2026/08/12 全体的に大幅な加筆・修正を行い再投稿しました。
今回、イラストを描いてみました。
次話は、明日の10時になります。
翌朝、いつも通りミカと並んで登校し教室に入るとそこにはバン、カズ、アミの三人が何やら深刻そうな顔で机を囲んで話し込んでいた。
「おはよー。朝から集まって、何の話をしてるんだ?」
「あ、おはようシキ、ミカ」
挨拶を返しつつ歩み寄った俺の視線は、バンの机の上に置かれた見慣れない保護用のカバーパッドを装着されたLBXに釘付けになった。
「バン、LBX買ったんだ」
「いや、そう言う訳じゃ……」
「ん、どうゆうこと?」
首を傾げる俺に、バンは事の顛末を語り始めた。
昨日の帰り道、見知らぬ大人の女性からこのLBXが入ったアタッシュケースを突然手渡されたのだという。
そして、その時に奇妙な言葉を告げられた。とも。
「……『この中には、人類の希望と絶望の両方が詰まっている』、ねえ」
「怪しい」
ミカの言う通りだ。素性の知れない人間からそんな大層な代物を押し付けられた時点で、どう考えてもなにかがある。
「まぁ、それは置いておいてさ。ねえシキ、ミカ、「郷田」ってプレイヤーのこと、何か知らない?」
「郷田、聞いたことは、あるけどよく知らないな」
ミカに視線を向けると、彼女も小さく首を横に振った。
しかし、カズだけは苦虫を噛み潰したような顔で、その名を口にした。
「郷田ハンゾウ……ミソラ四天王のリーダーさ。LBXプレイヤーとしても相当の腕で、奴の機体は『地獄の破壊神』と呼ばれている。戦ったLBXは必ず破壊されるって話だ」
「地獄の破壊神……」
バンが息を呑む。
わざわざ二つ名がつくあたり、相当な実力者なのだ相手なのだろう。
というか、ミソラ四天王なんて初めて聞いたぞ、そんなのいつの間にできていたんだ。
「その郷田が、アキレスを奪ったんだよ! ……頼むカズ、一緒に探してくれないかな?」
「相手が悪すぎる。諦めろ…バン」
そう言ってカズが教室を出ていってしまった。
「シキたちは?」
「今日、用事あるから無理」
「ごめん、バン。俺は今日、どうしても外せない用事があって手伝えないんだ。ごめん」
「私も今日は無理」
今日は注文していた新しいLBX用の素材が届く予定なのだが、配送トラブルで局留めになってしまい隣町の郵便局まで取りに行かなきゃいけない。
それなりに遠いため、放課後に受け取りに行かないと帰りが暗くなってしまう。
「ううん、いいんだ! シキもミカも事情があるもんな」
「悪い。…………けど、そういえば小木先輩がなんか言ってたような」
「それ、本当!」
「多分、聞こえてきただけだから詳しくはわからないけど」
「やったねバン! 放課後、さっそく聞きに行こう!」
「うん!」
それから間もなく朝の予鈴のチャイムが鳴り響き、いつものホームルームが始まった。
放課後。校門の前でミカと別れた俺は、郵便局へ向かいながら今朝ことを思い出していた。
「郷田か、大丈夫かなバンたち」
放課後すぐ、バンとアミはリュウを連れて小木先輩のもとへ向かったようだった。
居場所を聞き出すまではいいが、問題はその先だ。
俺も後から聞いた話だが、郷田には『郷田三人衆』名乗る三人の部下がいて、まずはそいつらを突破しなければ郷田には辿り着けないという。
バンたちは決して弱くないが、バンは手に入れたままのアーマーフレームを装着していないカバーパットのままのLBX。
そんな状態で挑むのはあまりにリスクが高すぎる。
「……まだ時間あるよな」
足を止め、CCMを取り出して時計を確認する。
現在の時刻は14時半を回ったところ。
今から学校へ引き返し、バンたちの様子を確認した後に郵便局へ向かう。
死に物狂いで走れば、受け取り窓口の締め切り時間にはギリギリ滑り込めるはずだ。
「帰りは完全に夜になるけど……仕方ない」
俺は学校に引き返した。
道中、運良く小木先輩とすれ違ったため、少々手荒にバンたちの行き先を問い詰める。
聞き出した場所は、体育館裏の通称『スラム』と呼ばれる場所だった。
薄暗い路地裏へと足を踏み入れ、道なりに進んでいる途中でLBXの破片があった。
おそらく、リュウのブルドだろう。
どうやら、ここでバトルして破壊されてしまったようだ。
おそらく、バトル相手は噂の三人衆だろう。
他に破片がないところを見るに、バンたちはなんとか勝って奥へ進んだのだろう。
少しだけ安堵しつつ、俺はさらに奥へ進む。
やがて、重厚な鉄扉で閉ざされた、ひときわ大きな部屋の前へと辿り着いた。
だが、扉は完全にロックされていてビクともしない。
どうにか中の様子を確認できないかと周囲に視線を走らせると、頭上に換気用のエアダクトを見つけた。
LBXがようやく一機通れるかどうかの隙間が開いている。
「……仕方ない。あまり、こういうことで使いたくないが」
カバンの一番奥から、ある機体を取り出す。
《XXXG-01W》──『ウイングガンダム』。
去年の世界大会アルテミスでともに戦い、優勝した。俺の一番の相棒であり、一番最初に作り上げたガンダム。
