試験演習場・Cにたどり着いた。
バスによってたどり着いた演習場だが規模がでかすぎる。まるで街のように建物が立ち並び、普通に暮らせるほどの広さがある敷地だった。しかし、ただこれだけでは驚くだけだがこの演習場にCとついているようにこのような施設が何ヵ所もあるのである。
周りの受験生たちもこの広すぎる演習場に対して驚愕し、感嘆の声を漏らす者も何人もいた。
(流石に広すぎるな。つまりそれだけ仮想
まぁ、そうだったったとしてもただ倒すだけだ)
思考と同時に俺の体は蒼炎に包まれ、怪盗服に変化した。
(……前はペルソナを出すだけとかなら服は変わらなかったよな?
戦闘意思に応じて服も変わるのか…?
……多分、俺の反逆者のイメージが
だとしたら、これもファントムスーツって言っていいのか……?)
そんなことを考えていたその時、
『はい、すた~と~』
気の抜けたプレゼント・マイクのスタートという声が響き渡った。
「え?」
『どうした?実践にカウントダウンなんざねえんだよ!
走れ走れ!際は投げられてんぞ!』
その言葉を聞き、試験会場に向かって走り出す。
(どこかで出遅れたって声が聞こえたような...)
そんなどうでもいいことを考えながら走る。人がばらけていきどんどん人がすいていく。
走り続けていると隣のビルの壁が破壊された、そこから飛び出るは体長はおよそ2mほどあり首や肩にあたる部分は太い筒のようになってい両腕に機関銃のような物がついており全体的に緑色で1と書かれた盾のような爪が両腕に付いていて顔に当たる部分には赤いレンズがはめ込まれているロボットが現れた。
「標的補足、ぶっ殺す!!!」
「仮想
仮想敵Aが現れた。つまり、倒せば1ポイントを会得できる。
(気力を温存したい...こいつは蹴るか)
そう思い、地面を踏みこ瞬時にロボットへ飛び込み、空中で身をひねり足刀蹴を首に叩き込む。
すると、自分でもあっけなく思えるほどに簡単に破壊できた。
(やはり前々から思っていたが、心の怪盗たちが認知世界に入った時のように身体能力が向上してるっぽいな……実技は何とかなるか)
そう思い、走り始め仮想敵を探す。
そして視界に入るのは黒髪のボブカットのイヤホンジャックのようなプラグが生えている耳を持った少女が背後から仮想ヴィランCに襲われそうになっている光景。
(助けないと)
しかし、この距離では遠いのに加え仮想敵Cは先程の仮想敵Aに比べてサイズが大きく頭が体の中心にあるため先程みたいに首を一撃で破壊するということはできず殴る蹴るだとおそらく2、3発ほどしないと破壊できないだろう。
しかし、問題はない。
「《マハエイハ》!」
ペルソナを使えばいいのだから。
ガラスの砕け散るような音ともにドミノマスクは蒼炎と化し
そしてアルセーヌが手をかざすと同時に発生する大きな闇。
空に広がる大きな闇はロボットの体を飲み込み、破壊した。
「大丈夫か?」
ボブカットの少女にそう問いかける。
「ありがと、うちは大丈夫」
「そうか、なら私はこれで失礼するとしよう」
大丈夫と確認しその場を去る。
(やっぱ
そんなことを思いながら仮想敵を倒し続けていく。
案外仮想敵は弱く、どの手段であれ直撃すれば十分破壊できるようだ。
そうして仮想敵を倒し続けていくと轟という爆音とともに異変が現れた。
暗闇に包まれた部屋の正面に大画面モニターがある部屋にて、モニターに映し出される受験生たちを観察していた白いネズミのような者は言う。
「この実技試験は受験生に敵の総数も配置も教えていない。
限られた時間と広大な敷地、そこからあぶりだせるのさ。
状況をいち早く把握するための状況力、あらゆる局面に対応する機動力、どんな状況でも冷静でいられる判断力、そして、純然たる戦闘力。
市井の平和を守るための基礎能力がポイント数という形でね」
「今年はなかなか豊作じゃない?」
「いやぁ、まだ分からんよ」
テーブルに備え付けられていた警戒色で覆われたガラスの蓋が駆動音を立てて開閉する。
「真価を取られるのは、これからさ。」
その言葉と共に押す赤いボタン。その瞬間ブザー音が鳴り響き、モニターには
土煙が巻き起こった。それと同時に大きな地震が試験会場全体を包み込む。
しかし、この地震は自然現象ではなかった。
なぜなら、駆動音とともビルを軽く超えるような巨体を持ち、頭には八つの赤いレンズがはめ込まれており、小指のない手のひらを持ち、下半身にあたる部分には戦車のキャタピラのようなタイヤがついた緑の巨大ロボット、仮想敵Dが現れたのだ。
その手のひらはビルを軽く握りつぶし移動するだけで大災害をもたらす。
絶対的な恐怖、これを目の前にした人間の行動は正直である。
受験生たち全員に走るパニック。一人は声を上げ、一人は泣き叫び、一人は一目散に逃げる。
「でかいな...」
驚愕するのもつかの間、
『残り二分を切ったぜぇ!』
