夏空編!開幕!!
最近また予習したのですが、ツルギさんの水着やばく無いですかあれ……フィギュアでくれ!!……だめ?
それでは本編へ……どうぞ!
マッシュ・バーンデッドとトリニティでの夏
某日シャーレ・オフィス内にて、当番であるユウカは現在胃が痛くなっていた。マッシュが大怪我をした時も痛くなったが、それ以上に胃が痛くなる事案が起きてきたからだ。
「ほら先生、あ〜ん♡」
「あーん……うん、美味しいよ」
「それはそれは……うふふっ、良かったです♡」
「――先生」
「ふぁみ?」
「どうしてここに災厄の狐が!?」
「付き人、というか仕事仲間になってもらったんだ」
「はい!?」
「よろしくお願いしますね…ミレニアムの生徒さん?」
「ど、どうしてそんな急に……」
「色々ありまして」
「それが気になるんですが!?」
エプロン姿でマッシュの口にあ〜んとするワカモに対し、『あ、あの七囚人が…こんな……?』と困惑しつつも、いい笑顔を見せるワカモに『もしかしたらいい人…?』と思い始めるユウカ。
「先生……もういっそのこと、当番制は廃止にしてもよろしいのでは?」
「!?」
「ここには私がいるのですし……不純物は不要かと」
(全然優しくなかった!)
「それは却下だよ、毎日、いろんな人達と会う。僕はそれが楽しみなんだから」
「……それがあなた様の意見でしたら、それに従いましょう」
「ありがと」
(……とんでもない生徒を味方につけましたね、先生は)
内心少しモヤッとしているユウカであったが、マッシュに心強い仲間ができたのだと思い少し嬉しい気持ちもあった。マッシュは背筋を伸ばし、仕事を始めようと書類に手を伸ばしたその時
「……ん?…ナギサさんからだ…珍しいな」
「ナギサ……って、トリニティのトップの?」
「……妙ですね」
「緊急事態かもしれないし、とりあえず出ないと」
マッシュはトリニティのトップ、桐藤ナギサから電話がかかってきたのですぐに出る。ついこの前色々あったばかりなので、マッシュは心配になりドキドキしながら電話出る。
「マッシュ・バーンデッドです、どうしましたか?」
『先生、お久しぶりです…早速なのですが……その、少し…お力をお借りしたくて』
「なんでもどうぞ」
『ありがとうございます……実は……えっと』
「……何かやばいことが?」
『やばい……ええ、まぁ…やばいと言いますか……トリニティらしくない…と…言いますか………ぅ』
「ナギサさん?」
『ごめんなさい……少し胃の調子が悪くなってしまって』
「絶対何かまずいことが起きましたよね?」
『……はい…実は』
電話の向こうでカタカタと食器が揺れる音が聞こえ、ナギサの口が震えているのが分かったマッシュは、やっぱり何かとんでもないことが起きたんだと身構える。少しして、ナギサは何が起こったのかを話す。
『……トリニティの生徒二名が』
「二名が?」
『戦車を奪い、逃走、そのまま正義実現委員会と戦闘を行い……現在、正義実現委員会本部に収容されています』
「…………??????」
マッシュはその内容をあまり理解できていなかった、ゲヘナならまだわかる、あそこは別に戦車が盗まれたって珍しくないと言われるぐらいの治安だ、しかしことが起きた場所はトリニティ…まだ治安は良い方なはず。
「トリニティの生徒にそんな子が?」
『ええ……いたのです』
「びっくりだな」
『私もです』
「ちなみになんですけど、その生徒達の名前ってわかりますか?」
『………非常に言いにくいのですが』
「…?」
『―――阿慈谷ヒフミさんに、白洲アズサさん…の、二名です』
「―――――――なぜ……え、ほんとになんで?」
『私が聞きたいくらいなんです……!』
何故か泣きそうになっているナギサは置いておいて、マッシュは何故、あの良い子達であるヒフミとアズサがそんなことをしたのか考える……二人のことなので、悪いことをしようとしてやったわけではないと確信はするのだが
「戦車を盗むほどのこと……?」
