数メートル先しか見えない夜の闇の中、歩道を歩く。
(転生するならペルソナの世界がよかったのに、まぁ僕の場合改心される側か)
そう思いながら歩道を歩く。
俺は転生した。
前世はいたって普通だ、心の隅で
事件には加害者、被害者が生まれる。俺は被害者を助け続けた。
その結果、俺のことを邪魔だと思ったやつに殺された。
殺されたときにどう思ったかといわればこうだ、偽善なんてしなければよかっただ。
偽善を積んだから、世界の約8割が個性と呼ばれる異能を持った時代、その世界での差別、保護対象である無個性として生まれた。
「いや!!!離して!!!」
遠くで女性の悲鳴が聞こえた。
(なんだ?)
そう思い、その声のもとへ近づく。
「助けて!」
「いいじゃないか、僕に寄越しても」
黒いマスクのようなもので顔全体を覆っているスーツを着た男性が女性の手を掴み、女性が抵抗していた。
それを見て俺の足は動いた。しかし、すぐに足は止まった。
(…偽善を積むのはもうやめたんだ)
そう思い助けるのをやめてその場を去ろうとした。その時だった。
女性と目が合った、その女性の瞳は助けてほしいと懇願しているように見えた。
自分でも信じられないような速度で黒マスクの男性に近づき腕を掴み、離そうとする。
「何なんだい、君は? 僕はこの子と話していたんだ」
「その手を放してください」
黒マスクの男性の手を掴み、女性から引きはがそうとした。そのはずだった。
どんなに力を込めて引きはがそうとしても一寸たりとも動かない。それどころか、なぜか視界がぐらつき、めまいがしてきた。
(ッ...なんだ?)
めまいに耐え切れず、黒マスクの男から手を離した瞬間、眼前に迫る手のひら。
掴まれた瞬間、
「...
黒マスクの男は独り言のような言葉をつぶやきながら、俺の顔をつかんでいた手を放す。
(ッなんだ、さっきから...ッずっと、気分が...
まさか、こいつの個性か...?)
「来たか」
黒マスクの男がつぶやいたとき、警察車両のサイレンが鳴った。
(誰かが呼んでくれたのか、よかった)
安心し、肩の力が抜ける。
しかし、俺の手にかかる手錠。警察車両に入れられたのは先程の男ではなく俺だった。
先ほどの手を掴まれていた女性も俺が突然襲い掛かってきて黒マスクの男が助けてくれたと証言したのだ。
のちの裁判でも誰かが俺を有罪にしたいような思惑を感じるほどに円滑に裁判が進み、俺は15歳で前歴持ちになってしまった。
未成年であるため実名報道され全世界に犯罪者とばれることは無かったが地元では隠し切れず犯罪者とののしられ、両親でさえもお前なんか息子じゃないと冤罪だと思われることすらなく罵倒され両親は二人一緒でどこかに消えた。
また、地元では顔がばれているため伊達メガネをし、髪型を変えて目立たないようにしないといけなくなったのだった。
(また4月のことを...というか、俺ほんとにジョーカーみたいだな。
だけど、ジョーカーならこんなに引きずらない)
桜の木の花びらを見ながら外を散歩し自分をそう嘲笑する。
そうして引きずりながら学校にも通えず、まぶしい世界を目にしながら街を歩く。
「なんだ?」
そう驚き、その黒煙が上がった場所へと走る。
「くそ、子供を人質に!卑劣な奴め!」
その現場は商店街であり、爆炎で巻き起こっていた。
その中心には全身緑色でスライムのような形状で両腕があり、瞼のない丸い眼球を持ち、歯がむき出しの口があるヘドロのような
しかもそのヴィランの腹部あたりには金髪のツンツン頭の少年が取り込まれており金髪のツンツン頭の少年が必死に自分の個性によって抵抗している。
到着したプロヒーローたちが
「オラァ!」
その言葉とともにヘドロの肉体にめり込む拳。しかし。ヒーローの顔には驚愕の表情が浮かんだ。
「なんだこりゃ、
その瞬間、殴りかかったプロヒーローはヘドロの触手のようなものによってたたき飛ばされ、シャッターを凹ませ、瞼を閉じる。
相性だ、相性が悪いのだ。現在の商店街には爆炎が吹き荒れ、消火のできるヒーローは周辺の消化に手一杯である。それに加えてこのヘドロのような
しかしこの場にいるヒーローはそのような個性を持っている者は居ない。居るとしても現状捕らえられている爆破の個性を持つ金髪の少年と現状消火活動に尽力するヒーローしかいない。
「へッ、俺に近づくんじゃねえ!
