特別クラス二人のキャラについてなんですが、ほとんど原作通りです……ちょっと変える必要もないのほんっとにおかしい。
今回も控えめです
「クマきちありがとう、ここでシュークリーム食べて待っててね」
「ガヴ!」
「ご苦労だったクマきちよ。今度また、食料を持ってここへ訪れよう!」
「ここが旧校舎…ボロい……けど、アリウスよりかはましか」
「では早速中へと入りましょう」
旧校舎へとクマきちに乗ってきたマッシュ一行は、乗せてもらっていたクマきちにシュークリームを食べさせながら外で待たせ、校舎内へと入っていく。
「旧校舎……今はほとんど使われていませんが、かつてはレッドウィンターの連邦学園の生徒達が勉学に励みながら青春を過ごした、名高い場所です」
「なんだか雰囲気も暗いし、別の熊もでそうだな……」
「襲ってきたら撃退するし、何かあったらクマきちが来てくれるから大丈夫だよ」
「ここまで信頼感があるセリフある?」
「しばらくここに止まらないといけないのか……い、いや。背に腹は変えられん! これよりここに玉座奪還作戦の拠点を設置することに決定だ‼︎」
『誰ですか!?そんなことを勝手に決めているのは‼︎』
チェリノの声に反応し、廊下に響き渡る一つの声。そんな声にチェリノは肩を震わせて驚き、ミサキは警戒心を強め、マッシュはトモエの前に立った。
「だ、だれだ!? クマか!?」
「誰がクマですか!」
「わあ、久々のお客さんだ……あれ、珍しい人もいるね」
「ども」
現れたのは、望遠鏡を手にして大きな荷物を背負っている長髪の生徒と、オコジョのような耳と大きな尻尾が特徴的の生徒の二人。
「お前達は…」
「ふん、やっと思い出しましたか」
「誰だ!!」
「――嘘ですよね!? 本当に忘れたんですか!? この過酷な環境の旧校舎で、大変な毎日に耐えながら、いつかまたチェリノ会長が新校舎に戻してくれると信じて待っていたのに!!」
必死顔で訴える双眼鏡の生徒に対し、チェリノは全く二人を覚えていないようで頭を捻っていた。『自分でここに追いやったのに忘れてるの?』とミサキは心の中で引いていた。
「そうは言っても本当に思い出せなくてな…」
「名前を聞いたらわかるんじゃないですか?」
「それもそうだね〜、わたしは
「ノドカ……――あっ、ああ思い出した!」
「思い出しましたか? 私達227号特別クラスの事を!」
「227号特別クラス?」
「レッドウィンター連邦学園を停学処分にされた生徒が所属する矯正施設「特別クラス」の一つです。彼女らは一時的な更生、そのためにここに配属された人達ですね、元の校舎には会長の指示がないと戻れないという規則でしたので、チェリノ会長が元の校舎に戻してくれることを待ち望んでいたのでしょう」
「なのに忘れていただなんて……酷すぎます!」
「まあ忘れるのはダメだよね」
しかしここでマッシュに疑問が浮かぶ、矯正施設ということは、ノドカもシグレも何かしらの罪を犯してここにいるということになるのだが、粛清とは違った、本気の罰……「この二人がそのレベルの何かをしたのか?」と彼は首を傾げていた。
「ようやく鮮明に思い出したぞ。――いつしか校内でこっそりカムラッドのあれやこれやを望遠鏡で覗き見しているのがバレて、停学になった悪質ストーカーだな?」
「えぇ……(困惑)」
「待って待って待ってください!? 誤解です! ストーカーなんかじゃありません!! た、ただ少しだけ、すこーしだけ先生のあれこれを覗いていただけでして…!!」
「ちょくちょく視線を感じるなぁと思ってたけど……あれ君だったんだ。後それがストーカーってやつだよ」
「ワカモにバレなくてよかったね――とりあえずその双眼鏡ぶっ壊してあげるから貸して」
「ヒィ!? この人目が本気です!」
「そりゃそうだろう」
マッシュの影に隠れミサキから目を背けるノドカ。まあプライバシーの侵害ではあるが、ただ覗き見られてるだけならいいかと彼自身気にしていなかった――だが念のため何を見られていたのか問いただすことにした。
「ちなみに、いつ何を見てたの?」
「えーと……書類整理中とか、シュークリームを作っている時とか」
「それならまぁ―」
「シャワー中とか、筋トレ中とか着替え中とか……あっ、あと睡眠中に災厄の狐さんが先生の布団に入り込もうとして、マスクをつけている生徒さんと揉み合ってる所とか」
「最後のは初耳だけど、本当に色々見てたんだね」グググッ
「先生離してそいつ引っ叩けない」
「まあまあミサキちゃん、まあまあ」
ミサキの腹を両手で掴み軽く持ち上げ動きを止めているマッシュは、自分のあれこれを知られすぎてることにびっくりしたが、それ以前に細かく見てるなーとも感心していた。
「本当にとんだエロガキだな」
「ガッ…!? 私と対して身長変わらないくせに偉そうに‼︎後エロガキなんかじゃありません!!!」