それにどうして戦車が必要なのか分からず混乱、そして電話越しに聞こえてくるのは啜り泣くナギサの声。
『わ、私は心配なのです……もしやヒフミさんが―私のヒフミさんが!グレしまったのではないかって!』
「あの、ナギサさんのものじゃないとは思いますけど」
『アズサさんもです!あの一件以来、彼女を見る目は変わりました……けれど、けれど!周りの影響を受けやすいであろう彼女も!ヒフミさんと同様にグレてしまったのではないかって……心配で心配で…』
「そんな子供がグレちゃった母親みたいな…」
『だからお願いです、真意、真意を先生の手で聞き出してあげてください…!――そしてあわよくば!あの二人を元に―』ブツッ
「え、ナギサさん?……切れた……」
端末を机の上に置き、少し考えるマッシュ。ナギサのあのキャラの変わりよう……あれはおそらく。
「色々と吹っ切れて、ヒフミちゃん…というか、友達へと愛が爆発しちゃったのかな」
人を少し信じてみる、という選択肢を入れたナギサ、それゆえに友を愛そう、信じようという強い意志が爆発……その結果保護者のようになったのでは?とマッシュは考察する。
「とりあえず行ってみないとダメか」
「あなた様?お出かけですか?」
「うん、ちょっとトリニティの方にね」
「エデン関連で…何か?」
「エデンは関係ないよ、ただトリニティの生徒が戦車を盗んで暴走した…みたいな感じのことが起きたみたいだからさ」
『………ゲヘナではなく?』
「うん、僕もそう思ったけど、トリニティなんだよね」
「お供いたしましょうか?」
「ううん、今回は僕一人で大丈夫……あーけど、何かあったらまた連絡するから…そうだな、ワカモちゃんはここでお留守番をお願いしても良い?」
(え)
「はい!もちろんでございます!」
「じゃあ、行ってくるよ」
そう言ってマッシュは立ち上がり、必要であろうものだけ持ってトリニティへと向かった……そして残されたその場に流れたのは
「………………」
「…………………………」
きまず〜〜〜い空気だけだった。
―――――――――――――――――――――
「マシロ」
「――お疲れ様です、ハスミ先輩」
正義実現委員会・本部。部屋の中で待機していた羽川ハスミに目を向け、静山マシロはその場で姿勢を正す。横合いには今しがた拘束された二名の生徒――ヒフミとアズサが控えている。
「一先ず、報告を」
「はい、現在把握している限りですと、被害は正義実現委員会のメンバー三十名余りが軽傷、東側の学園広場が半壊、第十二校舎が全壊、それから――」
「……ありがとうございます、詳細な被害については長くなりそうなので、後ほど紙面で」
「はい」
「因みに、それらはこの二人による被害の規模で間違いないのですよね? 武装集団や大型の何かと戦った訳ではなく?」
「はい、まるで電撃戦ブリッツ・フリークの様な機動戦を仕掛けられてしまい、対戦車兵器、『PIAT』を手配するまでの間、後手に回る形になってしまいまして……素早い機動に、ピンポイントに擲弾兵を狙撃する腕、動きを止めるまでに随分と時間が掛かってしまいました、正直に申しますと、驚くべき腕と戦術です」
「そうでしたか……はぁ――」
「あぅぅ」
「……ふむ」
頭を抱え、なんでまた……と悩みに悩みまくるハスミ。第十二校舎に関しては生徒が一人もおらず、破壊されてもまだ問題はない……ことはないが、まだ大丈夫。しかし東側の学園広場が半壊はまずい。
「どうしてまたこんなことを……しかも堂々と学園の戦車を盗み出すとは……復興も大方片付いて来たとは云え、未だ警戒態勢を解いていないトリニティでこの様な――お二人共思っていた以上に大胆な所があるのですね」
「い、いえっ、その、ぬ、盗んだ訳ではありません! ちょっとだけ借りて、また元に戻しておこうかなって……」
「世間ではそれを、窃盗と呼ぶのですよ……阿慈谷ヒフミさん、白洲アズサさん」
「う」
「………ふん」
そんな厳しい言葉にヒフミは意気消沈し、アズサは鼻を鳴らす。
