前半シリアス後半ギャグ、いつも通りですね。
妹『外道神父め……声と顔がいいからまだ許せる……いや許せない、でも拒否反応起こすくらいには怒ってないからなぁ!』
弟『あの虫以下の何か爺燃やそうぜ』
なんか殺意が高かったですね、ステイナイト、残りの二つも見た後の感想です。桜に対してはもうなんか、互いに言葉が出なかったらしいです。ほんとに幸アレって感じで
「お前達の監視を兼ねて、一緒に行動してやろう。感謝するがいい」
「どうしてこうも上からなのか……」
「まあまあ、仲間が増えたとはいい事だよ。先生の提案が成功した……って事でいいのかな?」
「先生の提案……考え、それにお前達は納得したのか?」
「『監視役としてミナさんを連れていく』、最初は耳を疑いましたが……まあ我々は何もやましい事をしていた訳でないので、別に良いかと」
「いや、そこではなくて………――まさかアレは話していないのか?」
「サーナンノコトカナー」
マッシュらと共に行動し、真犯人を見つけ出す旅へと同行することとなったミナ。しかしマッシュはルミとレイジョに『何か悪い事をしたら、即撃ってくださいね』と言ったことは話していなかった。
あからさまに誤魔化すマッシュ、そんな彼の思いを飲み込んだミナは、それ以上の話をする事をやめた。
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長いテーブルの席に座り、これからのこと話し合う四人。机の上にはマッシュとっておいたシュークリームタワー、味はカスタードのみである。
「それで、これからどう動くんだ?」
「色々考えたんだけど……やっぱり、玄武商会も玄龍門もお互いの行動に目を光らせすぎているんだと思う」
「それで周りが見えなくなっていたと? それは誤解だ、これでもちゃんと玄武商会意外の怪しい場所を何度も調べ上げたが……しかしどう考えても白にしかならなかったんだ」
「玄龍門が我々を陥れるために、罪を偽装した……と言うのは? 山海経を牛耳っていると言っても過言ではない組織なので、例の植物だって簡単に手に入れれるのでは?」
『心外だ!!』と叫ぶミナ。レイジョも馬鹿げているとは思うが、思いつくものはどしどし伝えていくのが手っ取り早い、なので遠慮なく言っていく。
「でもそれって玄龍門にメリットありますかね、いくら仲が悪いとはいえ、犯罪まで犯して玄武商会を潰しますか? あんなに美味しいご飯を出してくれる場所潰すのは、あまりにも勿体無いと思うんですけど」
しかしそれをマッシュがバッサリと告げる。どんな場所でも食事を作り提供する場というのは必要不可欠、山海経の文化に乗っ取ったご飯はたくさんあるが、それを誰よりも上手く調理し提供しているのは間違いなく玄武商会。そこを潰そうと画策するのは、どうもメリットが無い。
「事実だな、色々と思うところはあるが、玄武商会の飯がうまいのは認めざるにをえない」
「お褒めに預かり光栄だね」
「すみません、軽率な発言でしたね」
「気をつけるんだぞ」
「上から目線なのはホンッットに変わりませんね」
「まあまあ……ここまでの話をまとめて、色々と考えたけど……犯人の視点から考えてみると、見えてくる物があるよね。――例えば、私達の目を掻い潜る方法とか」
そのルミの発言にピンッ…‼︎とくる一同(マッシュは?だった)、玄武商会と玄龍門は互いに疑い合い目を光らせている、少しでも変な動きをすれば即刻相手側にバレる程度には……そう考えると犯人が内部にいるとは到底思えない。
ならば答えは簡単、この二つの組織の目を掻い潜れる者、もしくは組織が――真犯人。
「……そんな組織ってあるんですか?」
「玄龍門の配下についている組織だけでもそれなりの数があるのだが……」
「玄龍門のバカではありませんからね、しっかりと一つ一つに目を通しているはずです……そもそもトップに逆らおうだなんて思う人がいるとも考えらませんし。キサキ様の下ってほとんど変態だらけですし」
「おい最後のは撤回しろ、愛が重いといえ」
「同じじゃないですか」
「キサキさんも苦労してるんですね」(該当者複数)
「………二つの組織に属してなくて、尚且つ疑いづらい場所………――!!」ガタッ!!
