シリアスにいっちまいました……反省してます。
でもところどころにギャグを入れて行くのが私のクオリティ
それでは本編は……どうぞ!
評価9のバーが緑に!!?ありがとうございます!!!
ザザーーーン……
「……綺麗ね」
「ですね」
夕暮れ時、水面に夕日が映り、波の音が聞こえてくる。砂浜に少しだけ、手が届くか届かないか程度の距離を空け、マッシュとヒナは座っていた。
「所でお話しって?」
「…………」
「?」
「…えっ…と……」
「どうしました?」
「な、なんでも……ないわ…」
「そうですか」
そして呼び出したヒナは悩んでいた……呼び出し話すとは言ったものの、冷静に考えれば、今現在マッシュと水着で二人っきりなのだ……ヒナは緊張やら恥ずかしさで思考が停止していく。
「………あぅ///」
自分から呼んでおいてアレだが、やってしまったと少しだけ後悔しているヒナ……ゲヘナテレテレシナモップとなり、今現在マッシュの顔が見れない感じになっていた。シンプルに男性と二人っきりということ自体に恥ずかしがっていた……彼女も年頃の女の子なのだ。
「んみぃぃぃぃ!!なんなんですかあの雰囲気ぃぃぃ『ちょアコちゃん静かに!!』モゴゴゴッ!!」
「恥ずかしがっているヒナ委員長……やっぱりアリですね」
「私風紀委員に入ってよかった」
「私も」
「もうはよくっついちゃわないかな」
「それはそう」
その様子を、影でこそこそと見ていた風紀委員生徒達、アコが今にも暴走しそうなのでイオリとチナツが抑え、声だけでもしっかり聞く。
「それで……お話しって? 二人きりってことは、何か大事なことがあるんじゃ?」
「そ………そう…そうよ!…そう」
「やっぱり」
(単純にあなたと二人きりで話したいっていうだけですが?どれだけ鈍感なんですかあの筋肉青年!!)
(それ先生のこと?)
(ええ!!)
「それで、その大事なお話とは?」
「………もういいよね………」
ヒナはマッシュに少し近づき、大事な話のため真剣に話し始める。
「―この前話してくれた提案…あったでしょ?」
「提案……あ、エデン条約後にシャーレへ来ないかってやつですよね?」
『!?』
「そう……それ」
驚きの真実、それに思わず固まる風紀委員生徒達……いなくなる?ゲヘナからヒナ委員長が?それだけでもパニックになる一同。
「な、何を言っているんですか……何を言っているんですモゴゴゴッ!!」
「静かに!!……エデン後…はまぁ、平和にきっとなるからな――委員長がいなくなったとしても問題は……ない…かも?」
「…………」
ひとまず、話を最後まで聞くことにした一同。やがてヒナがその提案に答えを出す。
「……とっても素晴らしい提案だったけど……ごめんなさい、お断り…させてもらうわ」
「そうですか…まあヒナさんにも考えがあるんでしょうし、とやかくは言いませんよ」
「――最初は……行ってもいいって考えてたの……平和になったゲヘナで私の居場所はない……疲れてるし…もう引退して、そっちに行こうかなとも思ってた」
「ふむふむ」
「………でも、今回ではっきりしたの」
「はっきり……何がですか?」
「――私がゲヘナで頑張る意味…よ」
ヒナは体育館座りをしながら、指で地面の砂をなぞる。マッシュは何も言わず、ヒナの話を聞いていた。
「私一人がどれだけ頑張っても、褒めてくれる人は……認めてくれる人は…いない――風紀委員会のみんな以外ね」
『…!』
「なんのために自分が戦って、頑張っているのか考えたの…今まで、私がやるべきことだから、私しかいないから仕方なく頑張ってた――けど今は違うの」
