はぁ、エデン条約編とか現代のアビドスの話もいつか書かなくちゃなぁ。
戦闘シーンを久しぶりに書きました。
見ずらかったらごめんね。
あ、そろそろ新しい番外編書こうかなって思ってます。
「んごぁ…?
……ふぁぁあ……ねんむい…
…ん?」
ベッドの上で上半身を起こし、周りを見る。
黒服はいつもの不気味な顔をコチラに向けている。
「おはようございます…箭田空澄…」
「おはよーせーんせ!」
「先生、おはよう」
「おはようございます、先生…それでヒトミ様…そのはしたない格好は戻した方がよろしいかと…」
ガバッ!と左から俺に飛びつくヒトミ、近くの壁に寄りかかりながら優しい目でコチラを見るアマツ。
そして右隣で俺の腕に抱きつき、寝ながらヒトミに注意するネムリ。
どういう状況?
「どんな状況だったとしても『美少女』に左右から抱きつかれるなんてとても良い状況じゃないかい?」
と、そう茶化してくるアマツ。
確かに、ふにゅりと柔らかい感覚が両腕から感じる。
しかし寝起きでこの状況になったところで…
「いや、反応に困るだけなんだけど…」
そう、困るだけなのだ。
…不能なのかって?ぶっ飛ばすぞ。
「アマツの方ばっか見ないでこっち見てよー!」
「ヴぉッ?!」
いつの間にか自分の上にヒトミが乗っており、両頬を彼女の両手で捕まれて強制的に顔の向きを変えられる。
そして己の視界は、彼女のふくれっ面をしっかりと捉えた。
「…寂しかったのか?」
「……むー…」
可愛らしくほっぺを膨らませるヒトミ。
そんな彼女を両手でわしゃわしゃと撫で回す。
犬を撫で回すような手つきだが、それでも満更でもない表情をする。
「よしよしよしよし…」
「むふぅー!良いぞ良いぞ…もっと撫で回すが良いぞ…!」
撫で心地に関しては…凄くほっぺがモチモチしている。
撫で回して…パッ!と手を離すとぷるるんとほっぺが揺れる。
髪もサラサラとしており、少しばかりフルーティーな香りがする。
しばらく撫でるのに夢中になっていると、ネムリが頭をグイッと押し付けてきた。
「おぼふ」
「先生…私も…私もなでて下さいませんか?」
くいっくいっ…と腕を軽く引っ張られてそう催促される。
断る理由は無いので、ネムリの頭に手を伸ばす。
「良いよ。 …では失礼して…よしよし… 」
さすりさすりとネムリ頭を撫でる。
見た目通りの髪のきめ細かさと艶やかな見た目、手で髪を掬うと…髪が指先からするりと流れるように落ちる。
「…おぉ…これは良いものですね…」
「アマツもやってもらえば〜?」
俺のナデナデを堪能しながらヒトミがアマツにそう言った。
しかしアマツは軽く首を横に振りやんわりと拒否する。
「いや、私はいいよ。
後でもやって貰えそうだし、黒服さんも何か言いたそうだからね」
そしてアマツは首だけ黒服の方へ向ける。
それを合図と取ってか、黒服は話を始めた。
「…それでは
まず『神秘の保護を貫通する鉾』『神秘の出力を向上させる衣服』ですが…『衣服』の方は用意ができ…『鉾』に関しては『少し難しい』と、『マエストロ』は仰られてました」
それを聞いて、少し考える。
神秘のシールドを貫通する武器は最悪無くても大丈夫だが…
しかし、不安要素が余りにも多い上に何があるかわからない以上…別案を考えるしかないか…
「なるほどね…『鉾』は難しいか…いや、でも『衣服』は用意してもらえるからある程度は…」
ブツブツと考えを巡らしていると…「ですが」と一言入れ、黒服が静かに話を再開する。
「『馴染み深い形』にするのなら用意はできると『ゴンコルダとデカルコマニー』が横槍を入れてきましたので…もしそちらで宜しければ2人にお伝えしておきますよ?」
『鉾の形』は無理でも、『別の形なら作れる』
その言葉は、今の悩みをある程度解決できる答えであると理解するのに、さして時間は掛からなかった。
「…それは本当か? …『馴染み深い形』ってのがどんな形なのかはわからないが…とにかく1手でも優位に事を進められるならそうしておきたい。
…そうだな、あの二人には是非そう伝えておいてほしい。
あと、『お礼はそこそこ弾むよ』とも伝えておいてくれ」
「わかりました、そう伝えておきましょう。
そういえば箭田先生…
…『制御装置』を折角外したのですから、1度模擬戦をやってみたらどうでしょうか…?」
「模擬戦…」
その単語を聞いて、目の前の3人を見る。
「?」
「ん?」
「おや…?」
笑みが溢れる。
「…ちょっと…一緒に付き合えよ」
アビドスに多い、誰もいないゴーストタウン…その一角。
街の大通り、交差点に俺達は立っている。
太陽はちょうど真上に登っていた。
目の前には『
その前には俺がいる。
互いに向き合い、武器を構えている。
「ハンデは要る?」
アマツはそう言う。
しかし、それは必要ない。
「イラネ、俺は最強だからね」
その俺の言葉を聞いて、クスリとヒトミはわらう。
「えぇ〜…幾ら私達と同じヘイローがあったって
「あまり先生痛めつけたくありません…なるべく早く終わらせましょう…?」
「ははっ!心配ありがとな!
