最近、現段階での生徒達や外方面からのマッシュ君の好感度とか、マッシュはみんなのことをどう思っているのか、ごちゃごちゃになる前にまとめて出そうかちょっと悩んでいます。
キャラが多くなると色々とごっちゃになるのは、あるあるだと思うのです。
それでは本編へ…どうぞ!
「……つまり、纏めると」
ハスミの何処か、戸惑った声が周囲に響く。場所は正義実現委員会本部、ハスミ、マシロ、そして何名かの正義実現委員会の生徒に囲まれたまま、アズサとヒフミ、そしてシュークリームを食べているマッシュがその場に立っていた。
「――アズサさんに、海を見せたくて戦車を盗んだ……という事で合っていますか?」
「は、はい、そうなんです!」
「海と戦車の関連性はどこに?」
「えっ…と、それは……」
ハスミの言葉に、ヒフミは何度も小刻みに頷いて見せた。マッシュがここについた際真っ先に向かったのがこの場所であり、そこでハスミに話し込み、二人に釈明の場を設けた。
「ちょっと学園の備品をお借りして、行ってこようかなと……け、決して盗みたかった訳ではないんです!」
「……ヒフミさんの事ですし、嘘を吐いている訳ではないと思いますが」
「僕にもそう見えますよ」
「例え、そうだとしても……普通に海に行けば良かったものを、どうしてわざわざ戦車で……?」
「普通では、駄目なんですッ!」
普通、その言葉を耳にした瞬間ヒフミは声を張り上げた。握り締めた拳をデスクに叩きつけ、前のめりになる。
「アズサちゃんは、海を見た事が無いんです!」
「海を……?」
「はいっ! つまり、これが初めての海になるんですよッ! 初めてのっ、海ッ! 分かりますか!?」
「え、えぇ」
「なんかみたことある光景だな」
かつてナギサを説得した時のような気迫を目にし懐かしさを感じるマッシュ、そしてヒフミはその気迫を抑え得ずそのまま話を続ける。
「折角の夏休み、シチュエーションとしてはこうです……照りつける陽射し、足を擽る砂浜、押しては引く波際、陽光に輝く水面――と、くればッ!――
戦車に乗っていくしか無いじゃないですかッ!?」
『……………………………どゆこと?』
ヒフミのその声が響き渡り、ハスミやマッシュ、そして何人かの正実生徒達が?を浮かべ思わずそう呟いた。ヒフミは何故かドヤ顔。
「申し訳ありません、私には、少し――」
「成程、理解しました」
「マシロ……?」
「夏休み、輝く海、照りつける陽光に煌めく砂浜、友達と行く初めての海――そして、戦車から見渡すそれらの光景――確かにこれは外せませんね、海に戦車は付き物、浪漫とすら云えます」
「そうっ、そうッ! そうなんですよッ!?」
モモフレンズが可愛いと言われた時のようにパアァッ✨と嬉しそうな顔を浮かべ拳を突き上げる。
「そうなん……ですか?」
「まあ価値観は人それぞれですし」
「ヒフミが嬉しそうならなんでも良い」
「友情、海、浪漫、夏休み――即ちこれは」
そうマシロがどこか感じ入る様に口を開き、その指先を空へと向けた……その瞬間、何かが来る気配を感じ取ったマッシュは近くにいた生徒達の前に立つ。
「――青ぇええ春んんん~~~ッ!」
ドゴォォォォォォォォォォォォォン!!!
「きゃぁぁぁぁぁぁっっ!!?」
「あぶね」ペシンッ!
凄まじい轟音と共に近くの壁が爆散し、瓦礫が飛来する、それをマッシュは全て平手で弾きまくりながら何が現れたのかを確認。
「ツルギさん?」
「ひえっ、か、壁を突き破って……!?」
「あぁ、ツルギ先輩、今まで何処に?」
「ツルギ、一体どうしたのですか?」
「何故平然と!?何故冷静に!?」
『たまにあるので』
「えぇ!?」
「ツルギさん、何があったんですか?」
ツルギはマッシュの声が耳に入っていないのか首を傾げたまま怪鳥染みた声を響かせた。聞き慣れている者達は何も思わないが、聞き慣れていないヒフミやアズサは軽く恐怖を感じる。
「きへええァアアアッ! 海ィ! なつぅ! 友情ぉおおおおっ!」
「……?」
「すみませんごめんなさい許してください! 爪は痛いのでやめて下さいっ! 多分楽しくないと思いますのでッ!」
「うーん、ツルギ先輩、何だか今日は特にテンションが高いですね?」
「……これは、もしや――」
ハスミがツルギの様子に違和を感じ取り、席を立つと、釣られるようにマッシュも立ち上がり、ツルギに近づき話しかける。
「ツルギさん」
「ぁあ?先生………先生?――せんせぃぃ!!?」
「どうも、テンション高いですね」
少しの間があったあと、マッシュの顔が目に映ったツルギは顔を真っ赤にしていき、今度は凄まじい勢いで後退りながら叫んだ。
「ジャベレバアアアアアアッ! キェエエエアアアアアアッ!」
「ツルギさん、落ち着いて」
「ぅ、ぉ、おぉおおお……ぉあぁ、ああ――」
「どうどうツルギさん、どうどう」
「ぁぁ……ぅぅ……」
「シュークリームです、どうぞ」
「…………」モキュモキュ
「よし」
「おぉ……ツルギ先輩が小動物の様に」
「流石は先生だ…✨」
(これは尊敬して良いこと……いいことですよね?)
