それでは本編へ……どうぞ!
「……つまり、先生の所在が分からないのか?」
『ええ、連絡しても全然出てくれなくて……!!どこを探しても見つからないのです!!』
「他の学園に出向いたのではなくてか?」
『先生と関わりのある学園には全て連絡を入れました…!アビドス、ミレニアム、トリニティ、百鬼夜行、もしやと思いヴァルキューレやハイランダーにも協力を仰ぎましたが、先生の痕跡は見当たらず、どこにもいないと……ああ…私は、どうすれば!!?』
「落ち着け七神行政官。今ここで、お前が冷静にならないでどうする……気持ちは理解するが、先生のためにも……落ち着け」
『ッ―――すみません…取り乱しました……』
マッシュがアリウス救出とベアトリーチェ討伐に向かっている頃、万魔殿で一人業務に戻ったマコトは、連邦生徒会長代行であるリンから、マッシュがシャーレにいないことについて連絡を受けていた。
『先生……いったい…どこに』
「先生のことだから大丈夫ではあるが……問題は、何処に行ったかだ」
『どこか道に迷ったのでしょうか、それともどこで道草を……それにしては遅すぎますし……お腹空いていないでしょうか……それとも何処かで誰かに攫われたんじゃ!?』
「あり得ん、
『もしや、先生の肉体を狙っている変態が…!?』
「先生なら返り討ちにできるだろう……この時間帯ならまだ出かけていてもおかしくない」
『先生はまだ16歳なのですよ!?なのにこんな時間まで………もしや、素行の悪い生徒と絡んで!?』
「シャーレ内に災厄の狐を飼っているくせに何を今更……お前は奴の母親か?」
『先生の母親になる決心ぐらいはついています!!!』
「激務で遂に壊れたか……連邦生徒会長め」
リンはマッシュに関することになると心配性になるらしく、電話越しでもかなり焦っていることを察したマコトは、第一に彼女を落ち着かせてこれからのことを話す。
「……万魔殿と風紀委員からも、動かせる人員を集めて先生を探す」
『ありがとうございます……また、先生に何かあれば……』
「……七神リン、お前は、シャーレの先生を愛しているのか?」
『―――んなっ……なんでそんなことを急に!?―あ、いえ…コホンッ……私はあくまで、友人として彼が好きなだけであって………』
「好きならば、奴の事を信じてやれ」
『…!』
「奴の無事を信じて待つ。それも、友人としての務めだ。
『………そうですね……すみません、少し気が動転していました――また、ご連絡します』
「ああ」ピッ
電話が切れてから、マコトは席から立ち上がり、思考を広げながら部屋内を歩く。マッシュが何故帰っていないのか、どこにいるのか、そもそも何が目的なのか…。
(ゲヘナにおらず、トリニティにもいない……関わってきた学園にも、いない……となれば、あと考えられる場所はただ一つ―――アリウス自治区、か…)
マコトは、マッシュがアリウスに向かっていると結論付けた。
「――先生から……?」
彼から、モモトークにメールが入ってきた。その内容を見て――マコトは、少し安堵すると同時に微かに笑い、返信を返す。
「――キキッ、このマコト様をここまで信用するとは……後悔しても知らんぞ?……さて」
マコトは帽子や服装を整え、とある小道具を持って部屋を出る……向かう先はヒナの自室。疲れて熟睡中のヒナを部屋の前に、持ってきた紙製の円錐をセットし、覚悟を決めて紐に手をかけ──
「いつもの嫌がらせと行こうか、空崎ヒナよ……――せーーーの!!」
パァァァァァァァァァァァァン!!!
「ゔわぁぁっっ!!?へっ!!?」
巨大なクラッカーを鳴らし、ヒナを叩き起こした。
その頃。アリウスへと向かう前に、少しの休憩を挟んだあと……マッシュ達はアリウス自治区へと繋がるカタコンベに向かっていた。その道中
「あ〜るこ〜う♪ あ、る、こ〜う♪ 私は〜元気〜〜♪(棒)」
「わ、私は〜元気〜♪」
「あ……歩くの〜〜大好き〜♪ ドンドンゆっこお〜〜♪」
「さっかみち〜〜♪ トンネル〜〜♪ く〜さ〜あっぱら〜〜♪(棒)」
「一本ば〜〜しに〜〜♪、でっこぼこ〜じゃ〜り〜み〜ち〜♪」
「蜘蛛の巣くぐって〜〜……」
「くだり、み〜〜ち〜〜♪(棒)……みんなで歌うと楽しいね」
「状況分かってる?」
真剣に歌を歌っていた、マッシュは棒読み、ヒヨリは恥ずかしながらも楽しそうに、サオリは同様にアルトボイスで、ミサキは気だるそうに歌っており、最後の最後でミサキがつっこんだ。
「私たち今追われてるんだよ? 何呑気に歌ってるのホントに」
「これで敵を引き付けて一掃できないかなーって」
「圧倒的な脳筋、バカじゃないの?」
「そうか……そう言う意図があったのか、流石だな先生」
「リーダー?」
「こそこそ隠れてるのって時間かかるじゃないですか? なら手っ取り早く集めて一掃した方が早いな〜って」
「この道を超えた先がもうカタコンベなの、バレでもしたら一気に仲間を呼ばれて袋叩きだって言ってるよね?」
「そうなっても、ほら、全員蹴散らせるし」
「万が一を考えてって言ってんの!! はぁ……なんで寝起きでこんなことに付き合わされてんの…悩んでたのが馬鹿みたい」
寝起き早々、ツッコミという役割を担ってしまったミサキだが、虚しく悲しい言葉をこぼすよりも、こっちの方が何千倍もいい。
「次は何を歌いたいましょうか、森のクマさん?」
「さっきの歌もよく知らないって言うのに……そもそもなんで歌おうってなったの」
「
「変態ショタコン――は、もう置いておいて……気を使わなくたっていい、そもそもそんなに興味も無かったし」
「まあまあ、知らないこともいっぱいこれから知って行こうって事で――続いては森のクマさんのお歌です、僕のソロバージョンでどうぞ」
「誰に言ってんの」
マッシュは咳払いをすると、そのままいつものように棒読みで歌を歌う。ノリに乗ってきたのかヒヨリはその歌に合わせて体を揺らす。サオリは真面目に曲の内容について考え始め、ミサキはもう知らないっという感じで放置した。
コンクリートの壁が多いその場所で、マッシュは歌い出す。
「ある日〜〜♪森の中〜♪――」
ドゴォォォォォォォォォォン!!
「やっほ〜先生!⭐︎ちょっとお話しようよ」
「……ミカさんに〜♪ 出会った♪」
「せめてお姫様〜って言って欲しいな〜」
「――聖園…ミカ!?」
「うそ、何で……ここに」
「何となくって言ったら嘘になるけど……大体そんな感じ」
壁を破壊し、現れたのは――聖園ミカ。牢獄からどうやって抜け出してきたのか、そもそも抜け出せたのか、何が目的で現れたのかははっきりとはわからない…だが。
「……真打登場、かな⭐︎――助けに来たよ、先生……いや、マッシュ君」
おそらくは味方だと――マッシュは思った。
寝落ちしてしまった私を殺してください、そのせいで投稿が少し遅れてしまいました……切腹いたす‼︎
次回からギャグが多くなるので、そこはご理解くださいませ。
こっちもよろしくね‼︎https://syosetu.org/novel/352358/
使用楽曲:573473
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