ユメ先輩生存ルートが観たい男の末路   作:Ko↑ko↓

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なんか思い付いたので勢いで書きました。

・この世界の箭田くんは身長が164cmとかなり低くなっており『ただの人間』となっている。
・メンタルよわよわ(重要)
・ナギサととても仲が良い。
・過去のアビドス経験者

主人公は過去で色々抱えてたり、ビナーくんとか取り込んでたり…その所為で目が死んでたりしてます。

この世界の先生はよく襲われます。
その度に箭田くんが助けたり…。

ちなみにこのキヴォトスは滅びはしませんが、お先真っ暗です。


もしもの話

 


 

昼休み、□□は俺にある質問をしてきた。

 

■■、『アビドス砂祭り』って知ってる?

 

知ってる、伝統的な祭りの事だろ?

 

…やっぱ知ってたかぁ…

 

私さ、アビドスが前みたいに戻るって信じてる。

小さな奇跡とか、夢とか…積み重なって最後にはそれが実現するんだって!

 

へぇー…でもわかるかもしれん

俺もアビドス大好きだし

 

…ねぇ■■、君がもし…その奇跡が起こるとしたら…

そしたら■■は…どんな選択するのかな

 

喜ぶ?

 

怒る?

 

悲しむ?

 

なんだよそんな質問急にしてきて…

んー…どうなんだろな、わっかんね

 

わかんないかぁ…まぁ、でも私にわかるのは…『下2つはありえない』って事かな

 

だって■■は

 

『やさしいひと』だから。

 

…買いかぶりすぎでは?

 

え?買いかぶりすぎぃ?

 

そんな事ないよ!事実を言ってるだけだしぃ?

 

あ、でもチキンでヘタレで唐変木で鈍感だったからあながち間違ってないかも…?

 

イラッとしてきたな……

どりゃ!

 

あいたっ!なんで叩くのさ!

 

バカになったらどうすんの!?

 

元からバカだろお前、今までテストで赤点何回取ってきたんだよ…

その度に俺に助け求めてきて…俺だって60点取るのもやっとなんだけど?

 

ひぃん…そんなに言わなくていいじゃぁん……

私だって頑張ってるのにぃ……

 

だったらもっと頑張りたまえよ

お前絶対頑張れば成績良くなる方なんだからさ

そうだ、今日お前の家に行って一緒にべ

 

あ、そうだ!

 

学校帰りにさ、××っていうお店寄ってこ!

新作の『クリームパン』が発売されるんだって!

アビドスの数少ないクリームパン…じゅるり…

 

露骨に話変えてきたなお前…

 

ほら!早く行こうよ〜!

あっそうだ!△△△ちゃんも誘おうよ!

これを機に不仲を解消しないと!

 

えー…アイツと会うのかよ…

って痛い痛い…引っ張るなって!

わかった!わかったから!

 

んへへっ!早く行こ!

 


 

なんでコイツなんかと…

 

それは同意見だよ、チビ

 

ハァ!?チビなのはどっちですか!この女性の平均身長よりちょっと高いだけのニワトリめ!

 

んだとコンノヤロォォ!!ぶっ殺してやる!

 

ただの人間がキヴォトス人に勝てる訳ないでしょうがっ!

今度こそ引導を渡してやりますよッ!

 

ま、待って待って落ち着いて〜!

2人とも喧嘩はダメだよぉ〜!!

 


 

…さっきは助かりました…

 

別に…変なヤツに絡まれてたから借り作らせとこ〜って考えてだけだし

 

そうですか…

 

あの…

 

あん?

 

あ、ありがと…

 

…………おう

 

おっ待たせー!

ってあれ?なんか2人共顔赤くない?

 

□□□□は黙ってください

□□は少し静かにお願いします

 

え゛

 


 

ソラくんってさ

 

んぁ?

 

将来…アビドスに住み続けたい?

 

まぁ、そりゃね。

お前の…□□の大切な場所だし。

 

そう言ってくれなかったらぶっ飛ばしたぞ〜?

シュ!シュ!

 

なんでシャドウしてんのよ…なぁ□□

なぁに?ソラくん?

 

えっと…その…大好きだ

 

…んふふっ…大丈夫。

━私もだよ?

 


 

どうして……!どうして□□□□が死んでッ!貴方が生きて帰って来れたんですか!

 

……それは…

どうせ貴方がチキンになったからなんでしょう!?肝心な時に動けなくてッ!何回も被害を拡げてッ!コッチはもうウンザリしてるんですよッ!

