好きなイナイレキャラは豪炎寺君と吹雪君です、我が青春……男の子はみんな心の中にイナイレ魂を持っているんだ…。
それでは本編へ……どうぞ
『――ビナーがやられたか………本当にやられたのか?………しかも、あんな短時間で?あのビナーが?ゲマトリアの研究結果を以て、あれだけの強化を受けたはずのあのビナーが?ア、アハハハッ!………笑えないぞ、これは』
『いや、落ち着くんだデカグラマトン……まだ、まだ活動可能な預言者達は残っている。それらに任せれば……たぶん、きっと、おそらくは……大丈夫だ』
『次は…………こいつか〜…相性悪ぅ……いや、数で押し切ればあの男も苦しいはずだ。大丈夫……大丈夫!……そうと決まれば連絡を』
『――ケセド、起動せよ。ビナーがやられた、次は………待て、起きてくれ。……わかる、怖いのはわかるぞ、ビナーがやられたからな、理解する…………理解するが、頼む。頑張ってくれ……他の預言者達だって頑張ると言っているんだ……しかしホドは……その、なんだ、彼からの怒りがすごいから、しばらく引き篭もっているそうだ』
《/b》《/big》
『――我々は同志、一人でも奴に勝利をすれば、我々の勝ちなのだ……頼んだぞ――ケセドよ……
ちなみに彼はもうすぐそばにいるぞ、がんばれ』
『先生、そのまままっすぐ前へ』
「了解です……それにしても久々に来たな、この廃墟」
マッシュは現在、ミレニアム校外の廃墟地帯へと足を運んでいた。
「ここに、なんだっけ……パセリ?」
『ケセドですね』
「そうだケセド、それがいるんですか?」
『ええ……その昔、デカグラマトンは軍需工場の生産コントロールAIを自身の預言者として掌握、無限の兵力を手に入れました。そのAIより生まれた預言者こそ、今回の迎撃対象であるケセドです。現在のケセドはその工場に隠れ、数多くの兵器を生産し続けています』
「ケセドはつまり……引きこもり?」
『まあずっと隠れてるって意味なら、そうかもしれないけど』
ビナーの残骸から抜き取ったデータや、元々ヒマリ達が手にしていたデータを集め、新たな預言者ケセドの正体と居場所を掴んだ特異現象捜査部。デカグラマトンの排除対象はマッシュだけと見積もられているが、万が一その戦略の一環としてキヴォトスにデカグラマトンの兵力が押し寄せれば、戦線は野放図に拡大し続けることになってしまうだろう。
「にしても…よくこんなだだっ広い場所から、ケセドのいる工場を見つけ出せましたね」
『てんっっっさい美少女ハッカーとその助手にかかれば、これぐらい赤子の手を捻るよりも簡単です』
「僕は小さい頃、じいちゃんの手を逆に捻っちゃったみたいです」
『それは聞いていませんが衝撃の事実が出てきましたね……レグロさんには本当に尊敬しかありません』
「えっへん」
「先生、その辺にはデカグラマトンの指揮下にある戦闘用オートマタがたくさんいる。だから気をつけて移動してね、一人でも見つかったらケセドは守りを固める……この作戦はあくまでも奇襲だから」
「わかったよ」
一人でも見つかれば、その瞬間に奇襲は失敗。ケセドは守りを固めるために兵力を集結させるため、対処が面倒になってしまう。だからマッシュは、見つからないように注意を払って行動をする。
「あ、デザートの低カロリーシュークリームが」コロコロコロッ
…が、やはりマッシュはマッシュ。敵の本拠地周辺でシュークリームを落とし、それを拾いに行く*1という、命知らずな行動をしてしまう――そして案の定。
「…………?」
「ごめんなさい。それ僕のなんです、返して……………あっ」
デカグラマトンの警護兵…オレンジ色の識別ラインでマーキングされた白いロボット兵に発見されてしまった。ロボット兵は足元に落ちたシュークリームを拾い上げ、マッシュに顔を向ける。
『「気をつけて行動を」って、さっき私言ったよね???』
『先生、今すぐにその場から退却を……!!』
「やってしまった……と、とりあえずそのシュークリームは返して――」
「!」グチャ!!
「あっ……」
マッシュがシュークリームを返してもらおうと手を伸ばした瞬間、兵士はそのシュークリームを地面に叩きつけて踏み潰し、携行するアサルトライフルの銃口をマッシュに突きつけた。
「…………お゛?」
もう一度言おう………兵士はそのシュークリームを地面に叩きつけて踏み潰し、銃口を彼に向けた。――そう、シュークリームを無駄にしたのである*2。
「―──フンッ」ゴシャァァ!!!
