ダンボール戦機白き翼   作:izuki

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第十話 エンジェルスター(前)

「イノベーター…………」

 

 俺はあの後ミカを家まで送り届けたあと、作業部屋で作業の続きをしながら呟いた。

 あの後宇崎さんからバンの父親のこと、とある組織に誘拐されていることを言った。

 その組織の名はイノベーター。

 闇の世界で勢力を拡大し続ける謎のテロ組織。

 総理の暗殺を計画したのもヤツらイノベーターだという。

 そしてイノベーターの目的は永久機関であるエターナルサイクラーの開発だった。

 第1種永久機関の可能性はエネルギー保存則によって否定されたが、この保存則に反しない永久機関がつくられれば、無尽蔵の熱源から無限のエネルギーが得られるそうだ。

 だがエターナルサイクラーは使い道次第では世界を滅ぼす兵器になるらしい。

 そしてイノベーターはエターナルサイクラーの技術を利用して、世界を手中に収めようとしている。

 それに気づいたバンの父親はデータが詰まったプラチナカプセルをAX–00のコアスケルトンに隠し、助手に託した。

 そしてそれがバンの手に渡った。

 

「プラチナカプセルか……」

 

 檜山さんの話によればプラチナカプセルにはデスロックシステムというのに守られているらしく無理やり取り出そうとすれば毒の矢が飛んできて即死らしい。

 そして取り出すためにはバトル中にブレイクオーバー、または破壊するしかないらしい。

 

「AX-00、どうりで見たことのないはずだ」

 

 なんせ山野博士直々に設計したものなんだから。

 

「多分だけどアキレスも山野博士の設計だと思うんだけどな」

 

 っと、こっちに集中しないとな。

 俺は今XXXG-01D ガンダムデスサイズのアーマーフレームの最終調整を行っている。

 今はハイパージャマーの最終調整だ。

 その後は実際に動かして異常がないかを確かめる必要があるが。

 さすがに今度にしておこう。

 

 もう11時過ぎてるし。

~~~~~~~~~

 

 次の日、学校に登校したミカと俺は教室でアミが盗聴した宇崎さんと檜山さんの会話を聞いていた。

 ていうか盗聴機能ついてるのかよ……確かサイバーランス社だったっよな。

 あの会社なんで犯罪に使えそうな機能が付いてるLBX作るんだろう……てか、よく販売を許したな。

 

《いいのか?あんなことを言って》

《あそこへの突入は、命がけになるからな。首相の暗殺阻止の為に彼らは予想以上の働きを見せてくれた。彼らの力が必要になる時が、きっと来る》

《やはり、博士はあの場所に?》

《解析した情報からして、間違いない。博士は天使の星にいる》

《やはりカミヤが絡んでいたか………》

「天使の星?」

「……なんかの暗号か?」

「あと、カミヤについても何かわからないな」

「でも、手掛かりは手に入った。そこにきっと父さんがいる……俺、どうしても父さんを助けたいんだ」

 

 バン…………

 

「やっぱり、そう言うと思ったぜ」

「私たちも協力するわ、バン」

 

 俺とミカも頷く、ミカとはこんなことになったときを想定して話し合っていたため俺から何か言うことはない。

…………本当はやめてほしいが。

 この後は放課後に天使の星とカミヤについて調べることにして解散し、朝ホームルームが始まった。

 

~~~~~~~~~

 

 そして放課後、俺たちは教室のパソコンで調べていた。

 

「天使の星…っと、1万件!?うわ、いっぱいある!え〜っとなになに?占いの館・天使の星、喫茶・天使の星、店長さんのブログ、300万人が泣いた話題の恋愛小説『天使の星』、待望の新作登場…」

「…………どれも違うと思うぞ」

「ああ、そう思う」

「…天使の星…………エンジェルスターで調べてみて」

「やってみるわ。…エンジェルスター…っと……それでも多いわね」

「おっなになに、エンジェルスターを調べてんの?」

 

 俺たちが頭を悩ませているとリュウが画面をのぞき込んでそう言ってきた。

 

「リュウ、知ってるの『エンジェルスター』のこと?」

「何言ってんだよ、アミちゃん。エンジェルスターと言えば”神谷重工”のエンジェルスターに決まってんだろ?」

 

 神谷重工!そうかカミヤは神谷重工のことか!

