ブルアカの世界に転生した一般的日本人が極道をやる話 作:任侠的かちゅーしゃ
午前6時
とても眠い。
俺は死んだのか?
それとも生きているのか?
目が見えない。音が聴こえない。匂いもない。味もない。何も感じ取れない。
俺が今生きているのかどうかは五感を一切感じないため答えを出すことはできない。
今俺にできることは
そもそも時が過ぎているのかすらわからない。
...........
俺はどうしてこんな場所にいるんだ?
記憶を辿る。
俺は深夜、ゲームを触りながら東京の街を歩いていて。
信号を無視したトラックが迫り。
身動きのとれず意識が遠のく中、最後に聞こえたのは。
『これで厄介者が消えた』
『あとはあいつに継がせるだけだ』
何を言っているんだ。
『そもそもこんなやつが産まれてきたせいで』
どうして。
『早く死んだらどうだ?』
やめろ。
意識が消える。
意識が戻る。
いや、死ぬ訳には。
あいつをこの世に残すなんて─────
『あれ?まだ生きてるんだ、こんなつまんない男でも生への執着は人以上ってことかな?』
なんで...
『さっさと死んだらどう?いや、死ね』
ああ...
.................
俺は家族に裏切られ、
結局最後に縋ったあいつにも見捨てられた、否、元から裏切られていたのかもしれない。
なんの意味もなかった。
今までの努力も、繕いも。
そして存在理由だけでなくついに命も失ったのだろう。
そう結論付けていると視界に光が差す。
俺は生き残ったのか?いや、
視覚が戻り、辺りを見渡せばそれら全てが間違いであることを俺に悟らせるには十分だった。
──────────────
ベッドに俺は寝ていたようだ。
少しばかり殺風景と称せる部屋を見て監禁でもされたかと思ったが、大事そうに机の上に置いてあるものを見てそんな考えは消え失せた。
「は?」
其れは俺の想像を遥かに上回る代物、
銃だった。
どうしてこんなところに銃が?銃刀法どこ行った?
さらに自分の声がおかしい事に気付く。
「何だ、この声...」
その声は聞き慣れた男の声ではなく、少女のようなものだった。
そして違和感。
下を見下ろすと寝間着に包まれた胸の膨らみがそこにある。
駆け寄った窓ガラスに映ったのはおかしな声、体型、それら違和感を決定付けるもの、即ち中学生ほどの少女の姿だった。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?」
早朝、
神秘の時計は午前6時を指した。午前0時を迎えればそれは破滅を意味する。
have a nice day.