バニーが死ぬほど難しい……バニー姿のマッシュくん、需要あるのはマッシュくんガチ勢だけでしょう。
投稿時間を間違えてしまったので、再投稿しました。
「―そっか、みんな……ちゃんと受かったんだね」
「も、勿論よ! エリートなんだから!」
「リアルタイムで結果を聞きたかったなぁ」
「仕方ないですよ、あんな怪我を負ったあとなんですから」
「気合じゃどうにもならなかったか」
「なったらもう人間辞めてるんですよ?」
「まあとりあえず――みんなお疲れ様」
「せ、先生も…ね」
人外魔境体育館決戦の決着後。補修授業部は試験を受け、これまでの努力の成果を発揮して合格。晴れて、退学の危機を脱した。その後はしばらく、安全上の配慮から寮で生活をしていたのだが、マッシュの目が覚めたと聞いて病室へと飛んできた。
「…………そろそろ、
「もうナチュラルに仕事呼びしてるわね」
「いいよ」
「ではでは――アズサちゃん!何故先生の顔に張り付いているんですか!?」
「先生もよくその状態でお話ができますね」
「ギリギリ口は塞がってないから」
アズサは病室へ入るなり、マッシュの顔へとダイブした。わかりやすくいうと、アズサはマッシュの顔に抱きついたまま止まっている……まさに木に捕まっている虫、カブトムシやセミのように。
「アズサちゃん、そろそろ離れてあげてはどうですか?」
「やだ」
「やだってあんた…」
「はなれるの…やだ」
「先生は怪我人ですし、頭の方も怪我をしてしまっているので……ね?」
「やだ、はなれるぐらいならしぬ」
「そこまで?」
「合宿中も、一番心配してたのはアズサちゃんでしたもんね…それこそ食べ物が喉を通らないほどに」
「そんなに……ごめんねアズサちゃん、心配かけさせちゃって。確かに、しばらく食べてなかったみたいだね」
「なら、しばらく、このまま…」
「せめてお腹とかがいいなぁ」
掠れた涙声を漏らすように呟きながら、マッシュから離れることを拒否し続けているアズサ。この愛すべき生物に学名を与えるなら、トリニティハリツキバニタス*1とでも名付けようか。
「……先生の意識が戻らないって…聞いて……何も考えられなくなりそうだった―シュークリームも、美味しくなかった………胸も、張り裂けそうだった」
「………」
「だから……起きて…本当によかった……」
マッシュが今のアズサを見て思い出したのは、夢でセイアに言われたこと。
マッシュが死んだことにより、狂った生徒や復讐を誓った者達がいた…と。今のアズサはこうしてマッシュに甘えているが、もしこのままマッシュが意識を失っていたままだったら──きっとアズサも、その時に復讐に取り憑かれて修羅に堕ちた者の一人だったのだろう…と、マッシュは考えた。
「……私ばっかり色々言われているが、みんなだって泣きそうになってたじゃないか」
『っ!?』
「おろ?」
「ヒフミはペロロ様を泣いて抱きしめながら先生の名前を呼び続けてたし」
「い、いつ聞いてたんですか!?」
「コハルは正義実現委員会の委員長の胸の中で泣いてたし」
「ちょ、ちょっと!それ言わないでよ!」
「ハナコは……面会禁止だったのに、病室へ入ろうとしてた」
「心配で心配で仕方なかったんです♡」
「あと部屋でこっそり先生の名前を呼びながら泣いてたの知ってるぞ」
「待ってくださいいつ聞いてたんですか?」(真顔)
マッシュはその話を聞いて、少し照れ臭くなった。そこまで心配してくれていたとは……と、初めて感じた嬉しさと気恥ずかしさの反面、自分の身の大事さ、そして自分がいかに信頼されているかに気づかされた。
自分が傷ついてもいい…と言うのは自分だけが思っていたこと。生徒達は、マッシュが傷ついたことを深く悲しんでいた………つまり
(二度と倒れちゃダメだなこれ)
そうマッシュは確信し、このキヴォトスにある限り、自分は決して倒れないことを誓った。
「……兎にも角にも、みんなが無事に試練を乗り越えられてよかったし、平和になってよかったよ」
「―それもこれも、先生のおかげですよ」
「半分はそうだけど、もう半分はみんなのおかげだよ………さてと」
マッシュは顔に張り付いている状態のアズサをなんとか引き剥がし、立ちあがろうとした。勿論そんなことを許すわけもない補習授業部は止めに入る。
「な、何立とうとしてるの!?」
「まだ仕事が残っててさ」
「仕事って……だとしても、別に後でもいいだろう?」
「これに関しては早めに対処しておかないと行かないんだ」
「その仕事…とは?」
「ナギサさんのことだよ……あんなことになった後だし」
「…………あっ」
「ハナコちゃん、あの時ナギサさんに何したの?」
