ダンボール戦機白き翼   作:izuki

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第七話 ハンター

 翌日、俺達は学校が終わった後キタジマに来ていた。

 カズが「新しいLBXを買ってみようかなぁ」と言うので取り合えず見てみようというので、今売っているLBXを見ている。

 

「うーん」

「やっぱり、使い慣れたにナイトフレーム系がいいんじゃない?」

「うーん」

「いっそ変えてブロウラーフレームはどうだ。装甲が分厚いからある程度の攻撃とかにも耐えられるし」

「うーん」

「ストライダーフレーム、どう?」

 

 カズは考え込んでは、いるがどうやら気に入ったものがないようだ。

 

「うーん、どれもピンとこないんだよな」

「ストライダーフレーム……」

「ミカ、ちょっと止まろうか」

 

 ミカが少し暴走気味だったので止める。

 取り合えず他の店も見てみようということでキタジマから出る。

 その時1人の男性が声をかけてきた。

 

「失礼、君が山野バンくんだね?」

「そうですけど……」

「突然ですまない、俺は宇崎タクヤ、優秀なLBXプレイヤーの君たちに是非見てもらいたいものがあるんだ」

 

~~~

 

 最初は、誘拐か何かかと思ったが違うのか?まあ、警戒しておくに越したことはないか。

 アミも同様のようだ。

 商店街の端にある、喫茶店、ブルーキャッツに入る。

 どうやら最近できたようだ。内装がきれいでいい雰囲気の店だと思う。

 カウンター席に宇崎さんと、バン、アミ、カズが座り俺とミカは、近くのテーブルに座る。

 

「奢りだ」

「あ、ありがとうございます……えっと」

「俺は檜山蓮。この店のマスターだ」

 

 出されたほんのり苦いコーヒーを飲む。

 苦すぎず、かと言って苦くない訳じゃない。

 喉もすんなり通ってくし、匂いがいい。けど俺には少し熱い。

 

「君達のLBXを見せてもらえるかな?」

「え、はい」

 

 檜山さんの突然の申し入れに戸惑うバン達だがすぐにカバンから取り出しそれぞれカウンターとテーブルに置く。

 その中のアキレスを見ている。

 

「白いLBX……」

「触ってもいいかな?」

「うん」

 

 バンに許可を貰って触る檜山さんはマジマジとアキレスを見つめる。

 

「アキレスって言うんだ」

「素晴らしいLBXだ」

「え、見ただけで分かるの?」

「あぁ、パーツは最新式。それにメンテナンスも十分にしてあるようだな」

「うん、こいつはすごいんだ。やっと手に入れた俺だけのアキレス」

「メンテは、普段は自分でしてるんだけど細かいところはシキにもしてもらってるんだ」

「ほう……そういえば君のLBXは見たことがないな。ハンドメイドか?」

「はい、トールギスです」

「かなりよく作り込まれてるな。フレーム、武装共に自作とは思えないほど精巧だ、それに発想も面白い、機体の機動性を背中のバーニアだけで補う…無茶苦茶な設計だが悪くない。デザインもかなりいい味を出してる」

「ありがとうございます」

 

 ここまで褒められたのは、初めてだ。

 アキレスをバンに返し檜山さんは、聞いてくる。

 

「好きか、LBX?」

「うん、大好きだよ!」

 

 檜山さんの質問にバンは迷いなく答える。

 LBXを愛している人は多く居るがここまで愛している奴は中々居ないだろう。

 そうやって話していると宇崎さんが店の奥から箱を持ってきた。

 

「君たちを呼んだのはこれを見せるためだ」

「LBX…」

 

 パッケージの絵柄からしてみればおそらくワイルドフレーム、装備は大型のスナイパーライフルか。

 

「名前はハンター、最新のフレームと安定した姿勢制御で、遠距離攻撃が得意なLBXだ」

 

 箱を開けると、部分分けされたランナーが入っていた。

 

「ハンター……」

 

