透き通る世界に拳を一つ   作:六科

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今回はアッセンブル回で、次回は戦闘回です。

基本的にはマッシュ君を主軸に書いていくので、救援に来てくれた子達の描写は少なめになります。

それでは本編へ……どうぞ!


マッシュ・バーンデッドとアッセンブル

 

 

 

「僕の体を欲しがってる変態ショタコンおばさんだ……怖っ」

 

『誰が―─変態ショタコンおばさん……ですって!!?』

 

 

 

 

「――フフフッ…!」

 

「…………フフッ

 

「お……おばさん……プククッ

 

「アハハハハハハッ! ―せ……先生……な、ナイス……!」

 

 

 

 

 

 

 マッシュの変態ショタコンおばさん発言、的確に笑いのツボをぶち抜いた発言にスクワッドメンバーとミカは爆笑、ベアトリーチェは顔を真っ赤に……元からだったが、一層赤くして怒りを見せる。

 

 

 

 

 

『よくも……この私に、そのような…ふざけた口の利き方を!』

 

「いや、だって……事実じゃないですか、年下の男の子を狙っているおばさん……ほら、どこをどう聞いても変態さんですし」

 

『私が欲しているのは貴方の肉体だけです!!貴方ではありません!!』

 

「うわ、いい歳して年下の男の子の体目当てとかほんとに変態じゃん。こっちおいでマッシュ君」

 

「うげ〜〜」(ミカにピッタリとくっつく)

 

SO CUTE, MY BRO(あぁっ、うちの弟超可愛い)…!)

 

 

 

 

 

 散々な言われようだが、発言の字面だけ見れば本当にただの変態でしかないことも、また事実。ベアトリーチェの顔はみるみるうちに怒りで皺だらけに歪み、大人としての威厳も尊厳も消えた顔になっていく…

 が、一時落ち着きを取り戻したベアトリーチェは再び──これまでアリウスの生徒たちを痛めつけてきた時代と同じように──悪意に歪んだ顔で、マッシュを見下すように視線をぶつける。

 

 

 

 

 

『シャーレの先生、マッシュ・バーンデッド。まさかアリウスが貴方に向かって繰り返した数々の横暴を赦し、挙げ句仲間に抱え込むとは……とんだ愚か者ですね』

 

「それほどでも」

 

『褒めてませんよ――─サオリ』

 

「………マダム」 

 

『………これが最終通告です、今すぐマッシュ・バーンデッドを引き渡しなさい。そうすれば貴女達の事を見逃します』

 

「……もう我々は、貴女……いや、お前の命令は受けない」

 

「そうそう――貴女はお呼びじゃないの、お・ば・さ・ん⭐」

 

オバッ…!?………口がなっていない小娘ですね……!』

 

「敵さん相手にそんなの知らないも〜〜ん」

 

 

 

 

 

 

 

 青筋を立て、今にも爆発しようとする怒りをなんとか抑えこんだベアトリーチェは、予定通りマッシュに暗示をかけてから言葉責めを繰り出した……

 それは、サオリやミサキにかけたものと同じ魔法。心の中にある罪悪感や負の感情を膨れ上がらせて発狂に追い込む、古の禁忌魔法である。

 

 

 

 

 

 

『先生……貴方はまるで正義のヒーローを気取っているようですが、一度冷静に考えてみなさい――今頃になって、思い出したようにアリウスを救ったところでどうなるというのですか?』

 

「言ってる意味がわからないんですけど」

 

『貴方がキヴォトスに現れ、今ここに至るまでに……一体どれほどの時間がかかりましたか? 一体どれほど時間を無駄にしてきたのでしょう。その間、アリウス達は……ああ、なんと可哀想に』

 

いや可哀想な目に合わせたの貴女じゃないですか……まあでも、確かに、遅れたのは事実ですがね」

 

『――そうでしょう……それが分かっているのなら―』

 

「でも、僕だってキヴォトスに来てから遊んでたわけじゃないんで。アリウス以外にも、助けなきゃいけない生徒はたくさんいたんです。だから、こっから取り返すんです――貴女から」

 

『………ふん』

 

 

 

 

 

 禁忌魔法を使い、アリウスへの手助けが遅れたことへの罪悪感によって発狂させようとしたが、失敗。マッシュの目が、顔が、「そんな小細工など効かない」とばかりに輝くのを感じ――ベアトリーチェは、その愚直さに呆れていた。