「………えーと……その」
「あ、そういえばナギサさんの意識は?」
「昨日戻ったばかりだ……ミカの裏切りを聞いて、また寝込みかけていたが」
マッシュの目が覚める1日前、ナギサは目を覚ました。しかし先生であるマッシュの容態と、そんな状態にしたミカとその裏切りの話を聞き、また意識を失いかけていたらしい。
「……なら早めに行かないと――それでハナコちゃん、ナギサさんに何しちゃったの?止められなかった僕も悪いけど」
「…………その…ええと」
「ハナコ、話したほうがいい」
「です……よね」
「?」
「先生……実は――」
ハナコはナギサにしでかしたことをすべて、包み隠さず話した。コハルとヒフミはシンプルに『やりすぎ!!』と叫び
「こりゃ」ビシッ!
「あいた…!」
「やりすぎだよハナコちゃん、怒ってくれたのは嬉しいけど……嬉しいけどやりすぎ」
「す、すみません……つい、つい本気で…」
マッシュは少しお説教としてチョップ(超激弱)をハナコに喰らわせ、ベットから立ち上がった。
「…歩きづら」
「松葉杖ありますよ!」
「松葉杖……ほうこれが……そのまま歩いちゃダメ?」
『ダメ!!』
「うす……念のためヒフミちゃんも一緒に来てくれない?」
「わ、私ですか?」
「うん――今のナギサさんには、絶対にヒフミちゃんが必要だから」
「わ……わかりました―私にできることがあれば、ぜひ!」
「うし…じゃあ行こうか」
マッシュは慣れない松葉杖をつきながら、ナギサのいる部屋へと、ヒフミとハナコを連れて向かった。
――――――――――――――――――――――
「……………」
トリニティ総合学園――ティーパーティー、テラス。
いつも通りの麗らかな陽射し、学内を一望出来るテラスにてナギサは普段通り紅茶を嗜んでいた。
「……ミカさん…どうして」
ギュッ……とティーカップを持っている手に力が入る、トリニティ総合学園に於けるティーパーティーは、実質崩壊。以前の様な安定性は望むべくもなく、その権威は失墜し、再建には膨大な時間を要するだろう。
「…それよりも――ヒフミさん…先生」
ヒフミは本当に無罪だった、なんなら被害者でもあった……ゆえに、今になって罪悪感が膨れ上がり、カタカタとティーカップを持っている手が震え出した。
自分が先生を傷つけたというのが嘘だというのがわかったが……今もなおマッシュの意識は不明――親友のせいで。
「私は………っ」
これからどうすればいいのか……もうわからなくなり、自分が嫌になってきた――このまま、全てが終わるのだろうか……そう思っていた時、部屋のドアがノックされる。
「……どなたでしょう?」
「――顔色が、とても悪いようですね…ナギサさん」
「ッ……!」
その人物を見た瞬間、ナギサの毛が粟立ち、その視線が引き絞られるのが分かった。例のトラウマがハナコによるタチの悪いドッキリだと知り、安心と同時に怒りもちょっと湧いていたナギサ、ハナコの顔を見るなりわかりやすく嫌な顔をする。
「…浦和ハナコ…さん」
「おはようございます―ご気分はいかがですか?」
「……いいと、いうとお思いですか?…
「……ふふっ、それもそうですね」
「…何のご用でしょうか、あなたを、あなた方を退学させようとした私へと報復ですか?」
「そんなことをする必要がどこに?」
「私に対し、怒り、憎悪を燃やしているはずでしょう?――貴方も、ヒフミさんも―先生も」
「――――そうですねぇ」
ハナコは何かを企んでいるかのように、ナギサへと近づく……そして、ナギサの間近で喋り出す。
「貴方を尊敬していたヒフミちゃんの心を踏み躙り、尚且つわたしたちをゴミ箱呼ばわりしてたんですものね」
「…………」
「私はもう怒ってはいませんが――ヒフミさんは、まだ怒っていますよ?」
「っ」
「そんなヒフミさんから……伝言です」
「…伝言?」
「ええ……
『貴方の隣に立てているとは思いませんでしたが、友情はちゃんと育んでいるものと思ってきました……もしかしたら、もっといい関係にもなれるかも、とも思っていました――本当に残念です』」
脳内でヒフミの声で、その伝言が再生され、ナギサはティーカップを落とす。そして唇が震えだし、視界がぼやける
「『―あはは、楽しかったですよ?ナギサ様との友情ごっこ……さようなら』―と」
「…………ひふみ…さん――――ぁ…ぅ……ぅぅぅぅぅうううっ!!!」
また、またあの時のように涙が溢れ出る…しかしこれは自業自得、泣くな、被害者ぶるな……と何度も心の中でそう叫ぶ。
「ごめんなさい…ごめんなさい…!―ヒフミ…さん…私………私は――」
バンッ!!
