ダンボール戦機白き翼   作:izuki

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第十三話 お泊まり

「ただいま」

「おじゃまします」

 

 取り合えず家の中に入る。

 今夜、うちに泊まることになったミカ。

 幼馴染ではあるけどお泊りは初めてなのでめっっっちゃ緊張しています。

 だってさ、初めてなんだよこういうこと、お泊り自体は別にいいんだけどさ、ミカだよ!幼馴染とはいえ!

 誰だって緊張するだろこんなの!

 とりあえずリビングに行き荷物を置く。

 えっと、どうしよ。

 取り合えずごはんにするか?それとも風呂?

 

「……ねえシキ食材ってある?」

 

 ああー確かに。普段料理しないから買ってないわどうしよ。

 ……………………いや、そういえば一昨日叔父さんがなんか送ってきてたな。

 

「この間叔父さんがなんか送って来てたからある程度あると思う」

 

 叔父さんは俺がほとんど自炊しないことを知っているためたまにこうやって送ってきてくれる。

 

「そっか、なら私が晩御飯作っていい?」

 

 俺がそんなことを考えているとミカがそう聞いてきた。

 

「え、ミカ料理できたっけ?」

「うん」

 

 そうなんだ、知らなかった。

 

「俺も手伝おうか?」

 

 流石にお客さんに料理させるのはどうかと思うし。

 

「私にさせて」

 

 なぜだろう、強い意志を感じる…………そこまで言うなら。

 

「わかった。食材は冷蔵庫に入ってるからお好きにどうぞ、エプロンに関してはそこにあるので良ければ」

「じゃあ、できるまで待ってて」

「ああ、けどご飯を炊くのは俺がするよ」

 

 そういって、俺は米をボウルに入れ研ぎ始める。

 ミカはエプロンをつけて冷蔵庫を漁り始める。

 何作るんだろ?

 研ぎ終わり炊飯器に入れスイッチを入れる。

 30分か。

 さて、ご飯ができるまで何しよう。

 ああ、そうだトールギスのコアスケルトンのメンテでもするか。

 バッグに入れてる道具だけでもある程度できるだろ。

 ソファーに座りメンテを始める。

 メンテを始めて小一時間ほど、いい匂いがしてきた。

 メンテに関してはコアスケルトン自体のダメージは俺が思っていたより酷くなかった。

 もうほとんど終わっている。

 アーマーフレームに関しては改修することにした。

 前、強化機体を設計したしあれにしよう。

 素材はトールギスのアーマーフレームを流用すれば足りるだろう。

 

「ご飯できたよ」

「うん、わかった」

 

