ユメ先輩生存ルートが観たい男の末路   作:Ko↑ko↓

12 / 26
初投稿です(先制攻撃)
今回はヘルメット団との戦闘回です。
主人公のメインとなる能力が初披露です……上手く描写かはわかりませんが……

あと、今回はオリジナル解釈が大量に含まれます。
そして、後半流血表現が含まれるので閲覧する時は注意してくださいね。

それでも宜しければ、続きをどうぞ〜


#いい加減にしろよヘルメット団 #赤と青 #神秘の枯渇

 

 

 

校舎から出た俺と先生は、校門前にいる2人にそっと近付き…声を掛けた。

 

「や、2人共何してるん?」

 

二人はびっくりした様子で振り返った。

 

「どうしてここに?!」

 

「……死にたいんですか」

 

その言葉に先生はにっこりと笑いながら言った。

 

「君達は私の生徒、それに生徒会顧問だからね。

生徒の危機に駆けつけるのが『先生であり、大人』ってものでしょ?」

 

「それに、俺も『大人』だからな。

居候させてもらってる分、しっかり働くさ」

 

俺はユメ先輩とホシノの10歩程前に立ち、先生は2人の後ろに立つ。

 

 

「じゃあ、ホシノとユメちゃんの指揮を私がするね

だから、箭田くんはできるだけ戦場をかき乱して。

あと、絶対に無茶はしないで

 

「ほいよっと」

 

くるりと改めてヘルメット団に身体を向ける。

途端にざわざわとし始めた。

 

「男?」 「初めて見た…」 「でっ…か!」

「いや、後ろの女の人もデケェ!」

 

だが、リーダー格の赤いヘルメットが大きい声を出す。

 

「静かにしろ!我々は『ガタガタヘルメット団』!

このオンボロな学校を我々の物にする為にここに来た! 」

「オンボロじゃないもん! ちゃんと私達が手入れしてるし、大切にしてるから!」

 

ユメ先輩が憤慨して叫ぶ。

 

「いぃや!オンボロだね! でもソレを私達が有効活用してやってんだ!」

 

「死にたくないならサッサとここを渡して、お家に帰るんだな!」

 

いえへかえるんだな。おまえにもかぞくがいるだろう…

 

「ちくわ大明神」

 

「どうしたお前」

 

「誰だ今の」

 

次々にヘルメットが口を開き、そんな事を言い続けた。

そんなヘルメット団に俺は言いたい事を言う。

 

「なぁ、君達」

 

「あぁん?あぁ!安心しろよオジサン、アンタは私達が『有効活用』してあげるからさ! なぁに、天井のシミを数えてるだけで終わるから!」

 

後ろの先生の目がかなり鋭くなるのが視界の端にチラッ見えた。 てか、オジサンかぁ…

 

「あはは…確かに君達みたいにカワイイ子に『そんなこと』して貰えるのは大歓迎だけど、悪い事をしている君達とはしたくないなぁ…」

 

「…バカにしてんのか? ま、後はアンタの身体に聞くから良いけどさ」

 

「一応、言いたい事があるから言っておくよ。

俺達がここを守る為に君達に挑むんじゃない。

君達がここを奪う為に俺達に挑むんだぜ(君達が挑戦者だから、勘違いするなよ)

 

顔がニヤケてくる。

『生まれ変わったら言ってみたい言葉』を言えた事に満足したが、ここから一気に奴らを蹂躙できたらもっとサイコーだろう。

 

「な、先…」

 

「私から箭田くんを奪う?場所だけじゃなくて箭田くんも私から奪うの?渡さない渡してたまるか私のモノなのにお前達なんかに渡さない奪われるくらいならコロしてやる私だけが独占していいんだ無茶苦茶にぐちゃぐちゃして無理矢理シていいのは私だけなんだから」

 

 

「……さぁて、それじゃ一気に片付けますかぁ…」

 

ユメ先輩とホシノが信じられないような目でこっちを見る。

 

「…銃すら持ってない貴方に戦えるわけないじゃないですか。

サッサと後ろに引っ込んでてくださいよ」

 

「ホシノちゃんの言う通りだよ。 危ないから後ろに下がってて?」

 

……まあそうよね。

キヴォトスで銃を持たないのは自殺行為、頭がおかしい人って思われても文句は言えない。

 

「大丈夫。 俺、結構強いんよ?」

 

先生がスっと音も無く顔をあげた。

 

「皆、完膚なきまでに叩き潰して。

見敵必殺(サーチ&デストロイ)でお願い

 

「わかりました」「りょーかい!」

 

「……怖くない?

