透き通る世界に拳を一つ   作:六科

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過去一!短いです!!それだけ!!


それでは本編へ、どうぞ!


マッシュ・バーンデッドとお祭りフィナーレ

 

 

 

 ニャテ・マサムニェを撃退、そのまま百鬼夜行の生徒会である陰陽部に向かい、一連の騒動について報告を終えた一同。実行犯たちを連行したことで事態は幕を閉じ、進行予定だった祭りの開催スケジュールは通常に戻った。マッシュ一行は通りに集まり、事件の解決を喜んでいた。

  

 

魑魅一座はマッシュと共に各所へと謝罪に回り、改めて実行委員会の臨時スタッフとして大人しく祭りに参加するとなった。

 

 

 

 

 

 

「――完・全・決・着!」

 

「大団円ってやつデスね!」

 

「これでまた、立派なレディーに近づけた!」

 

「ニャテ・マサムニェさん……昔は人情に熱いお方だと聞いていたのですが、どうして…」

 

「世界の闇とか、大人の闇に触れたか…それともお金や利益に目を奪われちゃったんだろうね〜…よくあることだよ〜…ふぁぁ」

 

「ひとまず一件落着かな…イズナちゃんも、色々とありがとうね」

 

「い、いえ、むしろイズナの方が迷惑をかけた…というか……主殿にも迷惑を…」

 

「イズナちゃんは騙されただけ、僕は全く気にしてないよ」

 

「そうですね、全てあの腹黒猫のせいですので、あなたは気にする必要ないのですよ?」

 

「…主殿、ありがとうございます!貴女もありがとうござ……こ、ここ、こ!狐坂ワカモ!?」

 

『狐坂ワカモ!!?』

 

「あ、ワカモちゃん」

 

 

 

 

 

いつの間にか会話に紛れ込んでいた七囚人…否、元七囚人の一人・狐坂ワカモは、ウッキウキでマッシュに近づき頭を出す。

 

 

 

 

 

「あなた様、このワカモ…ご指示通りに見事敵を蹂躙いたしたました…ので、ご褒美を所望します♡」

 

「あ、そうだったね、ありがとうワカモちゃん」ヨスヨス

 

「……♡」

 

「あ、あの災厄の狐を…手懐けている…」

 

「やっぱり先生はスゴイ人デス!」

 

「手懐けると言うか、そばにいてくれていると言うか……とりあえず今は、僕の大事な生徒であり付き人だよ」

 

「ああそんな……そこまで言っていただけるだなんて……♡」

 

「さ、さすがは主殿!やはりイズナの主は主殿だけです!!」

 

「………待ちなさい、そこの子狐、誰が誰の主殿…と?

 

「ヒャウ!?」

 

 

 

 

 

 

仮面越しからでもわかる悪感情、ササッ!とマッシュの背後に隠れ震えるイズナ。それを見てまたドヨンとした空気を抱くワカモ。

 

 

 

 

 

 

「先生は私だけの主なのです――つまりは、貴女のものなどではなく私の──」

 

「そもそも誰のものでもないからね? あと後輩いじめちゃダメだよワカモちゃん」

 

「し、しかしあなた様」

 

「誰もワカモちゃんから僕を取ったりしないでしょ、そもそも取る理由も無いし」

 

「………」(本気で言ってるのかと硬直するワカモ)

 

「あ、あの!イズナは、えっと、主殿に仕え、その身を守りたい!…と、思っていまして…」

 

「…貴女が先生を?」

 

「は、はい!このイズナ、命をかけても主殿をお守りしたい、そう思っています!!」

 

「……同じ志を持つ後輩…ですか……ふむ」チラッ

 

 

 

 

 

ワカモはイズナを仮面越しにじっと見る。その視線にやや怯えてはいるが、確実にマッシュと同じ、純粋無垢な目……自分と同じような耳と尻尾……これはつまり。

 

 

 

 

「―よろしい、これからは私のことを『ワカモ姉様』と呼ぶように」

 

「え?」

 

「お返事は?」

 

「え、は、ぎょ、御意!!」

 

「よろしい…うふふっ♡」

 

(怖い!この人怖い!!)

 

(う〜〜〜ん……先生、本当にとんでもない人をそばに置いたね〜)

 

 

 

 

 

 

妹分(擬似)を手にいれたワカモはご満悦なのか、ルンルン気分で屋根の上へと飛び移る。そして仮面を外して笑顔のまま

 

 

 

 

 

「それではあなた様、私はこれで……また後で」シュン!

 

「―い、イズナ!な、何か、スゴイことをしたような気がします!!」

 

「したと言うかされたと言うか…うーん」

 

「と、とにかく!厄介ごとは解決したんだし……お祭りのフィナーレ、花火の準備しないと――先生!本当にありがとうございました!」

 

「私達は準備があるので失礼シマース!」

 

「じゃあ私たちも花火会場に向かおっか」

 

「そうね、ついでに食べ物も買って行こう!」

 

「先生、また機会があれば、修行部へといらしてください…それでは」

 

 

 

 

 

 

お祭り運営委員会、修行部、そしてマッシュとイズナはその場で別れ、花火会場の方へとそれぞれ向かう。

 

 

 

 

 

 

「主殿主殿!そろそろ花火が打ち上がりますよ!」

 

「楽しみですな」

 

「はい!」

 

 

 

 

 

サクラ大福を食べながら、花火が上がるのを気長に待つマッシュとイズナ、少しして……ヒューーーと言う音が鳴り。

 

 

 

 

 

ドォォォォォォォォォォン!!!

 

 

 

 

 

「わあぁ〜〜✨」

 

「やっぱり…良いね、花火って」

 

 

 

 

 

空に広がる無数の花火、大きく、そして可憐なそれらは、次々に空へと舞い散っていく。大変なことがあったのも事実だし、悲しいことがあったのも事実…けれどイズナは

 

 

 

 

 

「……イズナ、今が一番幸せかも知れません」

 

「そうなの?」

 

「はい、大好きな主殿と一緒に花火を見れて、一つの夜空の下で、大切な人達も一緒に見ているんだな…そう思うと――胸がドキドキして、ニヤッとしちゃいます」

 

「分かるよ、僕も…同じ気持ちだ」

 

「主殿……えっと…その」

 

 

 

 

 

イズナはモジモジとしながら、マッシュに向かって、宣言する。

 

 

 

 

 

 

「この久田イズナ、主殿にどのような試練が現れようと、どのような脅威に晒されても…イズナは、絶対に主殿を守って見せます!!」

 

「そう言ってくれて、嬉しいな……これからもよろしくね。イズナちゃん……ううん―忍びよ…かな?」

 

「―っ、はい!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜空に広がる多くの花火、その下で誓われた一つの誓い。

 

 

 

 

主君と忍び……この絶対的な関係は、決して切れることのない―固い絆の鎖で繋がれている。

 

 

 

 

祭りという一つの娯楽が生んだ奇跡……とも、捉えられる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桜花爛漫筋肉お祭り騒ぎ!

 

 

 

 

 

めでたしめでたし

 

 





次回………マッシュ・バーンデッドと怪我への反応・2

ご期待ください。と言っても人数はまあまあ少ないのですが。前回書いたお話に出てこなかった子達の反応、と言うことで。






『私たちは貴方のような大人が一番嫌いです』

『地獄に落ちろ』


妹『ウボワァッ!!?』

弟『自害してくるわ』




まあそりゃ結構なダメージいきますよね〜……と、ああ言われても仕方ない…?とはいえ、ダメージがやばかった先生は絶対にいるでしょう。私もです。


励みになりますのでコメントと評価、どうぞよろしくお願いします!

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