最近色んなキャラがブルアカの先生になっている小説や概念を見て……いいなぁ、面白いなぁ……と感じている作者です。
私もマッシュル以外だと、ヒロアカのオールマイトさんだったり、鬼滅の悲鳴嶼さんだったり、ブラクロのヤミ団長だったりをクロスさせて見たりするのですが……ぜーーんぶ脳筋になりますね。
それでは本編へ……どうぞ!
「お覚悟を!!」
「え、ちょっと待っ―」
「問答無用!」ブンッ!
「手裏剣―あぶねっ」
突然現れたイズナは左手に持っていた手裏剣をマッシュの方へと投擲、その精度と速度は立派な物であり、マッシュが少し気を抜いてしまった時にはもう目と鼻の先にあった。
「まだまだ行きます!!」
イズナは手裏剣を投擲した後、右手にクナイを持ちながらマッシュへと近接攻撃を仕掛ける。蹴り、打撃などを次々と繰り出していく。
(目で追えないほどじゃ無いけど……早いな、いや普通に早い)
「ぐぬぬっ、やはり先生は強敵ですね!」
マッシュは避けたり、片手で受け流したりしてイズナの攻撃を喰らわないようにする。周りからしたらその二人の戦闘は相当な物で、シズコやフィーナは目で追えていない。
「あの子、すごい」
「スゴイです……先生の速度について行ってマス!」
「でもなんかおかしく無い?先生の方、さっきから全然攻撃してないよね?」
「…おそらく、意図して攻撃を行なっていないのだと思います」
「え?なんで?」
「ほ〜ら、あのイズナって子の目を見てみて?…ふあぁっ…」
「目?」
いつもなら、マッシュも攻撃を繰り出して、生徒達と交戦するのだが……普段ならマッシュと戦っている相手はこちらに敵意や殺意の目を向けてくるのだが……
「次の忍法はとても強力なので、驚くと思います!✨」
(…………やりづらい、とてもやりづらい)
イズナの目はキラキラと輝いており、さらにマッシュに対して殺意とか敵意とか全く向けておらず……いわゆるこれは師匠に自分の技を見てもらいたい弟子、の目である。
「行きますよ〜〜!✨」
(…まあでも、この感じも良きだな…それに忍法ってフィクションの世界だけって話だけど…何するんだろ)
「忍法!」スッ
『巨大手裏剣の術!』
「……………………え?」
『デッカ!?』
イズナが取り出したのは、Mサイズのリュックサックとほとんど変わらない大きさの、メカニックで巨大な十字架型の手裏剣だった。
「イズナちゃん、何それ……え、どこで売ってたの?」
「ある場所へ依頼し、作ってもらったイズナ専用の武器、その名も巨大手裏剣です!」
「……ちなみにその依頼先って?」
「それは言えません、機密事項と言われたので!」
「そっか……じゃあウサミさんとは違うか」
「ウサミ…?ウタハ様のお間違いでは?」
「…………やっぱり
「―あっ!!くっ、なんと巧妙な話術を!」
「そこまでだったかな」
「と、とにかく!」
イズナは巨大手裏剣を構え、歌舞伎のような決めポーズを決め、狙いを定める。マッシュはエンジニア部が作った武器はやばいと知っているので警戒。
「先生相手になら、これを使ってもいいという確信をイズナはしました……ので、全力で行きます!」
「…カモン」
「いざ……勝負!!」ブンッ!
イズナはマッシュに向けて巨大手裏剣を投擲、勢いはさっき投げられた手裏剣と大差ないので、マッシュはタイミングを見計らってそれに受け止めようとする―だが。
ギュォォォォォッ!!
「!」
「手裏剣があり得ない角度で曲がって、そのまま先生に向かっていった!?」
「何あれ追尾性能あるの!?」
「その通り!その手裏剣は先生を捕らえるまで止まりません……あ、ご安心を!一応当たっても大丈夫なようで、切れ味はそこまで無いそうです!」
ものすごい勢いで回転しながら追尾し、こちらへ向かってくる手裏剣を反射で避けるマッシュ、しかし手裏剣は止まらずずっと追いかけてくる。
何度かイズナの方へと飛んでいったりもしたが、それを掴んでまたマッシュへと投げられる。
「もう一度!」
「ほい」
「まだまだ!」
「……超厄介」
次から次へと飛んでくる巨大手裏剣、マッシュの身体能力なら避けることに全く問題はないのだが、いつまでも飛んでくるのでかなりめんどくさい。
「先生、イズナの体力はまだまだあります…ので続けます!―えいやっ!」
「フンッ」スカッ!
