~『剣姫』side~
………ん、
「……んんん。ここは、」
「随分ぐっすり寝てましたね」
「ひゃあああああ!!」
え?え?え?な、なんで『修羅』さんが?
「覚えてませんか?『剣姫』さんがレッドオークを倒したんですよ?」
「え…?あ!」
・『剣姫』寝顔可愛かったぞ〜!
・『剣姫」可愛いー!
・レッドオークをあの倒し方で倒したのはすごかったです!
え?『修羅』さん私の寝顔撮ってたの?
「え?!ちょ!『修羅』さん!寝顔とったんですか?!」
「いやー。リスナーが所望してたので」
〜〜!!!は、恥ずかしい…
「もーー!!!」
・『修羅』ナイスぅ!
・『修羅』。需要と供給を理解してくれた!
・流石『修羅』分かってたぞ!
「ううぅ…。まあいいです。『修羅』さん、介護してくださり、ありがとうございました」
「どういたしまして、にしてもあの戦い方には思わず舌を巻いてしまいましたね」
「レッドオークと戦った時ですか?」
「勿論です。剣を手放したのはオークを慢心させるために、そして違和感がないように斧のところまで意図的に吹き飛ばされ、『身体強化』を使って一撃で倒したことですよ!」
なんかめちゃくちゃ褒めてくれるんですけど?!
・よかったやん『修羅』に褒めてもらえて
・おれも『修羅』に褒めて欲しいな
・お前何にもやってないだろw
・あ?寝言は寝て言えよニートが
・↑通報しました
・でも確かにあの瞬間はすごかったな
「やっぱりあの作戦を戦い中に導き出し、行動に移せる度胸がすごいですね。これならSランクも夢じゃないですよ」
「え?!ほ、ほんとですか?!」
「案外、SランクとAランクは大差ないんですよ」
「そ、そうなんですか…!」
・え?そうなの?
・知り合いの探索者がいるんだが、AランクとSランクの差は天と地らしいが……
・どっちやねん
・まあ、Sランクが言うんだから間違えないだろ
「じゃあそろそろ下に行きましょうか」
「はい!」
私もSランクになれるかな…!
『剣姫』の心が折れるまで
あと三時間
◇◆◇
~八神視点~
あの後、レッドオークを倒した『剣姫』と一緒に、どんどん下の階層に進んで行った。
ぶっちゃけしばらくは対して強い敵はいない。
あのレッドオークの配置がおかしいだけだ。
これから出てくるのは出てきてもBランクのそこそこ強い奴ぐらいだ。
だから、『剣姫』が、
「私が全て倒します!」
と、何故か息巻いていたから、まだ、『剣姫』の後ろで後方腕組み師匠ヅラしながら歩いている。
ギイイイイイイィ……
今も、剣姫がポイズンスパイダーを倒したところだ。
「はあ、はあ、どうですか『修羅』さん!」
「悪くないですね、ただ、もう少し、様子を見ることも大事ですよ。特にスパイダー系統は毒を含んだ糸を放ってくるので」
「は、はい!」
・これでも『剣姫』Aランクなんだよなあ…
・でも、なりたて出しな。実質Bランク最上位ぐらい?
・まあまあのんびり行こうや
確かにこれからだからな。
——ぎいいいいいいいいいいいいいいいいぃ!!
ん?あの金の蜘蛛は……