「ハナコちゃん!? 私そんなこと一言も言ってませんよね!!!?」
「…………ぇ…?」
「先生が松葉杖の移動に慣れていなくて、ナギサ様がいる場所へ行くのには時間がかかるから、自分が先に行って話をしてくる―って言いましたよね!?」
「すみませんヒフミちゃん……まだ、お二人がナギサ様に憎悪を燃やしているなどと思っていらっしゃったので、ちょっとイラッとしてしまって」
「だからってやりすぎだよ……」
「せ……せんせぃ?」
「おはようございますナギサさん……その―色々とごめんなさい」
「えーと……その――お、お話しましょう!ナギサ様!!」
突然現れたマッシュとヒフミに驚きつつも、マッシュが起きたことへの安堵と、笑顔を見せながら話しかけてくるヒフミに
「――――――ごめん……なさい…」
また、謝罪の言葉が出た。
―――――――――――――――――――――
「うちの子がすみませんでした」
「い…いえ……別に、もう気にしていませんので」
「ハナコちゃん、確かに私たちは色々大変な目にあいましたけど…やりすぎです!」
「ご、ごめんなさい…」
「…先生、お怪我の方は?」
「全然平『先生?』………ち、ちょっとしんどい……かな〜?」
「…そう、ですか」
色々あったが、一度ナギサを落ち着かせたマッシュ達はテーブルを囲み話をしていた。
「……先生…私は」
「ナギサさん、この前のあれは…本当にすみません」
「……どうして先生が謝るのですか?」
「え、嫌だって……流石にやりすぎたっていうか、騙しちゃったわけだし」
「先生を……爆殺しかけたのは…事実です」
「いやあの…そもそも僕あれぐらいじゃ死にませんよ?それにもう怒ってませんし」
「怒って……ない?」
「ええ」
「――散々、散々貴方の考えを否定し、貴方に怒鳴り声をあげ、あわや……貴方の心を傷つけた…私を?」
「いやいやほんとに、もう気にしてませんし。そもそも僕そんなに怒ってませんし…何回も言いますけど、あの時はほんとすみません」
「私の方も……かなり、やりすぎました―ごめんなさい」
そう平然と言ってのけるマッシュ、自分に対してされたことを、ナギサがマッシュにやらかしたことを―マッシュはもう気にしておらず、むしろあの一件のことについて謝罪していた。ハナコも同様に。
「………どうして…貴方は…」
「相手が反省しているのなら、自分に対してされたことの全てを許す……それが、先生というお方なのです」
「お恥ずかしながら」
「………どこまでも……お人好しなのですね」
「えっへん」
「あ、あははは…」
ティーカップに入っている紅茶を飲み干すと、ナギサは次にヒフミの方へと顔を向ける。そして一礼し、謝罪。
「ヒフミさん…私は、貴方を……貴方を疑い…退学までさせようとしました――本当に…申し訳ありません」
「そ、そんな、えっと……その」
「ヒフミちゃん、この際…ヒフミちゃんが思っていることを、全て伝えてしまうのはいかがですか?」
「す、全て!?」
「あ、それいいね。何なら僕も今思ってること全部話しちゃう」
「え!?」
「あ、せっかくですから私も」
「ハナコちゃんまで!?」
もうこの際、お互いに思ってることを全部ぶちまけちゃえばいいんじゃないか?そう思ったハナコやマッシュは、今思ってることの全てをぶちまける。
「まずは私から………ナギサさん、例の一件は……流石にやりすぎたと、今は思っています。……けれど…一つだけ―――どんなに苦しい選択が迫ったとしても、人の心だけは……どうか、お忘れのないように」
「……ええ、これからは―そうしましょう」
「ふふっ、私からはこれで終わり………それでは先生、お次にどうぞ」
「ではでは……えーと…そうだな」
ナギサは何を言われてもちゃんと聞き、ちゃんと答え、ちゃんと受け止める気だ。
「僕から言えること…というか、思ってることは一つです……ミカさんを見捨てないであげてください」
「…ミカさんを…ですか」