まぁ、良いけどさ」

 

 

俺含め全員が構える。

 

「皆、無事に帰ってくるように!それじゃあ、行って!!

 

「「はい!」」「おうよ!」

 

その合図と共に駆け出す。

ユメ先輩とホシノは真ん中を走り、俺は少し端の方から攻める。

 

それに釣られてヘルメット団も攻撃を開始する。

 

「お前らぁ!撃て撃てぇ!!」

「やっちまえ!!」

 

弾丸が飛んでくる。

横に移動しつつ避け、片手で銃のような形を作る。

指先に神秘を込め、物体が反発するイメージを造る。

 

「殺しはしない…遠くまで吹っ飛んで貰うだけだ!」

 

赤く染まった神秘が指先に収束する。

 

「な、なんだあれ!?」

「赤い光?!」「なんかだんだん集まってくんだけど……」

 

そのまま敵の()()に照準を定める。

 

『収束させる事ができるなら別の方法で拡散させる事もできる』と、

改めて解釈する。

 

解釈を拡げる事で術式を組み替える。

そのままイメージを完成させ、指先から放つ。

 

偽造術式反転・赤

 

「わあぁぁ!!撤退!撤退ぃぃ!!」

「みんな逃げろぉぉ!!」

「ほぁぁぁぁぁ?!?!」

 

ワタワタと敵共が蜘蛛の子を散らすように逃げていく。

 

バンッ!と破裂するような音と共に放たれ、瞬きをする前に着弾する。

 

パスッ……と地面に着弾して、消えた。

 

「……」

「……あれ?何も起きない…?」

「見せかけ……ってコト?!」

 

 

「あれま? …もしかして失敗した?」

 

…………

 

……

 

 

 

「コノヤロウ!ビビらせやがって!!」

「許さんぞぉぉ!!」

「野郎ぶっ殺してやらぁぁぁ!!」

 

蜘蛛の子を散らすように逃げたヘルメット達がまた戻ってきた。

 

そして、着弾地点に近付いて行く。

そのまま…踏んだ。

 

 

「…ヴァカめ!!罠じゃアホ!」

 

「なんか地面が赤く光って…へ? ひええええ!?!?」

 

 

 

「「「…うわぁぁぁ!!」」」

ズガァァァン!!

 

と、地面が赤い大爆発を起こした。

 

 

「ムハハハ!!ヴァカめ!!俺の完璧な作戦にまんまと引っかかりおってからに!イエーイ大体15人くらい気絶させてやったぜ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

……うぐぉぉ…罪悪感が…胸がキュ…てするぅ…」

 

罪悪感が胸を支配する。

ゲマトリアとかカイザー何とかとかあんなヤツらなら容赦無くブッパできるのに…

 

あっ、ホシノが囲まれてる。

数発援護したるか。

 

「ごめんよ!!」

 

そのままホシノの周りにいるヘルメット団員達に向けて『赤』を確実に一発づつ、確実に気絶させられる場所に当てていく。

 

「ガ"バ"!」

「ぬわーーっっ!!」

「う"ど"ん"!」

「ヤ"ハ"!」

 

「……っ!」

 

「うぐぐ…*1……!(グッ!)」

 

バッ!とホシノがこちらの方を見る。

俺はそのままグッ!とサムズアップをした。

ホシノはムッ…とした顔をしたが、そのまま戦闘を再開した。

 

チラリとユメ先輩の方を見たら…数の暴力でジリジリと押されていた。

先生がついてるとは言え、流石にその数はキツそうだ…

ユメ先輩の死角から敵が来てるな…助けなきゃ(使命感)

 

『偽造術式順転・青』を使い、高速移動をする。

 

空間を1から(マイナス)まで削り、加速していく。

 

原理としてはこんな感じだ。

地面に1個リンゴがある。

じゃあ、そのリンゴを0個にしたらどうなる?

