深夜の眠気に襲われながら書きました。
そろそろストーリー…『第一章』も終わりが近付いて来ました。
章の区切りが着いたら箭田君が来たばかりのお話…
現代編の『対策委員会編』でも書きましょうかね〜
〜追記〜
一部文章に誤字が見つかったので訂正しました。
拝啓、お父様…お母様…
いかがお過ごしでしょうか…?
俺がソッチで死んだ後、葬儀関係でとても大変だったでしょう。
皆が忙しい時に俺はというと…。
「ふんッ!」
バコン!
「あぼんっ!」
「どりゃ!」
ぽこっ!
「いてっ」
「死ねっ!」
ゴスッ!
「へヴん!?」
簀巻きにされて、中に吊るされ、ユメ先輩達にサンドバッグにされてます。
助けてください。
「や、やべろっ!やべで!」
「女の子ボコスカ殴ってたヤツに言われたくないです」
ホシノが『Eye of Horus』を縦に構え、バットのように振るう。
先生が体育倉庫に埋まっていた木製バットを持ち、振るう。
ユメ先輩がポコポコと握った拳で殴ってくる。
ユメ先輩の攻撃は痛くない、ユメ先輩マジ天使。
「むぐむぐ…おいしーね!ネムリちゃん!」
「…実に至福な時間でございますね…!『救済』と甘い物…そして我が主は、私を救ってくれます…!」
「こら、急いで食べすぎない…。
ネムリ、ヒトミ…口にカスがついてるよ」
「とってー」
「あら…お恥ずかしい…」
「取ってあげるよ…よいしょ…
よし、これで大丈夫」
「ありがとー!」
「感謝します…」
目の前で俺が隠していた秘蔵のお菓子、アイス、ジュースをイチャイチャしながら食べる『模擬戦敗者三人組』
喰われている…!俺の秘蔵が奪われる…!やめろ!やめてくれぇぇぇ!
「ウォアあああああ!!俺の秘蔵のお菓子達ィィイ!」
「これは
お菓子を片手で食べながら先生達が俺をシバき、ヒトミ達は優雅に女子会をしているある種の地獄絵図が生まれていた。
そして…その時がきた。
来てしまった。
「さーて!この抹茶羊羹食べよっか!」
「!?!?
待って!やめてくれ!それだけは…!それだけはァァ!
俺の!俺の3時間並んだ成果なの!炎天下の中飲み物買えずに立たされて死ぬ思いをしたけどやっとの思いで手に入れた俺のd」
「あむ」
「う、うわぁ"ぁ"あ"ぁ"ぁ"!!!!お゛れ゛の゛よ゛ー゛か゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ん゛!!」
「うぅ〜ん…しっとりとしていて…それでいて抹茶の仄かな苦味…その後に来る確かな甘み…♡おいしーですねコレ……
にしてもきもいですよ、箭田さん。
大の大人がそんな情けない悲鳴上げて恥ずかしくないんですか?」
「うるせぇホシノ!ソレを食べてるお前にわかってんのか!?戦争が起きているのは人の食べ物を勝手に食べている人間の浅ましさの所為だろうがッ!」
「それは人それぞれだと思うけど…もぐもぐ」
「んぎいいいい!!また後でお前ら全員ぶっ飛ばしてやるからなぁァァ!」
そんな情けない悲鳴を上げ続けていたら…ユメ先輩がとことこと近付いてきた。
「箭田君」
「…う…ううっ…おれのよーかん…」
「はい、あーん」
すっ…と爪楊枝に刺した小さな欠片を差し出してくる。
テラテラと緑色に輝くその羊羹は、美味しそうを超えて神々しさを感じる。
「…? い、良いのか?」
「だって可哀想だし?ほら、あーん」
「あ、あーん…もぐ…う、うまい…うぅ……ユメちゃん好き…愛してるぅ…」
美味しい…美味しいなこれぇ…あれ?目から汗が…
「え?ええぇ!?すっ好き?!愛してる?!
そんな、そんなに思ってくれていたなんて…でへへへ…」
なんかユメ先輩が慌ててるけど、味わう事に集中しよう…。
「…ホシノちゃん、GO」
「わかりました」
あれ?なんでホシノがバットを持って近寄ってくんだ?
