出来上がり次第、順に投稿していきます。
2026/08/12 全体的に大幅な加筆・修正を行い再投稿しました。
第一話 始まり
幼い頃から機械いじりが好きだった。
きっかけは、父さんが機械関係の仕事をしていたことだ。
幼かった俺が興味津々で尋ねると、父さんは自分のことのように嬉しそうな顔をしていろんなことを教えてくれた。
最初は興味本位だったけどそれが楽しくなってきて俺からどんどん聞いて教えてもらった。
基礎的な構造から専門的な知識、果ては高度なプログラミングまで。
そんな俺と父の様子を、母さんは「もう、まだそんな幼い子に何を教えてるの」なんて呆れ気味に言っていたけれど、その表情はいつも微笑ましげに優しくこちらを見守っていたのを覚えている。
──けどそんな日々は長くは、続かなかった。
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『決まった──────!第二回LBX世界大会アルテミス、優勝者は謎のLBXプレイヤー”ゼロ”!! この世界大会という舞台を勝ち残った彼に、皆様盛大な拍手を送ろうではありませんか──────!!!』
割れんばかりの歓声と拍手が、広い会場を地響きのように揺らす。
藍色のコートを纏い、フードを目深く被ったその姿。
観衆からは顔がはっきりと見えなかったはずだが、それでもその口元が満足げに弧を描いているのは分かった。
世界大会アルテミスでの、優勝。
夢みたいだ、俺がこの世界大会アルテミスで優勝なんて。とても嬉しい。
一から自分の手で作り上げた、この機体と共に世界の頂点へ届いたなんて。
胸を焦がすような達成感の中で、俺は自慢の相棒を見つめる。
俺の─────────ガンダム。
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「っ……」
けたたましく鳴り響く目覚ましの音で、意識が現実へと引き戻された。
重い瞼を開けながら、なんとなくあのときの夢を見ていたのだと自覚する。
昨夜は、少し夜更かししていたためまだ少し眠い。
このまま二度寝をしてしまいたいが、ここで起きなければ学校に遅刻する。
眠気を覚ますためにベッドから抜け出し、部屋のカーテンを勢いよく引いた。
差し込んできた眩しい朝日に目を細める。こればかりは、何年経っても慣れない。
いつも通りのルーティンをこなしていく。
洗面所で冷たい水を使って顔を洗い、眠気を飛ばす。
朝食は、用意が簡単なトーストとヨーグルトで済ませる。
その後は、いつもの白のシャツとパンツの上にパーカーを羽織り、鞄を手に取る。
玄関でスニーカーに足を入れ、ドアノブに手をかける。
「行ってきます」
誰もいない、静まり返った家に声を落とす。
返事はないけれど、これだけは家を出る時の絶対の決め事だった。
外へ出ると、見慣れた彼女の姿があった。
彼女は三影ミカ。
青みがかかった黒髪のツインテールに、青と黒を基調としたパーカーを綺麗に着こなしている。
口数が少なく、たまに口を開けば割と辛口。
一見すると近寄りがたい雰囲気を纏っているが、幼稚園からの付き合いであり、家が近所の幼馴染だ。
「おはよう、ミカ」
「うん、おはよう。じゃ、行こっか」
ミカが小さく頷き、並んで歩き出す。
小学校の時からこうして一緒に登校するのが当たり前になっていた。
ちなみに、中学に上がった今も同じクラスだ。
「朝ご飯、ちゃんと食べてきた?」
「あーー、…………まぁ、 うん」
ふいに飛んできた問いかけに、わずかばかりの沈黙を挟んで答えた。
「嘘。どうせまた、食パンとヨーグルトだけでしょ」
「うっ……」
「ちゃんと食べないとダメだよ」
呆れたような視線に笑って誤魔化す。
けれど、こんな風にたわいもない心配をしてくれて、毎朝一緒に学校へ行ってくれる幼馴染がいる。それだけで俺は嬉しい。
ただ、ここ最近、ミカとの距離が以前よりも少し近いような気がしなくもない。
………………気のせいか? まぁ、良いか。
そのまま他愛のない話をしながら登校し、学校に到着して下駄箱で上履きに履き替えて教室へと足を踏み入れる。
「シキ!」
すると、すぐに大きな声が飛んできた。
