シリアス…シリアスです。
ちょっと強引にいきすぎたかもしれませんし、多分今回のマッシュ君は知的です。
けど次回には普通に戻ってます!……そして覚悟しろよ黒服。
それでは本編へ……どうぞ!
マッシュが色々とやってくれたおかげでアビドスの借金は半分になった。
結果的に勝利したみたいになったのでマッシュ達はシュークリームパーティーを開くことに決め
シャカシャカシャカシャカ
マッシュはずっとシュークリームを作りまくっていた、それもエプロン姿をして。
「……楽しみすぎて1000個くらい作ってしまった、まあみんなたくさん食べるし大丈夫でしょ」
そう言って皿にシュークリームを重ねていき大きなタワーを作り出す、それを両手に持ちルンルン気分で教室へと向かう。
「シューはシュークリームのシュー、➖はシュークリームの➖〜、クーはシュークリームのクー」ガラガラガラッ
マッシュはいつも話し合いをしている部屋の扉を足で開け中に入る、いい時間帯だったのか窓から日の出が少し見え始めていた。
「いけない、寝ずに作り続けちゃった……まあ今から寝たら……ん?」
マッシュは机の上に手紙があるのが見え、シュークリームタワーを起きそれを手に取った。
「手紙?ホシノさんからだ………」チラッ
マッシュは周りに人がいないかを確認、これは悪いことだと分かってはいるが…好奇心には勝てなかった。
「後で直しておけば問題はないし…よし」
マッシュは手紙を開き…中に入っている文章を読み始めた。
『アビドス対策委員会のみんなへ。まずは、こうやって手紙でお別れの挨拶をすることになったこと、許してほしい。おじさんにはこういう古いやり方が性に合っててさ。
みんなには、ずっと話してなかったことがあって。実は私、昔からずっとスカウトを受けてたんだ。カイザーPMCの傭兵として働く、その代わりにアビドスが背負ってる借金の大半を肩代わりする。
そういう話でね。中々良い条件だと思わない?おじさんこう見えて、実は結構能力買われててさ。』
「…………」
『借金のことは、私がどうにかする。すぐに全部を解決はできないけどまずはこれでそれなりに負担が減ると思う。
結局こんな方法しか思い浮かばなかった。アビドスからも、キヴォトスからも離れることになったけど、私のことは気にしないで。
勝手なことをしてごめんね。でもこれは全部、私が責任を取るべきこと。私は、アビドスの最後の生徒会だから。だからここでお別れ。じゃあね。』
「……ホシノさん…どうして…」
それはアビドスを離れる、離れてカイザーの元で働き借金を返すと言う物……半分になっても借金は借金、ホシノは覚悟を決めていたようだった。
それを、マッシュは気づけなかった。
「……僕にも?それに…シロコちゃん達の分もある…」
もう二枚手紙が入っており、それはマッシュに対してだった。
『先生へ。分かってた…いや、分かってなかったのかな?実は私、大人が嫌いだった。
信じてなんていなかった。
先生の事だって、やばいやつが来たなって思ってたよ…子供の先生…それも年下…そんな人をどうやって信じろって?そう思ってた。
けど……先生が来てから何もかもが変わった、物資も潤ったし、襲撃してくる人達も減った…全部先生が倒しちゃってたからだけど。
敵とも仲良くなって大団円に持っていった、シュークリームも作ってくれて食べさせてくれた……とってもおいしかったよ?
大人は嫌い…けどさ?大将みたいな大人がいてちょっと安心した…きっと先生も、大きくなったら優しくて素敵な人になれると思うよ。
長くなっちゃってごめんね?先生………いや、マッシュ君、理不尽な暴力や襲ってくる脅威から……そのすごい力で、みんなを守ってあげて?』
『シロコちゃん、ノノミちゃん、セリカちゃん、アヤネちゃん。お願い、私たちの学校を守ってほしい。砂だらけのこんな場所だけど、私に残された、唯一意味がある場所だから。それから、もしこの先どこかで万が一、敵として相対するようになったら。
その時は私のヘイローを壊して……よろしくね。
追伸 私は 色んな思い出があるアビドスが大好き 諦めてはいない この方法がダメなら次の方法を だから信じてるね これで伝わってくれたら嬉しい………最後に一言………ごめんね』
マッシュは最後まで手紙を読み終えた後、隠されてあった紙を見つける……そこには
退部・退会届と書かれていた。
「…………」バッ!
