Fate/zeroを見せた結果、弟先生からは尻を、妹先生からは背中を蹴られた作者です。二人ともいい表情をしてくれていたので満足です。
弟『ゲマトリアの悪い大人達が優しく見えるのなんで?』
妹『ボンドルドの方がやばかったから、切嗣さんはまだマシ……多分』
でも私も久しぶりに見て心にダメージが入ってしまいました、でも映画メイドインアビスよりかはマシです。
それでは本編は……どうぞ!
「何……え……本当になんですかこれ」
「顔がある植物……?」
「しかも気持ちよさそうに寝てる」
サヤが持っている植木鉢、そこに埋まっている一本………一本(?)の植物、通称マンドラゴラ。人の顔に見える植物ではなく、“人の顔”がある植物。鼻提灯まで作って眠っているそれを見て、困惑の表情するしかないマッシュ達。
「ねえサヤ、それどこで見つけて来たの?」
「山の方で探索していたら、たまたまポツンと埋まってのだ」
「よくこれを拾って植え替えようって思えましたね」
「少しでも興味深いと思ったのなら、それを徹底的に調べ、実験し、記録する。僕様が憧れている先輩の助言なのだ」
「というかこれ……本当に植物なんですか? そういう生き物って可能性も……」
レイジョが不思議そうにマンドラゴラへと手を伸ばした、その瞬間。目覚めた赤ん坊がのように――
『ギァァァァギャァァガァァゴォォォァァ!!!』
「うるさっ!!?」
「耳が…!!」
「すごい鳴き声」
「ちなみにこの鳴き声を聞き続けると心身ともに影響が出て、大変なことになるのだ」
『早く言ってくださいよ!!(言ってよ!!)』
「あっ、窓ガラス割れて来た」
マッシュ達は急ぎ、マンドラゴラを泣き止ませるために方策を考え始める──もっとも、植物相手に「泣き止ませる」なんて単語を使うのが正しいのかはわからないが、とにかく手当たり次第思いついたものから始めるしかない。
「ほ、ほら大丈夫!だいじょーぶなのだ!」
「イアァァァァァァァッッ!!!」
「こ、効果無しなのだ…!!」
「まるで、っ…!! 子供みたいだね」
「子供……―それならおまかせを」
「レイジョさ『イァァァァ!!!』――何か策が?」
「ええ、相手は子供……そう考えればいいのです」
「ん?」
「最近はよく、山海経の園児達を関わる機会がありまして、そこでたくさん勉強をして来ました……今は私に、あやせない子供はいません」
「マンドラゴラは子供の叫び声の様なものを出している植物であって、本物の子供じゃないのだ!」
「いざゆかん!」
「話聞いてない‼︎」
レイジョはいつも通り、それこそ小さな赤子と触れ合うように、植木鉢に植えられているマンドラゴラの前で腰を屈める。
「マンドラゴラちゃ……くーん? いないなーい……バァァ〜〜‼︎」
古くから伝わる、伝統的な子供のあやし方。子供にこれを行えば、泣いている子供や赤ん坊は大抵泣き止む。*1
マッシュ達はぎごちない笑顔のそれを見て数秒固まり、どう言ったらいいのかわからない為無言でマンドラゴラの方を向く……するとマンドラゴラは。
「――――ハッ」
「笑った、あいつ鼻で笑いやがったのだ!!」
「心底小馬鹿にする様な顔でしたね」
「さらば我がカンフー」
「レイジョ、ストップ!ストーップ!!」
マンドラゴラは急に泣き止み、レイジョの優しさを鼻で笑った。嘲笑とは簡単に人間の心を抉るため、レイジョは手刀で自害しようとしたところでルミが制止を急ぐ。
「二番手マッシュ・バーンデッド、行きます」
続いてマッシュが動き出し、これまで学んだ全ての知識を総動員するつもりでマンドラゴラを止めようとしたのだが。
「イイィィァァァァァァァ!!!」
「まだ何もやってないのに叫び始めたのだ‼︎」
「そもそも今までどうやって泣き止ませて来たの!?」
「えっと、な、なんとなーく、身体の中にある…力? を込めて……抑える?感じで」
「力を抑えるって、それじゃわかりませんよ」
「でも本当にそれしか無かったのだ!」
「力を込めて抑える……なるほど」
マッシュはマンドラゴラに近づき、両手を出す。ルミ達は何か特別な力でマンドラゴラを黙らせようとしているのだと思っていたが
「力を込めて―――抑える」スボッ!
「抑えるというか強制的に埋めたよね!!?」
「マンドラゴラの葉っぱ部分以外全部埋まったのだ」
「なんという力技…」
「念のためもっと押さえつけておこう」
マッシュは顔が見えているマンドラゴラを上から力で押さえつけ、深く深く地中へと埋め込んだ。これでミッションコンプリート――ではなく。
「イイイィギャァァァァァ!!!!!!」
「なんか大きくなりましたよ!?」
「瞳孔が開いて、しかも牙まで生えて……これ本当に植物なの!?」
「私でもここまでならなかったのだ‼︎」
「ウガアアアァァ!!!」
マッシュよりも一回り大きくなったマンドラゴラは、彼に向かってものすごい形相を作りながら突っ込んでいくのだが。
「フンッ」ビタンッ!!
