とあるSランク探索者の日常   作:カイドウ(かいどう

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第31話

 

 

~八神side~

 

 

 

 

『剣姫』が神聖な、物々しい雰囲気を放つ黄金の宝箱を開けようとしていた。

 

 

「じゃ、じゃあ開けますよ…?」

 

「いつでもどうぞー」

 

 

・ドキドキ

・レッドオークの悲劇にはならないように!

・多分あれネットニュースに乗るぞ笑

・そこ!うるさい!

・気にしてるんだからさあ!

・まあレアモンスターの宝箱だから悪くはないだろ

 

 

「では、オープン!!」

 

 

 

———ギィィィィ……

 

 

 

何年も開けられてなかった箱が開けられるような音を出しながら金の宝箱が開いた。

 

 

 

そこには、スキルロールが2つと、金と翠が混じったような色の剣が入っていた。

 

 

 

 

「えっと…」

「当たりですよ!スキルロールが2つあるのはかなり珍しいです」

「ほんとですか?!やったーー!!!」

 

 

・やったー!

・最低でも20万円だー!

・あと剣がある!

・確かに他の配信でスキルロールが出てくるのは見たことあったが2個同時は初めてみたわ

・ワイもや。って、あれ?なんか片方パチパチしてるんやが…

・え?どこどこ?

・ほら、なんか電気走ってないか?

・え?!本当やん!

 

 

 

ふと、配信中のコメ欄を見ると、何やらスキルロールに電気が走ってるとの情報が出てきた。

 

「……コメ欄を見るとスキルロールに電気が走ってるらしいんですが」

 

「え?そんなことあるわけ………………ん?ほ、ほんとだ…!『修羅』さん!『修羅』さんもこっちにきてください!ほんとに電気が走ってます!!!」

 

「今行きます!」

 

電気が走ってる??そんなスキルロールは聞いたことがない。

 

 

『剣姫』がいる場所までいき、宝箱の中を確認すると、確かにパチ、パチっと音を出しながら電気が走っていた。

 

 

『剣姫』がスキルロールを恐る恐る触るが、そのまま握っているのを見ると、どうやら身体への害はないようだ。電気は演出か?

 

 

「あ、痛くないですね。でも、ピリっとした感触はあります」

 

 

なるほど……。電気が走ってる。ゴールデンスパイダーが使ってた魔法で99%あの魔法だろうな。それに剣は………うん。

 

 

俺の太刀の方が強いわ

 

 

「その宝箱の中身全部『剣姫』さんが持ってっていいですよ?」

 

「え………?いやいやいや!?私なーんにもやってないですよ?しかもこのアイテム全部金の宝箱から出たやつですよ?!流石に貰えませんよ!」

 

「それは『剣姫』さんが強くなるための先行投資ってことで。剣の技量はかなりあるのであとは防具と経験だけだと思いますよ?防具さえ整えればAランク中堅ぐらいにはなりますよ」

 

「で、でも……」

 

「それに、レッドオークのドロップアイテムが………ね?」

 

「うっ………!そ、それあ気にしてたんですよお?!じゃ、じゃあありがたくいただきます」

 

「一応この場で剣の鑑定はしますよ」

 

「ウェ?!?!か、か、鑑定スキル持ってるんですか?!」

 

 

ん?A、Sランク探索者は殆どが持ってる必須スキルなんだが……

 

 

 

・あー。『剣姫』は未だにスキル買うの渋ってんのか

・まあ、鑑定スキルは1000万だもんな…

・え?でも『剣姫』なら買えるよね?

・最近家買ったの忘れたんかハゲ

・あと税金がっぽり取られて発狂してたやん

・あとゲーム配信用のお高ーいパソコンぶっ壊れたやん笑

・渋ってるんじゃない。金がないんだ

・稀に見るAランクボンビーたんさくしゃww

 

 

コメ欄を見た『剣姫』が騒ぎ出した。

 

 

「ちょ?!貧乏じゃないもん!!」

 

「結構金使い荒いですね…」

 

「いや違いますよ?!ただちょっと奮発しただけです!」

 

 

奮発で家買うか普通?

 

 

「じゃあ先に剣から鑑定しますか…って言ってもスキルロールは鑑定できない可能性もありますけどね」

 

「お、お願いします!」

 

 

「はーいっと、『鑑定』」

 

 

さて、この剣はどれほどの物かな?

 

 

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