突然、何かを思いついたのはルミは立ち上がり、その勢いで座っていた椅子は倒れる。いきなりの出来事に驚いていた三人だが、ルミの緊迫、もしくは絶句しているような顔をしているのを見て何かあったのだと察する。
「まさか……あの場所を…?……そんな、ありえない……ダメでしょ…それは―人として…⁉︎」
「お、おい。何だ、一人だけで解決するな」
「会長、何か思いついたのですか?」
「………これがもし、本当なら……山海経は終わりだよ。こんな事をする人が……内部にいるだなんて」
「二つの組織の目が届かない、そんな組織があるんですか?」
「……あるんだ、一箇所だけ。玄武商会も玄龍門も疑わない……いや、そもそも視野にすら入れてなかった場所が」
「…………――まさか……お、おい。考えすぎなんじゃないのか?」
ミナも思わず苦笑いをする、それを見てレイジョも察しまさか……?と口を手で覆う。マッシュは終始、??ばかりであったが。
「……少し前に、レイジョが園児たちと関わってたって話をしたよね?」
「はい………――えっまさか」
「―梅花園、小学生未満の園児たちの世話をしつつ教育を施す……そんな組織。――犯人は、そこを利用した可能性が……ある」
その言葉に、マッシュは絶句する気持ちと、怒る気持ちがごっちゃになってしまっていた。
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「わぁ〜!まっちょだ!まっちょまんがいる〜!」
「ねえねえ!あれやって!ムキっ!ってやつ!」
「からだもおっきい〜!!!」
「ほそがたきんにくおとこ……あり…!」
「いやぁ子供達はほんとに可愛いですな」
「最後変なのいなかったか?」
純粋無知、尚且つ光の権化のような笑顔を見せマッシュの周りに集まってきた園児達。マッシュらがやってきたのはさっき話をした梅花園、つまりは幼稚園。
「なあ、やはり……何というか…その」
「わかってるよ、山海経にとって子は宝。ここを悪事や抗争に巻き込む事はタブーとする暗黙の了解が存在し、もし破れば恥知らずとして、山海経でかなりの悪評とペナルティを被ることになるほどに、大事にされている場所……でもね、だからこそ利用してやろうって奴はででくる」
「考えたくもありせんね」
園児を利用し何かを行う、そんな非人道的な行為をする──そんな度胸のある奴がいるのか。疑問に思う四人だったが、絶対にないとは言い切れないのがこの世の中。
「……それにしても、先生の子供人気は凄いですね」
「まあ年上の、大きな人なんてそりゃ気になるし、人気にもなるよ」
「アレか、『高校生が大人に見える小学生』現象か」
「懐かしいねー」
キヴォトスでは珍しい人間の男性、尚且つ年上、さらに筋肉もあると言った人物を園児たちが見逃すわけもない。ペタペタと体に触ったり、登ろうとしたり、引っ張ったりなど、微笑ましい触れ合いがずっとつづいている。
「ねえねえ〜、何でそんなにむきむきなのー?」
「筋トレをしまくったからだよ、何なら今から一緒にやる?」
「やるー!」
「ダメダメダメ絶対にダメ、筋肉痛どころか最悪骨折れちゃうから」
「おにいちゃんはつよいのー?」
「つよいよ、試しにレイジョさんと戦ってみようか?」
「風圧で子供達が吹き飛びますよ、後刺激が強すぎます」
「おにいちゃんのおむねのさいずはー? さわってもいいー?」
「いいよ」
「わーい!……ジュルリ」
「先生ダメだ、その子はダメだ。一度引き離そう、多分その子自体が戻って来られなくなる」
質問攻めにあったり、体を触られたり遊ばれたりしているマッシュ。ルミたちは焦りや不安を隠せないが、心配は無用。優しく微笑みかけて接する(無表情)方法は祖父・レグロを見て熟知しているので、マッシュには問題なかった。
「私の時は怖がられたのに……」
「あ、圧があったんじゃないかな…?」
「そういえばキサキ様がここを訪れた際、園児たちから新しい友達がやってきたと勘違いされたことがあったな」
「何それ気になる、後で教えて」
「ねえねえお姉ちゃん!!」
すると一人の園児がルミたちの方へと走ってくると、突然腕をクロスさせ、声を出し始める。
「はなまるびーむ!ビビビビッ!」
「――う、うわぁ〜!」
「やられた……なかなか、やりますね」
「ワーイキイタキイター!」
「………何をしているんだ?」
園児は喜びどこかへと走っていき、ルミとレイジョはニコニコとしながら見送る。そんな様子を見ながらミナは困惑。
「よくある奴だよ、〇〇ビームって言いながら相手に向かって攻撃するような遊び。私達の仕事はうわーやられたーとか、そんな感じを言えばいいんだ」
「これがまた、可愛くて可愛いくて」
「……なるほど、痛がる演技で園児たちを喜ばせるのか」
「そうそう」
「ねえねえ〜!」
「あっ、ほらちょうどきましたよ。ちゃんと痛がってあげてくださいね」
「ま、待て!いきなりそう言われても」
「華丸ビーム!バージョン2‼︎ ビビビビビッ!」
さっきとは違った園児がやってきて、ミナに向かってビームを放つ。『痛がる演技、そう演技をすればいい、ただそれだけでいい……何だ簡単じゃないか‼︎』とミナはレイジョに勝つに満々で演技をする。
「ぐぅっぅぅぁぁぁぁぁぁ!!!ア"ア"ア"ァァァ!!!!」ガクガクガクッッ!!