無言でマッシュはそう言って手紙を置き、退部届の方だけを持って外へ出た。その時とマッシュの顔は…怒っているような、悲しんでいるような…そんな顔だった。
「……アロナちゃん、ちょっと聞きたいんだけど」
―――――――――――――――
『じゃーん!ホシノちゃん見て見てー!アビドス砂祭りの昔のポスター!やっと手に入れたよー!この時はまだ、オアシスが湖みたいに広がってたんだよねー。あ、このポスターは記念にあげる!』
ユメ先輩がわたしにポスターを手渡した。
顔はよく見えない…ははっ…どうして?
きっと笑顔だったと思う。…夢でくらい、活発に動くあの顔を見たいのに……会いたいのに、
『えへへ、すっごく素敵でしょー?もし何か奇跡が起きたら、またこの頃みたいに人がたくさん集まって─』
『……奇跡なんて起きっこないですよ、先輩。そんなもの、あるわけないじゃないですか』
わたしがポスターを受け取って、鬱陶しそうにそれを見る。
本当に生意気な後輩だったと思う…本当に…
『それよりも現実を見てください!』
『は、はう…』
『こんな砂漠のド真ん中に、もう大勢の人なんて来るはずがないでしょう!?夢物語もいい加減にしてください!』
『うえぇ、だってホシノちゃーん…ご、ごめんね?』
『…っ!』
あ…キレた。
あの頃は沸点が低かったな。お陰で今の私は恥ずかしい。そして悔しい……あの頃の私は、結局何も出来なかった
『そうやってふわふわと、奇跡だの幸せだのなんだの…。もっとしっかりしてください!あなたはアビドスの生徒会長なんですよ!?もう少し、その肩に乗った責任を自覚したらどうなんですか!』
そう言って、わたしは手に持ったポスターを破った
いつもそこで目が覚める
「………」
この夢を見た時は、決まって視線がそこに向かう。
あの後、なんとなく居た堪れなくなって、こっそり回収して、テープで貼り繋げたポスター。
2年も経ってあの頃より更に色が褪せてきたそれを、そっと撫でる…
「…おはよう、ユメ先輩」
昔…あの人が残していった物、大事な物…さっき行ったポスターに向かって、そう言う。
「…行くか」
手紙はもう、日も登ってない時間に置いてきた。
今からあいつの所に向かえば、辿り着く頃にはみんな読んでいるだろう…マッシュ先生はどうかな?もしかして泣いてたりして…ちょっと見てみたいな〜…なんて
キキッー!
ーおい、このままこっちに運ぶのか?
ー違う、一度黒服の場所へ持って行くんだ
ー了解
……お迎えかな?随分と早いね……行かないと。
玄関まで歩き、ポスターに振り返る。
「…ねぇ、ユメ先輩。奇跡…起きたかもしれないです」
かわいい後輩が4人も出来た。アビドスにも頼りにしていい大人…正確には子供だけど、とっても強くて…少しおバカで…シュークリームばっかり食べてる変な子……けど、とってもかっこいい人。
たくさんの人では無いけれど愉快な他校のお友達と、大切な人。
「…行ってきます」
だから大丈夫。
私は此処に帰ってくる……さて、気持ちを切り替えて…いきますか。
―な、なんだ貴様は何をして―ぎゃぁ!?
―おごぇぇ!?
―お、お前は―理事をあんな目にあわせたガ…キィィィ!!!?
「…え、なに?何事?!」バンッ!!
扉を勢いよく開けると………なんで…いるの?
