バカテスト
生物
白血球の中で、細菌に対して、初期段階の細菌予防に役に立ち、およそ60%以上を占める白血球の名称を答えなさい。
姫路瑞希の答え
好中球
教師のコメント
正解です。問題ないですね!他に白血球にはリンパ球などがありますね。
土屋康太の答え
多数派白血球(マジョリティ)
教師のコメント
そんなものは存在しません
吉井明久の答え
絶好球!
教師のコメント
そんなに甘い球ではありません。
「明日の学校の準備しないとね。」
そこで、はっとする。「美波。教科書とか体操服はあるの?」
「教科書は、ほとんど置いてきてると思うし、体操服もあるわ。」
「もしかして…美波。」
「なによ。」
「体操服洗ってないのおおぉしんとうが起こりそうなくらいの衝撃っ!」
「んなわけないでしょ!この前の体育が試召戦争で中止になったからよ。」
まだまだ骨がきしむ。
「葉月ちゃん、学校の準備とかあるかな?」
「あるですっ!この前たまたま重くて置いてきたです!」
「そっか。ならとりあえず安心だね。にしても、美波。」
「まだなんかあるのかしら?」
「教科書を学校に置いてくるなんて、美波もFクラスだね!」
「…殴ってやろう!って思ったけど、残念ながらそうよ。私もあんたもバカ。もちろん坂本たちもね。」いいながら、美波が苦笑している。
殴られなくてよかった。そろそろKOされるかと思ってビクビクしてたんだ。
「葉月ちゃん。先にお風呂どうぞ。」
「はいですっ」
うん。いい返事だ。
「さて、僕はゲームでもするかな。」今日は休みなのに、姉さんがいないというのに、ゲームが出来ていない。礼拝はお風呂でするとして…
「アキ。それウチも一緒にやっていいかしら?」
「えっ?ほんと?じゃあやろう!なんのゲームがいいかな?ギャルゲー?それともギャルゲー?」
「アキ。さすがに引いたわ。それとともに張り倒してやりたく…」
「じょ、冗談だよ!そんなもの持ってもないってば。」一度気の迷いで買ったような気がするけど、うり払ったから大丈夫だろう。
そんな気の迷いで、死にたくもない。
「じゃあレースゲームなんてどうかな?」
「いいわよ。ウチはわりとゲームするんだから負けないわよ?」
「おう!」
美波も乗り気でよかった。
ゲームの電源をつけて、ゲームスタート。誰にだって、負けたくない。
「コーナーを責めないと!」
「あ、アキ。あんた異常なうまさね。」
「なんたってプレイ時間は2000時間…」
「約3ヶ月くらいかしら…ほんとその意力を勉強に回せばいいのに。」
勉強なんて3ヶ月に一時間でもいい。
「でも、負けないわよ!」
「美波も、ほんとうまいね。」
「ウチだって、1000時間くらいは…」
「美波も十分すぎるくらいやってるよね…」少し美波の印象が変わったかもしれない。
「ちょっとつかれたわね。」
美波がそう言うくらいのデッドヒートだった。今のところ3勝2敗。勝ち越してはいるけど、ここまでやるとは思わなかった。
「そうだね。美波、お風呂入りなよ。」
「ありがと。」
「着替えは姉さんの置いてるよ。でも、美波。」
「なによ?」
「明日姉さんのブラつけて学校にぃ肉離れえええぇ!!痛い!痛いよ!いたぁぁい。」痛い。
「し、し、し、仕方ないじゃない。みんなもウチの胸が成長したんだって思ってくれ…」
「それはない!」
「アキ。なにか言い残すことは?」
「人間の生命は、なにものにも代え難い価値があると思うんだ。」
「そうね。」分かってくれたみたいだ。
「足先の指が粉々になるようにぃぃぃ痛いぃぃ!!」
「あんたは、虫みたいなもんでしょ。」
僕は虫だったらしい。
こうなったら動物愛護団体に訴えてやろうかな。
「あ、ゲームしてるですか?」
「葉月ちゃん。うん。美波が僕を一方的に攻撃する、というゲームを…」
「違うのよ!葉月。レースゲームしてたのよ。」
「葉月もやりたいですっ。」もうだいぶ夜も遅い。早く寝ないといけないだろうし…
「葉月。もう遅いから今日は寝なさい。」
「うぅ…。」ちょっとかわいそうかな。
「美波。一回くらいならいいんじゃないかな?」
「うーん…そうね。じゃあ3人でもう一回やりましょ。」
「ありがとうですっ!」
ゲームが始まる。葉月ちゃん相手だから少し手加減しないと、ね。
「え?」
葉月ちゃんがものすごいスピードでコーナーに突入。事故することもなく、曲がり切った。
「ウチは、いつも葉月に付き合わされてたのよ。」なるほど。これは僕より全然うまいかも。
僕はいつも雄二たちとゲームしてるから、人を邪魔することばかり身について、純粋な技術はそんなにない。
「負けてられるかっ!」
そう。僕は吉井明久。勝つためには、
テレビだって、消す。
「あっ!アキ!なんてことを…」
「勝ちたいんだ!」僕はいつもテレビの電源は消えた中で走っている、といっても過言じゃないから道も把握している。この調子なら…
「バカなお兄ちゃん、甘いですっ!」
「え、、」
「葉月、もうごーるしたですよ?」
「なにを言って…」そう思って、テレビをつける。すると、葉月ちゃんがすでにゴールしていた。
「…」
「それじゃあ葉月は寝るですっ!」そう言うと、鼻歌を歌いながら、部屋に向かって行った。
「美波。葉月ちゃんすごいね。」
「オンライン対戦も負けたことないらしいわよ?」
「ははは。」こんな身近にそんな子がいたなんて…
「じゃあお風呂もらうわね?」
「もらわないで!」そんなことされては困る。
「なんでよ?まだゲームする気かしら?」
「お風呂は僕の家の大事な財産で…」持って行かれると困る!!