でも、こちとら気持ちは同じなのよ。
痛めつけたくない…だから」
指先に赤い神秘が集まる。
掌印をパッパッパッ…!と組む。
そして、呪詞の詠唱。
すっ…と指先を3人に向ける。
その刹那、3人の表情が怖張る。
アマツが叫び、横へ駆ける。
その際に取り出した手榴弾のピンを抜き、俺に向かって蹴り飛ばした。
「皆ッ!避けろォッ!!」
ヒトミが横に高速で跳ね、SRを構えながら俺の首を狙って放つ。
「何するかわからないけど…させないッ! 」
ネムリがアーミーナイフとミリタリーアックスを俺の手首へ目掛けブン投げる。
「天に召します我が主よッ力を!」
「一撃で終わらせようか」
収束…反転……更に収束。
もっと、もっと、もっと圧縮し…離す。
「偽造術式反転・赫」
━━━…
パラパラ…と宙に飛んだ瓦礫や塵などが地面に落ちる音がする。
「う、…うぐぅぁ……ぁ…」
「…っ…あ、れ?私達…どうしてたお、れて…?」
「これが…」
巻き上がった砂煙を突き進み、気配のする方へ向かう。
歩き続けていると、地面に倒れている3人の姿が見えた。
「3人とも、コレで終わりか?」
「っぐ…まだ終わってないよ…!」
「ヒトミの言う通り、まだ立てるッ……!」
「『救済』待つ人の為に…ッ…私は…ッ」
それぞれが武器を再び構え、覚悟を決めた顔をする。
笑みが溢れる。
拳を構え、神秘を練る。
ダンッ!とアマツとネムリがコチラへ駆ける。
ヒトミは遠くから遮蔽物越しにライフルを構える。
「僕が動きを止める!ネムリは近接を!」
「お任せ下さい…!」
ダンダンダンダンッ!!
アマネが持つ2丁のマグナムが大きい音を響かせる。
俺が右に動こうとすると、その先に弾丸が飛んでくる。
連射が途切れたタイミングで遠くからの狙撃、その所為で左にも動けない。
とうとう近くまで接近したネムリが懐からナイフとアックスを取り出し、小さいながらも力強く得物を振るう。
その動きに対し…バキョ!とナイフの刃を裏拳で折り、アックスを上から振り下ろした拳で砕く。
「なんという力…!」
拳を強く握り締め、ネムリの腹目掛け振るう。
「おらよっと」
バチッと黒い閃光が少し走り、ドンッ!という音と共に衝撃で砂塵が軽く舞う。
「おご…っ!?」
ガッッ…!ガンッ…!ゴッ…!
という重い音を鳴らしながら、そのままネムリは弾き飛んでいく。
「ネムリッ!?」
「戦闘中の余所見はダメだ…ろっ!?」
アマツが吹っ飛ばされたネムリの方を向く。
その隙に距離を詰め、跳んで身体を捻り…縦軸の回転蹴りを放つ。
しかし、アマツが横に避けた為…あたらなかった!
「今だヒトミ!撃てェ!!」
ズダァンッ!と轟音を響かせ、弾丸が放たれる。
それは真っ直ぐ俺へ向かう。
だが、その弾は弾道をいきなり曲げ、明後日の方向へと飛んで行ってしまった。
「え?」
「嘘おっ!」
「残念…
「それはどうかなッ!」
「コレ使ってアマツ!」
ダンッダンダンダンッ!
