ユメ先輩生存ルートが観たい男の末路   作:Ko↑ko↓

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ふぅー…
半分死んでいたがどうにか蘇りました…。
ちょびちょび書いてたヤツなので…誤字とかあったらごめんね。

( ᐛ )なトンデモ理論が後半あるので、苦手な人は気を付けてね。

暑くて干からびそ〜…ハハハッ!
ハ…ハハ…


#水族館 #意図しない邂逅 #人としての最後

 

 

 

 

 

 

━水族館入口前━

 

 

俺達はアクアリウム…凄く大きな水族館に到着した。

さっきからユメ先輩とホシノがソワソワしている。

……そんなに楽しみだったのか?

 

「着いたな、水族館に…カイザーが絡んでるとはいえ…デカすぎんだろ……

 

「やっと着いたね〜!楽しみー!」

 

「水族館か〜、久しぶりだなぁ」

 

先生が建物を見ながらそう呟く。

……さっきからなんかくいっ…くいっ……と手を引っ張られている。

 

ふと引っ張られてる手の方を見ると、ホシノが軽く興奮しながら俺の手を引っ張っていた。

 

「…ッ!……早くっ! 早く行きましょうよ!!」

 

「水族館一緒に探検しよー!ホシノちゃーん!」

 

「わっ!? ユメ先輩こそ変な笑み浮かべながら追いかけてこないで下さいよ! ……ふへへへ♪」

 

ユメ先輩が猛スピードでホシノに近付いていく。

 

パッ…!と手を俺から離し、ユメ先輩から逃げるホシノ。

しかし、その顔は笑顔だ。

 

はしゃぎながら、テンションMAXで追いかけっこを始めたユメ先輩とホシノを見る。

 

「……」

 

青春(アオハル)してるなぁ…

でも史実通り(本編の話通り)に事が進むとユメ先輩は死ぬ。

……死なせたくないよなぁ、ユメ先輩を…。

 

「どうしたの? 早く行かないと置いていかれちゃうよ?」

 

「…あぁ…悪い先生、今行く」

 


 

━水族館内部…海水魚エリア━

 

「わあ……!アレがエイなんだぁ…カワイイ…!」

 

「凄い…!

あ、見て!鯨だ!大きい〜!」

 

「お、イワシ…お酒の肴にもってこいだよね。

━魚だけに…フフフ…」

 

「……」

 

ユメ先輩とホシノ、先生が各々感想を述べている。

俺は、人工の海を泳ぐ魚達を見て…ふと思った。

 

『俺はキヴォトスに来て良かったのか…』

『幸福に過ごせている皆への感謝』

『自分がいる事で、悪い方向へ未来が変わってしまうのではないか』

 

それが、怖い

 

色々な思いが頭から離れない。

……ふと、先生の方を向く。

 

「……」

 

先生の、いつもの何考えてるかわからん面を見たらそんな思いも少しづつ消えていった。

 

そして、ふわりと頭に過ぎった『誰かと一緒にいる事の大切さ』

…それはとても大切な事だ。

 

「…? どうしたの、箭田くん?」

 

「…いや…なんだろうな。

先生の面見たらさ、『先生やユメ先輩、ホシノと一緒にいれる…それは、とても幸せな事なんだ』って思っただけだよ」

 

「私の顔見てそう思ったの?…ふふっ、変なの。

でも…その変な箭田くんに、そのしょぼくれた顔は似合わないぜっ…おりゃ!」

 

「むぐっ…」

 

「むにーっと!ほら、笑顔笑顔!」

 

ぐいー……口の両端を先生が指で上に向かって伸す。

窓に映る自分は、歪な笑み…?を浮かべている。

 

「んふっ」

 

そんな自分が可笑しく見えて、思わず吹いてしまう。

すると先生はパァ!と表情が明るくなる。

 

「お!笑った!その顔が1番似合ってるよ!」

 

「…悪いな先生、ありがと」

 

「お礼はご飯奢りでお願いね?」

 

「……マ?」

 

 

「……私達もここにいるんだけどなぁ〜…」

 

「……先生、ズルい…」

 

 

 


 

━水族館…クラゲコーナー━

 

「クラゲ……」

 

「クラゲだぁ」

 

「クラゲだねぇ」

 

「クラゲだな」

 

大きな水槽内をふよふよと遊泳するクラゲ達。

ビニール袋みたいで可愛いね。

 

視界の端でユメ先輩がすっ…と横に来る。

 

「ねぇ箭田君、ちょっと良いかな?」

 

「別に良いが…どうした?」

 

すっ、とユメ先輩の方へ顔を向ける。

 

「あのさ、箭田君は『自分が死んだらどうなるんだろう』って…考えた事ある?」

 

「…『自分が死んだら』…か、考えたこと無かったな」

 

「だよね!それに、私達はまだ子どもだし!