「アンッ…!」
マッシュは普通にビンタを繰り出しマンドラゴラを横へと飛ばす、そしてビンタを食らったマンドラゴラは気絶し、元の大きさに戻った。
「摩訶不思議すぎる植物でしたね」
「どう考えてもキヴォトスの植物じゃない、先生、見たことない?」
「僕ずっと山奥で暮らして来たんですけど、こんなの初めてです。でも、キヴォトスにないのなら魔法界の植物なんでしょうね」
「だとすると、なぜここに?」
「まあ僕がここにいる時点で有り得なくない……ような気もします」
「……ま、まあ何はともあれ。これでマンドラゴラはしばらく何もしないから安心して欲しいのだ」
「ねえサヤ? もしかして培養してる?」
「当たり前なのだ、こんなにも珍しい植物は増やしてなんぼ、調べてなんぼなのだ!」
「玄龍門に見つからないようにしてくださいね」
とにかくマンドラゴラの件は一旦解決したので本題へ――と行きたいのだが、サヤはまだ満足していない様子。気絶したマンドラゴラを掴み、ルミの方へと渡す。
「ルミ、これを料理してもらいたいのだ」
「結構な無茶を言うね⁉︎ 今までいろんな料理作って来たけどこんなのは初めてだよ……やるけど」
「やるんですね」
「ものは試しだし、初めての食材を使った初めての料理……これも料理人にとっては大事な事だからね。台所借りるよサヤ」
ルミは服装を整え、マンドラゴラをまな板の上に乗せ。何を作るかを頭に浮かび上がらせたあと、調理を開始。
「これを‼︎」(細かく包丁で切る)
「こうして!」(強火のフライパンで切ったマンドラゴラを焼く)
「こうすれば〜〜‼︎」(最後に塩をふりかけて)
「はいっ、朱城ルミ特製・マンドラゴラの玄武風ソースだよ」
「切って焼いて塩をふりかけての工程の意味は何処なのだ!!?」
「流石です会長、まさかあれかれソースを作るだなんて」
「まあソースというか、一種の薬みたいな感じだけどね……」
「ヨッ、山海経の女将」
「女将はやめてね?」
マンドラゴラを使った特製のソース…残念ながらその味は濃色したミントに近く、『料理にはあまり使えないかな〜』とルミは少し残念そうにしていた。だが──
――このソース…否、薬が、後に山海経を救う鍵となる。
―――――――――――――――――――――――
『萬年参を栽培できる場所は限られていて、それが崑崙山だけなのだ。取れる頻度があまりにも低いから、萬年参の具体的な使い方とか、それを使った料理も薬もあんまりよくわかっていないのが現状だけど。売りつければかなりのお金になると思うのだ、何かことを起こす資金の確保、それぐらいのお金ならすぐに集まるのだ』
そんなサヤの助言をもとに、マッシュ達は萬年参が栽培できる唯一の場所・崑崙山へとやって来た。山へと入る道、そこから見える急勾配な階段を目にしたマッシュは驚いていたが…
「筋トレにはもってこいだな」
同時に少し嬉しくも思っていた。少しは嫌がったりするかと思っていたルミとレイジョだったが、マッシュは全くそんなそぶりを見せず、むしろ意気揚々と昇りたがっている。
「足腰のトレーニングに最適すぎますね、50往復ぐらいならちょうど良さそう」
「あれを?」
「あれを」
「先生はトレーニング狂いな人と聞いていましたが、これ程度は……やはり自信を強くする為に?」
「それも有りますけど、やっぱり筋トレを行うのか好きなので。筋トレを行えば行うほど、マイク達も喜びますし」
「マイク……あっ、胸筋の事だね」
「会長、多分それ忘れた方がいいやつです」
そんなことを話しながら歩いていると―――突如として一発の銃声が鳴り響き、レイジョがマッシュの前へ飛び出して足払いを行う。放たれた銃弾は地面に突き刺さり、小さな土埃を上げる。
「……随分な挨拶ですね、玄龍門」
「先生の実力を見るために見舞ったのだが、とんだ邪魔が入ったな」
「――なんのつもりかなミナ、ことの次第によっては容赦しないよ」
「さっき話ししただろう? 先生の実力を見る為……だとな」
現れたのは玄龍門の構成員数十名と、それを率いる執行部長・近衛ミナ。マッシュの足元へと向けて放った弾丸、それを撃ったミナの銃口からは白く煙が流れている。それを確かめて一歩踏み出したルミの声に、怒気が濃くなっていく。
「先生はキヴォトス人じゃない、それが何を意味するのか、分かっててやってる?」
「勿論、しかし普通でないのは確かだろう。銃弾相手にあんな態度をとっているのがその証拠だ」
「まあ弾く気満々でしたね」
「……犯人は再び犯行現場に戻ってくると相場が決まっている。私はそれをこの目で確かめるべく、待っていたまでだ」