当然無くなる。 0個だから、そこには無くなるって訳だ。

 

()()()()()()()()()()()1()()()()()()()()()()()

 

そこにはリンゴの形をした虚無が残る。

文字通り、何にもない。 ()()()()()()()()()()()

 

空間というのは不思議なもので、無くなった場合は周囲の空間を巻き込み、吸い寄せてでも元に戻ろうとする性質がある。

 

だったら、常に1から-1にし続けたらどうなるか。

結果は、常に元に戻ろうと周りの空間を吸い寄せ続けるのだ。

 

それに乗っかり、高速移動する…というのが『偽造術式順転・青』だ。

 

他にも『元に戻ろうして、その空間に収まりきれなかった分』を一気に拡散させて攻撃したりもできる。

その代わり、射程距離はかーなーり短いが。

 

さっきの『赤』の爆発も、『青』の応用で起こしたものだ。

 

 

ユメ先輩の近くまで行けたので、うまく死角から近付いた敵の銃を拳で弾く。

 

「なっ!いつの間にっ!ギャフン!?」

 

「シャオラァ! うっ…心が…

 

「えっ!?箭田君?!」

 

「死角から敵が来てた!

いやー間に合ってよかった!」

 

「そうなの? ありがとね!」

 

推しを守る為ならッ!

ごめん!『偽造術式反転・赤』!」

 

「は? いや何の光ぃ!? ……ぎゃあああ!! 」

 

『赤』を使い、ある程度の人数を一気に吹っ飛ばす。

 

「いや〜ごめんね、助かったよ〜…」

 

「いや、大丈夫だ。 ()()()()()()()()()()()

ふぅ…よし、落ち着いた…次!」

 

『青』を使い、ホシノの元へ飛んでいく。

 

飛んでいく途中で思った。

 

さっきの『()()()()()()()()()()()』って、滅茶苦茶恥ずかしいのでは!?

そんな事が頭に浮かんだが、頭を振って消し飛ばす。

 

「おらしょ〜!! 」

 

ホシノの傍に着地し、声を掛ける。

 

「大丈夫そうか?」

 

「大丈夫です…ふぅ…次はどこから……!」

 

スっと構える。

だが、敵は襲ってこない。

 

「くそっ!全員撤退だ!引けッ!引けぇー!」

 

すると突然、ヘルメット団は引き上げ始めた。

 

「あれ?」

 

「くそっ!こんなの割に合わない!()()()()()()()()()()()()()()()

 

()()()()()()?」

 

「逃がさない!」

 

ホシノが追撃しようとしていたので、肩を掴んで止める。

 

「待て、ホシノ」

 

「…離してください」

 

「やだ」

 

「『やだ』じゃないです!あのような輩はまた同じことを繰り返しますよ! だったら先に潰しておくに越したことはないです!」

 

「あのなぁホシノ、お前もわかってると思うけど…あれは『雇われてる』」

 

「……」

 

「めんどくせぇとは思うが、下手に突っかかるともっと面倒な事になる。 ホシノも面倒は嫌だろ?」

 

「確かにそうですけど……」

 

「あと俺や先生、ユメ先輩はお前が無茶して傷付くのは望んでない*2

だから、キツイとは思うが、我慢しないと…な?ホシノ」

 

「…わかりました。

 

それと…囲まれた時に助けてくれて…その、ありがとうございました…

 

少し頬を赤く染めて、ホシノは俺にお礼を言った。

……可愛すぎか?

 

「(何だこの子…マジで可愛すぎか? 天使か?)

おう、ピンチの時はいつでも駆け付けるよ」

 

「そうですか……あの」

 

少し遠慮がちにホシノが話しかけてきた。

 

「……? なんだ?」

 

「その、貴方の事を認めます。 確かに強いですし、思ったよりも優しいですし………ですけど!認めたのは少しだけですよ!?勘違いしないでくださいよ!」

 

顔を真っ赤にしながらそう叫ぶホシノ。

その様子になんだか可笑しく見えて、笑ってしまう。

 

「ふっ……ふははっ!あははは!!」

 

「なんで笑うんですか!真剣に話していたのに!」

 

 

 

 

しかし、突然痛みと咳が襲ってきた。

 

「わっ…悪いっ!…ははは!!