「はい……それと、他の人とも、もう少し話をしてあげてください。話せばわかることも…たくさんありますから」
「……わかりました」
「あとは……そうだな、エデン条約、何が何でも成功させましょう」
「―了解しました」
マッシュの言葉を真意に受け止め、人を信じること、人の話を聞くこと……それを、永久に怠らないことに決めた。
そして最後にヒフミ。
「え、えっと……」
「…―何でも、何でも話してください…全て、受け止めます」
「…………わかりました…まず最初に……私……―ナギサ様に隠していたことがあるんです!!」
「隠し…事?」
「……あれそれって」
「先生ごめんなさい…これは、これは話さないとダメだなって、思ったので!!」
「……ま、まぁ…そうだね。いつかはバレちゃうだろうし――あれは僕の責任でもあるし」
「先生、ヒフミさん…一体なんの話を?」
「わ……私―私!阿慈谷ヒフミは一度………――
銀行強盗を…したことがあります…!!」
「そうですが……銀行強盗―――銀行強盗?」
「…え、え?ええ!?」
「言っちゃった」
「ついでに…最近、噂になっていた存在―シュークリームカップルの、一人でもあります!!」
「――へぁ?!」
「あ、あの、それってどういう?」
うぅぅぅ…と唸りながら全てを話したヒフミ、そもそも疑われるようなことをした自分も悪いので、そこはしっかりと反省し、ナギサに色々と話した。
話している間マッシュはずーっと謝り続けていた。
―――――――――――――――――――――
「………つ…つまり、ヒフミさんは…ペロロ様?と呼ばれるもののグッズを買うため…そのためだけに、ブラックマーケットへ?」
「はい…」
「そしてそこで先生と、アビドスの生徒さんたちと出会い……悪徳銀行へ銀行強盗を行った…と」
「はいぃ……」
「その時にできたのが―シュークリームカップル、それのシューちゃんの正体がヒフミさん…そして、その彼氏であるシューくんを…」
「僕がやらしてもらってます……ほんとに、隠しててごめんなさい」
「…まあ」
「すみませんすみません!その、ずっと黙ってて!!―あーでも先生は怒らないであげてください! あの銀行はかなり悪いところで、お金だって盗んだりもしてませんし…ええーと…」
「………」
しばらくの沈黙、やがて震えた声でナギサは喋り出す。
「……ヒフミさんは、ある意味で…アビドスの皆様を救ったのですね」
「ま、まあ…はい」
「ブラックマーケットに行った理由も……ただ…ただ好きなものを買いに行った…だけ…と」
「はい…」
「………ふ…ふふふ…――何故私はもっと…貴方を信じ、話をしなかったのでしょうか…話せていれば…こんな…ことには…!」
強くそう後悔するナギサを鼓舞するように、ヒフミは声を上げる。
「仕方のないことだと…思います!……トリニティという大きな学園と、私ひとりだったら全然釣り合いませんし……その…ナギサ様の判断は至極当然だと思います…」
「…ヒフミさん」
「……私…考えていたんです」
ヒフミはギュッ…と自分の服を掴み、詰まっている声を頑張って表に出す。その様子をハナコとマッシュは黙って見ていた。
「ナギサ様は、トリニティ全体のトップで…背負っているものも、守らないといけないものもたくさんあるんだって」
「……」
「退学させられそうになった時は、焦りもあってナギサ様に対して…その、酷い感情を抱いたりもしてました――でも、それほどまでに本気で、本気でみんなを助けようとしているんだなって…同時に思ったんです!」
「……!」
「………ええい!もう!!」
ヒフミはもう止まらず、ナギサに対し思っていることを全てぶち撒けた。
「私はナギサ様が悪人だとは思いません、むしろ―善人寄りだなって、勝手に思ってます! 」
「そ、そんなことは…ありません!私は、私は…どこまで行っても―」
「そうやってすぐ! 自分を! 卑下しないでください!」
「!」
「ナギサ様は確かに私達を退学にしようとしたり!先生もろとも試験会場を爆破させたりしました!!
