ブルアカの世界に転生した一般的日本人が極道をやる話   作:任侠的かちゅーしゃ

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午前
計画


 

「おい、そこのお前」

 

拭いきれない憂鬱感に呑まれながらの登校中、変な集団に声をかけられた。

 

「トリニティ生ってことは金持ってるでしょ?あたしらビンボーでさぁ、ちょっと恵んでくんない?」

 

偏見がひどい。こいつらは不良か?

いくらトリニティ生だろうが俺は金持ちでもなんでもないぞ?

 

「私急いでるんで、さよなら!」ダッ

 

逃げるが勝ち。

とか思ってたら想定外の事態が俺を襲う。

 

カネヨコセェ! バン!バババン!

 

銃弾飛んできた!?そういえばこの世界銃当たり前に撃たれる世界だった!

すぐにスライディングもどきで物陰に飛び込み、ゴツさを気にして単装で持ってきた愛銃(M2ブローニング)を構える。

弾よし、持ち方よし、物陰から愛銃の銃口だけ少し出して、狙いをつけながら...

 

ドドドドドドドドドドドドドド

 

ウワァァァァァ

 

1人3発当てを目安に次々.50cal弾(12.7mm弾)の火力をお見舞いしてやった。

物陰飛び込みからわずか8秒の早業である。我ながらスゴイと思う。

だいたいが瞬殺でき、気絶し路面にバタバタと倒れ込んでいる5人ぐらいの不良軍団を尻目に残りが居ないか辺りを見回す。

このキヴォトスでは銃弾を喰らった程度では死なないのだ。

身体に重大な損傷を与え続けると頭の上に浮かぶ輪、ヘイローが壊れ死ぬとされているが原作では「ヘイローを壊す爆弾」なる初見殺しの確殺兵器が現れるので死因は超ボコられる以外にもいくらかあるのだろう。

考えているとブロック塀の陰に1人発見。

素早く射線を切りながら物陰伝いに回り込みながら飛び出し、愛銃を逆さ持ちして...

 

「何で後ろから──」

ズガッ

「うごっ」バタッ

 

30kg超えの重機関銃の、しかも改造で出っ張りギザギザにし危険度を高めた持ち手で頭をホームラン!

不良は15mほど吹っ飛んでいく。

うん。なんで普通に1対複数で圧勝してるんだろうか。

そもそもここは風紀を重んじるトリニティじゃ?

いきなり銃撃戦仕掛けられるのコワイ...

突然の初戦闘と自分とはいえ乙女の姿に似合わぬパワープレイに戦慄しながらも俺は再び登校路に戻るのであった。

 

 

 

ついに門をくぐりトリニティ総合学園に入った。

先人たちや多くの人の真心が込められたであろういかにもな庭園や巨大な噴水。

歴史を感じるご立派な校舎に入ると、生徒たちがなんかキャーキャーやってる。

ですわよとかおほほとか言ってそうなガチガチのお嬢様は意外にも見当たらない。

みんな普通の女子高生らしいのでちょっと安堵。

それでもちょっとお上品感が漂っているので身を縮こませてしまう。

 

そんなこんやで歩いていると、どうやら部活選びをやっているようだ。

道中で3回ぐらい聖園ミカさんらしき人にご同行願われたがやんわり断っておいた。絶対意図的に遭遇してる気がしてならない。目つけられた。

俺のやる極道は部活学園関係なしにキヴォトス全域を股にかける組織として君臨するつもりなので部活として立ち上げる予定はない。

帰宅部はあまり評判がよろしくないので何か俺も部活に入る必要がありそうだ。

 

正義実現委員会、ティーパーティーの下に入るのは活動の自由性に大きな影響アリ、却下。

シスターフッド、極道とは相容れない。素通り。

 

紅茶部と茶道部。どっちも似たようなものな気がするが、凄まじく対立してるらしい。

生物部、いきものがかりではなく生物兵器もどきやキメラを作り出すテロ集団にしか見えない。

園芸部。外の庭園を維持している人たちだろう。

 

救護騎士団。医療系。原作で団長が壊し騎士団が治すと言われるあたり詳細は知らないが嫌な予感。

 

あまりいい部活がないな。

 

ガーン ダダダダン

 

「わっ?!」

 

背後で銃声!?

 

ゴォォォォォ

 

なんか箱燃やされてる!?

 

「紅茶部が茶道部の茶葉に放火したぞ!逃げろー!」

 

紅茶部何しちゃってんの!?

すぐさま逃走。

しかし目の前には更なる地獄絵図が待ち受けていた。

 

「生物部がミスって『強制催眠ガスをばら撒く捕食生物』と『強風でガラスを割って食べる植物の種』を放ったぞ!早く正実を呼べー!!」

 

生物部やっぱりテロリスト!ゲヘナの二大テロ部活にトリニティ負けず劣らずなんですけどぉー!?

 

走る。

 

なんとか現場を離れた俺は、決心した。

 

「キヴォトス極道、もとい時瀬組トリニティ支部立ち上げまーす!!!」

 

支部なら部活として立ち上げてもなんとかなるだろ。一応他部活との掛け持ち可能な構造にしておこう。

トリニティの予想外なベクトルの荒れ具合を見て、俺はそんな行き当たりばったりなケイカクカッコワラを始めるのであった。

 

 

 

「ふふふ...☆」

 

 

 

 

 

神秘の時計は午前6時を終え、午前7時を指した。午前0時を迎えればそれは破滅を意味する。

チク、タク、チク、タク。

 

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