近くまで寄ってきたホシノは、そのままホシノは先生が持っていたバットを構え…すっ…すっ…と当たる寸前で素振りをしている。
「あのー…ホシノさん?なにしようとしてるのかな?」
「何って、尻軽野郎に1発ぶち込むだけですよ」
「まって尻軽って何?…いやそんなことよりお前の身長とそのフォームじゃ俺の大切な所に当たる可能性が高くなる。
鼻☆塩☆塩、そうだ!俺を地面に降ろして、そのまま背中を殴れば良いんじゃないか?それならソコを殴るよりもダメージを与えられると思うし何よりお前の大切なおててを汚さなくても良くな」
「フンッ!」
メギキョッ!
「ア゛゛!↑」
「南無…」
「お゛…お゛ぁ゛あ゛あ゛……」
「ナイスホシノちゃん」
「やってやりました」
「ん!ん!」
「えっ、えっ?」
バシンッ…!とハイタッチする先生とホシノ。
その傍らで悶絶する俺。
ヒトミにお菓子を食べろと催促されるユメ先輩。
優雅にお菓子を食べるネムリとアマツ。
カオスが場を支配していた。
━
少し落ち着いた所で、空いてる席に座り…先生達の方へ顔を向ける。
「ふぅ〜…で、なんか質問あんだろ?その顔」
そう問うと、先生はこくりと頷き…言葉を続けた。
「うん、まず…ヒトミちゃんとアマツちゃん、そしてネムリちゃん…この子達とはいつ知り合ったの?」
「…あー……それはぁ……」
言葉を濁すと、ブゥン…とシッテムの箱が起動し、プラナとアロナが姿を現した。
「…どうしたの?アロナにプラナ…」
「実は…わっ!と驚かそうと思っていたのですが…その〜…」
驚かそうとか何言ってんだ、この虹封筒出さないアホは…
「アロナ先輩が渋っているので私が言いますが…空澄先生の中…詳しく言うと、形成されている神秘の中に3つの要素が確認できます。
1つは『共有』
1つは『渇望』
1つは『信仰』
確認できるのは、この3種ですね」
「…3つの……神秘が?」
プラナのその言葉に、先生は信じられない…という顔をする。
そりゃそうだ…基本、神秘というのはその個人の『
…個々の神秘やヘイローと同じ扱いなのだ。
だから『
同類を喰うか、外部の装置で抽出して取り込むか。
その事を、先生が知らない筈が無い。
「まさか生徒を…食べ……たの?」
「あー……えーと……」
ガシッと先生に襟を掴まれる。
「なんで…どうしてそんな頭のおかしい事したの!?
生徒を…私達の『子ども』達を手にかけたの?!」
「ち、違うっての!そんな変な言い方すんな!」
「じゃあなんなの!」
「過去に生きていた生徒が死後、黒服達によって『神秘等が濃縮された液体』に作り替えられたモノを俺が摂取…取り込んだんだよ!」
「え…?」
「…っ!」
…俺がホシノと先生が警戒している『黒服』の名前を出したからか…それとも別の理由かわからないが、2人の目付きが鋭くなる。
「…どういう事…ですか、ソレ」
「まぁ、アレだ。
黒服に頼み事をしに行って、ついでに実験を受けてきた。
神秘の容量に不安があるから、ソレを拡張させる為に。
あと武具も必要だからね。
それと、あの3人は『液体』を取り込んだ際に、俺の目の前に現れたんだよ」
「はぁ?!」
「ついでに…ってレベルじゃないよねぇ!?
色々起こってるし…!ホントに大丈夫だったの!?」
がびーん!と先生とホシノの顔が突然ギャグ漫画の作画になる。
襟を掴んだままの先生の手を優しく下におろし、ニコリと笑って言う。
「俺は何ともないから大丈夫だよ」
それでも心配そうな顔を2人はしている。
少し気まずくなり、頭をガシガシと掻いてしまう。
「センセーってモテモテなんだねー」
「キヴォトス唯一の男の先生だからかな?」
「チラッと手を拝見した時に女難の相がありました…きっとその所為でしょう」
「手相知ってるんだ…意外…私も見てもらってもいいかな?」
空気が緩み、外野がわちゃわちゃしているが…
先生とホシノの様子を見るからに、正直に全て話さないと解放してくれなさそうな雰囲気だ…。
「…ハァ、わかった。
全部話すよ、今まで何があったのか…黒服の所で何があったのかを」
━━━…
「…どうしてまた1人で抱え込んでたの…?」
「コレは俺の問題だ。
強くなる為に、皆を守る為にやった事だし」
「それでも、一言だけでもいいから声をかけて欲しかったな」
隣に椅子を置いて座った先生は、静かに俺に話す。
続けて手相を見てもらってるユメ先輩が真っ直ぐ、俺に向かって言った。
「そんなに私達が頼りないかな…?
