百鬼夜行の鬼神魔王   作:Haganed

5 / 6
カイザーに戦争仕掛けて不干渉協約結ぶRTAはーじまーるよー(棒読み)
※(別にRTAでは)ないです。


不干渉協約編
発端


「では皆様、本件をお話する前に改めて今回の発端である襲撃事件についておさらいしましょう。ここに居られる皆様はご存知であられるのは承知しておりますが情報は幾らでも整理しても良いものですので、どうかご清聴ください」

 

 

 この中に居る全員が会話を仕切るロボットへの異議は出ず、それを確認したところで話が再開される。モニターに映し出される映像が切り替わりながら、3人は耳を傾け事のあらましを改めて知っていくのだった。

 

 

「では初めに、まずこの計画が立案される事となった発端について。事は前年の6月、アクロ様をオーナーとするイワヤ警備が当時担当していた現金輸送依頼から始まります。依頼遂行中、突如として現金輸送車が襲撃され担当していた8名が襲撃者と交戦。

 

 結論から申し上げますと、依頼は失敗。担当していた警備員3名の負傷と現金輸送車が奪われました。しかし、この襲撃に対し幾つかの不可解な要素が浮かび上がり、その疑問を解消するため、当時の警備担当全員から聞き取り調査を開始。この調査で分かった襲撃者への不可解な点が浮き彫りになりました。以下がその疑問点の纏めとなります」

 

 

 1.相手はカタカタヘルメット団と称される不良集団であったが、武装が不良集団では手が出しにくい高性能品や爆弾などの使用。

 

 2.突発的・衝動的とされる不良集団にも関わらず統率された動きを見せ、車両を奪取後はスモークやフラッシュバンなどによる撤退行動。

 

 3.ランダムで決定される輸送ルート上に設置された車両強制停止装置。

 

 

「このように作為的な、或いは陰謀じみた何かを感じさせるだけの妄想ではありましたが、諜報部からの報告により泡沫のように消えゆく筈だった妄想は、我々に何者かの敵意を感じさせる予感へと変えたのです」

 

 

 モニターの映像が地図の画像へと切り替わり、ある地点に赤いバツが印される。

 

 

「地図に表記された赤いバツマーク、こちらが現金輸送車襲撃地点です。奪われた現金輸送車に取り付けていた追跡装置から移動ルートと到着地点が確認され1度解体工場へと運ばれていたものの、およそ5分程度の時間を経た後に廃工場へと移動。実働部隊3名の投入により現金輸送車は無事に確保し、取引先の銀行への搬入が完了しました」

 

 

 モニターに映されたバツ印から赤い線が伸びていき、地図上にルートを描いていく。解体工場の地点に赤丸で囲まれたあと、またルートが描かれ件の廃工場の場所にバツ印が描かれた。

 

 次にモニターの映像が切り替わると、実行犯と思わしき人物の写真が次々と映し出されていく。

 

 

「本件の実行犯であるカタカタヘルメット団35名を捕らえ比較的穏便な尋問により、彼女らの口からカイザーコーポレーションに依頼されたと言質を取り、更なる調査を行った結果()()であった事が判明し、我々の報復計画が始動した。以上が今回の襲撃事件についてとなります。

 

 では続いて、カイザー報復計画の現状について語らせていただきます」

 

 

 映像が切り替わる。フェーズ1と題された画面に具体的な行動を書き出した文章が映し出されていく。その内容には

 

・連邦生徒会への確認

・カイザー系列商品の価値・需要低下

・他企業との連携

・現地民の扇動、及び協力関係締結

・各種報道機関への情報提供

 

 そしてこれら文章の最後に、緑色のチェックマークが追加されていく。

 

 

「既に予定されていたフェーズ1は完了し、我々が起こした影響はカイザーの武力弾圧に負けることなく同社への不信を声高々に発言し、世論の方向性は整いました。続いてフェーズ2の段階へと移行する事になりますが、ここまでで何かご意見がありましたら挙手をお願いします」

 

 

 その言葉通りに、ウラの後ろで立っていた1人が挙手し問いかける。

 

 

「連邦生徒会への確認について、具体的にマオ様は何をなされたのかお聞きしたく。アビドスとの件と何かご関係があるのですか?」

 

「そういえば、その事について話してませんでしたね。なに、本当にただの確認ですよ────我々の戦争が止まるのか、否かについてのね」

 

 

 マオが席から立とうとすると、マオの背後に立っていた人物が立ち上がるのに合わせて椅子を下げる。

 

 

「ありがとう、ミメ」

 

「も、もも勿体無きお言葉です……。マオ様の為であれば、わたしはどのようなご命令でも遵守しますから……」

 

 

 少しだけ吃りながらも、へにゃりと顔を綻ばせたミメと呼ばれた彼女の顔を振り向いて見ていたマオは、視線を戻しこの場に居る全員に向かって高らかに言った。

 

 

「結論から申しましょう。今回の件、連邦生徒会は動きません」

 

「ふぅん」

 

「けひっ」

 

 

 その言葉にウラは口もとを綻ばせ、アクロは破顔する。まるで何をしても良いと言われた時の子どものように。

 

 

「より正確に言うのなら、介入する余地が無くなるというのが正しいですね。いずれにせよカイザーは我々の罠にまんまと嵌まることになります。そう、暴れ放題」

 

「そうかそうか、ひとしきり大暴れしても良いというのじゃな?」

 

「思う存分、とはいきませんが、そういうことです。実働部隊の指揮は任せましたよアクロ」

 

「くひひひっ! 良かろう好かろう、盛大に見せつけてやるとするかのぉ!」

 

「あまり人的被害以外は出さないでよ。修繕費はあっちに支払わせるけど、直すのはこっちなんだから」

 

「善処はしよう」

 

「確約しろや」

 

「私とウラはお話と参りましょう。ミメ、作戦当日はアクロの指揮のもと動いてください」

 

「かか、かしこまりました。れ、烈焔(れつえん)も喜んでるようです」

 

「はぁ……ニオ、君はアクロとミメに付いてやって。連絡役をお願い」

 

「かしこまりました、姉様」

 

「どうやらこれ以上無いようですね。では、これより計画はフェーズ2へ移行します。これにて会議を終了とさせていただきます。お疲れ様でした」

 

 

 司会進行役として動いていたロボットが終わりの合図を出し、それぞれ席を立って彼女らは部屋を出る。これから行われる報復への期待に喜びを膨らませ、自らの役目を遂行しようとしていた。

 

 その顔はまだ学生とは思えないほどに、凶悪な笑みを浮かべていたのだとか。

 

 

 




ブルアカ始めて一月経ちました。
今回のガチャ130連で、ドレスアルとドレスカヨコが来てくれました。
ついでにすり抜けでアコが出ました。
以上です
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。