いち早く切り替え、銃を撃ちながらコチラへ駆けるアマツ。
「うあああぁぁあァァァッッ!」
「ウオオオオオオォォォォ!」
いつの間にか接近していたネムリ。
その小さな口からは血を垂れ流し、それでもなお立ち上がり近接戦を仕掛けてくる。
そして、ヒトミからチョッパーナイフを受け取っていたアマツが銃を放り投げ、両手でナイフを握り締めて振るう。
腹部目掛け、屈みに近い腰を落とした姿勢から振るわれるチョッパーナイフ。
ダンッ!とネムリが跳ね、宙からアックスを力一杯に脳天目掛け振り下ろされる。
グッ…と拳を再び握り、神秘を纏わるようなイメージで…
まずはアマツからぶん殴る。
途中で奇跡的に繰り出せた『黒閃』
ソレのお陰で…オレのボルテージは上がっている。
今なら確実にイける。
それが例え、10発連続で放てと言われても。
チョッパーナイフを5cmの隙間をあえて作り、避ける。
「な、あぁ?!」
するとナイフが当たったと勘違いしてよろける。
力一杯振るった所為で無防備になった腕を掴み、背負い投げの応用で地面にバゴォンッ!!と叩きつける。
「ぁ…ッ!ガボッ…!」
「そして…フゥッ…!『
そして直ぐにネムリの方へ向き、落下してくる彼女の顔を片手で掴んで抑え、心臓があるであろう位置へもう片方の拳を叩き込む。
バヂィッ!と黒い閃光が先程よりも強く輝く。
「ヒュ…!?ぇ…!ぁが…っ!」
どしゃりと地面に沈むのを確認し、改めてアマツの元へ向かい…そのまま『踵落とし』を腹に叩き込んで完全に意識を刈り取る。
「…センセー強すぎじゃない?」
トコトコとヒトミが歩いてくる。
スナイパーが最前線に出てきてどうすんの…?
「そりゃあ、大人の威厳…ってもんがあるからね。
おいそれと負けてはやれんのよ」
「そっかー…じゃあコレは?」
この言葉を言い終わった瞬間に、ヒトミは懐からハンドガンを取り出して俺に向けて撃った。
「まぁ、当たってやる訳ねんだわな」
「ワープかぁ…そりゃ勝てないよ」
そう来ることはわかっていたので、引き金をヒトミが引いた瞬間に彼女の背後へ蒼を使って短距離ワープ。
そのまま後頭部を殴り飛ばし、地面へ沈めた。
ワープのやり方は凄く簡単な話だ。
…蒼を使った高速移動は、自分の目の前…つまり進む方向の空間を『-1』の虚無にし、虚無にする事で発生する空間修正時の周囲の『引き寄せ』に乗っかり移動する。
では、それに吸い込む向きと距離を持たせると…?
<セツメイシマショウ!
吸い込む向きは…原作とか知ってる人ならすぐわかるだろう。
そして、距離に関してだが…例えば
『
じゃあAとBの間に存在する距離
AとBの距離はあっという間に近くなる。
そうして出来るのが『蒼のワープ』なのである。
詠唱と掌印に関しては…なんか覚えてた…とだけ言っておこう。
さて…
周囲にはボロボロの街。
幾らゴーストタウンとは言えども…
黙ってないだろう…。
取り敢えず『大人のカード』を使いアマツ達を『心象世界』に戻し、休ませる。
「よしっ」
「何がよしなんですか」
不意に、聞き覚えが凄いある声が聞こえた。
ギギギギッ…!と後ろを向くと…
「あー…や、ユメ達…なんで君たちがここにいる…?」
「それは後で説明するとして…なぜこの街がこうなったのか」
「説明して欲しいな?箭田君?」
「私達は今、冷静さを欠こうとしているからさ」
ホシノ、ユメ、先生がいつの間にか後ろで恐ろしい笑顔を見せながらそこに立っていた。
冷や汗をかいていると、自分の携帯から声が聞こえた。
「箭田先生、何をしていたのか…黒服と何をしていたのかは全てわかっています。
一言一句、挙動や行動全て…先生達に伝えてありますので」
プラナは頬を膨らませてそう言う。
そして…
「プラナちゃんが怒ってるのも相当ですよ!箭田先生!しっかり反省してください!」
アロナがぷんすこしながらそう大声で言ってくる。
…チクったのかよ…この子達…!
「さぁ」
「説明を」
「しなさい!」
3人に詰められながら、ボルテージが上がった頭はゆっくりと冷めていくのだった…。
と、まぁこんな感じでした。
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して貰えると私が消し飛ぶくらい喜びます。
ネムリちゃん…MIDDLEポジなのにすんごいボコられてる…。
こんなはずでは…!
って、そうだ…どうしてサオリ達と箭田くんが仲良くなったのかも書かんと…アレだね、やる事がすごく多いや。
まぁ程々に頑張ってくんで、宜しくね!
それじゃあね!また見てねぇ!