「……風紀委員のため、ですか?」
「……ふふっ、さすがね先生……その通り」
「やっぱり」
ガバっ!!とまたアコが飛び出しそうになったので、イオリがまた抑える、ゲヘナのため……そのためにヒナは頑張ってきたが、今は少し違った考えを持っている様だった。
「私はゲヘナが嫌いなわけじゃない……けど、どんなに頑張ってもゲヘナにいる生徒達は私のこと嫌っているから、そんな人達のためになんで私が?…ってどうしても考えちゃうの」
「みんな…ってことはないでしょうけど、何人かはそうかも…しれませんね」
「けど風紀委員のみんなは違う……あの子達はみんな、私を慕ってくれて頼りにしてくれて、褒めてくれたりもするの」
「ゲヘナで唯一自分を褒めてくれる人たち、ですね」
「そう……特にアコなんて一番凄いのよ? 私が何かするたびに、『さすがです!』とか『ヒナ委員長万歳!』とか……お世辞じゃなくて、本心から言ってるんだから…ふふっ」
イオリを投げ飛ばし、アコがまた身を乗り出そうとしたので今度はチナツがその手を掴み、そのまま背負い投げをして拘束。
「イオリもいつも、私が来るまでも無い、と言って頑張ってくれてるし……チナツも、私があんまり怪我しないのを知ってても、怪我がないかと心配してくれる……いつも、いつも本当に助かってる」
「愛されてるんですね……当たり前か、多分ゲヘナで一番頑張ってるのはフウカちゃんとヒナさんだと思うし」
「………先生だって、頑張ってるわよ?…みんなのために、トリニティでだって……」
「トリニティはまあ本当に色々ありましたね」
「……先生がなんでそこまで頑張っているかっていうのも、最近やっとちゃんとわかってきたの…大切な何かを守りたいっていう気持ちが……やっと」
「その守りたいって気持ちはもうすでにあるんじゃないですか? だってその気持ちがなかったら、委員長を続けることも、僕が怪我をした時もあんな顔をすることはなかっただろうし」
「そう……かも」
「ヒナさんは優しい人です、だからこそ、アコさん達はついてきているんだと思いますよ……あ、カニだ…小さいけど」
何気ないそんな言葉、本心を言っただけだが、その言葉はヒナの心を射抜いた……これで何回目だろうか。
「……私は…私は…ね、先生……」
「…………」
ヒナはもう…全部ぶちまけてもいいのでは?と考えた…けれどそれはまた先生を苦しくさせるだけだ、そう思い黙ってようとしたのだが
「ヒナさん」スッ
「なに……わぷっ?!」
「さっき乾かしてきたので濡れてないと思いますけど、とりあえずこれを」
「せ、先生…?なんのつもり?……アロハシャツなんて被せて…」
「ここは僕たちが貸し切っているので、風紀委員のみんな以外は通らないし、来たりもしない―それにここにいるのは僕だけ」
「……!」
「だから全部ぶちまけちゃってください、僕別に悪い気とかしないので」
「………いいの?」
「どうぞ――僕らの仲じゃないですか」
ヒナはそれを聞き、マッシュの体に当たるぐらいの距離に座る……そして被せられたマッシュのアロハシャツを深く被り………思っていることを全て話す。
「………私は…先生が思っているような人間じゃ…ないの………私は………ほんとはもっと…めんどくさがりなの…」
「はい……は…違うな…うん」
ヒナの本音を、今は黙って聞くことにした……黙って肯定し、頷くことにしたマッシュ。ヒナはマッシュの方に向きながら、叫ぶ。
「ほんとは……ほんとは―もっと……もっと――もっと…人に、甘えたい! めいいっぱい弱音を吐いて…!もっと、もっと…もっともっと! 私が頑張ってるって認めてほしい…!!
