透き通る世界に拳を一つ   作:六科

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来たぜこの時が。

もうそろそろアビドス編が終わる……えぇ終わるの?さーーびしい〜〜!

今回は黒服ボッコボコ回で…黒服ファンは注意かも?

それでは本編へ……どうぞ!


マッシュ・バーンデッドと大人の戦い(物理)

 

 

キヴォトス内にある一つのビル、その部屋の中

 

 

「………遅いですね、そろそろきてもいいはずですが…カイザーの兵士に頼んだのは間違いでしたか、直接こちらへ来てもらった方がもっと合理的でしたね」

 

 

 

 

 

 

そこに座っていたのは1人の人物

 

黒いスーツを着込んでおり、体は影の様に黒く無機質で、右目にあたる箇所には発光部があり、そこから顔全体に亀裂が走っている。

 

また、黒い手袋を着用しているが、手袋と袖の間の地肌のような部分にも同様に亀裂が存在している。

 

 

通称黒服、それが契約した小鳥遊ホシノを待っていた。

 

 

 

 

 

 

「まあいいでしょう……何かあった時のために、このビルには大量の兵士たちを配備しています、仮に小鳥遊ホシノが暴れた場合でも……この兵士達には勝てな―」

 

 

そう自信満々に言った時だった。

 

 

 

 

 

 

ベキッ!ゴキッ!

 

ドガシャァァァン!!

 

ガリガリガリガリガリッ!!

 

 

「……?」

 

 

 

 

 

 

部屋の外から何かが暴れている音が聞こえてきた、まさか本当にホシノが暴れたのか?そう思ってクツクツと笑っていた、そして足音が聞こえドアの前で止まる。

 

 

 

 

「来ましたか…ククッ、どうぞお入りください」

 

 

 

 

バカッ!!

 

 

 

 

「はい?」

 

 

 

 

ガシャァァァン!!!

 

 

 

 

「………はい?」

 

 

 

 

 

突然扉が吹っ飛び自分の横にあった大きな窓が割れた、一瞬何が起こったか分からず混乱するがすぐに扉の方を見る。

 

 

 

 

「先生、本当にドアの開け方ぐらい覚えようよ」

 

「敵がいる場所だからいいかなって」

 

 

 

 

そこには契約をした小鳥遊ホシノと…キノコ頭の男。

 

 

 

 

「小鳥遊ホシノ…さん、その方は?」

 

「どうも黒服さん……ホシノさんの先生、マッシュ・バーンデッドです」

 

「では貴方がシャーレの……ククッ、なるほど、子供というのは本当でしたか」

 

「……見た目怖、人のこと平気で殺してそう」

 

「流石に失礼では?初対面でそれはあんまりですよ」

 

 

「とりあえず一言――

 

 

 

僕の大事な生徒、返してもらいますよ」

 

 

 

 

マッシュは黒服のいる建物へとカチコミを仕掛けた、兵士達が警備をしっかりとしていたがもう関係なしに攻撃。

 

 

そして扉の前につき、扉を破壊して中へと入ってきた。

 

 

 

 

「シャーレの先生……ククッ…そうですか」

 

「ホシノさんとの契約、無くしてください」

 

「まあお待ちを…ここは一度話し合いと行きましょう、どうぞこちらへ」

 

「いやそんなのいいんで、早く無くしてください」

 

「随分とせっかちさんな人なのですね、とにかくこちらへ」

 

「だからそんなのいいんで、早く『その話のためにも!!一度お座りください』」

 

「ま、まあまあ先生、とりあえず座ろう?おじさんも隣にいるから」

 

「…うす」

 

(……これ話進みますかね)

 

 

 

 

とりあえず黒服はマッシュとホシノを座らせることに成功、そして大人として話を始める。

 

 

 

「…まず前提を確認しましょう。小鳥遊ホシノの全権利は本人の意思のもとに我々に移譲されました。その際の契約書の写しが此方です。どうぞ。」

 

「ども……なるほど分からん」

 

「数秒しか見てませんよね?」

 

「見たってわかんないんだし一緒ですよ」

 

「そ…そうですか(……かなり頭が悪い人なのか…それともそう装っているのか…ククッ、まあどちらにしろ勝ちは見えている)」

 

 

 

