透き通る世界に拳を一つ   作:六科

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…………暑い、外、暑い……急にあがりすぎだって。

節約でクーラーを切るっていうのができないくらい暑いぃ!!早く夏が過ぎてくれないかと願うばかりでございます…。

それでは本編へ……どうぞ!


マッシュ・バーンデッドと今日ぐらいは気楽に

 

 

 

 

「―――来ましたね」

 

 

 

 

 

 

広い海、青い空、火照った砂浜……それに目を光らせているゲヘナ風紀委員の生徒達。幹部メンバーのアコ、イオリ、チナツの三人も内心ウキウキしていた。

 

 

 

 

「広い……広いぞぉぉ!!」

 

「行政官!あの、ほんとに!貸切なんですか!?」

 

「数日前に説明した通りです……今日だけは、我々の遊び場、我々だけが使用できる領地です」

 

「やったぁぁぁ!!」

 

「さ、全員無事についたことですし……―早速準備に取り掛かりなさい」

 

『はい!!』

 

「いつにも増していい返事……ふふ、その調子です」

 

 

 

 

 

水着やらサーフボードやら、浮き輪やらを持ち、目を光らせている風紀委員の生徒達はいつにも増して迅速に、いつにも増してテキパキ動き、準備を開始した。

 

 

 

 

 

「我々もササッと準備しましょう」

 

「委員長は?」

 

「もうすでに更衣室で着替えているようです」

 

「はっや!」

 

「ですので、ヒナ委員長を待たせないためにも……迅速に、速やかに準備をすべきなのです―そして私はもうすでに」バッ!!

 

 

 

 

 

 

アコが着ていた制服を脱ぎ捨てると、現れたのは水着……しかもただの水着ではない、いわゆる大人のDVDで見るような水着……つまりは過激な物。

 

 

 

 

 

「着替えています」ドヤッ

 

「アウト!!アウトォォ!!」

 

「何がアウトなんですか?」

 

「何その……なに!?」

 

 

 

 

 

 

アコが今着ている水着はいわゆる……ハイレグ、しかし何故か背中はお尻以外ガッツリ見えており、胸の方なんてパッツパツ……つまりはもう過激すぎる水着である。

 

 

 

 

 

「何か問題でも?水着なんてこんなもんじゃないですか」

 

「背中丸見えだし、布の面積少なくない!?」

 

「こんなものでしょ」

 

「絶対に違う!!」

 

「と言うか、あなたが持ってきた水着もこんな物ではありませんか」

 

「わ、私はちゃんと大きさとか合わせてるんだ!あ アコちゃんの場合はほら……なんか、違うじゃん!!恥ずかしさとかないの!?」

 

「まあ普段からあんな服装ですし…今更でしょう」

 

「何気にあなたも酷いですねチナツ……ほら!早く貴方達も着替えてきてください!」

 

「先生がいるってこと忘れてない……?」

 

「大丈夫です、どうせあの先生です……『あ、可愛い水着ですね……でも背中見えすぎでは?』とか言って終わりです」

 

「………でしょうね」

 

「でも恥じらいくらいは持ってよ〜……」

 

 

 

 

 

 

 

なんやかんや言いながらも、二人はそそくさを着替えを済ませる。チナツの水着はスタンダードな赤色の水着、イオリと色違いのものである。

 

 

 

他生徒達の個性も様々で、スタンダードの者、フリルの者、競技用水着の者など様々である。着替えが終わった者は列を作り、水色のファイルを持っているアコの元へと集まる。

 

 

 

 

 

 

「…委員長も先生も来ないね」

 

「委員長はともかく……先生は何をやっているのでしょうか!時間は有限だと言うのに」

 

「……先生の水着、ですか」

 

「チナツ…気になるの?」

 

「え…ええまぁ……どんな物で来るのかな〜と」

 

「先生のことですし、普通のトレーニングウェアでは?」

 

「案外海パン一丁とか」

 

「……ありえそうですね」

 

「え〜でも意外と普通の服装でくるとか?」

 

「わんちゃん先生も競技用水着!」

 

「無いでしょ」

 

 

 

 

 

いつの間にかマッシュが何を着てくるのかの話で盛り上がっていた風紀委員会生徒達、そこである一人の生徒がこんなことを言い出す。

 

 

 

 

 

「まあでも………先生の肉体美を拝めるならなんでもいいや……グヘヘッ」

 

「何言い出してんの!?」

 