もっといろんな人と会いたい!! スイーツだって食べ歩きたい…! おしゃれだってしたい! じゃれ合いたい………わ―私だって…青春をもっと感じたい……!」
深く、自分の顔を見せないようにアロハシャツをかぶるヒナ、彼女だって一人の女の子で人間だ…これぐらい、これぐらい本音を喋ってもおかしくはない。
「私…わたし……わた…し……わたし…!!」
ヒナはマッシュの胸へ向かって、飛び込む。怪我をしないように…優しく、ゆっくりと受け止めたマッシュ。
「私だって頑張ったッ!」
ヒナは全てを爆発させた、海でプールを、青春を味わったからこそ――今この時間に全てをぶちまける。
「いつも精一杯、頑張って、どうにかしようとしてッ……! 分かって貰えなくて、それでもって……ッ! でも、でもッ……!」
「……うん、聞きますよ、全部」
「――初めて…なの…私と一緒に肩を並べてくれて…!私が色々と頼っていいと思った…そんな、そんな人は…!!」
「うん」
「もっとあなたと喋りたい、もっとあなたに……友達って言ってくれた貴方と一緒にいたかった…!!」
「……うん」
「わたし……わたしだって…!!―みんなみたいに!―先生に甘えたかった!!!!」
友達に、先生に、知り合いに……ヒナは甘えたかった。それがヒナの本音だった、周りに迷惑をかけないように、周りは気を使わないように…必死に、必死に自分を押し殺していた。
「―――ぁ……ご…ごめ……先生……っ! ごめッ――」
ギュッ
「…!」
「……こういう時は、何も言わず、ただ黙ってこうするのがいいんでしょうけど……ごめんなさい、僕にはどうしても無理なんです…だから…一言だけ」
優しく、ヒナが苦しくない程度に抱きしめて……マッシュは言う。
「―頑張ってくれてありがとう、ヒナちゃん」
「…………ぅ……ぅぅ……ぅぅぅぅ!!」
「今も、これからも―いっぱい甘えていいんだ……甘えることは何もおかしく無い……だから、存分に…ね?」
マッシュの胸の中で、ヒナは泣く。海岸中に響き渡るような、大きな声で………それを聞き、心が変わったもの達がいた。
「………委員長」
「―――わたしら、何やってんだろ」
「そうだ……そうなんだよ、ヒナ委員長だって、私たちと同じ生徒だ」
「甘えてたのは……わたしらの方ですよ…っ」
委員長の本音、彼女だって自分たちと同じように青春を、学生生活を楽しみたかった。そんな普通の、ただ普通の仲間を追い込んだのは誰だ?
委員長の強さや凄さに甘えて、勝手に委員長の事を決めつけていた自分たちじゃ無いのか?―彼女達はそう思えて仕方なかった。
「………アコちゃん」
「…なんですか?」
「行っちゃダメだからね」
「こんな状況で行けるとでも?流石に、空気ぐらいは読みます」
「そっか(さっきまで暴れてた癖に)」
「……わたしも勝手に思い込んでいました、委員長ならなんでもできる、完璧で……私たちとは違うって――行政官として恥ずかしい限りです」
「それを言ったら私たちだって」
「…………委員長」
少しして、泣き止んだのか、ヒナが顔を上げる。
「………えっ……と……この…事は」
「内緒、ですよね」
「う……うん、ここまで…言っておいてアレだけど……は、恥ずかしく…て――ごめんなさい先生、せっかくの休日なのに…こんな暗い話」
「今日はみんなの青春をプレゼントしに来たようなものなんです、こうやって本音で話すって言うのも、青春の一つですよ」
「……そ……そう」
「ヒナさんの本音…確かに、聞き届けました…………―と言うわけで」
マッシュはヒナの涙を手で拭きながら、思いついたことを話す。
「残り時間も少ないですが……―今からヒナさんのわがままに付き合います」
「わ、わがまま?」
「なんでもいいですよ、ドンっと来てください」
「ドンっ…と…………じゃ、じゃあ…お姫様抱っこ…って言うのを…してほしい」
「おまかせを」スッ
「わっ」
マッシュはヒナにお姫様抱っこを行い、次の命令を待つ。
「次はどうしますか?」
「…走って欲しい、風を、感じられるぐらい」
「了解……捕まっててくださいね」
マッシュはヒナを抱えたまま、走る。風を感じるものの……ヒナはどこか清々しい気分だった、甘えていい、わがままを言っていいと言われたので
「―先生、次、次は私を海に投げて!」
「……え?海に?」
「はやくはやく!」
「う、うす……それっ」ブンッ!
