ダンボール戦機白き翼   作:izuki

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第十四話 転校生

 おはようございます。

 そして助けてくれ。

 俺は脳内で助けを求めるが助けなど来るわけもなく。

 そんな俺の横には……

 

「……」

 

 俺のことを抱き枕にして気持ちよさそうに眠るミカが。

 はは、何でこうなったんだっけ……ああ思い出した。

 昨日引きずり込まれたんだっけ。でそのまま寝てしまったと。

 …………とりあえず抜け出そうそうしようこのままだとあらぬ方向に誤解されかねない。

 

「んぅ……」

 

 ミカの腕から抜けようとしたらさらに力を入れられた。

 そしてさらに押し付けられた。

 腕にダイレクトで伝わる胸の感触。

 パジャマ越しとはいえ薄いせいで顕著に伝わる。

 そしてこれは言ったかもしれないがもう一度言おう。

 ミカは着やせするだけで実は結構大きい。

 同年代と比べて胸の発育は本当に良いと思う。

 さらには絡めた足を離すまいと更に絡め、体全体を押し付けてくる。

 胸だけだった柔らかい感触が体全体に押し寄せてくる。

 落ち着け落ち着くんだミカにここで手を出してはいけない。

 理性的になって行動するんだ。

 とりあえずミカを起こそうそうしよう。

 

「ミカ……ミカ」

「んぅ?」

 

 名前を呼んで何度か揺さぶるとミカが目を覚ます。

 

「……しき?」

「おはようミカ、えっととりあえず離れよ?」

「……」

 

 ミカは自分の今の状態を確認し始めた。

 そしてミカの顔が見たことがないほど赤くなったかと思えばすぐに俺に絡めていた腕と足を離し起き上がった。

 

「あっ、え、なんで、一緒//」

「とりあえず落ち着いてくれ説明するから」

 

~~少年説明中~~

 

「……というわけです」

「…………ごめん」

「いや、謝らなくていいよ寝ぼけてたんだろうしねうん」

「…………」

「…………」

 

 気まずい!

 

「えっと、顔を洗って朝ごはんにしよう準備してくるから」

「うん」

 

 そう言って俺は部屋を出た。

 階段を降りてる途中で改めて残ったミカの感触が頭をよぎった。

 柔らかかったし温かったし、いい匂いだった。

 普段見ることのないミカの姿が脳裏に焼き付いている。

 

「……少し、暑いな」

 

 多分、顔真っ赤になってると思う。

 

 

 シキが部屋から居なくなって、部屋に私一人になる。

 

「————————ッ!!」

 

 恥ずかしい。

 寝ぼけていたとは言えそんな事してたなんて。恥ずかしいなんてものじゃない。

 耳も顔も熱い、てかもう身体中熱い、心臓は音を立てて心拍数は上がっていく。

 

「……しばらくはリビングにいけないかも」

 

 

 その後はしばらくして降りてきたミカと一緒に朝食を食べ何とか普通に会話できるようになり。

 一緒に家を出た。

 学校に登校し教室に入るとリュウとバンとアミが何かを話していた。

 

「おはよう何の話してんの?」

「おはよう」

「おはようシキ」

「今日、このクラスに転校性が来るらしいぜ!」

「転校生?」

 

 こんな中途半端な時期に?

 

「リュウがさっき先生たちが話しているとこ聞いたんだって」

「へー」

 

 チャイムが鳴り先生が入ってきた。

 

「はい、みんな席について~」

「先生!今日って転校生が来るんですよね?」

「何で知っているの?」

「だってさっき教頭先生と……」

「盗み聞きしてたのね」

「あ……いや、だから、その」

 

 リュウが先生と教頭先生の話を盗み聞きしていたことを指摘され、たじろく。

 

「まぁ、いいわ。リュウくんの言う通り今日、このクラスに転校生が来ます。ただちょっと遅れてる見たいで……」

 転校生がやってくることにみんなのテンションが上がるなか。

「!」

 

 どこからともなく轟音が響き渡る。

 

「何、なんなの?この音?」

「なんだ、なんなんだ?アミちゃん、こえーよ〜!」

「海だ!海の方から聞こえてくる!」

 

 教室が揺れるとともにキーンとジェット音が響く。

 音がする方に向くと、超低空で飛行する戦闘機がこちらに近づいてくるのが見える。

 

「あ、あそこ!こっちへ来る!」

「ひぇー、ぶつかる!」

 