「ふふ。あんたはほんと、バカね。」
「な、本気でいってるんだよ?」
「だからバカなのよ。お風呂をもらう、っていうのは入るって意味よ。」美波がくすくすと笑っている。
「なんだー!そうならそうと早く言ってくれればいいのに。」心配した僕がバカみたいじゃないか!
「とりあえずもらうわよ?」
「うん。どうぞー!」
美波がお風呂に向かって行った。さて僕はゲームの片付けでもしておこうかな。
「ふう。」片付けを終えて、お茶を飲んで一息ついていると、美波がやってきた。その髪からは、姉さんと同じ匂いがして、ちょっと身が震えた。
「アキ。風呂、あいたわよ!ありがとね。」
「全然いいよ。先に寝てる?」
「うーん…寝れなさそうだし、待ってるわ。」
「そっか。お茶でも飲んでゆっくりしといてよ。」
「ありがと。」
そして、僕が風呂から上がってくると、美波はまだそこに待っていてくれた。
「美波、ごめんね。待っててくれて。」
「いいわよ。どうせ寝れないんだし、それに泊めてもらってる身なんだし、ね。」
「そんな気を使わなくていいんだけどな。」
「じゃあ肘だして?」
「そこには気を使っていただきたいです。」もう僕の肘は、投手生命をたたれたピッチャー並に痛められているんだ。
「とりあえず今日はもう寝る?」美波がいるからって、色々としすぎて少し疲れた。骨も痛いし。
「美波。」
「なによ?」
「今日一日ほんとうに楽しかったよ。ありがとう。」
「な、なによ…。改まって。」
「なんでもないよ、おやすみ!」
「うん。おやすみ!」
美波の声を聞いてから寝たからか、その日はいつもより良く眠れた。
「アキ。アキってば!アキ。ほら、起きないと遅刻するわよ?」
「バカなお兄ちゃん寝すぎですっ!」
「うー…おはよう、美波と葉月ちゃん。」
起きるともう2人ともリビングに来ていた。
「いま、何時…」
「もう7時半よ。」
「じゃあ2人とも、いってくるです!」葉月ちゃんがランドセルをしょって走っていく。
「「いってらっしゃい。」」
「アキ。ウチらもいくわよ?」
「うん。あ、弁当作るの忘れて…」
「ほら、弁当。作っておいたわよ。」
みると、そこには綺麗な弁当箱を2つ美波がしっかりと持っていた。
「ほんと!!ありがとう、美波。助かったよ」
「泊めてもらってるし、これくらいわね。早く着替えてきなさい。」
「うん。」
美波が起こしてくれて、お弁当まで作ってくれるなんて…
そんなことを思いながら着替えて、リビングに戻る。
「ほら、行くわよ。」
戻ると、いつも通り、リボンをしっかり頭の上でくくって、ポニーテールの美波がそこにはいた。
「うん。そうだね。」
「アキ。ネクタイ!歪んでるわよ?」そう言って直してくれる。そんなに近寄られると少しドキドキするんだけど…
「美波…その…近いってば。」
「えへへ!そうかしら?」
にしても、
こんな幸せな生活しててもいいのだろうか。
「「「異端審問会をとり行う。」」」
そんなわけ、なかった。
「被告、吉井明久は、朝から島田美波(以後ぺったんことする)と共に登校していた、との情報が…」
「「「なんでも死刑。」」」くっ!2行で死刑判決だとっ!