「現場を検分するだけで犯人扱いされてはたまりませんよ、ミナ執行部長」
「いや――すべての物事は繋がっているというものだ」
「迂闊な確信を世間では不注意と呼ぶのです」
「私は不注意を常に警戒し、改善の努力を重ねて来たんだ。玄龍門では絶対にそのようなミスは犯さない――絶対にな」
犯人を必ず捕まえる、そう意気込んでいるミナ。風格的には歴としたリーダー、カリスマ性も感じられ、流石はキサキの隣にいる者とも言える。
「あの、キサキさんは僕らのことを信用してくれてるって話しだったんじゃ?」
「門主様は………お優しすぎる、疑わしい相手はとことんまで追い詰め、自白させなければ……事が起きてからでは遅い」
「うーんここまで疑わられると、なかなか心に来ますな」
「それに門主様は………門主様はな……その」
「何かあったんですか?」
「門主様は今……自室で、寝込んでいる」
『‼︎』
突然の告白、自室で寝込む……すなわち体調不良ということ。マッシュ達は彼女を心配してミナに質問を問いかける。
「門主様の身に一体何が?」
「―――――せいだ」
「なんだって?」
「――全部お前のせいだマッシュ・バーンデッド‼︎ お前が……お前が‼︎」
「門主様を撫でたり笑わせたり、高い高いなんてするから、門主様は恥ずかしがって部屋から出てこないんだぞ!!!?!?」
「それは…………反論できないや」
「寝込んでるってそういう…?」
「あれは…まあ仕方ありませんよね」
よくよく考えて欲しい、異性云々関係なく、他人に頭を撫でられている、高い高いをされる、そんな姿を見られたら誰だって部屋から出たくなくなる。
「最近はずっと、朝昼晩、必ず牛乳を飲んでおられるのだ……しかも一度に三本もだぞ⁉︎」
「お労しい」
「お腹ゆるゆるになるから、少しだけ控えるようにいってあげて?」
「つまり、今回あなたが動いたのは門主様の命令では無く、完全な独断行動であると……大きく出ましたね」
「犯人を捕まえれば、キサキ様の気分も良くなると思ってな」
「――話になりませんね」
「……見たいだね」
これ以上の対話は無用、レイジョとルミは構えをとり、玄龍門側も構えをとり始める。そしてミナはそれを見ながら胸ポケットに手を入れ
「私個人としては、先生……お前の実力を知りたい。門主様が、私達以上に信頼し、頼っているお前の」
「あれは……ヌンチャク…?」
「お二人とも気をつけてください、彼女は門主様も右腕。侮れる相手では有りません」
「見せてもらおうか、先生―――英雄とやらの力を‼︎」
ミナはヌンチャクを右脇に挟み、そこから右肩の上からヌンチャクを通して左手で受ける動作を行う――――のだが
ゴッ!!
「づっっ…!?」
「…………え?」
「………み、見せてもらおうか。キヴォトスの英雄とやらの力を…!」
最初の動作を飛ばし、左手で受けた状態まで持ってくると、そこからを左肩を通して受け止め、そこから左へ8の字を書くようにして動かす……が。
「イダッ!……お、おかしいな……本ではこうやって……そうだ、この後は――見せてもらおう、キヴォトイ"ダダッ!!?」
「………もしかして、ヌンチャク使いこなせていないんですか?」
「えっ、なんのために出したんですか?」
「見栄……張っちゃったのか、それともカッコつけたかったのかどっちかだね」
「…………フ、フフフッ――」
ミナは図星を突かれたかのように少し笑った後、ヌンチャクを投げ捨て
「――マッシュ・バーンデッド、覚悟ぉぉ!!」
「あっもうヌンチャクを捨ててヤケクソになって突っ込んできましたよ‼︎」
「最初から普通に戦えばいいんじゃないかなぁ!!?」
「とり……あえず――お相手します」
カッコつかない戦闘、しかしかなり重要な戦闘。玄龍門・近衛ミナvs玄武商会・鹿山レイジョ&朱城ルミ+マッシュ・バーンデッドの戦闘が始まった。
妹先生『ZEROの傷が癒えてないから、笑える作品教えて。できればシリアス少なめの』
弟先生『恋愛、シリアスもあるけどちゃんとした恋愛があるやつ』
私『ネットで調べよう?なぜ私に聞いてくる』
弟『調べんのめんどくさい、人から勧められた方が見やすいもん』
私『……わかったよ、じゃあ君達には………
ぐらんぶる、100カノ、この二つを進めよう』
二人にはこの二日間で腹筋が行かれました、そして明後日にはステイナイトを見てもらいます。全ルートを。
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