えー、皆様方。もう2024も終わりですね……今年の2月から、私はこの作品を書き始めまして、皆様の支えがあってここまでやってこれました……本当にありがとうございました。
これからも頑張って投稿を続けていきますので、どうか、どうか最後までお付き合いくださいませ。
それでは皆様……良いお年を!!!!!
「僕のことを嫌っている生徒がカイザーと繋がっている……と。まじですか」
「カヤさんが……そんな……すぐに連絡を───」
「お待ちください。まだ確定したわけではありません」
「下手に動くとカヤさんに勘付かれる……ですよね」
「その通りです、行政官。ここは一度、冷静に」
「……すみません、早計でした」
カンナはマッシュに、カヤがカイザーと深くつながっている疑いがあることを告げた。
「………ひとまず先生は、RABBIT小隊の方に集中してください。カヤさんの件はこちらで進めておきます」
「了解です……ちなみに現段階で、SRTを復活させることって」
『無理です』
「直球、しかも即答」
「先生にSRTを任せる。この条件について、我々連邦生徒会では名案だという意見が大半でした……しかし危険性に関しての考え方は、全く変わりません」
「デモを行ったせいで、逆にその危険性を示してしまいましたからね」
「……まあ何とかします、今までもそうだったし」
『流石は先生、生徒のためならばどんな無茶もやってのける……その心、尊敬に値します』
「えへへありがとうございます………って、どなた?」
「……カヤさん」
「カヤ……ってことは、この人が?」
「おや、私の話をしていらしたのですか?……ふふっ」
怪しい笑顔を見せながらやって来た、ピンク髪とアホ毛が特徴的である糸目の生徒――不知火カヤがやってきた。彼女はリンとカンナに見向きもせず、マッシュの前までやってきた。
「お初にお目にかかります、連邦生徒会・防衛室長の不知火カヤです」
「どうも、マッシュ・バーンデッドです。お近づきの印にシュークリームをどうぞ」
「これはご丁寧……………今、懐から出しましたか?」
「今懐からでませんでした?」
「先生、私も一つもらえませんか?」
「どうぞどうぞ」
『どうぞどうぞじゃありませんが⁉︎』
「これに驚いていては先生検定4級にもなれませんよ」
「リンさんそれ初耳です、カンナさんもどうぞ」
マッシュの懐から出たシュークリームと、それに全くツッコミを入れないリンに対しツッコミを入れたカヤとカンナ。彼から渡されたシュークリームを手に、5人がそれを食べる。
(……しまった、ついこの男のペースに乗せられてしまった。ここから、どうにかして私のペースに戻さないと)
「知らないさんって連邦生徒会にいるのに、中々会えませんでしたよね」
「不知火です。私はほとんど自分の部署から出ませんので、会えないのも仕方ないかと」
「しらないさん、何故ここに?」
「不知火ですよ行政官、部下の仕事ぶりを見に来るのも上司の勤めでしょう?」
「正直来てもらわなくて全然よかったんですけどね、知らないさん。何なら帰ってくれた方が助かります」
「不知火だっつってんですよ、あとなんですかその態度。減給しますよ」
「シマエナガさん、私的事由での減給は懲戒になりますよ」
「不知火だって言ってんでしょう!?」
自分のペースに持っていこうとするが、マッシュの天然、ギャグ発言に叶うわけもなく乗っ取られる。シリアスなキャラを演じたいのだろうが……残念だったな不知火カヤ、マッシュが君を敵と認めない限り、完全なるシリアスにはならない。
「っ…先生は今、SRTを担当しらっしゃるそうですね。廃校寸前の学園……かなりリスキーだと思いますが?」
「リスクとか考えずに行動しちゃうので、ホイップクリームも中々いけますな」
「私としても彼女らの境遇には非常に同情しておりまして……何とか、何とか先生に頑張ってもらえないかと」
「死ぬまで「先生?」――死なない程度に本気で頑張るつもりです、はい。なるべく無理はしません、はい。なのでそんな顔しないでくださいリンさん、怖いです」
「本当に……本当にお願いしますね、先生」
力強く、逃げるなよと言わんばかりの言葉で告げる。
「もともと逃げるつもりなんてありませんよ」
「それはよかった…―貴方は……問題児たちを切り捨てず、助ける……実にいい人ですね」ニコッ
そう、満面の笑みで、優しく告げるカヤであったが……その笑顔は、もうエデン条約で何度も見せられたものだった。
「思ってもないことを口にするのは良くないですよ……カヤさん」
『…!』
「……おや、どうしてそう思うのですか?」
「これでも筋肉極めてるので、表情筋を見れば一発で分かります。敵意が隠せてません」
「………何のことだか、さっぱりですね」
「万が一勘違いだったらごめんなさい、でも既視感あるので」
マッシュの発言に、内心イラっとしたカヤ。カンナとリンはマッシュの観察眼に驚くと同時に、敵意を向けている相手にも平然としているマッシュを疑問にも思っていた。
「……算段はついているのですか?」
「説得しまくって何とかする」
「それは無謀というのですよ?……でしたら、私が案をお出ししましょうか?」
「えっ、いいんですか?」
