最近スランプ気味になっている作者です………200超えてからの調子が悪い悪い。
私『……妹先生、今年のお年玉を全部ヒナさんグッズに溶かしたってマジ?』
妹『私は一行に構わん…ッッ‼︎』
私「一万ぶっ飛ばすのは聞いてないのよ」
「カイザーインダストリーとカイザーコンストラクションって会社が、ヴァルキューレ上層部と根深く繋がっていた……世も末だな」モグモグ
「カヤさん、やっぱり何かとんでもないことを企んでたのかな………ちょっと残念だ」モグモグ
「これで、不知火カヤが何らかの企てを講じている犯人であることは確定した。カイザーと繋がっている時点で……その生徒は敵、先生の命を狙っているものと同義だ」モグモグ
「………しょげるな〜」モグモグ
ヴァルキューレ上層部はカイザーの企業らと繋がっていた。カイザーインダストリーは製造業を担っている重工業であり、主に武器を取り扱っている場所……もう一つのカイザーコンストラクションは、土地売買や建設事業の専門部署に当たる。
「カイザーの最新兵器をいくつも取り入れ、それを公安局の生徒らに装備させている……ヴァルキューレはここへ攻め入るつもりか? 先生がいるのに?」
「なんか違う気もしますけどね……」
「……ここは取り壊し予定だそうだな」
「らしいです」
「そこを狙い、カイザーコンストラクションが何かを建てようとしている。しかしデータによれば……この周りにはいくつかの団体が存在しており、それらが何年も住み着いている……さらにここにはラビット小隊もいる。これだと建設も何もできない…………そのために……ヴァルキューレを使い、それらの者達を武力で追い出すつもりか……?」
サオリの考察が正しいのであれば、一企業が警察組織のスポンサーになるということである。公的な治安維持組織が企業と癒着することで、カイザーが己の利益の為に警察組織を金で利用している形になるという点は、もはやレッドカード。
「……これをトップである不知火カヤが容認しているのなら………いや、しているとしても白を切る気だろうな」
「カンナさんはカヤさんを黒って言ってますけど、それだけじゃダメなんですか?」
「データに書いてあるのは、上層部とカイザーが繋がっている証拠であり……その上に立つカヤのことは書かれていない、つまりカヤからすれば『下のものが勝手にやっただけ』といえばなんとかなるんだ」
「切り捨てる気満々ってことですか……仲間なのに」
「自分に危機が生じるのであれば誰であろうと切り捨てる……ベアトリーチェもやっていたことだ」
権力を持つものが行う責任の押し付けと責任逃れ、嫌な話だが、これが現実というもの。子ウサギ公園を取り潰し他の建物を作るというカイザーの仕事の件はいい――警察学校を賄賂で釣って利用しているという点を除けば。
「……今からカイザーに乗り込んじゃうのってダメ?」
「相手はそれを読んでいる、何を動作かけてくるかもわからない……どこかの生徒を人質に取る可能性も考えられる」
「ですよね」
「ここは尾刃カンナからの新たな情報を待つとしよう、話はそこから……そしていま私たちがやるべき事は、SRTの救済だ」
「……それも、そうですね」
カイザーとヴァルキューレ上層部の件は一度カンナからの連絡を待ち、2人は本来の仕事であるラビット小隊の件を片付けることにした。
「どこに行ってんだ2人とも‼︎」
「せめて魚は置いてあって欲しいんだけど⁉︎」
「も、もうお腹が減って……力がでません……」
「そうだったな、さあ訓練を再開…………あれ?」
「……サオリさん、さっき僕は……ってあれ、お魚食べちゃってませんでした?」
「……あっ」
『……は⁇』
直後、小隊員の目が急激に鋭くなり、殺気が肌で感じるレベルまでに達する。マッシュとサオリは互いに目を合わせた後
ビュン!!!!!!