試験の終了時間間際になった。
(無理だな、今の俺じゃ正面からじゃ倒せない...けど、そんなものは関係ない)
なぜ戦おうとしたのか、理由は明白である。瓦礫に数人の受験者達が埋もれているのだ。
これ以上仮想敵による破壊が行われた場合、埋もれている受験者達に瓦礫が落下し体がつぶれるかもしれない。
なら瓦礫をどけるだけであとは逃げればいいと思うかもしれないが世界がそんなに単純ならば、
「全力を出させてもらおう」
「《コンセントレイト》」
ガラスの砕け散るような音ともに現れる
そして、怪盗は屋上を飛び越えながら走り始めた。
「標的...補足」
どうやら怪盗を補足したようだ、怪盗にむかってその拳を振りかぶる。
「来たか」
しかし、そんなことなど怪盗は既に予測していた。
地面を蹴飛ばし、空中に移動し回避した。そしてその勢いのまま空中で身をひねり左腕の上に乗り、頭部に向かい走り始める。
「《パワースラッシュ》」
完全に切断するには威力が足りなかった。しかし、
このロボットは巨体であるがゆえに相当装甲が分厚いが、中には基板などや配線などを入れるための隙間があると推測できる。なら
「行け、アルセーヌ!」
「ぶっ殺す」
仮想敵Dは怪盗が
しかし、その判断は間違いとなる。
怪盗は懐から拳銃を取り出し、引き金を引いた──
「《ダブルシュート》!」
だが鳴ったのは銃声ではない。ガラスの砕け散ったような音だった。
怪盗の拳銃から放たれる二発の黄金。黄金の弾丸は高速で腕の拳に突き刺さり、大きな二つの銃痕を作り上げた。
怪盗は
仮想敵Dはその事実に焦り、ならば左腕から振り落とせばと思考し左腕を振りかぶろうとする。が、しかし左腕が動くことは無かった。
神経、それは腕の筋肉などに対し動けと命令を出す器官。ならば機械の場合その神経というものは何に置き換わるか...それは電気を伝導する配線である。
ならば配線を切断した場合どうなるか、答えは簡単だ。命令が届くことは無くなり、動くという動作ができなくなるのだ。
そのため怪盗は涼しい顔をしながら腕の上を走り続けることができたのである。
頭部を動かし、周囲を確認しようとするが仮想敵Dの首は動かない。
仮想敵の視界に怪盗が視界に入る。しかし、その怪盗の背後には
複数の電源があることを確認し、電源の破壊は困難であると判断した
肩に到達したところで地面を踏みこみ、仮想敵Dの頭部に向けて跳躍した。
「《エイガ》!」
そう叫ぶと同時にガラスの砕け散るような音ともに出現した暗闇が仮想敵Dの頭を飲み込みグシャグシャに破壊し、発散して吹き飛んだのだった。
仮想敵Dを倒した。しかし、問題点が一つある。それは、着地をどうするかだ。
仮想敵Dに飛び乗ろうにも《コンセントレイト》によって強化された《エイガ》によって顔面を粉砕しその反動で仮想敵は後ろに倒れこんでいるため飛び乗ったとしても落下の衝撃でお陀仏だ。
(だが、問題はない!)
空中で落下の勢いに身を任せ加速しながら地面に近づく。
60m、50m、30mとどんどん加速しながら地面に近づいていく。
「《ダブルシュート》!」
ガラスの砕け散るような音とともに
(少し痛いな...けど、痛いと思っている時間はない)
普段は経験しない
『試験、終了~!!!』
そう思うのもつかの間、プレゼント・マイクの試験終了の合図とともにブザーが鳴り響いた。
(終わったか。数えてはいなかったが、大体52pぐらいか...)
そう思っていると筆記試験のためにバスに乗り、移動する時間になったようでバスに乗ることを促された。
「今行きます」
そう返事をしバスに乗り、筆記試験会場へ向かう。
筆記試験、試験時間は45分で5教科50点満点形式のテストだ。
(...行けるな)
俺の知識は『物知り』程度でそこまで頭がいいわけではないが、自己採点では埋めた問題の6割ほどが正解していた。
勉強してきた成果が出てきた気がする。知識がさらに磨かれた気がした。
入試試験が実技筆記ともに終了し、家にたどり着いた。
「ただいま」
誰もいない静かな家に声が響き渡る。
使う必要のない屋根裏部屋に行きベッドに沈み込み、横たわった。
「そういえば緑谷君の個性って何なんだろ?まぁいっか」
そんなどうでもいいことを考えながら、俺は瞼を閉じ、眠りについた。
入試直後
アルカナ:愚者
人間パラメータ
・知識:物知り
・度胸:筋金入り
・器用さ:そこそこ
・優しさ:控え目
・魅力:気になる存在
ペルソナ
アルセーヌ・一騎当千の眼差し
Lv6
物 銃 炎 氷 電 疾 念 核 祝 呪
― ― ― 弱 ― ― ― ― 弱 耐
力:20
魔:18
耐:15
速:26
運:9
会得スキル
・エイガ
・マハエイハ
・パワースラッシュ
・ダブルシュート
・コンセントレイト
・武道の心得
・呪怨ブースタ
・生還トリック
ペルソナって改めてヒロアカの世界観で考えたらバカ強いよね。