マッシュは軽く、海にヒナを投げる。水飛沫をあげ、笑いながら海面に寝っ転がるヒナ。
「―先生!次は、次は追いかけっこよ……先生が、鬼ね!」
「う、うす(か、軽くでいいかな)」
ヒナは笑いながら走り、マッシュはそれを軽く追いかける。捕まりそうになるも避け、『こっちこっち〜』と言いながらまた逃げるヒナ……今のヒナは自由だった。
「先生…!もっと、もっと遊びましょう?」
「――付き合いますよ……何時間でも」
その後、終了時刻ギリギリまで……二人は遊びまくった。風紀委員は空気を読み……そっと、その場から去っていった。
「私だってヒナ委員長と遊びたかった!!」(ロープでぐるぐる巻きにされながら、イオリに運ばれている)
「いや十分遊んだじゃん」
「私だってヒナ委員長に甘えて欲しかった!!」
「いやまぁそれは……」
「先生だけずるいです!!」
「ずるいって言うのやめようよ……先生には勝てないって」
「むぁぁぁぁぁぁっ!!」
「ちょ、その格好で暴れないでよ!絵面ひどいから!!」
―――――――――――――――――――――――
楽しい時間があっという間にすぎ、バカンスを楽しんだ日の翌日。
「………アコ」
「なんでしょうか?」
「…みんなどうしたの?」
「といいますと?」
「……いつも以上にテキパキ働いてる、私の仕事自体も減ってるし……」
「バカンス効果、と言うやつでは?休日を終え、皆さんの士気が向上し、いつも以上に仕事が終わっていく、というような感じです」
「……私の仕事なんてもう終わっちゃうし、そんなに効果があったのかしら」
「ええ……勿論です」
翌日から風紀委員会の雰囲気はガラリと変わった、いつも以上に真剣に、いつも以上に迅速に、仕事や業務をこなしていっていた。
ヒナに頼りすぎない委員会へ、ヒナに頼りっきりにならない委員員へ、彼女達はそれを目指していた。
「…アコ、バカンスの件…ありがとう」
「いえいえ」
「先生には『お礼…?あ、じゃあまた今度シュークリーム作りしましょう、それで十分です』って言われたから……アコは、何がいい?」
「………なんでもいいんですか?」
「まあ多少なりは」
「では―――――膝に…座ってください」
「……そんなのでいい『いいんです』ま、真顔にならないでよ、怖い」
アコが椅子に座り、その膝の上にヒナがちょこんと…座る。
「ん"っ!!」
「な、何、どうしたの?」
「いえ、なんでもありませんよ?(いぃぃぃやったぁぁぁぁ!!!!!)」
「そう………もたれてもいい?」
「極楽?これが極楽ですか、神様ありがとうございます(ええどうぞ、お好きにしていただいて構いませんよ?)」
「アコ、多分逆よ………」
ヒナはアコにもたれかかる、今までこういったことがなかったから、逆に新鮮で、悪く無い気分だった。
「――アコ」
「はい、ヒナ委員長」
「いつもありがとう……これからも、よろしく……友達としても」
「――――勿論です……いつまでも、お供いたします……お友達としても…ふふっ」
(あぁぁぁぁぁっ!!ヒナ委員長が!!膝の!!上にぃィィ!!!お礼を!私にぃィィ!!!!ぬぁぁぁぁぁ!!!!!)
「……アコ、心の中で叫ぶのをやめて」
「はっ、なぜバレたのですか!?」
「顔に出てるから……」
風紀委員会の夏休み・完
はい本編がいい感じになったので、後書きでふざけます。
『ふしゅぅぅぅぅう………』
『ごめんなさい! 冗談! 冗談なんです!!』
『ダマレ、ワタシ、オマエ、ツブス』
『はーいストップストップ、妹に弟よ、何があった?』
『お兄、こいつ……』
『……アコヒナの間に挟まってみたいな〜(笑)』
『とか抜かしてた』
『判決、極刑、しばらく飯抜き』
『違うんだァァ!!冗談!話の話題を作るために嘘をついたんだァァ!!!!』
『ミドモモの間に?』
『挟まってゲームしたい』
『ギルティ』
『ぎゃぁぁぁ!!!?』
冗談でも言っていいことと悪い事がある……そう言うお話でした。
励みになりますのでコメント評価、どうぞよろしくお願いします。
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