黒服は余裕の笑みを浮かべながらマッシュと話を始める。

 

 

 

「ホシノさんを捕えたのは…ある実験を行うためです、この契約書はその結果次第では必要になるかと思いましてね。

 

呼吸せずとも活動可能か否かの確認等で。

 

…キヴォトス外から来た貴方にとっては、たかが紙切れ、たかが口約束、とお思いになるやもしれませんが。

 

神秘に塗れたこの世界に於いて、誓約というのは確かな力になります。

 

絶対的な強者が迂闊に交わした約束によって足元を掬われる。そんな御伽話のような出来事を起こせる。…興味深いと思いませんか?」

 

 

 

黒服は自信満々でそんな言葉を話すが……

 

 

 

「……………?」

 

 

 

マッシュが理解できるわけもなく、キョトンとしていた

 

 

 

 

「…え、聞いてました?」

 

「あー先生?要するにね黒服は、私を捕えた後、神秘っていうものの実験をするつもりなんだよ。その神秘ってのでどんなことが起きるのか、何があるのかを調べるために」

 

「成程……ホシノさんはモルモットじゃありませんよ」

 

「…ひとまず話を続けましょう。小鳥遊ホシノは自らの意思で学園を去り、契約書に同意し、我々の所有物になった。

 

正式な手続きを踏み、互いの合意を経て、この契約は結ばれた。…マッシュ・バーンデッドさん。貴方のその行動に正当性は?貴方には一体どんな権利があってそんな要求をされているのでしょう」

 

 

 

黒服は首を傾げながらそう問う。

 

 

 

「まだ僕が、ホシノさんの退部を認めてないので」

 

「…というと?」

 

「これ、退部届です……ほら、サインなんてしてないでしょ?」 

 

 

マッシュが印籠のように退部届を掲げる。黒服は身動ぎもせず紙を見ている。

 

しばし間をおいて、黒服は薄くため息を吐いた

 

 

 

「…はぁ…もっとはやく、契約を結べていれば良かったのですが」

 

「わかりましたか?…じゃあさっさと、契約をなくしてください……ついでにカイザーとの関わりも」

 

「……ククッ…クククッ」

 

「?」

 

「あまり…(大人)を舐めない方がいいですよ?先生」

 

 

 

黒服は立ち上がり、見下すような形でマッシュを見る。

 

 

 

「いいですか先生…確かに貴方はシャーレの先生で権力を持っています……しかし我々ゲマトリア…ゲマトリアというのは私が属している組織です。その我々は今すぐにでもアビドスや貴方を潰せるほどの力を持ってます」

 

「……(嘘を言っている感じじゃない…じゃあ、本当に?)」

 

「裏の繋がり…とでもいうのでしょうか、我々にはそれがあります――さて、ここで一つの疑問が…そんな我々に、大人でもないただの子供が、どうするつもりなのですか?貴方には…そんな力はないでしょう?貴方はただの…子供!なのですから」

 

 

 

余裕の笑みで答える黒服、ゲマトリアには裏の力があり、数人程度のアビドス生徒なら簡単に潰せる…それも、目の前にいるのはヘイローも持っていないただの子供……そんなものに何ができるというのか、黒服ははそう言った。

 

 

 

 

「じゃあ見せてあげましょうか、ぼくの力」

 

「?」

 

「……」バッ!

 

「!」

 

 

 

マッシュが黒服の前から消える。

 

 

そして背後に回り込み黒服の体制を崩す。

 

 

 

 

「なっ」

 

 

 

そしてマッシュは黒服を持ち上げ、自分の肩の上に黒服を仰向けに乗せ、顎と腿を掴む。

 

 

 

 

 

 

「―せ…先生?貴方は一体何を…え、まさか、この体制は」

 

 

 

 

 

 

 

『トライセップス魔法・タワーブリッヂ』

 

 

 

 

グキィィッ!!