 

うぐっ…げほっ! げほっげほっ……」

 

「吐くほど笑うなんて…。 ……?えっと、箭田さん…大丈夫ですか?」

 

「いや、大丈……がはっげぼっ!」

 

余りにも胸が強く痛み、思わず蹲ってしまう。

 

「ち、ちょっとホントに大丈夫ですか?!」

 

さすさすと背中をさすってくれるホシノ。

温ったけぇ……

 

直ぐに走ってユメ先輩と先輩が近くに来る。

 

「大丈夫箭田君! 体調悪いの?!」

 

「大丈夫!? …ゆっくり深呼吸して、落ち着いて…」

 

「げほっ!げぼっ……ぐぶっ!

 

ブシュッ……と鼻血が強く吹き出す。

ドクドクと流れ続ける。

余りにも異様な俺の様子に先生やユメ先輩とホシノが焦る。

 

「ちょ!ちょっと本当に大丈夫!?」

 

「箭田くん!?どうしたの!?

やっ…やだ!死なないで!」

 

「なんですかその血の量! 異常ですよ!?」

 

『大丈夫』と言おうとした時、喉から何か熱いものが込み上げてきてしまい、吐き出してしまった。

 

「げぼっ!がはっ!うぶ……うぐぇ………

 

咄嗟に口を手で抑えたが、その隙間からボタボタと大量に血が溢れた。

 

「え?」「は……え?」「なっ……血?」

 

ごれば……じんびをじょうびじずぎだが……(これは……神秘を消費しすぎたか……)

 

如何せん俺の使うものは神秘を大量に消費する。

だが、俺の神秘は1日もすれば全快…とはいかないが、回復する。

 

だが、俺の神秘のキャパはこんな少なかっただろうか?

 

そう考えてる内に、ユメ先輩達はワタワタとしていた。

 

「や、箭田君を早く中に入れないと!

手伝ってホシノちゃん!先生!」

 

「は、はい!」

 

ぺたりと先生は座り込んでしまった。

ふるふると震えながら、頑張って立とうとしていた。

 

「あ、お、あ、はや、早く連れ、ていかない、と」

 

「先生!しっかりして!こっちに保健室あるから!」

 

その言葉を聞いた先生は、しっかりと俺を横抱き*3にして抱えた。

 

…なんで横抱きなんだよ。

 

「は、ふぅ、大丈夫だから…自分で歩けるって…そんな、大袈裟な…」

 

「大袈裟な訳ないでしょう!本当に死にたいんですか貴方は!!」

 

ホシノにそう怒鳴られて、少しシュンとなってしまう。

 

そのまま、あれやこれやと保健室に連れていかれた…

*1
罪悪感に苦しんでいる

*2
どの口が言うかこの男…

*3
お姫様抱っこ





良かったら感想や評価していただけると作者が空中で5回転するくらい喜びます。

さて、ようやくちょこっとだけ曇らせる?事ができました!
でも曇らせの描写こんなんで良いのだろうか……

やっぱり左腕吹っ飛ばした方が良かったかな?
もし『曇らせるならここまでしないと!』とかあったら感想と一緒に書いてみてね。

次はしっかり曇らせたい所ですね……




それと評価の方ですが…

『HYDRATION』様!
★8 評価ありがとうございます!

『NNAB』様 !
『アリス・オラクル』様!
★9 評価ありがとうございます!!

『ガランゴルム亜種』様!
★10!評価ありがとうございますぅ!!
まさか★10評価貰えるとは思ってませんでした……
ホント、( ゚д゚)ポカーン でしたよ!

★9評価や★8評価もありがとうございます!
この作品を見てくれた上にこんな高い評価をしてくれて正直『感謝!感激!雨霰!』ですよ!

……ちょっと古かったですかね…

何はともあれ、
いつもありがとうございます!

他にも★5評価してくれた方も本当にありがとうございます! 励みになりますぅ!

★1評価も貰っちゃいましたが…
この作品を見てくれて、評価してくれるだけでも凄くありがたいです!

お気に入り登録をしてくれた皆様も、本当にありがとうございます!

できるだけエタらないよう頑張りますんで、これからも宜しくお願いします!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。