マッシュがシュークリームをツルギに食べさせながら落ち着かせ、地面へ一緒にしゃがみ込む。そしてハスミはもしやと思いツルギに問う。
「ツルギ、もしや貴方は……海に遊びにいきたいのではありませんか?」
「……!!?」
「何故わかった?みたいな顔をしていますね……ふふっ、何年貴方と一緒にいると思っているのですか?」
「どうりで海や青春と叫んでいたわけだ」
「要するに、夏季休暇という事ですか?」
「えぇ、御存知の通り、最近色々と事件がありましたからね、正義実現委員会全体にも云える事ではありますが、ガス抜きが必要なんです」
「一理どころか千里ありますね」
エデン前のいざこざはまだ残っていて、正義実現委員会、その委員長であるツルギに休みはあんまりない。トリニティにとってツルギは必要不可欠な存在であり、ゲヘナに置き換えればヒナに近いところ。
「ヒフミちゃんとアズサちゃんは海に行きたい、ツルギさんは青春を楽しみたい」
「ぅう」
「そして僕はそんなみんなと遊びたい」ドンッ
「は、はっきり言いましたね」
「まだ子供なので、その辺ははっきりしておかないと」
(精神……いえメンタル…その他諸々がもう大人クラスなのですが?)
「でもよろしいのですか?聞くところによると、色々と動き回っているそうですが」
「うん、明後日くらいにも他の学園にいくことになってるんだ」
実はここ最近のマッシュのスケジュールはかなりいっぱいであり、明後日は別の学園に向かうこととなっている。ゲヘナで風紀委員の生徒達と遊んでいる時にはもう電話がかかってきており、そこにバニーやらワカモイベントやらが入り、今現在に至る。
「……そ……それなら……私は…遠慮…しておきます」
「どうしてですか?」
「その……あまり…先生の迷惑になりたくない…と、いうか」
「迷惑だなんで思っていませんよ」
「で、でも……」
「体育館の時のお礼、まだしてなかったですよね?この休暇は僕からのお礼、っていうことで」
「……先生が…そういう…なら」
「決まりですね」
マッシュはウッキウキで立ち上がり、ピシッと天に向かって指差し宣言。
「いざ青春の夏を、みんなで」
「あ、私はいけませんよ?」
「……うそん」
「少し訳ありでして、その代わりマシロを向かわせますので」
「私ですか?」
「ええ、せっかくですし楽しんできてください」
「…わかりました、そういうのでしたら―とことん楽しみましょう」
「な、なんだが凄いことになってきてますね」
「楽しむのに人が多いのは良いことだ……!そうだヒフミ」
「?」
「コハルやハナコも連れてこよう!」
そう言ってアズサはヒフミも手を強く握り、目を光らせて訴えかける。ともに苦楽を乗り越えた仲間達と先生、そんな人達に囲まれながら新しい体験をすることをアズサは望んでいた。
「良いねそれ、せっかくだし呼んじゃおう」
「夏…海……大勢の友達………き…きひ…きひひひ」
「ツルギ先輩が自然な笑顔を…!」
「海に行ったら、やってみたいことがたくさんあるんだ!それも一つや二つじゃなくて、複数……!✨」
「アズサちゃん……はい、はい!!たくさん、たっっくさん楽しみましょう!」
「うん!」
互いに手を握り合いながら楽しそうに笑うヒフミとアズサ、そんな二人を見て周りはほっこり。すると正実の生徒の一人ががこんなことを言った。
「た、楽しまれるのは結構ですが、戦車の件はどうするのですか?」
「そこは僕が責任を負うってことで」
「そんな簡単に決めていいんですか!?」
「いいんだよ、ナギサさんには僕が説明しますので」
「…やっぱり先生は頼りになる」
「でしょ?――でもとりあえず、あとで一緒に謝りには行こうね?」
『ぅ……はい』
かくして、ヒフミ・アズサ・ツルギ・マシロ・マッシュ、そして追加予定のコハルとハナコと加えた7名は青春満喫のため、海へと向かうこととなった。
コハル&ハナコちゃん追加……何故って?私が追加したかったからだ。
そして次回はまあ凄い回です、何が凄いかって?ご想像にお任せいたします。
水着ハナコちゃんを見た弟、妹先生の反応です。
『透き通っているというか、透けてるじゃん!!』
『兄者!?これ、これ大丈夫なの!?ねぇ!!』
『まあ怒られてないから大丈夫大丈夫』
『下に着てるのって水着だよね?下着とかじゃないよね!?』
『まあでも立ち絵のデザインは最高やな……ありがとう運営に絵師さん』
今回のカンナさんと言い、少し前のノノミちゃんといい……絵師さんには感謝しかない。ありがとう神絵師様達。
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