 

 

 

 

 

『――神からも、人からも愛されなかったというのに……そこまでの光を持っているとは……なんと、愚かで楽天的な』

 

「愛されなかったってなんですか。自慢じゃないですけど、皆から愛されてますよ。ばーか」

 

「そうだそうだー!私達はマッシュ君大好きだぞー!」

 

『……理解できません。貴方は世界から愛されなかった、なのにどうして、そこまでお人好しになれるのですか――いえ、聞くまでもなく……ただの能天気でお馬鹿な子供だったということでしょう』

 

「強くなったらその分、他の人には優しくしなさい――じいちゃんに教わったことです」

 

 

 

 

 

 マッシュは確かに、世界から愛されていなかった。人から嫌われ、迫害されてきた存在……――だから、どうしたというのか。マッシュは、カケラとも気にしていなかった。だって彼は、たった一人(大事な祖父)にでも愛されていれば満足だったから。

 

 

 

 

 

「『貴女は大人は子供を搾取し続けるべきだ、そうした方が子供は立派に育つ』、とか考えているんでしょうけど……それって誰が決めたんですか?」

 

『大人ですよ、この世にいる大人の全てが、そう決定づけたのです』

 

「ふーん……じゃあなんで、じいちゃんは僕を道具として扱ったりしなかったんですか?僕の筋肉なら使い勝手は良かったのに、じいちゃんは僕に何かを命令するようなことは一切しませんでしたよ?寧ろ僕はじいちゃんから、返せないくらいに大きなものを一生掛けて与えられまくったんですけど

 

『……‼︎』

 

「そして、その結果……僕のような人間が生まれた。……不思議な話ですよね、すごく」

 

『――随分と言いますね、所詮は子供の分際で』

 

「子供だろうがなんだろうが、間違ってることに対して反発するのは当然のことだと思うんですけど」

 

『…………もういいでしょう』

 

 

 

 

 

 

 話にならない。そう思ったベアトリーチェは、刑の執行のために腕を振り上げる。周りにいたユスティナの使徒らは、執行の合図に合わせて次々と武器を構え出す。

 

 

 

 

 

『貴方方二人が、どれだけ強く立派な存在でも――この数を相手に、アリウススクワッドという"邪魔な荷物"を守りながら戦えますか?』

 

「言ってくれるじゃん…!私だっているんだからね…!」

 

「サオリさん、ミサキちゃん、ヒヨリちゃん、僕とミカさんから離れちゃダメですよ」

 

「だが、しかし……!」

 

「いいからいいから」

 

『無様な物ですね……誰にも救われず、元の世界同様に消える運命(さだめ)……ですが喜びなさい、貴方の心臓と肉体は、大人であるあの方(イノセント・ゼロ)と私が有効利用してあげましょう。例え神に見放された貴方でも、肉体だけには高い利用価値があります。貴方の肉体を利用して、私は崇高に到達せし"完全無欠の生命"になるのです……そのためにも───

ここでその愚か者共々、孤独に息絶えなさい、マッシュ・バーンデッド!!

 

 

 

 

 

 生徒らが苦戦したユスティナの使徒……それが大人数──少なくとも連隊規模でマッシュ達を囲んでおり、尚且つマッシュはみんなを守らなければいけない――状況は確かに絶望的……しかし。

 

 

 

 

 

「……――それは、どうですかね」

 

『……何?』

 

「以前の僕とは違うんです。僕は……一人じゃない

 

 

 

 

 

 そのマッシュの一言と共に、何処からかエンジン音が響き渡ってきた。スクワッドのメンバーはその特徴的なエンジン音に聞き覚えがあり、聞こえてきた方向へと目を向ける――そこには。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ウラァァァァァ突撃ィィィィィィィ!!!」

 

 

『ウォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!』

 

 

 

 

 

「――あいつら、あの時の…!?」

 

「で、でも大きさが!!」

 

「中型に…なってる」

 

 

 

 

 

 

 エデン条約調印式の際、シュークリームクラブが乗っていた4輪トラック──に似た、6輪の中型トラックが現れた。

 

 どこからかやってきたそれは、ユスティナ聖徒会を撥ね飛ばしながらドリフトを繰り出して使徒を蹴散らしていき、ハッチから上体を乗り出したモブコとモブミがキャビン上の50口径機関銃(ブローニングM2)を乱射する。トラックはモブエの運転によって信地旋回のように急反転し、最終的に後部キャビンのリアハッチをマッシュ達へと向けた。