箭田くんが色々やってくれていたのはわかってる。
そのやってくれた借りを…お礼をさせてくれないかな。
それにしても…ホシノちゃんも秘密にしてないで、あの時言ってくれれば良かったのに…」
「う、そ…それは…」
「まぁ、後で詳しく聞かせてもらうとして…どうして箭田くんはそんなに強くなろうとしてるの?」
「…正直に言うと、『未来の自分』が俺を殺しにくるから…かな」
「…え」
「未来の…?」
まぁ、信じられないよねぇ…特にユメ先輩とホシノは。
…それでも先生はある程度信じてくれるだろう。
『プレ先』と『クロコ』の件があったからな…。
「それって…ヤバいんじゃ…」
「でも、ありえないですよ。
未来の存在なんている訳ないじゃないですか、創作の世界じゃないんですから…」
そこで、ユメ先輩がホシノに向かって神妙な面持ちで言った。
「…ううん、ホシノちゃん。
箭田君は嘘言ってないと…思うな」
「…変な物食べました?ユメ先輩…」
「食べてないよ!? …えっとね。
前に箭田君が突然いなくなった時、探している時に爆発音が沢山響いて…それで私が必死に探し回ってたんだけど…*1」
「箭田くん?」
「ひひゅ〜…ひゅるる〜…」
「箭田くんを見つけた時、周りの地形が変わっていたり、抉れてたりボロボロになってたり…それこそ、『私達生徒じゃ到底出来そうにない戦闘』が起こってたかのような惨状だったよ…」
「ヤバーイ…」
「私達でもできそうにない戦闘…か」
「先生は以前にもあのような戦闘をされていたんですね…」
「そんなにヤバい相手なの?」
「まぁ、今の俺よりもアホみたいに強い訳だからな。
十分…いや、完璧に準備しとかないと余裕で殺される」
「じゃあ!私達皆で協力すれば…!」
「無理だ」
ユメ先輩がそう言う、だが…その言葉を俺はバッサリと切り捨てた。
「え?どうして?」
「そもそも戦闘のレベルが違う。
酷い言い方になるが…お前達と一緒に戦ったところで邪魔に…足でまといになるだけだ」
「…」
しん…と生徒会室内が静かになる。
そこで、先生は俺に質問をしてきた。
「それで…その『準備』って、もう終わってるの?」
静かに俺は首を横に振る。
掌の上に米粒サイズの赫と蒼…を発動して皆に見せる。
「いいや、全然。
武具に関してはまだ作ってもらってる途中だな。
そして俺の術式…神秘の能力に関しては…
まず、掌印と詠唱の把握は完璧。
短距離のワープも完全に覚えてるから問題なし…。
赫と、蒼…この2つの発動は問題は無いが、同時発動に関しては少し不安がある…だからその不安を無くすのが当面の課題かな。
あとは攻撃を防ぐバリアみたいなものも使えればもっと良いから、それも追々覚えたい所だ」
「なんて?」
「えーと??」
「はい?」
「んぉえ〜??」
「ごめん、なんて言ってるのかわかんないな…??」
「はて??」
「…ん?」
皆の頭の上に『?』が浮かぶ。
「めんどいけど…1つ1つ説明しなくちゃ…だな」
━この後頑張って術式の原理をホワイトボードなどを使って説明した。
箭田くんがお仕置きを受け、何があったのかを説明する…というお話でした。
あの3人の神秘がどんな属性があるのかと判明しましたね。
主人公くんの武具もそろそろお披露目…です。
良かったら気軽にコメントや評価していってね!
ちなみに箭田君は『抹茶菓子』と『チョコミントのお菓子やアイス』が大好物だったりします。
チョコミントを『歯磨き粉』なんて言った暁には『赫』が飛んできます。
…なんてね。
じゃ、また見てね〜