 

…でも最近、そういう事よく考えちゃうんだよね〜…

あれ、箭田君って今20歳後半だったっけ…?」

 

「歳の事はあんまり言わんといて?

…まぁ、アレだな。

今だけはそういう事考えるのはナシにして、全力で楽しもうぜ?」

 

「…うん! あ、先生達何見てるだろ? センセー!ホシノちゃーん!」

 


 

「そろそろ…って訳ね…

…早いとこ黒服んとこに行かないとなぁ…」

 

ユメ先輩は『自分の死』を考え始めている…。

つまり、世界の修正力が微弱だとしても働いている事になる。

 

ユメ先輩がナニカに殺される前に目先の問題を解決しなければならない。

 

『未来の俺』を殺す。

まずはそこからだ。

 

その為の課題は…

 

『神秘の容量を増やし、出力を上げる』

『青での短距離ワープ』

『黒閃を放てるようになる』

『この肉体を発動した術式に耐えられるようにする』

 

そして…

 

俺の術式を『偽物(偽造)』ではなく『本物(原作)』にする。

 

恐らく、もう『戦』までの時間が無い。

あの時…別の時間軸の俺は『()()と殺し合うのか?』と言っていた。

 

『1vs1』(タイマン)じゃない、恐らく『1vs2〜』(一対多数)

 

課題が多い…少しでも多く、やっていかないと…

『箭田 空澄』から『怪物』になれ、その時までに。

 


 

━水族館…お土産コーナー━

 

あの後、俺は先生達と共に色々見て回った。

様々な魚がいた。

不気味だがナニカ惹かれる『深海魚』に可愛い『貝』

うにょうにょ動く『タコ』や『イカ』

チンアナゴ〜とかいっぱいいた。

すごい、凄かった…。

 

そして、こういうイベントで最後にやるのがお土産選び。

お決まりである。

 

「見てホシノ〜メンダコストラップ可愛くない?」

「あ、可愛い…良いですねコレ!」

「ちょっと待ってホシノちゃん!これも可愛いよ!

ほら!チン…チンアナゴ!」

「…ユメ先輩?今なんで間を空けたんですか?…ユメ先輩?」

 

わちゃわちゃしているホシノ達を見て、ポンッと良い事を思い付いた。

折角水族館に来たんだし…なんかプレゼントしよう。

手元に残る思い出が1番、心に残る…と思うから。

 

どれが良いか…とラインナップを見ていると、ある物に目が止まった。

 

『クジラのぬいぐるみ』

『イルカのぬいぐるみ』

『ペンギンのぬいぐるみ』

 

俺は今、この3つに…凄く惹かれている。

 

良いな、コレ…。

皆には悪いけど…先、買っちゃうか。

 

「先生、先に買っちゃっても良いか?」

 

「良いけど、後で買ったもの見せてね〜」

 

早速3つのぬいぐるみを持ってレジへ向かう。

 

「お願いしまーす」

 

『はい、承ります』

 

「はー…い?」

 

その聞き覚えのある声、ハッ!と顔を上げるとそこには…

 

 

 

 

 

なんとビックリ…『俺』がカウンターに立っていた。

 

『…』「…」

 

沈黙が周りを支配する。

何してんだコイツ。

 

「何してんのお前」

 

『ククク…また会ったな』

 

「また会ったな…じゃねぇのよ、何してんの?殺すよ?」

 

いやホントに何で此処にいんの?

アレか?遊園地で遊ぶクラウドに『楽しめ、クラウド』とか後方父親面で語りかけるセフィロスみたいなもんなのか?

 

『怖い。

 

…いや実は…金が無いんだワ』

 

「えぇ…(絶句)」

 

資金不足…?妙だな…?