 そのままこちらへ突っ込んで来た戦闘機は急制動。機体を横に移して翼を窓に寄せた。

 戦闘機の後頭部座席から黒と白色の髪を持つ少年が姿を現した。

 そんな彼はバンを一瞬だけ睨み付けるとそのまま教室に降り立つ。

 

「遅れてすいませんでした」

 

~~~~~~~~~

 

 放課後、俺たちは教室で転校生について話していた。

 

「へ〜、海道ジンっていうのかあの転校生……」

「それがクールっていうか、ちょっと変わってるのよね。先生が自己紹介しろって言っても別に話すことはありませんだもん。先生も困っちゃたみたい」

「無愛想」

(ミカも人のこと言えないと思うけど……)

 

 海道ジンほどじゃないけど俺以外の人にはあなたも同じような感じじゃん。

 と思ったが口には出さないようにした。

 他にもアミがLBXをやるのか聞いていたりしたが、無視。

 どこか海道ジンは他人との接触を完全に絶ち近寄らせない空気がある。

 

「ま、転校してきたばかりだし。そういう奴もいるさ。それよりもさ今日の放課後」

「分かってるって、ブルーキャッツよね。アングラビシダスの事を聞かないといけないもんね」

「ああ」

 

 俺たちは下校する。行先はブルーキャッツ、アングラビシダスの情報を聞くために向かう。

 

「シキはアングラビシダスに参加するのか?」

「いや、俺は参加しないかな。トールギスの修理が終わってなくてさ。」

「…ごめん」

「謝るなって、バンのせいじゃないんだし。そろそろ強化しようとも思ってたからちょうどいいしさ、修理終わったらまたバトルしよう」

「…ああ!」

「ミカは?アングラビジダス出るの?」

「シキが出ないからでない」

「そ、そう」

 

 そんなことを話しているとブルーキャッツに到着した。

 

「来たか」

「こんにちは、檜山さん」

 

 バンは早速アングラビシダスについて詳しい説明を求めるべく、檜山さんに尋ね始める。

 

「アングラビシダス。第一次LBXブームの頃、A国の裏路地で開催されていたものが始まりとされ、やがてそれが世界中に広まり、今や世界中でその名を冠した大会が開かれている、ルール無用の闇のLBX大会だ」

「ルール無用……」

「大会のレギュレーションは、基本的にはアンリミテッドレギュレーションで行われる。機体や武器の改造に制限はなく、戦闘方法も同様。まさにルール無用だ」

 

 檜山さんは一拍置くと、さらに説明を続けた。

 

「当然、参加する連中は情け容赦のない強者ばかり。まさに、生きるか死ぬかの戦いだ」

「生きるか死ぬか……」

「想像以上に過酷そうね……」

「しかも、次のアングラビシダスはちょっと特別でな」

「特別?」

「お前達、"アルテミス"は知っているな?」

「俺達だってそれ位は知ってるぜ。というか、LBXをやってる奴で、知らない奴の方が少ないだろ」

「LBX世界一のプレイヤーを決める大会でしょ。LBXプレイヤーなら誰もが憧れる夢の舞台」

「確か、今年の開催地はお台場ビッグスタジアムだよね」

 

 LBX世界大会アルテミス。

 2048年の第一回大会から毎年開催され、今年で三回目を迎える。

 世界大会。

 LBXプレイヤーにとっては夢の舞台だ。

 

「実はな、次のアングラビシダスに優勝した者には、アルテミスへの特別出場枠が与えられる」

「「えぇっ!?」」

 

 檜山さんの口から語られた特別の意味を知り、驚きを隠せないバン達。

 まあ俺は知ってたんだけど。

 もともとこっちで出ようと思ってたし。

 

「つまり、その特別出場枠を狙って、次のアングラビシダスでは、いつも以上に激しいバトルが行われる」

「おそらく、イノベーターが山野博士の解放条件にアングラビシダスを指定したのは、バンを参加させて、アキレスをバトルの最中に破壊しプラチナカプセルを奪う狙いだろう。その為に、連中が刺客を送り込んでくることは、十分に考えられる」

「罠の可能性があるのか」

 

 俺の発言に宇崎さんは頷く。

 俺もその可能性があるだろうとずっと思っていた。

 でなければわざわざ解放条件にアングラビシダスを指定しないはず。

 

「……バン、それでも参加するか?」

「もちろん参加します!ヤツらが挑んで来るなら、俺は受けて立ちます!」

「優勝しても、ヤツらが山野博士を解放するとは限らないぞ」