 

 

 

 

「ギィァァァァァァァァァッッッ!!!?」

 

 

 

 

マッシュは自分の首を支点とし相手の背中を弓なりに反らせる。

 

 

 

 

「く、黒服が今までに聞いたことのない声で叫んでる!」

 

「フン!」

 

「ゴァァァッ背骨がァァッ!!??」

 

 

 

マッシュが黒服に向かって放ったのは、プロレス技のアルゼンチン・バックブリーカー、普通にやっても強力なのだが

 

マッシュがやる場合、マッシュの腕の筋肉と首の硬さが異次元なので数秒やるだけでも大打撃になる。

 

 

 

 

「これがぼくの力です」

 

「お―仰ってる意味がわかりませせせんんん!!?」

 

「喋るので必死だ…」

 

「ぼくは貴方をこの場で倒せる、ホシノさんの契約とカイザーとの契約、この二つを無くしてもらえなければ―このまま貴方の背骨をへし折ります」

 

「っ!!??」

 

「勿論本気ですよ、ふん!」

 

「ぐあぁぁぁっっぅぅぅぅううー!!?」

 

 

 

黒服の体からミシミシと音が鳴る、普段黒服の顔の表情はよく分からないが…今だけはわかる。

 

 

 

 

「ンノォォォァァァッッ!!!」

 

 

 

 

めちゃくちゃ痛がっているし、多分泣いている。

 

 

 

「契約…無くしてくれますか?」

 

「お―ぉぉ…お待ち―ください!!」

 

「ダメですか、じゃあ行きます」

 

「ま、まっでください!こんな事をしていいのですか?これは暴力行為で、よろしくない行どぎぁぁぁっっ!!?」

 

「今まで散々やってきたんで、大丈夫です」

 

「何が大丈夫なんでででででっっ!!?た、小鳥遊ホシノさん!あなたの―せ、先生でしょう?こんなやり方は間違っていると、あいだだだっ!!?」

 

「うーん……確かに普通ならよくない行動だよ?けどさ黒服………おじさんのこと騙しまくってたよね?」

 

「…」

 

「あとわたしの事を実験台にしようとしてたなんてねぇ…ちなみに、本当に最初から私を狙ってたの?正直に白状したら許してあげるかも」

 

 

 

「砂狼シロコさんを……ホシノさんの代わりに『先生、ギルティ』

 

 

 

「了解」ゴキっ!

 

「話しがちがぁぁっっ!!?」

 

 

 

マッシュはどんどん力を上げていき、暗服はもう気絶寸前にまで追い込まれる…生き残るため、黒服は叫ぶ。

 

 

 

「せ―先生!話を…しままま!っ、しょう!」

 

「話?」

 

「ホシノさんと、カイザーとの契約について―です!」

 

「ちゃんとしてくれるんですよね?」

 

「もち、ろん!です!」

 

「わかりました…えい」ビタンッ!

 

「イダッ!!下ろし方が荒い!」

 

 

 

 

クールで悪い大人の雰囲気はどこに行ったのか、黒服は声を上げ、腰を抑えながら『ふぅー…ふぅー』の息を吐いている、しかも何処となく汗をかいているような気がする。

 

 

 

 

「ぐっ…かつてないほどの痛みが腰にぃ!一体どんなパワーで…ぐぐぅ」

 

「……なんか黒服がああなってるの見ると、ニヤニヤしちゃうね」

 

「ホシノさんがすごくいい笑顔をしている、貴重だ」

 

「つつつつ…そ…それでは、話し合いを…しましょうか」

 

「下を向いた状態でいいんですか?」

 

「誰のせいでこうなってると…いや、もういいでしょう…先生、私も大人です、せっかく手に入れたチャンスを無駄にするだなんてことはできません」

 

 

 

「下向いた状態で言われても、カッコつかないですよ?」

 

あなたのせいなんですってば!!―すみません、取り乱しました」

 

 

 

黒服はなんとか立ち上がり(腰を抑えながら)、一つの条件を出す。

 

 

 

「私が今から、あなたに何かしらの試練を与えます……それを見事達成できれば、ホシノさんを解放し、カイザーとの縁も切りましょう……いかがですか?」

 

「乗った」

 

「乗るの早!先生大丈夫なの!?」

 

「大丈夫だよ、僕を信じて」

 

 

 

マッシュはホシノを下がらせ黒服に問う。

 

 

 

「なんでもやりますよ、それで…ぼくは何をすればいいんですか?」

 

「ククッ…簡単な事です」

 

 

 

黒服はコトッと地面に一つの蝋燭を置いた、ホシノはこの時点でまさかと顔を顰める。

 

 

 

「これを触れる事なく、火をつけてみてください」

 

「―なっ、ふざけるな!そんなのできるわけない!」

 

「ククッ、なんでもすると言ったのは先生なのですよ?クククッ」

 

「っ」

 

 

 

 

黒服は触れずに、ライターなどを使わずに蝋燭に火を灯して見ろというのだ……魔法でも使わない限りそんなのは不可能、そう、黒服は理不尽な要求を出したのだ。

 

 

 

 

(ククッ…少々意地悪ですが、こうでもしない限り諦めないでしょうからねぇ…さあ先生、どうなさるおつもりですか?)

