ラピスラズリ・エース   作:がらっしー

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第3球 先輩の実力‼︎

 

 

 

 

 

 

 

初日の練習で…

 

「一軍にいきなり入って来た1年達…やばくね?」

 

「まだ未熟な奴も居るけど、その分身体能力が高いしな〜。」

 

1年生達はその力や可能性を十分に発揮していた。

 

だが…

 

「うろたえるな。強豪校なら驚く事でもないだろう。それともお前らはあいつらに勝つ自信が無いのか?」

 

キャプテンの灰谷鉄哉が1年に面食らう部員に檄を飛ばす。

彼は中堅校の部員ながらに全国選抜に選ばれる程のチーム1の実力者だ。

 

「そんな弱気だからレギュラー取れないんじゃないの?」

 

優しい口調で2年生レギュラー桃丘修三も同じく弱気な部員を攻める。

 

レギュラー陣はチームで唯一、1年生のプレーに驚くこと無く淡々と驚く部員をなだめると、レギュラーとしての実力を見せた。

 

守備で目立ったのはセカンドレギュラーの桃丘修三と3年生のセンター、山吹純次郎だった。

 

桃丘は一目で艶ややかさとしっとり感がわかる程良質で良く手入れされているであろうグラブを巧みに操り、目を見張るプレーを連発し、緑川と同じシニアで彼の目標である山吹は普通なら絶対に抜かれるであろう打球にも鋭い打球勘と適切なポジショニングで余裕で追いつき、

投手としても通用するのではないかという程の強肩でランナーを制していた。

 

 

だが、誰よりも輝きを放ったのは、キャプテンの灰谷だった。

神奈川の中堅校在籍ながら全国選抜に選ばれる彼は守備練習の後のシートバッティングで守備陣が反応出来ない程の速さの打球を性格に打ち分け、柵越えも連発し、圧倒的な実力を見せつけた。

 

初練習で自分達の実力を見せたと同時にレギュラー陣の実力の高さを見た1年生はその日、5人共午後練をそれなりにこなし、それぞれが考えを巡らせていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー蒼洋の回想ーーーーー

 

(今日の練習…自分のピッチングは出来た。けど、エースの藍川さんのピッチングはどうだ?いくら中堅校といえどもやはり神奈川でエースを張るだけあって凄いピッチングだった。140km位のまっすぐにカーブ、スライダーとシュート、フォーク…オーソドックスタイプだけど制球も自由自在、完成度は高い…あんな人と毎日一緒に投げられるのか…‼︎)

 

 

ーーーーー回想終わりーーーーー

 

 

 

 

 

ーーーーー赤志の回想ーーーーー

 

 

(全国選抜に選ばれる程のスラッガー灰谷さん…あの人は別格だった…キャッチャーとしては十分やってける自信はある。けど俺はあの人と同じグラウンドに立てるのか?立つ資格があるのか?…)

 

ーーーーー回想終わりーーーーー

 

 

ーーーーー茶の回想ーーーーー

 

(桃丘さんの守備…どんな打球もファインプレーも普通にこなす…なんて人だ…それに灰谷さん…あの人のバッティングも見習わなきゃな…‼︎)

 

ーーーーー回想終わりーーーーー

 

 

ーーーーー浅葱の回想ーーーーー

 

 

(山吹さんの守備…相変わらず…いや、以前の比じゃ無い位に上手い。やっぱりあの人には見習ってばっかだ。あの人と同じグラウンドに立ちたい…‼︎)

 

 

ーーーーー回想終わりーーーーー

 

 

 

ーーーーー紺亮の回想ーーーーー

 

 

(灰谷さんの長打に、藍川さんのピッチング…早く試合に出たい…‼︎)

 

 

ーーーーー回想終わりーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして次回…監督・落合の計らいで1年と彼らが憧れを抱いた上級生と試合を…⁉︎

 

 

 


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