貴方は目が覚めると、身体の内側から力が溢れ出してくるのを感じた。
また、8時間眠った後のような爽快感があり、何だか頭もスッキリしている。
辺りを見回すと、どうやらひらけた森の中にいるようだ。近くに生物の気配はないが、木は高く生い茂り、遠くまで見通すことは難しい。
貴方が、今後の行動を考えていると遠くから水の音、何か金属同士を叩きつけている様な音を聞き取った。
音の発生源は、それぞれ別の方角であるが、水の音は慎重に行動すると10分はかかりそうだ。金属を叩きつける音はさらに遠く、正確な距離は把握できない。
貴方は、金属を叩きつける音がする方へ早足で向かった。
貴方は音の発生源を一望出来る場所に辿り着いた。
どうやら、大量の荷物を乗せた馬車が、武器を持った薄汚れた服装の男たちに襲われている最中らしい。
馬車の周りには、護衛と思われる男女がおり、必死に戦っている様だった。
貴方は、付近に何か落ちていないかを確認した。森の近くであったのが幸いし、大きめの石や、太くて丈夫な枝を見つけた。
貴方は、大きめの石を4つ小脇に抱えて、現場に早足に向かった。
貴方が現場に着いた時には、襲撃者が何人か倒れているが、護衛と荷物は無事な様だった。
しかし、襲撃者は未だ多く残っており、護衛も徐々に疲労している様子で、何人かの襲撃者はこちらに気づいた様子であったが、護衛の男女は気付いていない様だった。
貴方は、どちらに加勢するべきか考えた。
気付いた内の3人ほどが、早足でこちらに近づいて来た。
手には、棍棒や手斧を持っている。
おそらく襲撃者は、盗賊だろうと考えた貴方は、大きめの石を振りかぶり、襲撃者目掛けて投げつけた。
相手の胸を狙って投げた石は、見事に直撃し1人を倒すことに成功した。
残りの2人は、突然仲間が倒されたことに驚き、引き攣った表情でこちらを警戒している。
貴方はもう一度投石を試みたが、振りかぶった途端に相手が逃げてしまった為、中断して倒れた襲撃者を確認しに向かった。
襲撃者の男は仰向けに倒れており、吹き飛んだ拍子に石が当たったのか頭からも血を流していた。目の焦点が合わず、意識も朦朧としている様子だった。
男の仲間は、相手の首領らしき人物の元まで戻っており、指示を仰いでいる様だ。首領らしき人物は、こちらを一瞥すると、近くにいた人間に指示を出し始めた。
指示を受けた襲撃者たちは、護衛への攻撃をさらに苛烈にし、
先程逃げた男たちと追加で2人、こちらに来るのが確認できた。
貴方は、持っていた石を地面に置き、男が落とした棍棒を左手に、石を右手に1つ装備した。
貴方の準備は万全だ。