『ホシノさん……どこに行く気ですか?』
オートマタ兵士達を倒して、私の方を見ている先生がいた。
――――――――――――――
「ホシノさん……どこに行く気ですか?」
「どうして……」
「?」
「…あ、いや!なんでもないよ……こ、こんな時間にどうしたのさ先生、何かあったの?」
「ホシノさん、これ」
「…!」
「退部届……あそこからいなくなる、そんなの僕、嫌ですよ」
「………」
ホシノの家を探しながらアビドス中を走り回ったマッシュ、そこで車が一台向かっているのが見え、それについていった…その結果ホシノの家を発見した。
その後目の前にいたオートマタ兵達をボコボコにした。
「…中身は読んだんでしょ?」
「うん」
「なら…退いて」
「嫌です」
「私があそこにいって働けば、きっと借金を返せる…そうすればみんなを、あそこを守れる…だから!―退いて」
「嫌です、絶対に退きません」
「――っ!」
ホシノはそこから走り去りマッシュから離れようとする、だかしかし
ガシッ
「行かせませんよ、絶対に」
マッシュがすぐに追いつき手を握って止めた。
「なんで…どうして!どうして行かせてくれないの!?私はもうあそこの生徒じゃない!!それが証拠!」
「違いますよ、まだあなたは生徒です」
「?」
「僕が、まだここにサインをしていません」
「サイン…あっ」
マッシュは退部届に、まだ受理していなかった、先生である以上ホシノはマッシュの許可がいるのだ。
「だから、まだあなたはアビドスの生徒です…それにあの車に乗っている奴に話を聞きました、一度…契約した先…黒服?でしたっけ、そこに行くんですよね」
「…そうだよ、そいつがカイザーの協力者で、私がそいつの元に行って………それで」
「……そんなの、僕が許しません」
「先生が許すとか…許さないとか!そんな問題じゃないの!こうするしか手はない!先生は確かに強いよ?けど、これは私がやった契約で!私がやるべき責任なの!だから…離して」
ホシノは強くそういった、自分が黒服の元へ行けばカイザーの借金は消え、シロコ達が背負っている借金は消える…
「それしか…方法は」
「ありますよ、他に方法は」
「……え?…な、何言ってるの?そんなのあるわけ…」
マッシュは拳を作りホシノに見せながら、自分の考えを説明。
『僕がその黒服をボコボコにして、その契約も、カイザーとの取り引きも無かったことにしてもらいます』
「………!?」
「簡単に言えば脅しです、あのカイザーって黒服の支援を受けてるんですよね?ならその支援やらを断ち切ってもらうんです」
「そ、そんなことをしても…借金は……それに、カイザーはもうこっちに攻撃なんてしてこないはず」
「多分なんですけど……カイザーはきっと、アビドスに攻めてきますよ?」(スマホのカンペ読み)
「――は?」
「カイザーの目的は…えーと、アビドスの土地なんですよね?ならそこを武力で征服してやろうとか普通に考えると思います」(スマホのカンペ読み)
「け、けど!あそこにはまだ生徒が…対策委員会が」
「ある仲間に教えてもらったんです、アビドス対策委員会は公式には認められている委員会じゃない、ホシノさんが退学をすれば、アビドス高等学校にはこれ以上、公的な生徒会メンバーは残っていない…それじゃあ学校はなりたたないって」(スマホのカンペ読み)
「……あっ」
「そうなればアビドスを攻めるのも簡単……後は適当にその土地を手に入れてる…多分、そう言うことを考えているんだと思います」(カンペ読み)
「……それって、先生が考えたの?」
「全く、ある人に考えてもらいました…ありがとうアロナちゃん」
『いえいえ!』
ここまでの話のほとんどはアロナが考えた物であり、マッシュはそれをそのまま話しただけだった…しかし、これのほとんどはおそらく本当に起こることだろうとホシノは思った。
「…そもそも土地自体を奪うから…借金なんて意味ない……は…ハハッ…バカだなー私…」
「……ホシノさん、僕ならこの状況を変えれます、みんなを助けれます…だからホシノさん―僕を頼ってください」
「先生として…?それとも…後輩として?」
「1人の人間」
「マッシュ・バーンデッドとしてです」
マッシュの真剣な顔、どこか安心するその顔にホシノは
「――わかった……らしくないけど……言うね?」
泣きそうな声で、震えた体でこう言った。
『マッシュ君―たすけて』
それに対しマッシュはホシノの涙を自分の手で拭き、ホシノの手を握り、力強く。
『勿論』
そう言った。
黒服、カイザー、てめぇらホシノちゃんを泣かしたな?覚悟しとけよ。
次回!黒服ボッコボコ!メンタルもブレイク!
お楽しみに。
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