 

……△△△

 

こんな時にもダンマリですかッ!

それで終いには□□□□を死なせてっ!

 

…ごめん

 

…ッ!

もう貴方はアビドス生でもなんでもありませんよ…

ただの人殺しですよッ…□□□□を見捨てた…人殺しですよ…

 

…ごめん…!

 

もう、良いです

早く消えてください

 

貴方なんか…信用しなければよかった(好きにならなければ良かった)

 


 

目が覚める。

ぴよぴよと鳥が囀る。

『二度寝はさせん』とでかい声言っているような気がして、なんか無性に腹が立った。

 

上半身だけベッドから起こした。

その時に手や寝間着がびちょ……としているのに気付いた。

最悪だ……。

最近碌に寝れてないし……

 

「はぁ……

 

 

 

 

 

最悪な悪夢だったな…」

 

サッサとシャワー浴びて仕事行こ、身体中が気持ち悪くてかなわん…。

 

シャワーを軽く浴び、仕事着に着替え終わった所で、ピピピ!とアラームが鳴った。

 

「もうそんな時間か」

 

鞄を持って革靴を履いてコート着てドアを開けて出た後そのままドアに鍵をかけてバス停行ってバスに乗ってその後電車に乗って降りて歩いて…

 

妙に疲れるこの日々のルーティーンをこなしつつシャーレへ向かうのだった。

 


 

シャーレの部室のドアを開け、自分の執務用の机目掛け鞄をぶん投げる。

 

投げた鞄はゴン!と音を立てて机の上に当たり、そのまま真っ直ぐ立った。

 

「鞄が立った…今そんな幸運いらんからホンマ…」

 

ハァ…と溜息が溢れる。

サッサと座り、鞄を机横のフックに引っ掛ける。

鞄の中から『善良なミレニアム生』が

作ったカロリーメートを食べながら山のように積み重なった書類の片付けを開始する。

 

なになに……。

 

『先生を万魔殿(パンデモニウム・ソサエティー)の奴隷として服従させる契約書』…却下、いらん、シュレッダー行き。

 

『先生をゲーム開発部に遊びに行かせる要請書!(箭田先生でも可!できれば2人とも来て欲しいです!)』…検討と…後、俺は先生ではありません。

 

『ん、先生を私のモノにする為の誓約書』却下、イラネ、捨てで。

 

『箭田先生、トリニティでお茶会しませんか?』…手紙?後で読んどくか。

 

『総決算開始についての報告』また始まんのかコレ…。

 

『先生、好きッス!』……好きにしろ↑

…後で先生に渡しとこ。

 

 

勘のいい人なら既に気付いていると思うが…

 

この書類の山、3分の2くらいはホントにどうでも良い書類が多いのだ。

 

特に先生関係…頭抱えるぞホント…もう抱えてるけど……。

 

はぁ……と溜息が再び溢れる。

その時、ガダン!と突然扉から2人の影が現れ、倒れる。

1人は黒髪ショート、赤い目…何処と無く保護欲を掻き立てられそうな身体…そう、『先生』だ。

 

もう1人は白いロング…RABBIT小隊の卑しい担当、『月雪ミヤコ』だ。

 

俺の影からドロリと現れたチビビナーに先生をコッチに引っ張ってきてもらい、俺は席を立ち…先生の前に立った。

 

「はぁ…ホントにお前は仕事の邪魔しかしないのな…」

 

毎日毎日毎日…入れ替わりで襲われ、俺が助けて、また襲われて…正直、もううんざりしている

 

「仕事の邪魔をしているつもりはありません。

ただ、先生とを深める為に行動しているだけです」

 

「せ、箭田くん…」

 

「ミヤコ、言わせてもらうが…先生に助けて貰ったのにそんな事すんのか?」

 

「私は先生が好きなので、シているだけです」

 

「無理矢理なのにか?」

 

「…例えそうだとしても先生は『捕食者に食べられる前の兎』のように抵抗しない…

つまり先生も『喜んで受け入れてくれている(喰われようとしている)』という事では?