両手で腹を押さえたまま、結構本気で痛がっているように体を揺らせ、本気で痛がっているかのような表情を見せながらミナは地面へと倒れる。『……ふっ、決まったな』と達成感に酔いしれ、園児がどんな笑顔を見しているのか気になり、そちらの方を向く。
「――――――ぇ…?」ポロポロッ
「なっ…うああああっごめぇぇぇぇん!!!」バッ!
「何やってるんですか貴女は!!誰があそこまで本気でやれって言いました!?」
「怖がってるとかじゃなくて絶望の表情だし!本当に悲しい時の涙だよアレ!」
ミナは急いで起き上がりその子を抱きしめ、園児は胸の中で涙を流しミナのことを強く抱きしめる。自分よりも大きな人がいきなり本気で痛がったような表情と演技をしてみればどうなると思う? それも自分が放った技のせいで、答えはギャン泣きではなく絶望泣きを起こす。
「園児の鳴き声が聞こえ……なんだこりゃ」
「ごめんなぁぁ怖かったよなぁ!?」
「ゔ〜!!!」
「ダイショーブ! お姉ちゃん強いからな! な!?!?」
「ええほんとに何があったんですか?」
「それがまぁ、何というか全面的にミナが悪くて……」
マッシュがミナ達の元へとやってきたその時、その場にいる園児達が集まり、笑いながらマッシュに向けて、先ほどやってきた二人のようなビームを放つ。
『せーの! ばいかえんびーーむ!!!!』
「―───!!」
完璧ではないが、みんなで仲良く協力し、頑張って放ったビーム。それを受けたマッシュ、もとい先生がやるべきことは一つ、全力でそれを受けること。
「うわぁぁぁぁぁ〜〜」ドヒュー!!!!!
『!!!?!??』ビクッ!
「先生!!?」
「う、後ろに向かって、凄い勢いで飛んでいきましたね」
「………待ってこれ、嫌な予感が…」
マッシュは足に力を入れ後ろへと飛び出す。幸い後ろには何もなく壁があるだけだったので、少しぶつかり建物が揺れる程度で済んだが――問題はそこでは無く園児達の方。
『――グズッ…エ…グッ』
「……………あれ…?」
「同じ轍を踏むんじゃない!!」
「まずいです会長、他の園児達も連鎖するように泣き始めちゃいました!」
「て、手分けしてあやすよ!ほら先生も手を貸して!」
「う、うす…!」
さっきまで楽しそうに一緒に遊んでいた相手が、いきなり自分たちが撃ったビームのせいで後ろへと凄い勢いで飛んでいく、男児なら『やったー!!』と言って喜ぶところだが、相手は女の子だ。およそ人間の動きではない飛び方をすれば怖いに決まっている。
部屋中に響く泣き声、それを必死になってあやすマッシュ達。完全なるマッシュ達のやらかしであり、泣き止むまでに10分ほどの時間を要した。
「ビームを受けた演技を本気でやって、園児達を泣かせるなんて何を考えているんですか!!?!?」
『ごめんなさい』(正座)
「16歳と17歳ですよね!!? しっかりしてください!!!」
『ごもっともです』(正座)
「園児達にトラウマとか残っちゃったらどうするんですか!!?」
『本当の、本当に、申し訳ありません』(正座)
そんなやらかした二人を仁王立ちで叱っているのは、梅花円の教官である
年齢は11歳で本来は小学校に通う年齢だが、飛び級で高級中学校に通う教官にまでなっている、エリートの中のエリート……しかしそれでも、相手は11歳。
「11歳に叱られる高校生と教師ってどうなんですか…?」
「まああり得ないよね……アハハハッ」
その後もしばらく、ココナ教官の叱りつけは続き…ルミとレイジョはその間、ずっと園児達と遊んでいるのであった。
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「11歳に怒られる先生って……」
「11歳に怒られるトップの右腕なんて……」
「わかりやすくしょげてますね」
「ふたりともだいじょーぶー?」
『うっ』
「園児達にも慰められてダメージがまた数倍に…」
「あーお姉ちゃん達は大丈夫だから、あっちで遊んでおいで?」
『うーん!』
「そして目移りも早かった」