 

 

 

 

 

「――みんな!!」

 

 

 

 

 その掛け声と共にハッチから飛び出したのは…マッシュがよく知る仲間達の顔。

 

 ある者は閃光弾と発煙弾を投げてユスティナの使徒らの目を眩ませ、ある者達は包囲されていたマッシュ達を連れ出していた。

 

 その者達に向かって、ベアトリーチェは叫ぶ。

 

 

 

 

 

『――な、何者です、貴女達は!?』

 

「私達ィ?……私達はなァ」

 

「悪い大人から、大切な人を助けにきた――──ただの生徒の集まりよ」

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

「サオリィィィ─────ッ!!!」

 
「あ、アズサ!?何故お前がここに…!?」

 

「ゲヘナのトップ二人と……トリニティの戦略兵器に、救護騎士団の団長……それに、シスターフッドのトップまで…!」

 

「あ、あと……覆面水着団のピンク色の人と水色の人に、シュークリームカップル団の皆さん達……それからトレーニー姿の人と…メイド服を着ている人が二人に……誰ですかあのちっちゃい子…?――それからあのハードボイルドっぽい人は……お、多すぎますよ!?一体、この人たちは誰なんですか!!?」

 

「……それと……狐の仮面をつけている二人――わぁ、すごいいっぱいきたね⭐︎」

 

 

 

 

 

 

ゲヘナ風紀委員会委員長・空崎ヒナ。

 

万魔殿(パンデモニウム・ソサエティー)・羽沼マコト。

 

補習授業部・白洲アズサ。

 

正義実現委員会・剣先ツルギ。

 

救護騎士団・蒼森ミネ。

 

シスターフッド・歌住サクラコ。

 

アビドス廃校対策委員会・小鳥遊ホシノ、砂狼シロコ。

 

トレーニング部・乙花スミレ。

 

Cleaning&Clearing・美甘ネル、一之瀬アスナ。

 

ゲーム開発部・天童アリス。

 

便利屋68・陸八魔アル。

 

 

連邦捜査部シャーレ常駐部員・狐坂ワカモ、久田イズナ。

 
そして、シュークリームカップル団こと放課後シュークリームクラブ。
 
 戦闘序列にして計24名の"オールスターキャスト"が、マッシュの救援に現れた。

 

 

 

 

 

総員集結(アッセンブル)、といったところか……先生よ、指示通り……助けを呼んできたぞ…ゲホッゲホッ

 

「ありがとうございます、マコトさん――ところで、顔どうしました?」

 

「ウブェッ───キキッ…気にするな、先生よ」*1

 

「自業自得よ、マコト」

 

 

 

 

 

 マッシュがマコトへ送ったメールの内容…

『アリウスを助けに行ってきます――助けが、必要です』。
 マコトは救援要請を受け、マッシュの存在を知る学園から集められるだけの戦力を緊急招集した。

 

 連戦と激務続きで眠っていたヒナがクラッカーで叩き起こされたのは知っての通りだが、マッシュの一大事と聞くやいなや、風紀委員長ではなく一人の生徒としてこの場に駆けつけた……

 それはそうと、マコトは起こし方があまりにも雑だったため、相応に絞られた。

 

 

 

 

 

 

 

「ん、ホシノ先輩に呼ばれたから来た」

 

「いや呼んでないけどね……まぁ、ともかく……助けに来たよ、先生」

 

 

 

 

 

 

 いつものゆるい雰囲気を醸しながらも髪をポニーテールに編み上げ、ボディアーマーと各種武器で身を固めた臨戦態勢のホシノ……と、それに勝手についてきた(と同時にちゃっかり同じ装備を身に着けて参戦した)シロコ。

 

 

 

 

 

 

「キヒャヒャヒャ……また、奴らを目にすることとなるとは」

 

「……あれが、ユスティナの使徒――死者の肉体を複製するなど……許せません‼︎」

 

「ええ――もう全て…終わらせましょう、我々自身(トリニティ)の手で」

 

 

 

 

 

 

 自分たちの先人に当たる者達を、今度こそ安らかに眠らせるために。

 恩人たる先生を助けるために。
アリウスを迫害し、結果的に悪しき者の食い物として差し出してしまった罪を償うために。
 そのために現れた、ツルギ、サクラコ、そしてミネの3人。

