ダンボール戦機白き翼   作:izuki

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第八話 シキとミカ

 あの後、ブルーキャッツを出てシキと一緒に家への帰路へついていた。

 

「ミカ…」

「なに?」

 

 道中いつにもなく真剣な表情の彼を見て、ミカは思わず立ち止まり彼の顔を見つめる。

 

「今回の件、ミカは参加しないでくれ。宇崎さんからは俺が言っておく」

「なんで」

「今回のことに関しては危険すぎる、俺はミカには危険な目にあってほしくない。」

 

 最後の言葉に思わずキュンと来てしまった。

 けどその言葉は聞き捨てならない。

 

「シキが行くなら私も行く」

「駄目だ!」

 

 シキが声を荒げる。私の前に来て両肩を掴む。

 

「わかってるのか、これは普通じゃないもしかしたら死ぬ可能性だってもあるんだ、もし今回の件でミカに何かあったら……」

 

 そう言って俯く。

 

「もう嫌なんだ、大切な人がいなくなるのは、だからっ…………」

 

 小学3年生のころにシキは、トキオブリッジ崩落事故で両親を失っている。

 表面上は、大丈夫そうにふるまっているがやっぱりシキにはその時の感覚があるんだろう。

 だから、怖いんだ。

 また、いなくなったらと思っているんだ。

 私は思わずシキを抱きしめた。

 

「大丈夫、私はどこにも行かないからずっとシキと一緒にいるから」

「お願い一緒に行かせて」

 

 しばらくの沈黙の後。

 

「………………………………わかった」

 

 想いが伝わったのか、シキは、渋々と言った感じで言った。

 その後は、また家までの帰路を歩き始めた。

 そのままシキは私を家まで送ってくれた。

 

「じゃあ、また明日」

「うん」

 

 そう言って玄関を開けようとしたとき。

 

「ミカ!」

 

 急にシキに呼ばれた。

 どうしたんだろう、と思い振り返ると。

 急に抱きしめられた。

 一瞬何が起きているのかわからなかったがすぐに抱きしめられたのだとわかった。

 

「なっ//なに、どうしたの//」

 

 私が聞く、声が少し裏返ってしまった。

 

「明日、俺が守るからミカのことは俺が守るから」

 

 そう言うとシキは抱きしめていた腕を離して。

 

「じゃっ、じゃあまた明日」

 

 そう言って足早に帰って行った。

 私は、その場に座り込んで。

 

「————————ッ!!」

 

 少し悶絶した後。

 

「…………ずるいよ」

 

 独り言を呟いた。

…………

 シキは、家に帰った後自室のベットにダイブし唸っていた。

 

「あーーーーーーー!」

 

 今、思い返すと恥ずかしすぎる。

 自分から弱音を吐いてミカに抱きしめられて、さらには自分から抱きしめて、めっちゃ恥ずかしい。

 けど最後にミカに言ったことは本心だ。

 

「……………………明日頑張らないとな」

 

 そう独り言を言った後、製造中の機体の続きをして今回は早めに寝た。

ミカがガンダムを使うならどれがいい?(これからの物語に影響があるかもしれない)

  • ガンダムデスサイサズ
  • ガンダムヘビーアームズ
  • ガンダムサンドロック
  • シェンロンガンダム
  • アマゾネスのままでいい
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