 それにエンジェルスターのことも。どうやらリュウは知ってるみたいだな。

 

「リュウ、もっと詳しく教えてくれないか?」

「お願い、リュウ」

「いいぜ、神谷重工っていうのは国内最大手の重工メーカーでエンジェル・スターはそこのアームロボット専門のブランドなんだ」

 

 アミにも頼られたリュウは得意気に話し始める。

 相変わらずだな。

 

「エンジェル・スターマックスっていう名前は聞いたことあるだろ?」

「ない」 

「ないの?仕方ねぇな。エンジェル・スターマックスは最新のアームロボットでエンジンは最新の神谷DDを搭載。ダイレクトHDS、駆動部の出力は従来型の2.8倍はあるんだぜ」

 

 教えてもらってる側だから言えないけど、めっちゃどうでもいい。

 アミなんかもうほとんど聞いてないし、ミカはどうにかしてといった目でこちらを見ている。

 

「港湾用アームロードを流用していてブルドーザー積み上げの定格基準はなんと55トン。どうだ凄いだろう、アミちゃん聞いてる?」

「聞いてる、聞いてる」

 

 アミが棒読みで答える。

 もうちょっと隠せ?

 バンに関してはしっかりと頷いて聞いていた。

 

「それを扱ってる。工場兼格納庫がブランドマークの天使の羽をイメージして作られているんだ。それがまたすっげぇ格好いいんだ、きっと地下に何百台もマックスが並んでるんだろうな。見たいなぁ」 

「見たことないの、そんなに詳しいのに?」

「それが去年、うちの学校が工場見学の申し込みをしたんだけど。あっさり断られちゃったんだってさ。一時期は兵器密造の疑いもあっけど…」

 

 その後もリュウは話し続けるがそんなことはどうでもいい。

 

「神谷重工とエンジェルスター、か」

「兵器製造のある大企業、セキュリティの厳しい工場……」

「明らかに怪しいわね」

「行ってみよう。なにか手がかりが。を掴めるかも」

「だったら、少し急ぐか町の外にあるみたいだし」

 

 夢中で話しているリュウには申し訳ないが俺たちはエンジェルスターに向かうために駅まで行くことにする。

 

「わるいリュウ、用事ができたからまたな」

「え、あぁ」

 

 リュウはポカンとしたまま四人は教室から出て行った。

 

~~~

 

 「ここがエンジェルスター……」

 

 学校から電車で向かいたどり着いた頃には日が落ちていた。

 しかし厳重な警備のため、正面から入ることはまず不可能だろう。

 

「で、どうすんだよ。正門から行くって訳にはいかないだろ?」

「こういう時は裏から入るのが常識だぜ」

「そんな常識ない」

 

 ミカが指摘してくる。

 手厳しい。

 取り敢えず裏口探し始める。少し探すと避難用通路を見つけた。

 

「どうだバン、開きそうか?」

「開かない」

「くっ……ダメか!」

 

 俺は周りを見渡す。こういうところはたいていアレがあるもんだが…………あった。

 

「みんな、あそこにダクトがあるそれにLBXが入る大きさだ。」

「なるほど、その手があったか。」

 

 それぞれLBXを手にし、ダクトの内部へと侵入する。

 ちなみに俺はトールギスで、今は装備させてはいないけどミサイルポッドを一応持ってきてる。

 

「中がどうなってるのかわからないんだから、注意して進みましょう」

「油断大敵」

 

 しばらく進むと5機LBXが立ちふさがった。

 俺はその機体に見覚えがあった。

ミカがガンダムを使うならどれがいい?(これからの物語に影響があるかもしれない)

  • ガンダムデスサイサズ
  • ガンダムヘビーアームズ
  • ガンダムサンドロック
  • シェンロンガンダム
  • アマゾネスのままでいい
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