 ソファーから立ち上がりテーブルに向かう。

 

~~~

 

 晩御飯を食べ終え俺は今使った食器を洗っている。

 最初はミカが洗おうとしていたが流石に作ってもらってさらに食器を洗うのまではと思い。

 俺が洗っている。

 ミカは今テーブルでアマゾネスのメンテをしている。

 ちなみに晩御飯についてだが。

 めっっっちゃ美味しかったです。

 俺の好きな鮭の塩焼きをメインにしたメニューで味付けも俺好みでした。

 あ、ちゃんとミカには言ったよ。

 

「これで、終わりっと」

 

 洗い物を終えミカの方へ向かう。

 

「アマゾネス大丈夫だった?」

「うん、メンテもちょうど終わったところ」

 

 ミカのアマゾネスもトールギスとアキレスほどではないとはいえ攻撃を受けていたため少し心配だったのだがどうやら問題ないようだ。

 ミカの対面に座り俺もメンテを再開する。

 といってももうほとんど終わっているためすぐに終わるだろうが。

 

「ねえ、シキはアングラビシダスには出るの?」

 

 突然ミカがそんなことを言ってきた。

 エンジェルスターで得た、山野博士の居場所を知る条件がアングラビシダスの優勝だ。

 おそらくというかバン達は絶対に出るだろう。

 

「わかんない。それにまだどこでやってるのかも分からない状況だし今の状態だと決められないかな」

 

 正直に言って俺はアングラビシダスには出る気はない。

 何故かと言いうとアングラビシダスを優勝したものにはアルテミスへの特別出場枠が与えられる。

 俺は今年もアルテミスへの出場をしようと思っているため、今年はアングラビシダスで優勝して枠をとろうと思っていたのだが、バンのことで事情が変わった。

 山野博士の居場所を知る条件がアングラビシダスの優勝ということでバンが参加し優勝しなければならない。

 そのため特別出場枠もバンに与えられるため俺が出場する意味がない。

 出場するくらいなら近日隣町で行われるアルテミスの出場を決める大会に出た方がいい。

 

「てか、トールギスがこんな状態だから出るのは厳しいと思う。」

「そっか」

「そう言うミカは?出るの?」

「シキが出ないならいいかな」

 

 ♪~~『お風呂が沸きました』

 そんな話をしていると風呂が沸いた。

 

「えっと、俺後ででいいから先に入ってきなよ」

「…うん、先に入らせてもらうね」

 

 ミカは自分のバッグを持って風呂場へと向かった。

 俺は自室に行きパソコンを立ち上げる。

 このパソコンは基本作業用で俺が設計したガンダムなどのデータはこのパソコンに入っている。

 今回は前に設計したトールギスの強化機体、”トールギスⅡ”の確認をあらためてしようと思っていた。

 

トールギスⅡ

 俺が設計したトールギスの強化機体。

 白と青とのカラーリングに変更し甲冑を思わせる頭部デザイン、フェイス部分が少しガンダムに近くなっている。

 全体的なスペックも若干の底上げをしている。

 武装は新規でヒートサーベルを追加。

 ヒートサーベルは大型の実体剣で使用時には刀身が赤熱化させ切れ味を上げることが可能。普段はシールドに設置したサーベル用のアタッチメントを介して装備され刀身が上向きになる形でセットされる。

 その他武装に関してはビームサーベルは変更はないが、シールドは同じ円状のシールドだがエンブレムはない。

 ドーバーガンはトールギスに装備していたものを改良し片腕で連射・発砲する事ができる仕様となった。装備場所は変わらず右肩のアタッチメントに装備することが可能になっている。

 

 トールギスⅡの設計はデスサイズと同時に完成してはいたのだけど。

 トールギスで十分戦うことができていたため制作してはいなかった。

 さて、図面の確認は完了。

 さて、トールギスのアーマーフレームから流用できるものは………

 

「ってかホント今頃だけどミカが寝る場所どうしよう?」

 

 忘れてた。どうしよ。

 布団は、確かあったはず。

 両親の寝室を使う…………いや駄目だ掃除してないしな。

 流石にリビングで寝させるのはな。

 ……俺の部屋しかないか。

 ミカにベッド譲って俺がリビングのソファで寝ればいいか。

 そんなことを考えながら作業をしているとノックの音が鳴った。

 

「どうぞ」

「……上がったよ」

 

 部屋に入ってきたミカは初めて見るパジャマ姿でツインテールにしていた髪を下ろしていた。

 普段見ることがないその姿に少しドキッとしてしまう。

 

「何してたの?」

「あ、ああトールギス大破しちゃっただろ。ちょうどいいから設計してたトールギスの強化機体に改修しようと思って。」

「それがこれ?」

 

 ミカが俺の隣まで来てパソコンに映し出したままのトールギスⅡを見て聞いてくる。

 近い、なんかいつもより近い。いい匂いする。

 やばい。

 

「うん、トールギスⅡ」

「元のトールギスに比べると大分カラーリングが違うね。」

「まあね、完成したらまたバトルしよう」

「うん」

「えっと、風呂入ってくるね」

 

 これ以上変なことを考える前に俺は、着替えを取り出し風呂場に向かった。

 

 シキが部屋を出て行った後、私はベッドに腰掛けて今日までのことを思い返す。

 ことの発端は一昨日の夕食の時お母さんが突然言ってきたこと。

 

『早く手に入れないとシキ君他の子にとられちゃうかもよー』

 

 シキは、ぱっと見では女子に見えてしまうが、ちょっとした気遣いもできるし、誰に対しても基本は隔てなく接する。

 それに、なにより優しいため実はシキのことが好きな子は実は結構多い。

 シキが他の子と一緒にいるところを想像する。

 嫌だ。

 誰にも盗られたくない。ずっと私の隣にいてほしい。ずっと隣に居たい。

 けど、告白する勇気はない。告白してもし振られたらって思うと……

 けど行動しないと結果はついてこない。

 ……よし

 すぐにお母さんに明日シキの家に泊まっていいかと聞いた。

 すぐに許可が下りた。

 お母さんは昔から私の相談なんかに乗ってくれているのでむしろ応援してくれた。

 シキの許可は……大丈夫直前になって言っても泊めてくれる(確信)

 そして今日泊まるので着替えを持ってシキと一緒に登校。

 その後一応お母さんに許可を貰ったことを見せるために工場でメール。

 帰りに泊まることを伝えてそのままシキの家に。

『男の心を掴むには、胃袋を掴め』っていうし晩御飯は私が作ろうと思っていたけどそういえば食材あるのかな?

 と思い確認したら叔父さんが送ってきてくれたらしい。

 ありがとう叔父さん。

 晩御飯はシキの好きなものをメインで作った。

 料理に関しては小4くらいからお母さんに教わってはいたけれど少し不安だった。

 だけどシキは美味しいって、俺が好きな味付けだって言ってくれた。

 嬉しかった。

 そしてさっきわざとシキに近づいたとき、シキ少し顔が赤くなってた。

 私のこと少しは意識してくれてるってことだよね。

 ベッドに寝転がる。

 シキの匂いがする。私の好きな匂い。

 落ち着く……

 

 風呂から上がり、自室に戻るとそこには俺のベッドで眠っている天使が。

 危ない。一瞬可愛さのあまり気を失いかけた。

 えっとどうしよ。

 布団被ってないしいったん起こして……いや気持ちよさそうに寝てるしなあ。

 仕方ないのでかけ布団を上からかけることにした。

 

「……んぅ」

「あ、ごめん起こしちゃった?」

「……シキ?」

 

 寝ぼけているみたい。

 

「寝てていいよミカ」

「……シキも一緒に寝よ?」

「え」

 

 次の瞬間ミカの腕が俺の腕をつかみそのまま隣に寝かせられた。

 

「っちょ」

 

 急いで出ようとするが。

 ミカの腕が思ったより力強く抜け出そうとすれば起こしてしまいそうだ。

 さらには足まで絡めてきた。

 腕に柔らかい感触が。

 ミカって着やせするだけ実は結構大きいんだよね。

 じゃ、ない!バカ!

 あってかヤバイ横になると急に眠くなってきた……

 もうむり……おやすみ………ミカ…………

ミカがガンダムを使うならどれがいい?(これからの物語に影響があるかもしれない)

  • ガンダムデスサイサズ
  • ガンダムヘビーアームズ
  • ガンダムサンドロック
  • シェンロンガンダム
  • アマゾネスのままでいい
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