とあるSランク探索者の日常   作:カイドウ(かいどう

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第21話

~綾瀬side~

 

 

「結局何も答えてくれなかったね〜」

 

「まぁいいんじゃねえの?まだまだ俺らが力不足ってことだ」

 

「そうね、でもガラクタじゃないってしれただけでも儲け物よ」

 

 

あの後、『修羅』は何も答えてくれず釣竿を持ちながらクエストを受けて探索者協会をあとにしていった。

 

 

今は色々な気持ちが入り混じっているけど、

 

 

「とりあえず、強くなる。それが目標だね…!」

 

「ああ!」

 

「ええ!」

 

 

強くなったら『修羅』に直接聞いてみよう!

それが今の目標だ。

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

ダンジョン低層階にやってきた。

 

 

ダンジョンは夜になるとモンスターの種類が変化するところがあり、ほとんどのモンスターが攻撃的になる。

 

 

しかし、その分ドロップする魔石の質が高くなり、レアドロップもでる可能性が高くなるので、あまり人の人数は変わらない。

 

 

今日も一層が賑わっている。

 

 

「く………!!!ホーンラビットの数が多い!」

 

「支援します!『ヒール』!」

 

「よし、これで……うおおおお!!」

 

 

おー、蹴散らしてる蹴散らしてる。 

あ、数匹こっちに来た。

 

 

「キュー!キュー!」

 

「よいしょっと」

 

「キュー?!」

 

「ふん!」

 

「キュ〜」

 

 

今俺がやったのは持ってた竿でホーンラビットを釣り針でひっかけ思いっきり遠くへ飛ばした。

 

 

俺が持っている竿の針は一本釣りと同じかえしがない(魚を釣る時には釣り針に"かえし"があり、魚がバレにくくなるのだ)仕掛けになっており少しのテクニックで空中でも外せるようになっている。

 

 

「よし、もう少しで倒せそうだぞ!すみません!『ヒール』お願いしブヘェ?!」

 

「だ、大丈夫ですか〜?!」

 

「「「キュー!」」」

 

 

あ、やべ、直撃してしまった。

 

 

でも直ぐ起き上がって……おー、全匹倒したか…。

 

 

悪いことしたな…。ちょっとだけ申し訳ないからこれ投げとこ。

 

 

「ふん!」

 

 

「勝ったぞおおお!ブハア?!」

「大丈夫ですかー?!」

 

 

俺が投げたのは金の玉だ。

 

 

深層に入るとアホみたいにゴロゴロ出てくるんだ。純度も高くていい値段で売れる。

 

 

腹に直撃したようだがそれで許してくれ。

 

 

では行こう…

 

 

 

 

ーダンジョン5層ー

 

 

この辺りは豊かな森と雄大な川がメインの層だ。夜で暗いと思ったが、虫が発する光のおかげでかなり明るい。

 

 

どこか神秘的な雰囲気を感じる。

 

 

少し森を歩くと、ザアザアと流れる音が聞こえてくる。ジェットサーモンが釣れる大きい川にたどり着いた。

 

 

早速釣りを初めて行く。

 

 

今回使うエサはダンジョンの一層で討伐できるホーンラビットの肉だ。

 

 

ジェットサーモンは肉食性なので何でもかんでもバクバク食べるので肉だったらなんでもいいわけだ。 

 

 

早速大きめに切ったホーンラビットの肉を腹にぶすり、とつけてギリギリ針の先が見えるか見えないかのあたりでとめる。

 

 

これで準備完了だ。

 

 

釣竿の針は特殊合金でできており噛み砕かれる心配はない。

 

 

糸はポイズンスパイダーの糸を加工して作った特注品だ。よほどでかいやつがこなければ切れることはないだろう。

 

 

さっそく入れる。

 

 

ぽちゃん………

 

 

 

…………ググググググン!!

 

 

 

ほお?中々の引きだな。

 

 

一般人だったら持ってかれてもおかしくないぞ。

 

 

だが、これでもSランクだからな。ふん!!

 

 

 

バシャアン!!

 

 

ビッタンビッタン!!

 

 

こ、これはすごいな…!1メートルはあるぞ。

 

 

それにしてもなんで腹の膨れ方だ!脂も程よく乗っているじゃないか…!

 

 

ジェットサーモンの口に穴をあけ、そこにロープを通して近くの岩にロープを縛っておく。

 

 

これで逃げることはできないし、死ぬこともないので鮮度が良い状態を保ち続けることができる。

 

 

さあ、あと5匹は取るぞ……!!

 

 

そして、

新鮮なジェットサーモンの刺身とふんだんに乗せたいくらのどんぶりをかきこみたい!!

 

 




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