んぅ?」
勝ち誇ったような表情を浮かべながら挑発のように言葉を発っした瞬間、
「がぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ」
金髪の少年の雄たけびとともに強烈な意思の力によって腕を動かそうとしヘドロの拘束が少しだが緩む。
「こんなドブ男にぃぃ!俺がのまれるかぁぁ!!!こんのぉぉぉおお!!!」
その瞬間、ヘドロの手の平のようなものから爆炎とともに黒煙が吹き荒れ爆発音が鳴り響く。
爆発による衝撃波はプロヒーローですらも少し後ろに引くほどの衝撃を放った。
それに対し、ヘドロはにやけつきながら金髪の少年にまとわりついているヘドロを増やしていく。
増加したヘドロによって金髪の少年は口をふさがれ、息ができなくなり苦悶の表情を浮かべた。
ヒーローたちが動けないでいるなか、金髪の少年は涙目になりながら苦しみ、悶える。
誰もが救えずにただ見ることができないなか
「かっちゃん!!!」
緑髪の少年が息を荒げながら走り出した。
その少年の行動にその場にいた全員が息をのみ驚愕する。
「バカ野郎!止まれ!止まれぇぇ!」
その少年は走りながらバッグを下ろし、そのバッグ片手に必死の形相で金髪の少年に向かって走る。
「爆死だぁああ!」
ヘドロのヴィランはそう叫びながら腕を向ける。が、緑髪の少年はバッグを目玉に投擲した。目玉という実体があるところに攻撃を食らったおかげか、少しだがヘドロが怯み金髪の少年の口を覆っていたヘドロは引きはがされる。先ほどまで呼吸ができなかったというのもありせき込む。
怯んだすきにヘドロを掻きむしり、金髪の少年を助けようとする。
「かっちゃん!」
「ッなんで、てめえが!」
「足が勝手に!何でってッ分かんないけど!」
しかし、緑髪の少年の努力もむなしく金髪の少年を覆う面積を増していくヘドロ。だが、緑髪の少年はあきらめない。
「
緑髪の少年は涙目になりながらもそうつぶやいた。
緑髪の少年の行動を見た黒髪の少年は
(…なに俺も走りだそうとしてんだ。
死ぬのは怖いだろ...
それに俺が行っても邪魔になるだけだ。偽善もやめたんだろ)
自己暗示に近い問いを自分に投げかけた、その時だった。
どうした?見ているだけか?
頭の中に声が響き、世界が徐々に遅くなり、止まる。
我が身大事さに見殺しか?このままではあのものたちは本当に死ぬぞ。それとも、貴様がした数多もの選択は間違いだったのか?
その声を聴いた瞬間、今までしてきた偽善、殺されたときの視界、冤罪事件の映像が脳裏にフラッシュバックとして再生されていく。
「…間違いだったんだ、だから俺は…偽善なんてしなかったらよかったって」
なぜか悔しくなる心を無意識に歯ぎしりで抑える。
フフフ、うわべの言葉は無用。貴様は偽善などと思ってすらいなかっただろう。そして貴様は、
その頭に響く声に対し、自然と心が動き無意識に発する。
「間違いじゃない!!!俺がしてきたものは偽善なんてもんじゃない、本当の正義だ!!!」
よかろう、覚悟聞き届けたり
瞬間、頭には走る激痛──
頭が割られ、執拗に内側から殴打されているかのような痛み。
思わず声を上げる。
「あぁああ!」
我は汝、汝は我。
己が信じた正義のためにあまねく冒涜を顧みぬものよ!その感情、我が名とともに解き放て!たとえ地獄に繋がれようとすべてを己で見定める、強き意思の力を!