 カズがハンターを見入るように眺めている。

 それに気づいたのか宇崎さんがとある提案をする。

 

「組み立ててみるか?」

「いいんですか!」

「ああ」

 

 カズがハンターを組み立て始める。

 組み立て始めて十分ほど、ハンターが完成した。

 今までのワイルドフレームとは違うデザインに付属武器がスナイパーライフルというのも特徴的だ。

 

「格好いいわね」

「ああ!」

「君たちにここに来て貰ったのは単にこのLBXを見せるためではない」

「「「「「?」」」」」

「これから話すことは他言無用、絶対に秘密で頼む」

 

 俺たちは、頷く。

 

「新しい総理大臣の就任記念パレードが明日あることは知っているか?」

「確か、財前宗助って言ったけ?」

「知らないのバン。常識でしょ」

 

 へーそうなんだ、覚えとこ。

 

「シキも知らなかったでしょ」

 

 なぜわかったし。

 

「ニュースくらい見ないとだめだよ」

「ははは……」

「その財前総理の命が明日のパレードで狙われる」

「「えーー!」」

 

 アミとバンが驚く。

 ミカとカズも驚いてはいるが声には出していない。

 かくいう俺も内心驚いていた。

 

「明日のパレード中、ある組織が財前総理を暗殺する、という情報を掴んだ」

「俺達はそれを阻止したい。その為には君たちの力を貸してほしいんだ」

 

 どうやら、最初からこれが目的のようだ。

 随分とやり口が巧妙だ。最初にLBXの話を出し興味を持たせ、本題を話す。

 

「俺達子供に協力を仰ぐんじゃなくて、警察に言えばいいんじゃないですか?」

「残念ながら、警察に話して安心できる状況じゃないんだ」

 

 なるほど、どうやら政府関係者にその犯人の主犯格はいるようだ。

 

「君たちでなければ、ダメなんだ」

「どうして俺たちなんですか?」

 

 バンが聞く。

 

「総理暗殺にはLBXが使われる。LBXを相手にするにはLBXで対抗するしかない。その為には君達のようなLBXプレーヤーが必要なんだ」

 

 予想外の言葉に唖然とする。

「山野バン、川村アミ、青島カズヤ、三影ミカ、紅シキ。もちろん、非常に危険が伴う。断られても仕方ないが是非とも君達の力を貸して欲しい」

 

 全員黙り込んでしまう。

 何せ状況が状況だ、自ら危険に飛び込むようなことだ。

 そんな中バンが声を上げた。

 

「……俺、やる!」

「バン!?」

「非常に危険な任務だぞ」

「俺、LBXを使って悪いことをする奴らが許せないんだ……だから」

 

 今はいないバンの父親はLBXの発明者だ。そんなものが暗殺などに使われるのは許せないんだろう。

 

「私もやります。バンだけにやらせるわけにも行かないでしょ」

「だったら、俺も」

「シキ、アミ……」

「私もやる」

 

 ミカがそう言う。できればミカにはこれには参加してほしくはない。

 とても危険だ。

 俺がミカに目線を送ると。ミカは大丈夫とでもいうようにこちらを見てきた。

 

「君は?」

「俺はちょっと、LBXも今はメンテ中で使えないし」

「協力してくれるならこのハンターを君にあげよう」

「え、本当?……ならやってもいいかな」

 

 カズだけモノにつられた感じすごいな。

「そうか、ありがとう。明日の9時にここに集合してくれ。それからさっきも言った通りこれは誰にも話さないで欲しい。話せば危険に巻き込まれる可能性がある」

 

 その言葉を最後に俺たちは店から出てそれぞれ帰路に就いた。

ミカがガンダムを使うならどれがいい?(これからの物語に影響があるかもしれない)

  • ガンダムデスサイサズ
  • ガンダムヘビーアームズ
  • ガンダムサンドロック
  • シェンロンガンダム
  • アマゾネスのままでいい
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