とあるSランク探索者の日常   作:カイドウ(かいどう

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第28話

~『剣姫』side~

 

 

ギイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!

 

 

ん?あの蜘蛛は…

 

「ゴールデンスパイダーか」

 

「知ってるんですか?」

 

「ええ、Aランクの魔物です。でも出会う確率がめちゃくちゃ低いのでレアモンスターですよ」

 

「え、Aランク?!?!え、えっと、ちなみにさっき倒したレッドオークとどっちが強いですか?」

 

「え?そりゃあもちろん…」

 

 

——ゴールデンスパイダーですよ。

 

 

え?

 

 

ギイイイイイイイイイイイイ!!

 

あ、来た!

 

「ここは流石に俺がやります。『剣姫』さんは後ろでのんびりくつろいでください」

 

「わ、わかりました!役に立てないですけど頑張ってください!あと、結界は貼るので私の方は心配しないでください」

 

『聖域展開』!!

 

私の周りに聖なる結界がドーム状に広がった。

 

これで余波ぐらいは防げるはず!

 

 

よし!遂に、『修羅』の戦い方が見れる!

 

・『修羅』の戦う姿か…

・ネットにあの動画が上がって以来見れてないな

・あれやっぱりCGなんじゃないの?っていっつも思うよ

・気持ちはわかる

 

 

しっかりこの目に焼き付けて、強くなる糧にしよう。

 

『修羅』さん!魅せてください!

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

~『修羅』side~

 

 

ゴールデンスパイダーが金色の糸を口から発射してきて、それを魔力を軽く纏わせて手で捌いていく。

 

 

スパパパパパ——

 

 

ギイイイイイイイ!!!

 

 

 

埒が開かないと思ったのかゴールデンスパイダーは突進してきた。

 

 

ギイイイイイ!!

 

 

ギラっと光るその脚は、並の防具なら一撃で真っ二つになるだろう。

 

 

だが、振り下ろされたその脚は魔力で纏われた手で弾き返した。

 

キイイイイイン!!

 

 

だが、ゴールデンスパイダーは至近距離で金色の糸を発射してきて、俺を全身ぐるぐる巻きにした。

 

 

すぐさま『身体強化』をして、絡められた糸を強引に引きちぎり、そのままゴールデンスパイダーの脚をもいだ。

 

 

ブチイ!!

 

 

ギイイイイイイイイ!!!

 

 

………これだから痛覚がない奴らは好きじゃないんだよ

 

もぎ取られたにも関わらずそのまままた糸を発車してきた。

 

 

また手で弾き返したが

 

 

む?

 

 

急に体が重くなった。これは……ああ、久々だから忘れていたが、やってくれたな……!

 

 

すぐさま体に魔力を循環させ、それを口から吐く。

 

 

——ベシャ!

 

 

吐かれた物は、ドス黒い液体だった。

 

 

「そういえば、糸に毒を含ませられるんだったな。可愛げがないな」

 

 

ギイイイイイイイ!

 

 

チッ、今度は魔力も含ませてきやがった。しかもさっきよりも格段に早い!

 

 

直ぐに愛用の大太刀を出し全て切り伏せていく。

 

 

だが、ゴールデンスパイダーは糸を発射しながら魔力を貯めて、魔法陣を展開しようとしていた。

 

 

(………何か仕掛けてくるな)

 

不自然に魔力を貯めているゴールデンスパイダーに気づいた『修羅』は一気に警戒を上げていく。

 

 

ギイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!

 

直後

魔法陣が展開される———

 

次の瞬間、

 

雷が『修羅』に落ちていき、轟音が鳴り響いた。

 

 

 

————ドオオオオオオオオオオオオン!!

 

 

自然魔法『天雷』

 

 

自然の力を借りて、発生させる魔法。

魔力を馬鹿みたいに使うのと、説唱が長すぎるため、ほとんど使われていない魔法だ。

 

 

だが、威力は通常の魔法と比べものにならないぐらい強力だ。 

 

 

そのため、ゴールデンスパイダーにとってこの魔法は切り札。

 

 

Aランク冒険者でもただではすまない。

 

 

 

だが、『修羅』は、Sランクは、文字通り次元が違う。

 

 

 

煙が晴れるとそこにいたのは、

 

 

———無傷の『修羅』だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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