「何故こんな時期にこの様な事を仕出かしたのかは理解しかねますが、予め決められたものは、きちんと守らねばなりません、規則であれ何であれ、それを破れば罰則が科されます」
「そ、その、こんな時期だからこそ、えっと、何か明るい出来事を……と、思いまして――」
「……それで、戦車を盗んで電撃戦ですか?」
「ごっ、誤解なんですぅ……!」
「はぁ……兎角、お二人の処遇について話し合う必要がありますので、そこで大人しく待っていて下さい」
そう告げるとハスミはマシロを連れてその場を離れる。二人は他の正義実現委員会のメンバーに連れられ、本部にある一時拘束房へと押し込まれた。
「あ、あう……なんだか物凄く誤解されちゃった気が……」
「でも惜しかったよ、ヒフミ、最後の狙撃手の待ち伏せにさえ気付いていれば、まだまだ立ち回れた筈」
「あ、アズサちゃん……いえ、そうではなくて、そっ、そもそも、どうして正義実現委員会を攻撃したのですか? 大人しく投降した方が――」
「追いかけて来たから反撃しただけ、それにヒフミが戦車を上手く操縦してくれたお陰で、かなりの数を倒す事が出来た――特にあの、急加速後のコーナードリフト、あれは凄かった、誰にでも出来る動きじゃない、履帯ドリフトなんて初めて見た」
「あ、あれは操縦したっていうより、適当にあちこち触っていたら動いちゃったってだけで……あ、あうぅ……」
戦車を適当にぽちぽち触ってて、動かせるわけがないのである。
「ど、どうしましょう……!? このままだと戦車を勝手に盗んで、校内を爆走した挙句に正義実現委員会のメンバーを何人も戦闘不能にした、ただのトンデモない悪党になっちゃいますよ……!?」
「? それで何も間違っていない」
「間違っているんですよぉ! うぅ、こ、こんな筈じゃなかったのにぃ…」
「…ふむ……さて、これからどうなるのか……爪でも剥がされるのかな? ヒフミ、拷問に耐える訓練はしてある?」
「そんな訓練はしていませんし、したくもありません……それに正義実現委員会の方々は拷問とかはしないと思います、多分……」
「あの委員長も? あ、いや、あれは拷問というより処刑か――」
「あの、私はあんまりツルギさんのことを知らなくて……どれぐらいすごい人なんですか?」
「そうだな……確か、先生曰く――
『普通に攻撃が痛かった、それに本気を出されてたら不味かったかも』ということらしい」
「とんでもなく強いじゃないですかぁぁ!!」
ヒフミの中ではもうマッシュに痛みを与える=とんでもなく強い、なのでツルギはかなり強い部類に入り、ヒフミはますます不安になっていく。
「こ、こうなったら、全部正直に話して許して貰うしか……!」
「大丈夫、何があっても……ヒフミは私が守るから」
「アズサちゃん……」
「それに先生が来て、お叱りのチョップを受ける時は………ほら、二人で仲良く受けよう」
「そこは、そこは『ヒフミの分も私が受ける』とかでは!?」
「ごめん、流石にそんな勇気はない」
「アズサちゃ〜〜ん!」
アズサの両肩を掴み揺らしまくるヒフミ、今にも泣きそうで折れそうなそんな時
バキッ!!!!!!
『!?』
「……ほんとにいた、二人とも、何があったの?」
「っ、せ、先生~ッ!」
例の如く扉を破壊し、マッシュが現れた。めちゃくちゃ心配した顔で。
あの、戦車ってそんな簡単に操作できるものでしたっけ?なわけないですよね?やっぱファウ……いえ、シューちゃんはすごいや。
今日の我が家……なんか今日のわんこみたいになっちゃってる。
『雪見だいふく一つちょうだ〜〜い』
『弟お兄は私と殴り合いたいの?』
『そこまで?』
『雪見だいふくの一つは一つじゃないんやぞ』
『……ならば力づくで奪うまで!!』
『髪の毛むしり取られるか、シンプルなビンタか選ばせてあげる』
『ごめんなさい許してください』
個人的に、雪見だいふくの一つのちょうだいはしぶります。ピノとかなら別にどうぞ〜なんですけどね。
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