 

(む…無茶苦茶だ、それにマッシュ先生の筋肉なんて関係ない!何も使わずに火をつけるだなんて…そんなの………ん?)

 

 

 

スッ

 

 

 

「黒服さん、これ使ってもいいですよね」

 

「…え?、ええまあ…ただの木の箒ですので」

 

「ありがとうございます」ベキッ!

 

(……いま素手で箒折りました?)

 

 

 

マッシュが箒を半分に折り、その後杖のような形にする、そしてそれを地面へと付ける。

 

 

 

(………杖のようなものを作ったのはいいのですが、それで何をすつもり……え?)

 

 

 

 

 

ジジジジジジジジジジジジジジ!

 

 

 

 

 

 

(も、もしかして先生、杖をすごい勢いで擦り付けて) 

 

 

 

 

 

ゴアッッ!!

 

 

 

 

(摩擦で火を!?)

 

(―いや、普通にそこ、石なんですけど)

 

 

 

 

 

マッシュは杖を地面に突き立て、火起こしをその場で行ったのだ…しかしその火の勢いはとてつもなく、もはや火炎放射の勢い。

 

 

 

 

 

「黒服さん…できましたよ、貴方の言った通り、触れてませんし、ライターなんて使ってませんよ」

 

「…そ…そう…ですね、………ククッ」

 

(ククッに元気がない、あんなの見せられたらそりゃそうなるよ)

 

「では…次の試練を与えましょう」

 

「どうぞ」

 

「先生、こちらは……キヴォトスの生徒たちを捉えるためだけに作り出した特殊な手錠です、勿論ヴァルキューレが使っているようなものではなく…それ以上に強力なもの」ガチャ

 

「おわ…重た」

 

 

 

 

 

マッシュの手につけられたのは手錠とは言えない鉄の塊のような物、それを装着され、マッシュの手は鉄の塊にに手を入れているような状態になる。

 

 

 

 

 

「それを…手を使わずに解除してみてください、もちろん足も使わずです……ククッ、まあそれの硬さは戦車並みで―」

 

 

 

 

 

 

ガシャァァァァァァン!!!

 

 

 

 

 

「す…が………………え?」

 

「うん、まあ鉄ぐらいなら…頭突きで壊せるよね」

 

「全然余裕」

 

 

 

 

戦車なんてその気になれば頭突きで破壊できるマッシュ、もう黒服は色々と浮かんでた理不尽な要求がほとんど達成される未来が見えて絶望していく。

 

 

 

 

「……なら、最後にしましょう」

 

「あれ、もう終わりですか?意外と少なかったですね」

 

「……先生、私はゲマトリアの一員として…大人として、子供に、それもヘイローも持っていない者に負ける…というのが、意外にも悔しいのです」

 

「小さい大人ですね」

 

「ですから……絶対に達成できないような物を今考えつきました」

 

「ほう」

 

 

 

黒服は近くにあるビンを持ち上げ、さっきマッシュがドアを破壊し吹き飛ばしたせいで破れた大きな窓の方へと持っていく。

 

 

 

「今からこれを落とします……先生はそれを、欠片一つも残さずに拾ってきて貰いましょう」

 

「!?」

 

「ここから地面まではかなりの距離があります…具体的には、32mぐらいでしょうか?…ククッ、非常階段から降りたとしても到底間に合いません」

 

「そんなのあまりにも無茶苦茶すぎる!」

 

「なんとでもおっしゃってくれて構いません、先生、私は―善人ではないのですよ」パッ!