「あっ、逃げた‼︎」
「追えぇぇぇ!ぜっったいに逃すな‼︎」
全力疾走で逃げたとさ……。
――――――――――――――――――――――――
「…………あーわーもうわっかんない!!」
マッシュとのキャンプ生活が始まってから大体一週間が経過したある日のこと、モエは1人トランプを使いながら、どうすればマッシュを出し抜けるかを考えていた。今までイカサマと同じような手口で勝ってきた彼女にとって、普通に勝つというのは難しいのだ。
「Sは相手の顔をよく見ろって言うけどさぁぁ、無理じゃ〜ん‼︎ 無表情がスタンダードな相手の顔を見てどうしろってのさ〜‼︎」
愚痴を大声で叫び、大の字で寝っ転がるモエ。超人相手にそんな真似できるかぁ!と半ば諦めかけてもいた。
「……あ、あの。モエ…ちゃん」
「んぁにー? 今私テンションダダ下がりで〜……あれ、ミユじゃん。どうしたのさ」
「あのね……えっと」
「……もう何? はっきりいってくれないとわかんないって」
「だ、だから………」
モジモジとしたまま、下を向き、自分の意見をなかなか言えないモエ。そんな彼女を見てモエは少しため息をつき、彼女の隣に座った。
「も、モエちゃん?」
「私別に怒ってもイライラもしてないから、ゆっくり落ち着いてさ、伝えたいこと伝えてみなよ」
「で、でも」
「ミユはさぁ?泣き虫だし影薄いし、いっつもビクビクしてる弱虫だけどさ〜」
(事実なのが痛い…)
モエは少し吃ったような声で、ミユに照れながら告げた。
「私よりもいいとこたくさん、ある」
「ふぇ…?」
「まず目、私よりも何倍も目がいいでしょ。先生の視覚をあそこまで正確に撃てる人なんてそうそういないって」
「そ、そうかな……」
「あとは隠密ね、あそこまで気配を消せるなんてすごいよ。Sも先生を大絶賛だったし」
「影が薄い、だけだと思うけど……」
「あと愛おしさね」
「愛おしさ⁉︎」
「ここだけの話、ミユが何か行動を起こすたびに周りのみんなはずっとハラハラしてたよ。特にミヤコは凄かった」
「同い年だよね!?」
『それぐらいのか弱さって事だよ〜』と笑いながら告げ、ミユのぷくっと膨れた頬を見て、また笑う。彼女は当初、仲間のことなんてどうでもよかった、そもそも勝手に決められたチームなんだからと冷やしい想いも抱いていた、でも、少なからずとも今は違う。
(――なんだかんだ楽しいじゃん、今のこの時間)
「……モエちゃん、話の続き…いい?」
「あっ、そうそうごめん。なんか言いたかったんだよね、行ってごらんよ」
「さっき、モエちゃんが言ってくれたように、私は目が1人よりもいい………だ、だからね? 相手の本の小さな動作でも見逃さないの」
「―――それって、つまりさ」
「私、教えれる……かもしれない…」
自分で打開策がわからないのなら他人に頼れ、これこそチームワークを鍛えるのに一番適している事。
「――――ミユ〜〜〜〜!!!」
「わ、わぁぁぁぁぁっ!!?」
モエはミユに抱きつき、ミユはそれを支えきれず倒れるのであった。
――――――――――――――――――――――――
「ッア…⁉︎―――グッ……ハァ…ハッ……」
「今日はここまでだ」
「っ待ってください、まだ私は」
「足の震え、呼吸困難、そんな状態で戦闘は続けられない。そうなった以上訓練では絶対安静…いいな」
「は……い」
場面は変わり、マッシュとの勝負を終えたミヤコはSに大人訓練をつけてもらっていた。マッシュとは違いSはガンガン攻撃を当てていくので、より実戦的。鳩尾に膝蹴りをモロに喰らってしまったミヤコは体勢を立て直せず、そのまま寝転がってしまった。
「……強いですね、Sさん。何処でその技術を?」
「幼少期から、ある人物に叩き込まれていてな。今もなお、シャーレ内でトレーニングを行っている」
「シャーレのトレーニング……それをやれば私も」
「絶対にやめておけ」
「何故口調が急に強く…?」
「私でさえ死にかけた」
「死に…⁉︎」
「内容は言わないでおこう、お前の戦意を削ぎかねん」
「そこまで…!?」