やり過ぎた演技により怒られたマッシュとミナ。プンプンとまだ怒っているココナを何とか説得するレイジョとルミ、そしてそんな五人のことなんて気にせず遊びまくる園児達。
「……仕方ありません、今回は許してあげます。でも次やったら、許しませんからね」
「ごめんねほんと」
「……というか、そもそも貴方は誰なんですか? 成り行きで怒っちゃいましたけど」
「ああ、そう言えばまだ紹介していなかったな。ココナ教官、こちらはシャーレの顧問教師、マッシュ・バーンデッド先生だ」
「シャーレの先生……―あっ!あの人間兵器って呼ばれてる!?」
ピースを作りながら軽く礼をするマッシュ、そしてサラッと言っていたが、ココナは11歳、年下とかそういう次元ではないことに驚いていた。
「11歳なのに教官だなんて凄いね、飴ちゃんいる?」
「入りません、子供扱いしないでください!ココナは立派なレディーなんですから!」
「女の子はみんなレディーじゃ?」
「そうですけど!そうじゃなくて、もっとこう、大人のレディーとして扱って欲しいんです!」
「みんなまだ子供なのに?」
「それは………あれ?」
「こらこら先生、ココナちゃんを困らせちゃダメだよ。それにそろそろ本題に入らないと」
「それもそうですね」
「マイペースがすぎませんか!?ここまでマイペースな人園児達にもいませんでしたよ!?」
「慣れるんだ教官」
何はともあれそろそろ本題に入らなければ行けない、マッシュはココナに今回起きた事件を丸々教えるのでは無く、かなり省き段ボールの件だけを聞く。
「ココナちゃん、中身のわからない荷物を最近預かったりしなかった?」
「中身がわからない荷物……ですか?……あっ、そう言えば」
「何か心当たりが?」
「はい!この間、玄武商会のダンボールに入った食材を、『山海経の外まで待ってる人に渡して欲しい』と頼まれました!」
「その人の姿は特徴などは見ましたか?」
「体調が悪かったのか、マスクやサングラスをつけていて」
「怪しさ満点だ」
やはり犯人は梅花園を利用していた。あとは犯人の姿と目的が分かればいいのだが、それは少し早計が過ぎる。もう少し詳しく聞こうとマッシュが視線をココナに合わせ問いかける。
「あっ、それと。梅花園の園児にも、似たような『おつかい』を頼まれていたんです」
「園児達に……‼︎」
「梅花園の園児は、お使いの練習で配達の依頼を受けたりしているんです。いつもは近所からの依頼が多いのですが、ここ最近はいくつか山海経の外に届ける依頼が来ました」
「その依頼を受けたんですね?」
「え?……はい、受けました。危険なものではないと言っていましたし、何かあれば守ってくれるとも言ってくれたので。私も一度一緒に向かったのですが全然大丈夫でしたし――そもそも山海経の園児達に手を出そうだなんて命知らずな人が、キヴォトスにいるわけがありませんよね?」
――ビンゴ、マッシュ達の意見が一致した瞬間である。ココナは教官と言われているとは言え、まだ11歳の純粋過ぎる子供……犯人は、そんな彼女の心も利用した。
ココナだけではない、おつかい、それを行い人を笑顔にさせる、したい、手伝いたい……そんな素晴らしい心を持つ子供達の心を、利用した。
「………教えてくれてありがとうございます、ココナ教官」
「…あの、なにかあったんですか?」
「ううん、何でもないよ。気にしなくても大丈夫」
「……先生、知りたいことは知れた。一度戻ろう……園児達にその顔は見せれないだろう?」
「そんなに変わってますか、僕の顔」
「園児が見たら泣くレベルの顔はしている」
「……それは行けない、ささっと外に出ないと」
マッシュはそう言いながら外に出ようと足を前に出す、すると一人の子がマッシュのズボンを引っ張った。
「……?君、どうしたの?」
「これ、あげる!」
「これは……折り紙のメダル?」
「うん!ここなちゃんにもらったの!」
「ココナ教官ですよ!…先生、それは私が園児達にあげている、よくできました賞っという感じの手作りメダルなんです」
「ほうほう……どうしてそんなに大事なものを僕に?」