 

 

 

 

と黒服は窓からビンを落とす。

 

 

 

 

「こんなめちゃくちゃすぎ『ホシノさん、これ、持っててください』え、わっ!」

 

 

 

トーントーン…

 

 

 

 

「……は?」

 

「…先生?」

 

 

 

マッシュは服を脱ぎ、いつものトレーニングをしている姿になる

 

 

 

 

 

『ハムストリングス魔法』

 

 

 

 

 

その声と共にマッシュの姿勢が低くなる、その姿勢は陸上競技の400m以下の短距離種目で行われるスタートの姿勢。

 

 

 

「ハムストリングス…ですっ…て?…まさか…その構えは!クラウチングスタートの構え!!」

 

 

 

 

 

ビキビキビキビキッ!

 

 

 

 

『ビッグバンダッシュ』

 

 

 

 

マッシュの筋肉がムキィと目でわかるほどに浮かび上がる、そんなマッシュの体にホシノは見惚れ、黒服は唖然としていた。

 

 

 

そして一息ついた次の瞬間

 

 

 

 

ダンッ!!!!!!

 

 

 

「――なっ」

 

 

 

マッシュが真っ直ぐに走り窓から飛び出した、その勢いはあまりにもすごく、踏み抜いた地面は崩れ、衝撃により他の窓ガラスも割れる。

 

 

 

「せ、先生は何処に!?」

 

「ありえない…そんな事、ここから落ちれば、いくらあれだけの力を持っているものとは言え!無傷では!」

 

 

 

 

ビュン!

 

 

 

『ただいま』

 

「な………?」

 

「――先生!!」

 

 

 

マッシュの手には黒服が落としたビンがあり、マッシュは試練を最も簡単にクリアした…しかも、無傷だ。

 

 

 

(まさか今の一瞬でここから降りて、ビンを拾って帰ってきたと言うのですか?信じられない―先生の体には…我々が知らない…神秘の力が?――いや、ありえない!ただの人間にそのような事!)

 

「黒服さん」

 

「っ!」ビクッ!

 

「終わりですか?もう、何も言わないんですか?」

 

 

 

 

マッシュは持ったビンを片手に黒服を壁へと追い込んでいく。

 

 

 

 

「もう理不尽な事、言わないんですか?」

 

「……先生、これは提案なのですが、我々に協力する気は『ガン!』っ!」

 

 

 

 

マッシュは黒服の顔スレスレで拳を振るい、カイザー理事のような冷たい目でこう言った。

 

 

 

 

『貴方が僕らに理不尽な事をしてくるのなら…僕らはその理不尽で対抗します』

 

「……」

 

『大人を舐めるな…そう言いましたよね?ならこっちも言わせて貰いますよ』

 

 

 

『子供の底力、舐めるなよ』

 

 

 

 

マッシュはそれだけ言って壁から離れる、黒服は何も言わずに机へと移動しコピーではなく本物の契約書を取り出す。

 

 

 

 

「…認めましょう先生、私の負けです」

 

ビリビリ

 

「カイザーとの縁も切ります……ククッ、まさかこんなことになるとは」

 

「じゃあ僕の仕事も終わりですね、帰ろうホシノさん」

 

「う、うん」

 

「……そうだ、そのゲマトリアにいる人たちにも言っておいてください」

 

 

パリン!!

 

 

「僕の仲間に手を出したら、容赦しないって」

 

 

 

 

マッシュは持っていたビンを片手で破壊しそう告げる。

 

 

 

「…………ククッ……クククッ……ククククッ!――先生、我々は……貴方を見ていますよ?ずっとね」

 

「上等です……いつでも来い」

 

 

 

 

 

マッシュはホシノの手を取り、その場を去っていった。

 

 

 

 

 

「―――神秘を持たぬ、ただの人間がここまでとは……恐ろしいとは、この事なのですね」ヘタッ

 

 

 

黒服はヘタッと地面に尻餅をついた。

 

 

 

「…ますます興味が湧いてきましたよ先生……貴方が何者なのか、何を隠しているのか――もっと知りたくなりました」

 

 

黒服はマッシュを怖がるのと同時に、興味も湧き始めていた。




 
やりすぎた気もします、いや、やりすぎました。

タワーブリッヂはキン肉マンのキャラを参考にさせて貰いました、その気になったら黒服の体が引き裂かれてましたよ。よかったね手加減してくれて!

次回はいよいよカチコミ本番……命乞いの準備をしておけよ、カイザー。


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