 

 

 

 

 

 

「わぁ…!量産型モンスターです…!」

 

「人じゃねえ、とは聞いてたが……ここまでとはな」

 

「筋肉が圧倒的に足りませんね」

 

「ご主人様〜〜!!今度はアスナが助けに来たよ〜!!!」

 

 

 

 

 

 リアル量産型モンスターのようなユスティナ聖徒会を見て興奮するゲーマー脳代表・アリス、そんなモンスターを不愉快そうに見渡すネル、筋肉が足りないと指摘するスミレ、そして元気一杯に手を振るアスナ。

 

 

 

 

 

「あ、あん時のヤベェ奴らがたくさん……」

 

「すごく怖い……けど、けど…けどさぁ!!」

 

「やらなきゃ、ダメなんすよ!!!」

 

「友を助けるために!!!」

 

「先生を助けるために!!!」

 

「あ、あの時の恩を返すために!!!」

 

「みんなでまたシュークリームを食べるために!!!」

 

「シュークリームクラブは、動きますよ!!!」

 

 

 

 

 怖さや恐怖、場違い感なんて気にせず、ただ助けたい者達のために現れた放課後シュークリームクラブと、黒崎コユキ。

 

 

 

 

 

「便利屋68社長として――先生の友人として、助太刀するわ…!――社員には、黙って出てきちゃったけど…」

 

「主殿の永遠なる忍び、久田イズナ…推参しました!!」

 

 

 

 

 

 契約相手、もしくは友としてマッシュを助けに来たアルと、主君を手助けするため参上したイズナ――そして。

 

 

 

 

「狐坂ワカモ、どうしてここに……私は、お前の先生を──―─」

 

「下手な勘違いをしないでください、錠前サオリ……私はあくまでも、愛する先生を助けに来ただけです。私は貴女達がどうなろうと、知ったことではありません―――しかし、貴女達が死に、先生が……先生がまた、苦しみに苛まれるのは、私も本意ではありません……先生が傷つくのはもう、私も沢山なのです」

 

「ワカモちゃ〜ん、おじさんの説得が効いたのかな〜?」

 

「……あの言葉なくしては、ここにいませんよ。本当は分かっているのでしょう」

 

「…ワカモちゃん――ごめんね、ちょっと強い言葉使っちゃって」

 

「ぁ…ぃえ……あなた様が謝るようなことでは……!!」

 

 

 

 

 

 

 ホシノの説得──

 
『先生を悲しませないためにも、今はあの子達を助けるべきだと思うな』
 
『喧嘩別れって、一生後悔するくらい辛い物だから。その相手が先生じゃ、なおさらだよ』
 
 どこか重みのある言葉を掛けられたワカモは、それに納得した。

 

 

 ワカモが最優先にすべきことは、マッシュを──最愛の人を悲しませないこと……そのためには、自分の矜持すらも捨てて、マッシュのために戦うのだ。

 

 

 

 

 

 

「お詫びは、後でちゃんとするから──今だけは、力を貸して」

 

「――楽しみに、しています」

 

 

 

 

 

 

 

 

「……アズサ、何故……何故お前まで」

 

「家族を助けに来ることに、理由がいる?」

 

「――――っ……無い…な」

 

「家族を助けて――運命に決着をつける。そのために私は来たんだ……ベアトリーチェ」

 

『――子供(ガキ)が……育ててやった恩を忘れたか』

 

「貴様に育てられた覚えなどない!!!!!履き違えるな!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 運命に決着をつけ、家族を一人残らず助け出し――先生に恩を返す。そのためにやって来た、アズサ。

 

 そんな彼女らを見て、ベアトリーチェは意味がわからず困惑する。

 

 

 

 

 

『思想も、教条も、イデオロギーも種族も異なる学園の生徒同士が……争いあっているはずの学園が……融和と協調などあり得ない生徒達が――何故、何故…!!アリウスに至っては、貴女達にとって赤の他人、敵対者であるはずです!助ける義理など――」 

 

「るっせぇ!!黙ってろ目玉おばさん!!キメェんだよその頭!!」

 

『き、きも……!?それに、また私をおばさんと…!!』

 

「学園の違い?それがなんだ!!違う気持ちや考え方を持ってるからなんだぁ!!んなもんどうだっていいんだよ!!―─私らはみんな、キヴォトスに住んでいる生徒、そこになんの違いもねぇだろうが!!