 

『いいか?目標を殺す刺客でも同じ『人』だ、飢えと自然には勝てんのだよ』

 

「えぇ....(困惑)」

 

『っと…合計6256円だ』

 

「カードで」

 

『お支払い回数は?』

 

「一回で」

 

『はい……コレ、レシートです』

 

「どーも…」

 

『ククク…楽しめ、箭田空澄…』

 

「死ね」

 

はぁ、お会計しただけなのに疲れた。

なんかもう…色々と…。

 

「お待たせ…」

 

「おかえり〜何買ったの?」

 

「コレ」

 

すっ…と3つのぬいぐるみを取り出す。

ぬいぐるみを見て、先生と近くで見ていたホシノとユメ先輩が目を輝かせる。

 

「「可愛い〜! 」」

「……ッ!……ッ!」

 

凄い食いつきだな…ホシノに至っては首をすんごい振ってるし…さて、渡そうかな。

 

「…はい、俺からのプレゼント。

ホシノにはクジラを、先生にはペンギン、ユメにはイルカな」

 

「…良いんですか?自分の為に買いに行ったんじゃ…」

 

「元より3人にプレゼントする為に選んでたしな。

…その、いらなかったら捨ててくれても…」

 

「いらないなんてとんでもない!絶…っ対に大切にしますから!」

 

「ホシノ…」

 

「私も大切にするからね!」

「当たり前でしょ?折角貰ったんだからさ」

 

「…そっか、良かった…」

 

「「「…」」」

 

「…どうした?」

 

「じゃあ、ちょっとソコで待ってて?私達は別の用があるから!」

 

「あ、おう」

 

そう言って先生達はお店の中で何かを探し始めた。

そして俺は、先生の言う通りにその場で他の商品を見ながら待つ。

…数分後、先生達は何かが入ったレジ袋を持って戻ってきた。

 

「おまたせ〜」

 

「…なんか買ったのか?」

 

「そう、買ったんだ!

という訳で…ユメちゃんお願い!」

 

「任せて先生!とりゃー!」

 

「は?……うごぇ!?」

 

ユメ先輩にとシャツを捕まれグンッ!と引っ張り、俺はされるがまま…中腰にさせられる。

 

「ホシノちゃん!照れてないで今のうちにどーぞ!」

 

「わ、わかってますって!

んしょ…と…はい、コレが私達からのプレゼントです」

 

シャラリ……と首に何かワイヤーのようなものが掛けられた。

手でソレを掬い上げ、確認すると…

 

「貝殻のネックレス…? これがプレゼントなのか…?」

 

「そ、ホシノちゃんが選んだんだよ?」

 

「…ホシノが…皆が選んでくれたのか…」

 

心がポワポワと温かくなるのを感じる。

贈り物を渡すのもとても良い、でも…貰う側も悪くない。

そう心から感じれた、だから心からのお礼を返す。

 

「そっか…ありがとう」

 

先生達は顔を見合わせ、ニコッと笑った。

それを見て、より一層…未来を変える為に強くなろうと決めたのだった。

 


 

 

「……」

 

お土産を買い終わった後、俺達は水族館から出た。

それで…先生達とはあの後別れ、俺は『黒服』の元へ向かっていた。

 

時刻はすっかり遅くなり…空には星と満月がこちらを見下ろしていた。

 

「誰か、お探しで?」

 

「…黒服」

 

いつの間にか隣に現れた黒服は、俺と同じように夜空を見上げていた。

そのまま簡潔に要件を伝えることにした。

 

「神秘の出力と容量を増やしたい。

あと、作って欲しい衣服と武具がある。

頼めるか?」

 

「…そう来ると思っていました。

勿論、引き受けましょう。

それに此方も少し、検証(実験)してみたい事がございましたので…では、行きましょうか」

 

「あぁ」

 

━━━……

 

そうして、黒服について行った俺は様々な機械や、不気味な薬剤などが置かれている一室へ招待された。

 

ふとスマホ起動してみようかな…と思いつき、スマホを起動し座標を確認する。

 

画面に『ERROR』と表示された。

…ジャミング装置かな?