「休み時間、毎日ように屋上へと行き、先生のことを覗き見ながらハアハア興奮する変態のどこがエロガキじゃないと言うんだ!」
「だ、だって先生の体はキヴォトスじゃ珍しすぎるほどの美しさで……じゃなくて‼︎ チェリノ会長だって先生におんぶをせがんでたくせに!――羨ましい‼︎」
「あ、あれはカムラッドとオイラの絆ゆえだ! 少なくともオイラはストーキングなどしていない‼︎」
「あれは先生を尊敬してる故の行動で‼︎」
おチビ二人が言い争いつかみ合っている現状、正直微笑ましい限りだが、内容がどこか生々しい。流石にこれ以上は聞いていられないとミサキは思い、二人の間に手を入れ、互いの距離を開けさせる。
「どっちがエロガキとかそう言う会話はもうやめやめ、先生の教育に悪いでしょ」
「ミサキちゃん僕ら同い年」
「とりあえずノドカ……だっけ、新校舎に戻りたいのなら手を貸してくれない? 今のこのおオビは、クーデターを起こされて、権力も何もない状態だからさ」
「つまり今のチェリノ会長は……ただの偉そうにしているだけのおチビさん……ぬか喜びをしてしまいました」
「ううぅるさい‼︎ そっちだってチビのくせに!」
「わたしからしてみれば二人ともチビなんだから喧嘩しないの」
『人気キャラだからって偉そうにするな(しないでください)、この加湿器!!』
「なんの話!? あと誰が加湿器だって!!!?」
「お、御三方!もうその辺で…―あっコラ〜!」
ワーワーギャーギャーと言い合う三人、トモエがそれを止めようと歩いて行く最中、シグレはマッシュに近づいていた。
「楽しそうだねー」
「そうかな……」
「喉乾いてない?」
「唐突すぎない?乾いてはいるけど」
「なら………はいこれ、あまーいジュースだよ」
「うわ〜美味しそう、飲んでもいいの?」
「いいのいいの、じゃんじゃん飲んじゃってー?」
スイーツが入っている瓶をマッシュに渡し、彼はそれを開けにおいを嗅ぐと、ゆっくりとそれを口に入れる――口に入った瞬間に伝わるのは、ジャリとした何かと、砂糖よりも何倍もの甘さ。
「……なんか、ピリッともする。これ何?」
「イワン・クバーラに向けて作った特製のカンポットだよ。あっでも少しだけ発酵してるかも」
「それはつまり……お酒ですか⁉︎」
「大丈夫大丈夫、ほぼノンアルに近いし酔うことなんてないよー」
「思い出した……貴様は確か、カンポットにこっそりウォッカを混入して停学処分となっていた輩だな!?」
「そうそう、そんなこともあったね。…で、どう?美味しい?」
「不味くはないけど、美味しくもない……飲みたいとは思わないかな、正直」
「んーもっと改良が必要かなー…」
方や覗き魔に方や酒浸り……「そりゃあ停学にもなるしここに送られるよな」、と納得してしまった二人。そしてここでマッシュには珍しく頭を動かし、二人を仲間に引き込むべく案を提示した。
「ねえ二人とも、ここから出たい?」
「そりゃあもう!! 隙間風はすごいし食料も美味しくないし……寒いし!!」
「できれば戻りたいかなー、ここにきて結構経つけど……暇で暇でさ」
「ならこうしないかな。チェリノ会長が権力を取り戻した時、僕が元の校舎に戻れるように色々と話し込んであげるよ」
「なっ、カムラッドいいのか⁉︎」
「勿論ただでじゃないよ、許可無く他人を除くのは禁止、許可無くお酒を作ったり飲んだりするのも禁止……って条件は当然つけるよ」
手を貸してくれたらこっちも手を貸すよ、と安直だがまっすぐな案を提示したマッシュ。二人は少しだけ考え、意見が出たのか口を告げる。
「わ……わかりました。ここに長いするくらいなら、更生したほうがマシですしね」
「だね、それに……マリナ先輩がトップっていうのは、結構不安だし――先生とはもっと仲良くなっておきたいし♪」
「先生からは2メートル離れて」
「じゃあ決まりだね……それでどうですか?」
「うむ、そういうことならば約束しよう。権力を取り戻した暁には、必ずや二人を元の校舎に戻す!これでどうだ!」
「――いいでしょう‼︎」
「やりましたねチェリノ会長!」
「うむ‼︎」
こうして旧校舎の生徒2名が仲間に加わり、微量ながらも戦力が増えた……しかしこれではまだまだ足りない。
「トモエ、何かあてはないか?」
「……人数が他の部署よりも多い場所ならば心当たりがあります。レッドウィンター屈指の頭脳を持つ生徒たちの集まり……その名も――
―――――知識解放戦線」
次に向かうべき場所は決まった………しかしチェリノはものすごく嫌そうな顔をしていた。
次回・ミサキちゃん狂乱、数多の作家が命の危機‼︎
月曜日投稿、お楽しみに
作者はしばらく酒を禁止にされているるので、シグレちゃんが羨ましいでーす
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