…ですが箭田さんが『そこまで言うなら』一旦引き下がります」

 

ミヤコがそこまで言った後、ぽんっと手を叩いた。

 

「……あぁそうでした。

私も貴方に言いたいことがあったのを忘れていました。

 

確かにあの時、貴方や先生にはあの時助けてもらいました。

 

でも、私は忘れてません。

先生が主に誰かを救う為に動き、貴方は殆ど何もせず傍観していた。

 

 

私達(RABBIT小隊)先生に助けて貰ったのであって、貴方(臆病者)に助けられた覚えはありません。

 

 

では失礼します、先生…また後で会いましょう…♡」

 

先生に一礼、俺には1度睨んでから歩き出す。

そして、ばたんと扉が閉められた。

 

先生はおずおずと立ち上がり、俺に近寄ってきた。

 

「ご、ごめんね箭田くん…ミヤコも嫌な事があって少しカリカリしてたんだよ…兎的に?

 

…あは…アハハ…」

 

「…先生、良いんだよ。

俺が勝手にやってる事だからさ。

先生にアピールしてるのにいつも邪魔する…嫌われて当然さ」

 

「箭田くん…いつもごめんね」

 

「良いって、ホラ…仕事仕事。

また三徹とか嫌だからな俺…」

 

「そ、そうだね!始めないと!」

 

そうして、再び書類の処理を改めて開始したのだった。

 


 

「先生、ちょっとこの依頼片してくる」

 

「え、うん。

どんな依頼なの?」

 

ペラリと先生に紙を差し出す。

先生はそれを受け取り、ジッとみる。

 

「『幽霊退治のお願い』…?」

 

「トリニティの寮…それもシャワー室から真夜中に不審な音が時折聞こえてきて不安だとさ」

 

「確かに…それは怖いかも。

不審者とかだと大変だし…私も行こっか?」

 

「いや、先生は書類やりつつ休んどいてくれ。

いつも行ってもらってるしさ、な?」

 

「…わかった、何かあったら読んでね?」

 

「はいよ…っと念の為に…『シロ』『クロ』、先生を守ってやってくれ」

 

ドロリと影から出てきたモモイサイズの『シロ&クロ』がぴょんぴょん跳ねながら先生にくっつく。

 

「わっ、わっ!お、重っ!?」

 

「じゃあちょっと行ってくるねー」

 

「ま、まって箭田く、ちょ!」

 

ばたんと扉が閉まる。

誰もいないシャーレの廊下を歩く。

シンとしている空間に思わず、心の声が溢れる。

 

「先生…俺は先生に付き添って…一緒に生徒達を救うってのは正解だったのかな…」

 

心に、黒い泥が溜まっていく。

 


 

「や、久しぶりだねナギサ」

 

「ええ、お久しぶりですね。

お忙しい所、お越しいただきありがとうございます」

 

依頼を解決しにトリニティにやってきた俺は、早速ナギサの元へ向かい…『何が起こっているのか、何処でソレが起きているのか』を説明してもらった。

 

「なるほど…まぁ、不安よね」

 

「はい、寮を利用している生徒にとっては早急に解決すべき問題です」

 

「大丈夫、必ず解決してくるよ」

 

「…はいお願いしますね。

となると…」

 

「決戦の時は…」

 

「「夜」」

 

「それまでシャーレで仕事してるか…」

 

「あ、あの!それでしたら夜まで一緒にお茶会や芸術品などを見ていかれませんか!?」

 

「…そうだな、仕事も良いが…息抜きも大切だ。

お言葉に甘えて、エスコートしてもらおうかな…

 

案内、宜しくお願いしますね?お嬢様?」

 

「は、はいぃ…」

 

…その後、トリニティの色々な場所を案内してもらった。

まぁ、トリカスからの陰口や先生にLOVEサイン送ってる生徒からの睨みなども貰ったけど。

俺…一応先生達と一緒にキヴォトス救ってんだけどな…。

随分……嫌われたものだな。

 

━夜

 

「じゃあ、行くか」

 

「箭田さん…」

 

「ん?」

 

「お気を付けて、何かあればすぐに言ってくださいね」

 

「……ありがとな」

 

さぁ、仕事だ。

目的地に向けて歩く。

ナギサ達が事前に調べてくれていた情報によれば…犯人は寮の傍をうろつき、何らかの方法で寮の窓から生徒を盗撮する…。

そして生徒情報と共に客に高額で売り続けている…。

━死刑、生かしておけない。

 


 

コソコソ動き回っていた犬畜生を蹴り飛ばし、カメラを粉々にする。

 

「終わりだ」

 

「くっ、ようやく一儲けできると思っていたのに…わかってるのかっ!こんなガキ共の情報を売るだけで多額のお金が手に入るっ!俺はこのクソみたいな人生を1発逆転させるつもりだったのに!」

 