 

「この部屋の座標に関しては、コチラ(ゲマトリア)が開発した『一部を除きあらゆる電波を妨害するジャミング装置』を起動させて頂いてますので…調べようとしても無駄ですよ?」

 

でしょうね。

 

「知ってた。

……それで、どうやって俺の神秘の容量とか上げんだ?」

 

「簡単ですよ。

その前に…『ヘイローを破壊する爆弾』をご存知ですか?」

 

 

『ヘイローを破壊する爆弾』

それは『ヘイローを持つ強靭な生徒』であろうと『ポッキーをペキッと折るレベル』で簡単に殺せるヤベェ爆弾だ。

 

エデン条約編でベアトリーチェ(赤肌ゲロカスクソババア)がアリウススクワッドに持たせ、使わせた事がある。

 

何処ぞの『黎明卿』が開発した『カードリッジ』と同じく

…この世に存在してはならないアイテムだ。

 

 

「知ってるよ。

それで、その爆弾がどうした?」

 

「神秘の塊である『ヘイローを破壊するモノが創れる』のであれば、逆に『ヘイローを構成する神秘を創造できる』のではないかと、思ったのですよ」

 

…破壊と創造は表裏一体。

しかしそれは…

 

「トンデモ理論ではないか?」

 

「クククッ…そう思うでしょう?

ゲマトリアの技術力を最大限使い、先に創っておきました。

こちらをどうぞ」

 

そう黒服は言いながら、三本の中身が入った試験管を差し出してきた。

その中身は、どろりとした液体が入っており…その中に何やら光るカケラが混じっていた。

 

「…何を使った」

 

「貴方の想像通りですよ。

言っておきますが…双方同意の元、コチラに作り替えたのですよ。

 

死にたいが、何か爪痕を遺して逝きたい者。

死にたいが、誰かの役に立って逝きたい者。

死にたいが、死ぬ勇気が湧かない者。

 

他にも沢山の希望者がいらっしゃいましたので…

ソレにキチンと…お答えしたのです」

 

「……そうか」

 

「それと、神秘の容量とは産まれた時から既に決められているキヴォトス人の『制御装置』なのです。

ソレを『何の犠牲もなしに、安全に外す方法』は未だ解明されていません」

 

「…つまり、その産まれ持った制御装置(リミッター)を外すには…『危険でリスクの高い強引な手』を使う他無い…って事か」

 

「その通りです。

例えば…ボールを2つ、思い浮かべてください。

うち1つは伸縮性の無いボール…これをAとしましょう。

そしてもう1つの伸縮性抜群のボール…これをBと呼びましょう。

 

2つのボールは1寸も違わない均等のサイズです。

 

伸縮性のないAのボールに空気を入れ続ければどうなるか…?

容量が最大になった途端、すぐに破裂する。

当たり前です、ボールの中に限界以上の空気を入れたのですから。

 

━しかし、ソレがB…伸縮性抜群のボールであったなら?

最終的には同じように破裂しますが、Aのボールと比べれば空気を入れられる容量は圧倒的に多くなる。

 

…何故この話をしたのか…それはキヴォトス人の神秘の器とボールは同じような形をしているからです」

 

「…ボール…AとB、キヴォトス人の神秘の器はどちらのボールと同じなんだ」

 

「ソレはわかりません。

我々は様々なキヴォトス人の神秘を見てきましたが…

言えるとしたらAとB半々だった…と」

 

「なるほど…Aのボールと同じように容量を広げられず、適応できずに死ぬか、Bのボールと同じように容量を増やし…無事適応できるか…かぁ」

 

簡単な話、50%を引き当てられるか…という所だ。

 

貴方(ゲームプレイヤー)風に言うならば…禁忌を犯して…『何を捨てて前へ進むか、拾って帰るか』ですよ」

 

「無論、禁忌を犯してでも前に進むさ」

 

早速黒服から試験管を貰い、手に持つ。

とくん…とくん…と波打つ感覚が手に伝わる。

それにまるで人肌に触れているような……そんなに生暖かさだ。

 

口を開け、試験管を傾け…ソレを口の中に入れ…

 

 

 

 

 

3本一気にゴクリと飲み込んだ。





━何れ双方、同じ道を辿る。


さて、ここからですね。
展開どうしようかなぁ、色々思いついてるけど…
あ、良かったら評価とかコメントしていってね。
してくれると私が喜びます。


…どうすれば重い話を作れるか…
小説を書くって…中々難しいねんな…。
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