「それでも、何か手がかりは掴めるかもしれません」

「私たちも参加するわ」

「そんな危ない大会にバンだけで行かせるわけにはいかないからな」

「カズ……、アミ……」

「そっちの二人はどうする?」

「俺たちはいいです。」

 

 檜山さんが聞いてきたので参加しないことを伝えてた。

 

「……分かった、出場登録はこちらでやっておく。次のアングラビシダスの開催は1週間だ」

「なら、早速キタジマに行って特訓しないとね!」

「あぁ、むざむざLBXを破壊されにいくわけにはいかねぇからな」

「あぁ、そうだな!」

「特訓には俺たちも手伝うから、な」

「うん」

 

 アングラビシダスまで残された時間が少ない事を知ったバン達は当日までに少しでも腕を磨くべく、特訓に意欲を示す。

 だが、そんなバン達に檜山さんからとある提案が出される。

 

「ならその前に、アングラビシダスの会場を見ておくといいだろう」

「え? 見られるんですか!? 何処なんです!?」

 

 一体どんな場所で行われるのか、期待に胸弾ませるバンを他所に案内役を請け負った宇崎さんが、店内の一角にある扉の方へと呼ぶ。

 

「さぁ、行くぞ」

「拓也さん、どういう事?」

「アングラビシダスはこの店の地下で開催されるんだ」

 

 思いもよらぬ開催場所を知り、俺達は驚きの声をあげる。

 俺達は宇崎さんの後に続いて、扉の先にある長い階段を下っていく。

 

「さぁ、着いたぞ。ここが、アングラビシダスの会場だ」

「っ! こ、これって……」

「すげぇ、地下にこんな場所があったなんて」

「驚きね」

 

 初めて目にする地下闘技場。

 モニター画面に映し出される激しいバトルの様子、それを観戦して熱気が上がり声を張るギャラリー達。

 

「大会がない時は、こうやって、自由にバトルが出来るように開放しているんだ」

 

 宇崎さんの説明を聞きながら俺達は、地下闘技場を見渡し始める。

 そして中央のステージで戦っている人物を見て驚愕する。

 

「海道 ジン!」

「嘘、LBXには興味なさそうにしてたのに」

 

 視線を向けた先、LBXバトル用のステージ。

 その中心に設置されたDキューブでバトルをしていたのは、海道 ジンだった。

 しかも、驚くべきことに、バトルの相手は三人組。

 三対一でのバトルを行っていたのだ。

 

「すげぇ、三対一なのに互角に渡り合ってる」

「あぁ」

 

 相手が操る三機のLBX、リーダー機は青い戦士を彷彿とさせる外観のズール。

 そして、他2機が手足をウォーリアーやムシャ等、別のLBXのパーツに組み替えた二機のカスタマイズ機。

 一方、海道ジンが操るのは深紫の禍々しい雰囲気を醸し出すまるで皇帝のようなLBX。

 海道ジンのLBXは追い詰められると、三機に包囲され絶体絶命となる。

 

「よし、囲んだぞ!」

「へ! 三対一でバトルするなんて粋がるから、こんな事になるんだよ」

「トドメだ!」

 

 誰しもが海道ジンの敗北を確信しただろう。

 次の瞬間。

 ハンマーを地面に突き刺し、棒高跳びの要領で三機の包囲から抜け出すと、着地後すぐに攻勢に転じ、ハンマーの重く鋭い一閃をくり出す。

 刹那、反応が遅れた三機は一撃を受けて、無残に爆散するのであった。

 

「24秒17……」

 

 そして、勝敗が決すると、海道ジンは自身の腕時計でバトルにかかった時間を確認する。

 

「あんな状況から逆転するなんて、すげぇ奴だな……」

「いや、違う。あいつは、初めから三機同時に撃破するつもりだったんだ」

「え!?」

「まさか、嘘だろ」

「バンの言う通りだ。おそらく最初から全て計算通りだったんだろう」

「……すごいね」

「海道 ジン……、まさか、これ程凄腕のプレイヤーだったなんて」

 

 ステージを後にするジンの姿を見送る俺達。

 一体何者なんだ海道ジン。

ミカがガンダムを使うならどれがいい?(これからの物語に影響があるかもしれない)

  • ガンダムデスサイサズ
  • ガンダムヘビーアームズ
  • ガンダムサンドロック
  • シェンロンガンダム
  • アマゾネスのままでいい
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