

 

羅号から波紋が広がり始めたかと思えば徐々に波紋は激しくなり、さらに羅号が浮き上がり始める。

 

 

ハルトマン「あ…あれ…‼︎」

 

 

ようやく絞り出した声の方に目をやれば海中から出てきた巨艦が今度は空を飛ぼうとしているではないか。

もはや反応することもなければ亜然とその光景を見るしかできなかった。

 

 

 

 

建御雷

 

「長官!羅号が空を‼︎」

 

防空指揮所から一連の光景を見ていた高杉ら。

感嘆の声を上げる士官達とともに高杉も言葉を失っていた。

 

高杉「凄い……!」

 

 

日本武尊

 

原「羅号が…‼︎」

 

大石「やったか、前原め…!」

 

艦橋から天を仰ぎ見ながら天を昇る羅号を見上げる大石達。

 

大石(直接叩きに出たか…頼むぞ、前原‼︎)

 

弟子の行動に期待を込めて敬礼をする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第三次攻撃隊の目の前に現れたのは見たこともない巨大な艦であった。

彼らの常識からすれば軍艦が空を飛ぶなどあり得ぬことだ。

それでも敵であることに変わりはない、操縦桿を引き上げ空飛ぶ敵艦へ向け全機が進路を取る。

 

 

羅号

 

「前方7000に敵影捕捉!」

 

入江「各員、対空戦闘よぉーい!」

 

前原「電磁防壁展開!艦首噴進弾発射準備!」

 

敵影迫る。連装35mm機関砲両舷合わせて八基が動き出し、艦首凹凸型の噴進弾発射扉が開く。

 

ネウロイ、敵航空機が光線や機銃掃射を浴びせるが頑強な電磁防壁はそれら一切をシャットアウトする。

 

前原「今度はこちらの番だ。対空戦闘始めぇ!」

 

35mm砲が火を吹き近づく敵機を片っ端から叩き落とす。

しかし背後から独軍機が迫る。

 

前原「艦首拡散噴進弾、全門発射‼︎」

 

発射された10発の噴進弾は装甲が吹き飛んだかと思えば中からさらに小型で大量の噴進弾を発射する、無誘導ではあるがあたり一帯に拡散し次々に敵機を粉砕する。

 

だがそのときだった!

 

「電探に感あり‼︎本艦の左右より接近する巨大な機影あり!数ニ!」

 

品川「なにぃ⁉︎」

 

入江「見張り員報告せよ‼︎」

 

すぐさま司令所真上の第一艦橋にいる見張り員に張らんだ声で入江が叫ぶ。

 

『接近する機影を確認‼︎敵は大型ネウロイと思われます』

 

前原「扶桑皇国からの情報にあった奴か…!」

 

大型ネウロイは羅号を左右から押しつぶすつもりかかなりのスピードで接近していた。

 

前原「二番三番砲塔左90度、一番及び副砲塔右90度旋回。プラズマ弾装填‼︎」

 

指示を受けた各砲塔は指定の方向へ旋回する一方、砲塔内部では装填作業を急ぐ。

自動装填装置が作動し砲塔尾栓が閉まる。

 

前原「撃てぇぇ‼︎」

 

激突するその数秒手前で全砲が一斉に火を吹き、全弾直撃。

母体は表面をプラズマ波で液状化されさらにコアにも影響を及ぼし崩壊、水蒸気爆発が起こる。

その爆炎の中から羅号はその勇姿を再び現す。

 

 

前原「切り抜けたか……」

 

品川「なんと……‼︎」

 

 

歓声とともに安堵の声も聞こえる。

だがまだ続く。

 

「電探に感あり!本艦左舷下方に敵艦隊を捕捉‼︎」

 

前原「内訳は?」

 

「戦艦10…空母8…重巡軽巡含めて20以上…!」

 

入江「なんて規模だ…‼︎空母8隻の内4隻から第一次第二次、残り4隻から第三次か…!」

 

品川「司令、叩くなら今です!おそらく奴らは第四次攻撃隊を発艦させるつもりで準備をしてるはずです!」

 

前原「うん、そうだな。よし!高杉艦隊及び日本武尊に打電!"我コレヨリ 敵艦隊ヲ撃滅ス"!」

 

「はっ!」

 

雲の切れ間から敵艦隊を捕捉し高度を下げる。しかし敵も勿論気づく、

敵戦艦やビスマルク二世級が対空砲火を浴びせてくる。

だが前原は至って冷静だ。

 

前原「主砲一斉射撃用意!目標敵空母機動艦隊、艦回頭左130度」

 

「左130度、宜候‼︎」

 

電磁防壁で敵弾を防ぐと同時に主砲旋回及び回頭を終える。

羅号が高度が高い為艦を傾斜させる。

 

「「うぉぉ」」

 

前原「おっとと、しまった。姿勢制御装置!」

 

司令所のみに設置されたバランサーが作動し司令所が水平に保たれる。

 

「主砲全門いつでも撃てます‼︎」

 

前原「主砲発射‼︎」

 

十二門の主砲から発射されたプラズマ弾は海面に着弾すると、着弾地点から電流が走り次の瞬間には強烈な水蒸気爆発を起こす。

敵艦隊は一瞬にして海の藻屑と化した。

 

 

 

 

この情報は直様、護衛船団にも届く。

 

涌井「敵艦隊……殲滅……」

 

その一言に艦橋内は静まり返る。先の巨大な爆発がそれだということは誰でも容易に想像がついたからだ。

 

 

船団の先を行く日本武尊以下、日本海軍を前に大和が言う。

 

 

大和「これが……後世日本海軍………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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