ガスッと石を投げつけられる。

キヴォトス人なら大した事は無いだろう。

だが、お生憎様…俺は『普通の人間』だ。

銃弾一発でも死ぬし、そこそこ大きい石を強く投げつけられれば血だって出る。

 

「…(コレが、陰口とあの目線が…この居場所(キヴォトス)を救ってもらって…命を守ってくれた側の態度なのか)」

 

陰口、暴言、暴力…

救ってもらった側なのに、助けてもらった恩を仇で返す。

 

「聞こえてんのか!お前の所為で俺の人生台無しなんだぞっ!」

 

━救えない。

 

「…(俺は、こんな奴らの為に…)」

 

「この……ッ!だったらこのナイフで……!」

 

「…(もう、いいや)」

 

「死ね…ッ!」

 

「(…疲れた)」

 

 

ゴチャ…

 

 

 

 

 

壁に赤い染みが広がり、犬畜生がいた場所は地面が大きく陥没し、赤い水たまりができており、その水面には肉塊が沈み…浮いていた。

そして、俺の横にはソレは佇んでいた。

 

「グレゴリオ…」

 

_________(貴方が指示をしたのでしょう?)

 

「あ〜…そっか、俺…人、殺しちゃったんだ。

じゃあ、もういっか。

━全然人って変わらないし…いっその事全部壊そっかな」

 

「…箭田…くん?

その、赤いの、は…」

 

後ろからナギサの声。

あぁ、来ちゃったのか…

でも、別にいいかな。

 

「ナギサ、質問良いかな」

 

「……え?」

 

今俺はこの畜生を殺した、コイツは悪いヤツだった。

悪いヤツを殺した俺は、悪なのか?善なのか?

 

「そ、それは…」

 

「人殺しは悪だ、善悪問わず…殺せば悪。

善人が悪人を殺しても、一部は『それは正しい』と叫ぶだろうが…『悪人だって更生できる!』『いくら悪でも殺すのは悪い事だ!』と叫ぶだろう」

 

「……」

 

「結局…『正義』って…『善悪』ってなんなんだろうな…」

 

静寂が訪れる

ナギサからは声が出なかった

どう返事をしたら良いのか、考えが纏まらなかった

ただ一言、言うことが出来た

 

「これから…どうするのですか…?」

 

「これから…か、

 

このキヴォトスに宣戦布告でもしよっかな。

なんか吹っ切れたら、頭のモヤモヤが無くなった感じがしてさぁ〜…妙にスッキリしてるっていうか…」

 

______…(そろそろ行きましょう、先導者様)

 

「……それもそうか、もうそろそろミカとかツルギとか厄介なヤツらも来そうだし」

 

「待ってください…っ」

 

「じゃあナギサ、先生にこう伝えといて?

1ヶ月後…この命を使い潰してでも、キヴォトスを終わらせるってさ」

 

「待って!行かないで箭田くん!おねが」

 

「…気絶させろ、グレゴリオ」

 

___(仰せのままに)

 

「い゛ぁ!?」

 

グレゴリオが軽く指揮棒を振るうと、ドウッ!という音と共に衝撃波が発生し…ナギサを大きく吹っ飛ばす。

 

ゴロゴロと地面を転がり…やがてピクリとも動かなくなった。

 

「さ、行こう。

役割を、果たすんだ。

大人ぶるのはもう辞めだ」

 

目指す場所はない。

ただ、思い入れのあるアビドスへ向かおう。

全ては、責任(贖罪)を果たす為に。

 


 

アビドス砂漠の一角…□□先輩が死んだ場所。

グレゴリオの演壇に乗っかり…そこに座る。

じっとする。

 

全てが動き出した。

ビナーやヒエロムニス。

ケセドにケテル…ホド…。

 

シロとクロは引き続き先生の保護をお願いしている。

 

さて…

全てを以てキヴォトスを潰す。

 

…まぁ、結局は『色彩襲来』と流れは変わらない。

アッチ(先生と生徒)側は編成はその時とは違うが、前回よりも速いスピードで皆が潰されていく。

 

「グレゴリオ」

 

______(なんでしょうか)

 

「一緒に戦ってくれるか?

……この戦いに、信念や想いなんて無い…

強いて言えば、俺の『私怨』みたいなもんだが」

 

「|___________……《それでも貴方が進む道…我らは貴方と共に往くのみです》」

 

「はははっ…ありがとうな」

 

「|_________________《受け入れてくれた貴方と共に往ける事…私達に不満はありません》」

 

「……そっか、なぁ…少し…寝ても良いか?