世界の時が動き出した。
地味な黒髪の少年から風が吹き荒れる。
伊達メガネは白いドミノマスクのような仮面に変化した。
「アルセーヌゥゥウ!!!」
少年は雄たけびとともに、目元の皮膚ごとドミノマスクをはぎ取った。
周囲の人物は動揺し、血を吹き出しながらうつむく少年を見つめる。
少年は正面に振り向きニヒルな笑みを浮かべながら金色の瞳を覗かせた。
「フハハハハハハ!!!」
蒼炎に包まれる少年の高笑いが商店街に響き渡った。
剥ぎ取れたはずの皮膚が治り、衣服がスリットの入ったトレンチコートへと変わる。
そして蒼炎は少年の背後に移動し黒き翼をもつ、まるで赤のスーツを着た巨人が鎖で拘束された姿を現した。
「フン!」
投げ捨てる鎖。
巨人を縛っていた鎖が解き放たれ、少年から風が吹き荒れる。
そして巨人が消えると同時に怪盗のドミノマスクが元に戻り、怪盗の瞳は金色から赤色へと変化した。
「だれだ!あのヒーロー!」
「見たことねぇぞ!」
「誰なんだ!」
怪盗を見た市民たちが感嘆を漏らしながら正体を探ろうとする。しかし、怪盗はそんなのお構いなしにヘドロに向かって走り続ける。
「《エイハ》!」
ガラスの砕け散るような音とともに白いドミノマスクが蒼炎へと変化しその蒼炎は先ほどの赤い巨人となってヘドロに対し手をかざす。瞬間、闇がヘドロを襲った。
「グワァアア!?」
緑髪の少年の抵抗もあり、注意がそれていたのもあって直撃した。
直撃した影響で少しだがヘドロの面積が減少する。
「かっちゃん!!!」
金髪の少年の口と手を覆っていたヘドロが消え、緑髪の少年が手を握りヘドロから引きづり出そうとする。
「もう少しなんだからああ、邪魔するなぁあああああ!!!」
しかしそれを阻止しようと緑髪の少年を叩き潰そうと腕のような触手を振り下ろした。しかし、その触手による攻撃は当たらない。なぜなら
「《SMASH》!!!」「《スラッシュ》!」
ガラスの砕け散るような音と共に突如として現れたNO.1ヒーロー、オールマイトによって腕の触手を防がれ、怪盗の赤い巨人による斬撃で触手を粉々にされたのだ。
「君に諭しておいて、己が実践しないなんて!
プロはいつだって命がけ!」
「オールマイトぉおおお!!!」
オールマイトに対して叫びながらヘドロが触手をふるう。
「《DETROIT SMASH》!!!」
だが、触手よりも先に音速を超えた速度のパンチの風圧によってヘドロヴィランは吹き飛ばしたのだ。
そのおかげによって、金髪の少年にまとわりついていたヘドロは吹き飛ばされた。また、辺りを埋め尽くしていた爆炎の渦はその風圧によって鎮火されたのだった。
オールマイトの姿を見てその場にいた市民、ヒーローたちが唖然としている中、ポツ、ポツと雨が降り始める。
「
「まさか、今の風圧で…?」
「上昇気流が発生して…」
「
オールマイトの右手一本のパンチで雨が降ったのだ。
「右手一本で天気が変わっちまった!」
「すげぇ!これがオールマイト!」
オールマイトが右手を上げ歓声が鳴った。オールマイトが背後を見る。
緑初の少年、金髪の少年たちは気絶しその場に眠っていた。だが怪盗のような姿をした少年がいなかった。
その後、散ったべとべとはヒーローらに回収され、無事、警察に引き取られたのだった。
アニメ見ながら書いてるからよくわからんところあったら言ってほしい~
アルカナ:愚者
人間パラメータ
・知識:平均的
・度胸:なくもない
・器用さ:ぎこちない
・優しさ:控え目
・魅力:人並み
ペルソナ
アルセーヌ・一騎当千の眼差し
Lv1
物 銃 炎 氷 電 疾 念 核 祝 呪
― ― ― 弱 ― ― ― ― 弱 耐
力:3
魔:8
耐:3
速:8
運:1
会得スキル
・エイハ
・スラッシュ
・逆境の覚悟
・生還トリック
改造だ~