なんとか逃げようと周りを見ると、
雄二が十字架に吊るされていた。
「雄二…。なにしたのさ?」
「翔子と一緒に来たら…こうなった。翔子と来なかったら翔子に殺されるし、来たら異端審問に殺される。」だめだ。死ぬしかないらしい。
なんとか逃げようと、教室の扉に手をかけると…
「待ちなさい。豚野郎。」
くっ…この声は…
「清水さん。。」
「お姉さまと一緒に登校どころか、お姉さまと同居なんて、しんでも許せません!」
「な、なんでそれを!」
「「「同居⁉︎」」」
「そんなバカな!…吉井。」
「ち、違うんだ!それにはわけが…」
「よく生きているな。」
「ありがとう。」fクラスのみんなが、急に静かになったのは、なぜだろうか。
とにかくこれであとは清水さんさえしのげば…
「他にもお姉さまと一緒に買い物とかお姉さまと一緒にゲームとか…」
「「やっぱり死刑!!」」
なんでそんなに知られているんだ!
判決も覆されてしまったじゃないか!
「なんでそんなことを…知ってるんだ!」
これはストレートな疑問だ。
「それは、お姉さまの靴に…」
美波の靴になにをしたんだろう。
ききとれない!僕は、そんなのききたくない!
幸いにも姫路さんはまだ来てない。
「とにかく殺します。」
「「「裏切り者には死を!」」」
「くそっ!」僕は廊下を駆け出して逃げる。
階段を下って、逃げるけど、だいぶ追い詰められてしまった。その時、
「アキちゃ…吉井くん!追われてるの?」
この呼び方は…
「玉野さん…。僕は今忙しくて、女装なんてしてる暇は…」先に否定しておかないと。
「そうはいかない!待って。アキちゃ…アキちゃん!」
言い直してくれなかったよね⁉︎今!
「なんでこんなことにぃぃ!!」
午前の授業が始まる。疲れ切ってぐっすり眠ってしまった。
起きる頃にちょうどチャイムが鳴って…
「今度こそ殺しますよ?豚野郎。」
「アキちゃん!可愛い服買って来たんだよ⁉︎」
地獄が始まる。
僕にはフリルだらけのワンピースなんて見えない!!見えないんだ!
僕は休み時間の度におってくるDクラスの女の子2人から逃げ続け、午前を、終えた。
「明久くん、みんなでお昼食べませんか?」
「そ、そうだね。」いつものメンバーで席を囲む。
「…今日は、サンドイッチ。」
「たまにはそれもよいのう。ワシは、昆布の結びものと白滝の炒め物じゃ。」
「へぇー。随分とヘルシーね。」美波が言うように確かにそうだ。
「姉上がダイエットをする、とか言い出して、その巻き添えじゃ。」
「木下さんも女の子ですね。」姫路さんが共感するように呟いた。
「さて、僕もお弁当…」
はっ!そういえば今日の弁当は美波が作ってくれて…
美波の方を見やると、同じく焦っていた。
「どうしたんだ、明久?早く開けたらどうだ。」ニヤリとしながら聞いてくる。
この様子じゃなぜ今焦っているか、ばれているらしい。
仕方ない。ここは覚悟を決めてあけよう。
コロッ(生卵が転がり出てくる音。)
ピリッ(卵にヒビが入る音)
トロッ(床に黄身が綺麗に落ちる音)
「僕のお昼ご飯がぁぁぁぁ!」
まさか生卵だったなんて。
一方、美波の方を見ると、
「きゃあぁぁ!」
同じように、うずら卵が、床にはりついていた。
「2人とも、今日は災難じゃのう。」
「きょ、今日は時間が、なかったのよ。」美波がみんなに説明している。
「ぼ、僕も朝から集金会社に追われて…」
「明久。それは一番お金をかりちゃダメなところだ。」
失礼な!それくらい分かっている。昔はゲームのため考えたこともあったけど、今はない!
「そんなことしないよ!」
「…明久。エロは自重すべき。」
「ねぇムッツリーニ。集金会社の主にどこにエロを感じたの?」
「…」
姫路さんが少し暗い顔をしていたのが気になった。
「お姉さまっ!」
「美春っー」
「愛してます。何回でも愛してますわ!お姉さまと一緒になら砂漠へでも行けます!!あと死になさい豚野郎。」
くっ!傷つかないもん!傷つかない!
バーサーカーの娘と対峙なんてしたくない!
こうなったら…
「美波!頑張ってね!」
「え?ちょっと!アキ!おいてかないで〜」
午後の授業が始まるまで美波は帰ってこなかった。