普段は俺が世界大会優勝者であることを隠匿しているため普段使いしないから持ち歩くことはないが、今日はなんとなく持ってきていたため不本意ながら使うことにする。
物陰に身を潜め、CCMを取り出しウイングガンダムを起動する。
「システムオールグリーン。各部正常。問題なし」
その場でホバリングさせ、一瞬で鳥のような姿『バード形態』へ変形。そのまま狭いエアダクトの中へと滑り込んでいった。
ダクト内を進み、部屋の内部が見渡せる出口の隙間で一旦着陸させ、そこからカメラの映像で中の様子を確認する。
部屋の中には、バン、アミ、そしてカズの三人がいた。カズも結局、放っておけずに合流したようだ。
だが、リュウがいないため、カズはリュウがやられたときに助けに入ったんだろう。
カメラを拡大しフィールド内を見下ろすと、驚くものが見えた。
バンのLBXがアキレスのアーマーフレームを装着している。
どういう流れで、装着するに至ったのかはわからないが、バンの言う通り郷田が持っていたようだ。
フィールド内では、バンのアキレス、カズのウォーリア、アミのクノイチが郷田の操る重装甲LBX『ハカイオー』を取り囲んでいた。
恐らく噂通りなら三対一のアンリミテッドバトル。
三機が連携し、ハカイオーを順調に追い詰めているように見える。
『距離を取って正解ね』
『このまま押しきるぞ』
『三対一なんて私たちを舐めすぎたようね』
ウイングガンダムに搭載している高性能マイクが部屋の中での会話を拾いCCMを通じて俺に届く。
三人の猛攻に、追い詰められているはずの郷田は不敵な笑みを深く刻んだ。
『フッ、分かってねぇな。三体一なら、三機纏めてぶっ壊せるじゃねぇかよ!』
郷田が手にした木刀を、バンたちの目の前へと突き出す。
『喰らえ、
《アタックファンクション》
──《
ハカイオーの胸部装甲にある大口径の砲口から凄まじい破壊光線が放射された。
衝撃波がフィールドを包み込み、濃密な砂煙が視界を完全に遮る。
『なんだ! 何も見えない!』
『フフ……始まるよ。リーダーの破壊のショーが』
三人衆の嘲笑が響く中、砂煙の奥からハカイオーが急速に接近する。
『でぇぇい!!』
『何!?』
『避けろバン!!』
ハカイオーの奇襲の標的はアキレスだった。
しかし、咄嗟に反応したカズがウォーリアを突っ込ませ、アキレスを強引に押し出す。
その身代わりに、ウォーリアがハカイオーの前に晒された。
『吹っ飛べぇ!!』
ハカイオーの強烈な頭突きがウォーリアに炸裂する。
『泣き叫べ!!』
衝撃でふらついたウォーリアを、ハカイオーの重厚な脚部が容赦なく蹴り上げた。
『ウォーリア――っ!?』
カズの絶望に満ちた叫びが響き渡る。
空中へと打ち上げられ、完全に無防備になったウォーリア。
そこにハカイオーが巨大な大剣、ヘビーソードを容赦なく振り下ろそうとする。
それを見て、すぐさまダクトから出て急加速させる。
『砕け散れええええ!!』
空中でハカイオーがヘビーソードを振り下ろすその瞬間、バード形態のウイングガンダムが弾丸のような速度で突撃する。
『なんだ!』
真横から喰らった強烈な体当たりにより、ハカイオーが派手に吹き飛んでフィールド内に転がった。
ウイングガンダムは空中で瞬時に変形。落下していくウォーリアの腕を掴み取ると、背中のウイングユニットを駆使し、地面へと静かに着地させた。
ウォーリアは辛うじてブレイクオーバーを免れたものの、もう動くことが出来ない。
ウイングガンダムは倒れたウォーリアを背中で庇うように毅然と立ち塞がり、ゆっくりとハカイオーたちの方へと向き直る。
『あ、あのLBXは……まさか!?』
『嘘だろ……ウイングガンダム!!』
『なんでこんなところに!?』
おそらく、三人衆と思われる奴らが言う。
無理もない。世界大会優勝者ゼロの機体。
それが今自分たちの目の前に立っているのだから。
『ウイングガンダム……』
『ウォーリアを……助けてくれたの?』
バンとアミが呆然と呟く中、ウイングガンダムは右腕のバスターライフルの銃口をハカイオーへと真っ直ぐに向けた。
『なんだやろうってのか、おもしれえ!!』
起き上がったハカイオーが、ヘビーソードを構えて獰猛に突進してくる。
それに対し俺は冷徹にCCMのトリガーを引いた。
「戦闘レベル、ターゲット確認、攻撃開始」
ミカがガンダムを使うならどれがいい?(これからの物語に影響があるかもしれない)
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ガンダムデスサイサズ
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ガンダムヘビーアームズ
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ガンダムサンドロック
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シェンロンガンダム
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アマゾネスのままでいい