 

 

 

 

 

 

 

 モブエが身を乗り出し、ベアトリーチェの映像に激昂した。

 死ぬかもしれないという恐怖もあったが――だが、彼女には我慢できないことがあった。
……震えそうな恐怖を抑え込んで、心に抑えていた思いの丈を、その場の全員に届くようにありったけぶち撒ける。

 

 

 

 

 

「他人を助ける義理?こちとらそんなもん大アリで乗り込んできてんだ!!学園の違いどころか学籍すらなかった不良の私らを認めてくれて、働き口まで紹介してくれて、好きな物を共有して愛を語ってくれて、そんな立派な人助けをしても利益や対価の一つも求めねぇ……それでもいいって人が、シャーレのマッシュ・バーンデッド先生だ、私らが大好きなマッシュ先生って人なんだ!!」

 

『そんな男に、なんの価値が…!!』

 

「少なくとも、どんなモノや人よりも輝いてるよ。貴女とは違ってさ」

 

「ん……アビドスも、ゲヘナも、トリニティも……いや、ある意味既に、キヴォトスは先生のおかげで救われた」

 

「アリスたちも、先生がいたから試練を乗り越えられました!勇者は、パーティーメンバーを見捨てたりしません!」

 

「先生は…‥マッシュは、我々の……キヴォトスの宝だ。彼を愚弄することが何を意味するか、ここで知ると良い」

 

「…‥まあ、そういうことで」

 

 

 

 

 

 マッシュは指を鳴らしながら先頭に立つと、ベアトリーチェに向かってその指を刺す。

 悔しそうな顔を浮かべている彼女に対して、マッシュは容赦なく畳み掛ける。

 

 

 

 

 

「ここからが本当の反撃だよ、貴女が奪って来た時間も、思い出も、家族も、友達も、命も――何もかも、取り返させてもらう」

 

『ふん、頭数を揃えただけで勝った気になって思い上がるなど……恥ずかしくないのですか?』

 

「安心してよ、貴女は僕一人でぶっ飛ばすから」

 

『貴様…!!』

 

「―――ベアトリーチェ」

 

 

 

 

 

 

 マッシュは今までにない声で、目で、顔で、ベアトリーチェを威嚇し……告げる。

 

 

 

 

 

「僕の大事な生徒達を傷つけ、泣かせて、苦しめたんだ―――覚悟はできてるか

 

『……上等ですよ。ここで改めて、確実に貴様の息の根を止めて…幸福も、希望も、仲間も含め、貴様の全てを奪ってやりますよ……ここを貴様らの墓標としましょう、そしてここでその屍を晒しなさいッ!!!マッシュ・バーンデッドと、愚かな子供たちよ!!!』

 

 

 

 

 

 ベアトリーチェの姿を映していた幻影が消え、新たに現れたユスティナの使徒らが戦闘態勢を取り始める。救援に来た生徒らも武器を構え始め――。

 

 

 

 

 

「アリスが道を開きます!!チャージ開始…!!」

 

「アリスちゃんの初撃に続いて突入経路を拡大するよ。残った敵の掃討は私達に任せて……やれるよね、シロコちゃん」

 

「ん、当たり前」

 

「キキッ……たまには前線で戦うのもいいだろう。遅れるなよ、空崎ヒナ」

 
「誰に言ってるのかしら?そっちこそ、馬鹿みたいに突っ込みすぎて囲まれたりしないでね」

 

「スクワッドの皆さんとミカさんは、先生とともに先へ進んでください!」

 

「先生――指令を」

 

「OK……――みんな」

 

 

 

 

マッシュは拳を振り上げ強く、逞しく

 

 

 

 

「――勝つよ…!!」

 

 

 

 

そう宣言し――戦闘を開始した。

*1
前が見えねぇ状態





いい感じの雰囲気にしようとするとできない、なんでだ。

正直、ここメンバーだけで事足りるくね?と思ったので、今回はこのメンバーだけで行ってもらいます。そしてベアトリーチェはマッシュ君が直々にぶっ飛ばす。






とりあえず次回は開幕スーパーノヴァ、マシュミカコンビによるバルバラ攻略RTA、そしてベアトリーチェの顔に鉄拳。この見どころがあるので…‥ご期待くださいませ。

百花繚乱後に見たい話

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