「だ、だって!あんなすごい体を持つ人の肉体だよ!?それを生で見れるとか……最高じゃん?」

 

「男の体で興奮するタイプだったんだ」

 

「誰だってそうじゃん!!」

 

「そこ、風紀を乱すような発言は控えるように」

 

『アコ行政官にだけは言われたくありません』

 

「何故そこだけ息ピッタリ!?ハッ倒しますよ!?」

 

「まあまあ、まあまあアコちゃん」

 

 

 

 

 

 

そんな何気ない……何気ない会話(?)をしていると、自分たちが一番聞き覚えのある声が聞こえてきた。

 

 

 

 

 

「お待たせ……ちょっと、時間がかかっちゃった」

 

「お待ちしておりました!ヒナ―――っ!?」

 

「……スクール水着?」

 

「5-A……小学生の頃に着ていたものですか?」

 

「そう、時間がかかったのは別件よ」

 

 

 

 

 

 

ヒナは水鉄砲を右手に、浮き輪を左手に装備し、なおかつ『5-A ひな』と書かれているスクール水着を着て現れた。それを見て風紀委員会生徒達のは何人かは『かわいい』やら『…あの頃から成長が止まっている』やら『いと尊し』やら呟いていたが、アコだけは何故がガーンとしていた。

 

 

 

 

 

「ひ、ヒナ委員長?私が用意した水着は…?」

 

「まだ着られるのに、何もわざわざ新しいものを使う必要は無い――って、私言ったわよね?」

 

「で、でも貰ってくれたではありませんか!」

 

「せっかく買ってくれたものを拒否するのは、罪悪感があったからよ……あ…あと」

 

「あと?」

 

 

 

 

 

ヒナはもじもじとしながら、顔を少し赤ながら話す。

 

 

 

 

 

「あ……あの水着を着て、先生の前に立つのは…は……恥ずかしい…し///」

 

『―――――――――――』

 

 

 

 

 

 

アコ行政官は何を渡したんだ?と言う意見よりも先に、その場にいる全員が思い浮かんだ言葉はうちの委員長天使という言葉。

 

 

 

 

 

「私らの委員長超可愛い」

 

「天使?…ああ天使か」

 

「ヒナ委員長まじリスペクト」

 

「ゲヘナ一の強さだけじゃなくてゲヘナ一の可愛さを持っている無敵な存在」

 

「な、何を言っているの、貴方達!」

 

「ひ…ひな…委員……カシュッ!」

 

「アコちゃんが倒れた!」

 

「ヒナ委員長、アコ行政官、並びに風紀委員生徒の役半数が胸を押さえて倒れ始めました」

 

「冷静に分析しなくていいから!…もう」

 

 

 

 

 

 

内心少し喜びながらも、周りを見渡すヒナ。自分の見知っている顔がたくさんいたが……一人、まだ来ていない。

 

 

 

 

 

「……アコ、先生は?」

 

「それがまだ来ていらしていないのです」

 

「何かあったのかな」

 

「まあ先生に限って大事があるわけでは―『おまたせ〜〜』―噂をすれば……!」

 

 

 

 

 

 

その場にいる皆が、マッシュの方へと向く。手を振りながらやってきたマッシュの水着は至ってシンプル、シュークリーム柄の海パンとアロハシャツのみ……なのだが。

 

 

 

 

 

 

「ごめんみんな、ちょっと他の学園から電話があって………あれ、みんなどうしたの?」

 

 

『……………ゴクリッ』

 

 

 

 

 

 

マッシュの素肌の肉体美がチラチラと見え、それに風紀委員生徒達は釘付けだった。トレーニングウェアからではなく、素肌バージョンの肉体。

 

 

年頃の女の子が見たら一発で堕ちるようなそんな筋肉、正直男が見ても惚れるようなそんな筋肉が、彼女らの目の前にあった……しかも

 

 

 

 

 

 

「………あの、そんなに顔をじっと見られるのも…なんか、困るんだけど」

 

 

 

 

 

マッシュの顔、普段のあれこれで完全に忘れていたが――マッシュの顔は結構整っている。改めてそれを確認した空崎ヒナは

 

 

 

 

 

「―――キュウ」

 

「ヒナ委員長!?」

 

「ヒナ委員長が照れてしゃがみ込んだ!?」

 

「委員長ぉぉぉー!!」

 

「……何事?」

 

 

 

 

 

ヒナはしぼみ、その場にしゃがみ込む。ゲヘナシナシナシロモップ改めゲヘナテレテレシロモップの誕生である。

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

「と……とにかく…先生も合流したことですし……早速」

 

『遊ぶぞぉぉぉぉー!!』

 

「あっ、こら!!」

 

 

 

 

 

 

 

と、言った具合で冒頭に戻り。準備運動、日焼け止め、などなどをはじめず、ただただ海ではしゃぎまくっている風紀委員の生徒達。

 

 

 

 

 

 

「えいっ」ダダダダッッ!!