「無駄です!」
「回避性能まで……本当にすごいのばっかり作るなあの人達は」
「その手裏剣は、一度捉えた相手に攻撃が当たるまで絶対に止まりません!そしてその当たった時の威力はコンクリートを破壊するほど!」
「…本当にすごいのばっかり作るなあの人達」
どこかで『それほどでも』と自慢げな顔をしているウタハ達が浮かんだが、それは置いておいてどうしようかとマッシュは使わない脳をフル回転させた……その結果。
「……」グッ
「先生が後ろを向いて…力を溜めてる?」
マッシュは手裏剣に背を向け、そのまま思いっきり前へとダッシュ。一瞬にしてその場からマッシュと手裏剣は消えた。
(せ、先生はどこに…?無理だとわかって逃げた……というのは、考えられませんし……で、でもあの方向は…ん〜〜〜!)
イズナは悩みに悩む……そんなイズナの背後に。
「学園を一周して振り切ったよ」
「……―――先生!!?」
「どうも」
「あの速度の手裏剣を、走って、振り切ったのですか!?」
「うん」
「な、なんという速力!」
マッシュはシンプルに走り、追尾してくる手裏剣を振り切った。そして両手でガッチリとイズナの肩を持ち捕まえる。
「し、しかし先生…!あの手裏剣はイズナの意思は関係なく追尾します…このままでは先生も巻き込まれてしまいますよ!」
「承知の上……所でイズナちゃん、頭は頑丈?」
「…へ?は、はい、これでもイズナはかなりの石頭でして……―はっ、まさか!?」
「後でお詫びはするから……ねっ」ガシッ!
後ろから迫ってくる巨大手裏剣、それが自分の背に近づいた瞬間、マッシュはイズナの体の前で腕を組み捕えると……そのまま
「――えいっ」ゴッ!
「キュウッ!!!?」
ジャーマンスープレックスを繰り出し、イズナの頭で巨大手裏剣を強制的に止めた。一応言っておくが、キヴォトス人以外なら即死でもおかしく無い。
「う、うわぁ」
「い、痛そうデース」
「……」(無言で自分の頭に触れるカエデ)
「…」(それで気絶してないイズナにびっくりしている)
「う、嘘だろ?あいつまで負けちまった…!」
「て、撤退!撤退だー!」
魑魅一座はその場からすぐに退散、頭にタンコブを作りながら、涙目になりながら目を回しているイズナはその場で座り込み頭を抱えている。
「うぅ……い、イズナの頭が割れてしまいます…―」
「とりあえずこの手裏剣はしまって……折り畳めるんだこれ」
「……い、イズナ、二度も負けてしまいました!? 前回以上に万全の準備をして来たのに、これでも敵わないなんて……!? まだまだ修行が足りないということですか……!?」
「いやこれに関しては先生がおかしいだけだから」
「イズナちゃんは雇い主から魑魅一座に協力するよう依頼を受けているんだよね?」
「なっ……!? 何故それを……! くっ……流石は先生、全てお見通しというわけですね!」
「わけもなく、イズナちゃんがこんなことをするわけないし……これが君の忍者の在り方?」
「はい! 忍者は邪魔者を倒し、任務を全うしなければなりません! 例えどんな任務でも、命令とあらば完璧に行うのが忍びというもの!」
一切の迷いなくイズナはそう言い切った。自らの行いは忍者になるために必要なものであると、信じて疑わないまっすぐすぎる目で。
「そうしていればいつか、イズナも真の主君に──…はっ! イズナは何故今こんなことを話して……! これも先生の策略!? ううっ! イズナは引き際を知っている忍者なので、今回は退きます……!」
「逃がさないよ、今回こそはしっかりと―」
ドロンッ!
「―え、木?」
「先生!」
「わっ……いつのまに、これが変わり身ってやつか」
「イズナは、イズナは諦めません…次こそ、次こそは貴方を倒し、止め…――目を覚まさせます!!」
「………ん?」
「そして必ず、助け出しますので!」
「………イズナちゃん?多分、いや絶対何か勘違いして」
「それでは、ニンニン!」
マッシュの引き止める声を気にも留めずに、イズナはその場から立ち去ってしまう。
「うう、逃げられた……!」
「全員、『くっ、次は必ず……』みたいなこと言いながら逃げていったね……」
「……うーん、とりあえず一度集まって、作戦会議みたいなのをしようか」
「そうね……修行部も先生も、一度うちに来て?」
「了解!」
「………(イズナちゃんを雇っている相手…誰だか知らないけど)」
マッシュはグッ、と手に力を入れ。
(――容赦しない)
そう思い、百夜業へと戻っていった。
イズナちゃんが持っている巨大手裏剣はこの小説オリジナルですのであしからず。
そして最近、ブルアカのキャラソンを弟先生や妹先生と一緒に聞いたのですが………もう全部いい。
言わずもがな
弟先生はアビドスのキャラソンで『我が生涯に悔いなし』と言いながら泣き
妹先生はヒナさんの夢路の花で『そうか、これがお遊戯会を見に来た母親の気持ちか』とか呟きながら泣いてました。
まあ私も補修部の歌で泣いたんですがね、あんなの泣くなっていう方が無理です。
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