「……不知火室長、何か策があるのですか?」
「ええ、私は貴女と違って……ちゃんとキヴォトスと、そこに住む人々のことを思っているので」
「…………」
少し毒のある言い方、カンナはこの言い方が嫌いだった。サラッと相手を傷つける言葉を投げかける、陰湿極まりないこと、リンはカヤの言うことを聞き流そうとしたが。
「リンさんは、ちゃんとキヴォトスのことを思って頑張ってるんです。そんな言い方はやめてください」
「……随分と、彼女に肩入れするのですね。もしやそういうご関係だからでしょうか」
「カヤ」
「冗談ですよ……リン。冗談も通じないのですか? 相変わらず頭が硬―『カヤさん』」
「それ以上言うなら、怒りますよ」
まっすぐな敵意……では無く、生徒を叱る先生の目……『あぁ気に食わない。その目が、その態度が……気に入らない』、カヤはそう濁った感情を心の中で封じ込めながら、言葉を続けていく。
「……これだけ敵意をむき出しにしている私を、貴女は嫌悪せず…生徒として接している――呆れるほどのお人好し、まさにその通りですね」
「お恥ずかしい限りです」
「――話が脱線しましたね。私は何としてもあの子達を、小隊を救い上げたいと考えています。そこで私が考えた案、それは――」
カヤが何か案を出そうとしたその時、カヤの端末が室内に鳴り響く。端末を取り出し、画面に映っている名前を見た瞬間、カヤは顔色を変え、その場からさろうとする。
「……急用が出来てしまいました、申し訳ありません先生。お話はまた今度と言うことで。ラビット小隊のこと……どうぞよろしくお願いしますね」
「わかりました。シュークリーム50個用意して待ってますね」
「そんなに食べれませんよ」
「待ってくださいカヤ防衛室長、私は貴女に聞きたいことが」
「カンナ局長、引き続き、頑張ってくださいね」
マッシュから、カンナから距離を置いていき、リンの真横を通った時。カヤはリンにだけ聴こえる声で呟いた
『――貴女も先生も、絶対に私は認めません』
「……左様ですか」
気にも留めない、そんな態度でリンはカヤを見送る。カヤからしてみれば『お前もマッシュも大嫌いだ』と言う意思表示……だが。
「カヤさん」
「……何でしょうか」ニコッ
「何か困ったことがあったり、助けが必要な時は呼んでくださいね。いつでもどこでも駆けつけますから」
「――――――は………いえっ、そうはならないと思いますので……ご心配なく」
そうまでしても、そんな態度を取ってもマッシュはカヤを敵とは見ていなかった。自分のせいお、守るべき対象だと豪語したのだ……そんな彼の言葉を聞き、耐えられなくなった彼女はその場から駆け足で去っていった。
「貴方は本当に……ほんっっっっとうにもう」
「えっ、リンさんなんでそんな顔を……あれカンナさんも」
「先生……そろそろコメント欄で『クソボケがぁっ‼︎』って言われますよ」
「何の話してるんですか」
兎にも角にも、カヤがマッシュのことを嫌い敵対しているのは確定した。しかし今の問題はそこではなくRABBIT小隊のこと。
「先生が彼女らに完封し、暴れても止められると言うことは確定しました……しかし肝心の彼女らが先生に心を完全に許していません。その状況で、我々連邦生徒会がシャーレの下につかせると言うのも……正直、難しいです」
「…カンナさん、ミヤコちゃん達を釈放とかって出来ますか?」
「出来ないことはありません、制圧したのは先生ですので。けれど、彼女らには帰る場所が、止まる場所がありません」
「ならあの公園を一時的に渡しちゃいましょう。いわゆる貸切ってやつです、あの公園ってそんなに人気ありませんでしたよね?」
「え、ええ。近々取り壊しの予定もあったほどです………先生…一体何をなさるおつもりで?」
マッシュはシッテムの箱を起動し、そこで頑張って色々と操作をする。そして少しウキウキした、ワクワクした気分でこう言った。
「楽しい楽しいデモ活動です」
『――――――はい⁉︎』
「というわけで、しばらく一緒に過ごすマッシュ・バーンデットです。どうぞよろしくね」
「ちょっと待てェェ!!」
「釈放されて、デモを続けてもいいと言われてここに来てみれば……な、なんだこの状況は⁉︎ 何でお前はテントを立てている!?」
「物資も弾薬も大量なんだけど?」
「教科書も、教練資料もたくさんある…」
「先生……何を、貴方は……一体……何を…?」
「そうだな、名付けるならばそう――――」
「マッシュ先生の楽しい『デモンストレーション・ブートキャンプ』だよ」
ここからが、マッシュとRABBIT小隊との物語。
マッシュはRABBIT小隊と心の輪を広げるため、しばらくの間彼女らと共に子ウサギ公園でキャンプ生活をすることに決めた……しかしただのキャンプ生活ではない……これから始まるのはいわゆる
私『弟先生、とりあえず皿洗い頼む』
弟『……俺に皿洗いをさせる方法が一つだけ存在する。嫌がる俺の首根っこをひっつかまえ、叩きつけ、踏みつけ、蹴散らし、泣いて許しを乞うまで』
私『はよやらんかい、年玉やらんぞ』
弟『イエッサー‼︎』
改めまして、良いお年を!!!
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