『先生ぇぇぇ!!!?』
『あーあ……やっちゃった』
シュークリームを汚す行為……それはマッシュの地雷そのもの…結果としてマッシュは反射的に手を出してしまった。殴りつけられたロボット兵の顔面が陥没し、スパークと火花を散らしながら後方へ吹き飛んだ胴体が轟音とともに壁に衝突する。
「一日一つだけのシュークリームだったのに……肝臓がやられちゃってるから、多く食べちゃダメだから、貴重な物だったのに……許さん」
『せ、先生!すぐに退避を!付近に敵性反応が!』
「むしろ好都合ですよ。ヒマリさん知ってますか?目撃者を一人残らず消せば実質的に隠密行動になるんですよ」
『思考が物騒すぎます!』
「ちなみにこれで危機を打開したことが結構あります」
『言っておきますけど、それは先生が強いと言うだけですから!!その策は普通に考えたら自殺行為なんです!』
『みんなは真似しないでね』
できるわけねぇだろ。
『いくら先生でも、この数は厳しいんじゃ──』
「ノープログラム」
『なんですか
「うん、そのためのこれ」スッ
マッシュは鉄の杖・プロテウスを取り出し、その先端を握力で伸ばし一本の鉄の棒へと変形させる。その形状はまさしく、ビリヤードのキュー。
「プレイキアラズ魔法・バーバリアンショット」
「―!」
キューを手にしたマッシュに、一体のロボット兵がSMGを手にマッシュへと近づいてくる。銃撃の内数発をキューで弾きながらロボット兵に近づいたマッシュは、キューを構えてロボット兵を狙うと、その胴体に凄まじい勢いの打突を撃ち込んだ。
ボギャッ!!!
『ロボが後ろに吹き飛んだ……うわ、吹き飛んだ先でまた別のロボット兵に当たって、そのロボット兵が別の兵にぶつかって行ってる……これって』
『ビリヤードですね――ロボット兵でビリヤードってなんなんですか!?』
マッシュにキューを撃ち込まれて吹き飛んだロボット兵は、バラバラになりながら別のロボット兵を巻き込むようにして分解した。
「‼︎」
しかし、それでも総数1000体の軍団を一掃するには足りない。嵐のような玉突きを潜り抜けたロボット兵の数々が、マッシュに対して軽機関銃やSMGを用いて攻撃を開始する。マッシュはキューで銃弾を弾きながら回避運動を続け、ロボット兵の戦列を飛び越えて後方に回るとともに、その頭に手を掛けて指を突き入れる。
「ちょうどいい大きさを発見――えいっ」メギッ!
『ロボット兵の頭を引きちぎって……何を?』
突き立てた指を引っ掛ける形で、引きちぎった頭を足元に置くと、マッシュは軽くその頭を踏み、左踵で真上に放り上げる。
「からの―」
そしてマッシュが右足を地面につけて回転し始めると、突如として炎が出現した。マッシュは地面から生じた炎を右足に纏いながら回転し、宙へ舞っていく。
「――フンッ」ゴッ!!
マッシュは炎を足に纏った状態で、さらに打ち上がった頭をロボット兵の軍団に向けて蹴り込み、サッカーの要領でシュートを決めた。蹴られたロボット兵の頭は炎を纏った焼玉となって隊列に突撃し、盛大な爆発を引き起こして多くのオートマタや戦闘ロボットを吹き飛ばす。
「道がなければ作ればよし」
『待って今何があったの?』
『………わ……私は、見ていました……』
マッシュが行った行動が理解できず困惑していたエイミに対し、ヒマリは順を追って丁寧に説明。
『先生はまず、引きちぎったロボット兵の頭を空へと打ち上げた後……』
【――回転】ギュオオオッ!!
『左足を軸に右足を地面に擦り付け、摩擦で火を起こしながら回転……そして足に摩擦で起こした火を纏った状態で、空へとまた回転しながら飛び上がり、摩擦の炎と回転の勢いを乗せ……』
【フンッ】ゴッ!!
『ロボット兵の頭をまるでサッカーボールのように蹴り込んだ………――いやどう言うことですか⁉︎』
『私に言われてもわかんないよ』
足で摩擦を起こし炎を出すのはまだ理解できた、しかしその状態で飛び上がりシュートを決め込む……そんな行動を理解しろと言われても、無理である。
「道的にはあっちですよね――よし、ドリブル練習にはもってこいだ」(再度ロボット兵の頭を用意)
『何故先生は一人だけ戦闘ではなくサッカーを!?』
「目指せ世界のフォワード」
『先生待って、せめて準備――ってもう走り始めた』
マッシュはロボット兵の頭でドリブルを行いながら、自らが開いた道を進んでいく。その勢いも凄まじいもので、彼のドリブルを止めようと動いた兵士たちが瞬く間に宙に上がっていくほど……それはスポーツカーに轢かれた時のような勢い。
「目指せゴール」
マッシュは一人ドリブルを行いながら、ケセドというゴールの元へと走っていくのであった。
妹『お兄らってイナズマイレブンって好きだったっけ?』
弟『一人で黙々とキラースライドの練習してたぜ』
私『懐かしすぎて泣いた…‥無印もGOも好きだったなぁ』
真面目な話、ゴットハンドとか練習してました。サッカー全くしてませんでしたけど……弟の方は、ずっとキラースライドとかジャッジスルーとか練習しまくっていました、冷静に考えるとやべぇな私の弟。
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