―けれど……けれどそれには、その裏には、ナギサ様のみんなを助けたい! 平和な世界を実現させたい! そう思う優しい気持ちがあったんですよね!?」
「は、はい…」
「なら……なら、私は許しちゃいます!先生が貴方を許したように、私も貴方を許します!」
「しかし私は―」
「許すと言ったら許すんです!『しかし』とか『けれど』何で言葉はもう聞きません!!いいですね!?」
「えっ、えっと」
「お返事!」
「は、はい!」
「それと……ナギサ様とお話をしたり、ティーパーティーをした時からずぅーーと思ったんですが…―ナギサ様は!全部! 包み隠しすぎです!!」
「あぅ、そ、それはですね?私の個人の勝手な会話に、他人を突き合わせるわけには」
「何のためのおしゃべりですか?何のためのティーパーティーですか!個人のことを話し合うのなんて普通です!」
「あ、え、は、はい!」
ヒフミの猛攻は止まらない、平凡な女の子とヒフミは自称しているが……そもそもナギサといい関係になっていた時点で平凡なわけはない。
何というか、ヒフミの猛攻にナギサは押されていたが、ハナコとマッシュも押されていた。
「いいですかナギサ様!互いに愚痴を言い合ったり、全てを曝け出してお話をしたり、悩み事や、相談事なんかを普通に、一体一で話す!――それが友達です!」
「友達……」
「はい!………だから、次……次! 何か悩んでいることや、抱え込んじゃった時は、いつでも相談に乗ります!……何があっても!どんなことでも!」
「ひふ…み………さん……っ」
「で、ですので結論を言いますと………これからも、お友達として、よろしくお願いします!!」
ヒフミは笑顔で手を前に出す、それに、悲しみの涙ではなく、嬉しいみの涙を流しながらナギサはその手を取る。
「よろしく………おねがい…します……」
「はい!―えへへ…」
立場や年など関係なしに、二人は手を取り合った。――昨日の敵は今日の友というが、まさしくそれである。
「―青春ですね」
「青春ですな」
「……お二人共も…どうか…その」
「私は…全然構いませんよ?―嘘偽りのない、本当の自分を見せながら、駄弁ったりするのもいいですね」
「僕もOKです……いつかまた、シュークリームパーティーでもしましょう」
「ええ…ぜひ」
静かに、作った笑顔ではなく……本当の本当に心の底から笑っていた。マッシュはそれを見て――良かったと、喜ぶのであった。
「――所で先生……カップルと言う……名前ですが……その」
「あ、別にそんな関係ではありませんよ?」
「そ、そうですか……」
「……おや?そうなのですか?
合宿中ずっと一夜を過ごしていたので、てっきりお二人は恋人同士かと思ってました♡」
『ずっと!!?一夜を!!!?』(脳破壊)
「一緒に!勉強の資料を作ってただけですからぁぁぁ!!!」
ヒフミちゃんとナギサ様はずっと楽しそうにお話をしていて欲しい。私の勝手な願望です。
弟先生がやらかしたお話をば。
『………最悪』
『どうした妹よ』
『お兄……太った』
『あれま』
『前まで43.3だったのに……いま、44・2……萎える』
『あれま〜……しばらくダイエット食にしとく?』
『おねがい』
『正直太ったってことに気づかなかった』
『ええ〜もう〜やめてよ〜〜♪』
『あれ妹、太った?腹周りがちょっと』
『◯◯ばれぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっ!!!!』
『妹!!フライパンはダメ! フライパンはダメ!!!!』
『すみませんすみませんすみません!!!』
デリカシー無さがもう……ちなみに妹先生の身長は170㎝、弟先生は178cm、私は183cmです。
そして4月に入ってから体重が少し増えました………私もダイエットしようかな。
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百花繚乱後に見たい話
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ラビット2章
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