声の主は山野バン。
クラスメイトであり友人、そしてよく『キタジマ模型店』で一緒にLBXバトルをしている。
「どうした、バン?」
「明日キタジマでアミやカズとバトルするんだけど、シキとミカも来ないか?」
「俺はいいよ、ちょうど暇だし。ミカはどうする?」
「……行く」
「じゃあ明日、キタジマに集合な!」
「ああわかった」
朝の予鈴のチャイムが校内に鳴り響き、いつものホームルームが始まった。
すべての授業が終わり、放課後のチャイムと共に皆それぞれ帰り始める。
一方の俺は、俺は図書室へと向かった。今日は図書委員の仕事があるからだ。
放課後は本を返却しに来る生徒が意外と多いため、閉館時間ギリギリまで残ることも少なくない。
ミカも同じ図書委員なので二人で並んでカウンターに座り、静かに本をめくる。
今日の貸出処理などの仕事は、もうほとんど終わらせてある。
ミカは基本的に口数が少ない。ときには単語だけで会話を済ませることもある。
けれど、付き合いの長い俺にはだいたい分かってしまう。
どんな時が不機嫌だったりとか、どんな時がご機嫌だったりと、ある程度であれば把握できる。
それに、俺自身、ミカといる空間が一番居心地がいい。
こうして言葉を交わさず、ただ静かに同じ空間で本を読んでいるだけでも、心が落ち着く。
……こうして改めて考えると、俺は結構、ミカに依存しているのかもしれない。
「……どうしたの?」
ミカが本から視線を上げ、不思議そうにこちらを覗き込んできた。
「んっ、いやなんでもない」
「そう……?」
どうやら少し顔に出ていたらしい。危ない危ない、気を付けないと。
返却の記録をつけ終え、カウンターにある来週の図書当番の名札を並び替える。
最後に図書室内を見回り、忘れ物がないことを確認してから鍵を閉めた。
これで今日の仕事は終わりだ。あとは、鍵を職員室に返却しに行かなければならない。
「鍵返してくるから先行ってて」
「ん」
一人で職員室へ向かう。
無事に鍵を返却した後、下駄箱へと戻ると約束通りミカが待ってくれていた。
「お待たせ行こうか」
「ん」
ミカと一緒に学校を後にする。
今日あったことについて軽く会話を交わしながら下校する。
いつものようにミカを家まで送り届けた後、自分の家に帰ってくる。
鍵を開け、ドアを開けて中に入る。
「ただいま」
薄暗い玄関に、声が虚しく響く。
当然、返事はない。この家に暮らしているのは、シキただ一人なのだから。
幼い頃――あの『トキオブリッジ崩壊事故』によって、俺は両親を同時に失った。
一応、親戚の叔父さんに引き取られる形にはなったが、一緒に暮らしてはいない。叔父さんは何かとこちらの身を案じて連絡をくれるけれど、お互いの生活もあるため、よほどの用事がない限りあまり顔を合わせることもない。
金銭的な面に関しては、叔父さんからの仕送りもあるし、それ以上に両親が遺してくれた遺産がある。
シキ一人が普通に、いや少しばかり贅沢に暮らしたとしても、成人するまで余裕で保つほどの額だ。だから、生活に悩まされるようなことは一切なかった。
「さて、さっさと風呂入ってご飯食べよ」
誰もいないリビングの電気を点け、独りごちる。
一応、明日のバトルに向けて機体のメンテナンスをしておこう。
それから……まだ設計途中のあの新しい機体の続きも進めたい。
ミカがガンダムを使うならどれがいい?(これからの物語に影響があるかもしれない)
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ガンダムデスサイサズ
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ガンダムヘビーアームズ
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ガンダムサンドロック
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シェンロンガンダム
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アマゾネスのままでいい