シャーレのトレーニングとは、言わずもがなマッシュのトレーニングメニューのことである。このトレーニングメニューは、大半の生徒が死にかけ、ワカモ・サオリ・ミカ・ヒナ・ホシノなどの名だたる生徒しかクリアできなかった代物である。
「最近はややソフトな物を時間が空いた日にやっているが…………フフッ」
「その小さな笑いはやめてください」
「だが、肉体が強くなれるのは本当だ。今度先生と相談して、お前専用のトレーニングメニューを作ってもらおう」
「いいのですか?」
「強くなりたいのだろう? なら、先生の助手として私はお前をサポートするだけだ」
自分の隣に座るSを見て、何処か昔、自分が憧れた人のことを思い出したミヤコはマッシュにも聞いたことのある物を聞いた。
「Sさんにとって、正義とは…なんだと思いますか?」
「―――――」
「…Sさん?」
「…あっ、す、すまない。いきなりのことなんでびっくりしてな……正義……正義か……そうだな……」
しばらくの沈黙、Sはバツが悪そう声でゆっくりと告げていった。
「……最近まで私は、正義なんて信じていなかったんだ」
「正義を信じていなかった…?」
「誰かを守る正義のヒーロー、ピンチを救ってくれる正義の味方……そんなもの、この虚しい世界にいるわけがないと思い込んでいた」
「……………」
深くは聞けないが、彼女が何か重大なことを背負い心に傷を負っているのだとミヤコは勘付いた。彼女は罪を犯した者なのだろうか……なら自分はここで、相手を否定することが正しいのか―――それは違うと、本能が叫んでいた。
「だがそこに先生という存在が現れた……先生は、マッシュ・バーンデッドは、私のヒーローであり……私の中での正義像そのもの……かもしれないな」
「……正義、そのもの」
「あくまでも私が考えたことだからな、気にしないでくれ」
「Sさんも先生に救われた人なのですか?」
「……ああ、救われるどころでは無い――何もかもを変えてくれた人だ」
Sのその言葉に嘘は無いと分かった、本当にあの先生はこの人を救った、変えたのだと。たとえ彼女が元悪人だったとしても、それを今の彼女に変える力が彼にはあるんだとも分かった。
しかし、それでもなお気になる事はある。
「……私にはわかりません、あの人が……あの先生が、なぜ部外者である我々にあそこまで本気になっているのかを。」
「その気持ちはよくわかる……私も、そう思っていた時期があった」
「私たちがどんなに冷たい態度を取っても変わらず、今のまま接してくれています。先生を何度も攻撃したのに」
「先生はそういう人間なんだ本当に、優しいんだ」
「優しいの一言で片付くような感じでは……『先生は』」
Sは何処か辛そうに、どこか悲しそうに、何処か後悔しているかのような口調で、空を見上げながら口を開く。
「助けるなと叫んでも本能で助けてしまう、関わるなといっても関わってくる。………一度本気で自分のことを殺そうとした相手でさえも、その手を差し伸ばす」
「あの……そ、それって」
「私には明るすぎるくらいの人間だ、だから、お前達のことも絶対に離さない。アレが先生の正義…だからな」
Sはゆっくり立ち上がり、ミヤコに背を向け去っていく。己の中で正義とはなんなのかをもう一度考えながら、その背を見送るのだった。
一方その頃、残っているマッシュとサキは………
ザッパァァァァァァンッ!!!
「取ったど〜」(右手にマグロ、左手に小魚いっぱいの網)
「んぷはぁっ‼︎ ナイスだ先生!!今晩は海鮮づくしのご馳走だぁぁぁぁ‼︎」
海でサキはモリで、マッシュは素手で魚介類を捕まえていた。
えー現在ですね、パヴァーヌ二章の構成をまとめ、一度読んでみたのですが。
リオさん関連がドシリアスになり、もう1人のアリス‼︎がギャグに巻き込まれてる感じになりました。
もちろんリオさんは助けます、絶対に。エデンの時のような私を信じてくださいませ。
それからマッシュル世界要素が出ますので、お楽しみに。
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