「せんせーって、いつもいそがしいんでしょ?だから、おしごとよくがんばりました、いつもみんなのためにありがとう!っていう、メダル!」
「……………それは………嬉しいな。ありがとう……これ、死んでも大事にするよ」
「うん!」
メダルをくれた園児の頭を軽く撫で、大切そうにそれをしまうマッシュ。ルミ達に顔を向け、合図を送り梅花園から去ってゆく。
「せんせー!また今度、ここへ遊びに来てくださいねー!」
「――うん、絶対に行くよー」
園児達に見送られながら、マッシュらは山海経の街中へと向かっていくのであった。
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「埋めるか打ち上げるか、どっちがいいと思いますか?」
「埋めましょう、園児達の目に入らないように深く深く」
「物騒過ぎる内容だが、なぜか今回ばかりはそれを許そう」
「許しちゃダメだって」
真犯人はマッシュの逆鱗に触れてしまった、闇を知らない純粋な子の善意を利用し悪事を働く――はっきり言ってライン越え。
「園児達の善意を利用するなどと……世の中には超えては行けない一線というものがあるでろうに!! すぐにでも玄龍門の戦力を総動員して…!」
「ミナにそれだけの権力はあるの? あのキサキでさえ難しいのに」
「それは……」
「それにね、一度冷静にならないと。敵の思う壺だよ」
「………すまない」
「…これからどうしましょうか」
「色々思うところはありますが―――とりあえず犯人をどうするか考えませんか?」
「いや、それよりも犯人の正体を―」
『賛成』
「二人とも…⁉︎」
犯人の正体よりも制裁について考え出したルミ以外の三人。はっきり言って怒り浸透状態である彼らは、犯人が誰であれボッコボコにする気満々であった、例えるからカイザーをフルボッコにした時のアビドス。
「ちょうど試してみたい技があったので、犯人で試して見ましょう。発勁って言うんですが」
「それよりも市中引き回しでいいだろう、ちょうどバイクの免許を取ろうと考えていたんだ」
「手加減無しのマジビンタかマジ拳骨どっちがいいですかね」
「ねえお願いだから戻ってきて?私だけがツッコミなのはしんどいから」
そうツッコミを入れつつも、ルミも静かに怒っていた。目的が何であれ関係のない者を犯罪に加担させた、しかも善意で動いている園児をだ――これを外道、腐ってると言わずして何になると言うのか。
「犯人は絶対に捕まえる、けれど相手は私達の目を掻い潜れるほどの者……何か手はあるか、先生」
「一番手っ取り早くて、一番手っ取り早い考えは罠を仕掛けることです。――でもそれじゃあ制裁とは言えない……裏をかいてやりましょう」
マッシュの言葉に『?』となっているルミ達、犯人は園児達を利用し、例の植物を輸送させ、山海経外へと流している。ダンボール自体も盗み出し、他へと流している―――ならばこの過程を利用すればいい。
「題して、お使いで来た園児がめちゃくちゃ強かったらどうなるんだろう……ドッキリです」
昔弟先生と妹先生にやったことを思い出したので、今回の話に入れました。弟先生は笑い妹先生はビクビクと震えてた記憶があります……いやぁ子どもの好奇心って凄いですよねぇ。
そしてココナちゃんが11歳って知って『まじかヨースター!!!』って叫んだのはいい思い出。
励みになりますのでコメントと評価、是非ともよろしくお願い致します。
百花繚乱後に見たい話
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まだ交流がない生徒との話
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アイデェア箱から選んだお話
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ラビット2章
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愛が重い生徒との話