 

「きゃぁぁ!!?」

 

「い、委員長ずるいですよ! なんなんですかその水鉄砲!」

 

「私のポケットマネーで買った高性能デストロイヤー型の水鉄砲よ……ふふ、これに勝てるかしら?」

 

「くっ……こうなれば――先生!」

 

「へい」

 

「水風船投擲!」

 

「任せなさい…フンッ」ブンッ!

 

「甘いわ――お返し!」

 

「やべ」

 

「ちょ先生!今避けられぎゃぁぁぁ!!?」

 

 

 

 

 

 

 

デストロイヤー(水鉄砲)を他風紀委員生徒達に向かって撃ちまくるヒナと、それを避けまくりながら水風船を投げまくるマッシュ。そしてそれに混ざって楽しむ風紀委員生徒達。

 

 

 

 

 

「……………チナツ」

 

「…ええ」

 

「ひ、ヒナ委員長が楽しんでいるのならいいのですが……安全面や、品性、気品というものを……」

 

『いぇ〜〜〜〜〜い!!』

 

「あ、貴方達まで!?」

 

 

 

 

 

 

もう我慢できなかったのか、チナツやイオリも風紀委員としての威厳とか尊厳とか全部捨て、マッシュ達の水遊びに混ざりに行ったので

 

 

 

 

 

 

「………………っ――わ、私だけ除け者にしないでくださいよ!……えーーいもう!!」(ファイルをぶん投げ走る)

 

 

 

 

 

アコもそうして混ざりに行った、今日は別に仕事とか堅苦しいものとか全部忘れ、純粋に楽しむために来たのだ……だから、今は行政官としての使命を忘れ、青春を楽しめばいい。

 

 

 

 

 

 

 

「あ、今更ですけど。みんな水着可愛いですね」 

 

『!』

 

「隙あり」

 

「ワブッ!?―っ卑怯だぞ先生!」

 

「やって、くれましたね」

 

「弾幕の嵐、降らせてあげる!」

 

「先に手を出してきたのはそちらですからね!!?」

 

「アコ行……いや、アコ先輩に続け〜〜!!」

 

「え、みんなvs僕?それは卑怯じゃない?」

 

『どの口がそれを!?』

 

「それもそっか……うんとりあえず逃げよ」

 

『まて〜〜〜〜!!!!!』

 

 

 

 

 

 

笑顔で、水鉄砲や水風船を持ちながらマッシュを追いかける。これぞ青春、これぞ夏である。

 

 

 

 

 

 

 

(………これが友達と行く海か―――楽しいな) 

 

 

 

 

 

マッシュは、人生で初めての夏の海を堪能しているのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「所で……アコさんの水着、背中めちゃ見えちゃってますけど大丈夫ですか?」

 

「お、お気になさらず……」

 

「あとヒナさんは……うん、めちゃくちゃかわいいですね」

 

「…あ……ありがとう…」

 

「二人も可愛いよ」

 

「な、ば、バカ!急に…言うな…」

 

「…………」(無言メガネカチャカチャ)

 

(これが…天然人たらしか)




まだもう少し続きます、そしてこのイベントが終わった後はアンケート通りにバニー、夏空のウィッシュリスト、桜花爛漫お祭り騒ぎの順番で書いていきます。アビドスはもう少しお待ちくださいませ。

時系列には、エデン前編→ヒナ委員長の夏休み→バニー→夏空→お祭りと言った感じです……え?なんで水着イベントをごっちゃにしたかったのかって? ややこしくなりすぎて面白い話が書けなかったのです。


ちょっとした小話を




『お兄の体ってエロいよね』

『妹?徹夜何日目?』

『2日』

『寝ようか』

『妹よ!俺はどうかな!?』

『微妙』 

『微妙!?』




突然そんなことを言い始めたのでびっくりしました……エロいってなんだ。なんか怖いです……目が本気だった。


励みになりますのでコメントと評価、どうぞよろしくお願いします!

百花繚乱後に見たい話

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