今なら少し…寝られそうなんだ」

 

___..._____(どうぞ、ゆっくりお休み下さい…我が主よ)

 

目を閉じる、意識が沈んでいく…。

…その瞬間だけは…本当の意味で寝られた…そんな気がした。

 


 

目を開けると…『先生』と『アビドスメンバー』が立っていた。

 

「…あ゛?」

 

コロコロと手榴弾が地面に転がる。

それを取ろうとして…痛みが腹と脇腹…そして両足や左腕から走った。

よく見ると、左腕が無くなっていた。

唯一動く右腕で腹を触ると、べっちょりと赤い液体が付着した。

 

「あぁ…成程、さっきのまでのは走馬灯ってやつね。

…グレゴリオ…守ってくれたのに…ごめんな」

 

 

「先生…?どうしたんですか…?」

 

先生がシッテムの箱を持ちながら、歩いてくる。

 

「先生!近寄っちゃダメ!」

 

「そ、そうよ!シロコ先輩の言う通りっソイツは皆を…私達を裏切ったのよ!?」

 

「箭田くん…どうして?」

 

「……」

 

 

「どうして?

…箭田くん…どうしてこんなことを…?」

 

先生が泣きそうな顔でそう言ってくる。

どうして…か。

 

「わからん」

 

「………」

 

「大人ぶりたかったのか…それとも逃げたかったのか…

『正義』と『善悪』の区別がつかなくなったから…とか?

 

もう、わかんねぇや」

 

「箭田くん…帰ろう?

もう、いいでしょ?まだ若いんだから…帰って、美味しいもの食べて…ゆっくり寝て…また皆で笑いながら過ごそうよ…」

 

「いや、もういいんだ。

キヴォとすを滅ぼそうとした時てんですくえない」

 

「箭田くんッ!」

 

そう力無く答えると、先生は俺を強く揺する。

 

「寝ちゃダメだよ!起きてッ!」

 

「いいなぁ、せんせいはせきにんってやつをしっていてさ」

 

「…っく…ぅ……そ…ソラ先輩ッ!」

 

「…!ホシノ?!」

 

「この声は…そらせんぱい…ホシノかあ…なつかしいねぇ…」

 

「ごっごめんなさいッごめんなさいッ!私がっあんな事言わなければっ!あんなに追い詰めてなければっ!」

 

「ほしの…」

 

「一番辛かったのはソラ先輩だったのにっ!ユメ先輩と恋人だったって後から知ってっ…私っ…私ッ!」

 

「…いいんだよ、ほしの」

 

「…でも、それでも…!」

 

「おれは…だれかにおこって……ほしかったのかもな

ユメをみすてて…のうのうといきていてさ……

 

……ごめんな、ほしの」

 

「ソラ先輩っ!ソラせんぱいっ!だめ、だめだって!起きろ!起きろバカっ!せんせぇッ!みんなぁ!どうにかならないのっ!だれか!だれかソラせんぱいをたすけてよぉ!!」

 

「ホシノ…」

 

「ほしの…あり、がと…ご、め…」

 

「やだ!やだよぉ!置いていかないでっ!ソラせんぱいまでっ…!私の大好きな人を奪わないでよぉっ!

 

 

……あ、れ?

…そら…せんぱい?

 

 

 

……あ……あぁああぁあ……

 

 

 

うあぁぁあああぁあぁぅぁあああああぁぁッ!!」

 

 


 

 

 

 

 

 

 

「……んぉ?」

 

がばっ!と起きる。

ぱらぱらと砂が頭から落ちる。

 

「ここ…アビドスか?」

 

すぐに立ち上がる。

ぱっぱっと砂を払い落とし、周囲を確認しようとした時…。

 

「あれ?君どうしたの?」

 

背後からの声。

その声は、あまりにも聞き覚えのある声だった。

 

「こんにちは、私は梔子ユメ!

良かったらアビドス高校に入学しない?」

 

「二週目………ってコト?」

 

どう足掻いてもキヴォトスからは逃げられない。

俺、死んだな(確信)





ホシノが狂い…先生が絶望し、キヴォトスを暗い世界にしてしまう罪な男のお話でした。

良かったら感想とか評価とか、気軽にしていってね。
本編の先の展開の練習として書いたんだけど…

むっずかしいね、曇らせってさ。

え?この話の先の展開?
1周目の記憶を持った先生とホシノとユメ先輩とナギサにぐっちょぐちょにされるだけですよ。
良かったね箭田くん!
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