透き通る世界に拳を一つ   作:六科

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ツルギさんのメモロビ見て死んだので、次回は正義実現委員会との関わりを書きます。




マッシュ・バーンデッドとシュークリームクラブ【後編】

 

 

 

シュークリームクラブ達が店で働き始めて数週間、それまで売り上げが伸び悩んでいた店長のお店だったが。

 

 

 

 

 

「ほら!ここのお店のこれ!超可愛くない!?」

 

「かわいい〜〜!すみませ〜ん、これくださ〜い」

 

「はいよ〜、ゲヘコちゃんにトリコちゃん!シュー子ちゃんとシュー君、シュークリーム二つ!」

 

「はい!」

 

「任せておけ!」

 

「お待たせしや……しました!シュー君シュークリームd…です!」

 

 

 

 

 

シュークリームクラブ達の案、シュー君&シューちゃん&シュー子ちゃんシュークリームが大成功し、今若者の間でブームになっていた。

 

 

 

 

店内ではスケバン三人が接客、ゲヘコとトリコが調理を担当、そしてトリミとゲヘミが皿洗いをしていた(ゲヘミは接客がアウト、トリミは調理がダメだったので)

 

 

 

 

 

「まさかあの案が成功するとはな〜」

 

「マッシュ先生がつけてたあのお面のキャラ、最初は怖いって思ってんですけど…意外と可愛いなっておもったんです」

 

「それであのシュークリームカップルのシュークリームを作って販売したら…ここまで行列ができるだなんてびっくりだ」

 

「お陰で店が大繁盛!って店長さんも喜んでましたね」

 

「ああ………けど気になること言っていいか?」

 

「はい」

 

「シュー子ちゃんとシューちゃんの違いってなんだ?」

 

「もう忘れたんですか?シューちゃんがシュー君の彼女で、シュー子ちゃんがシュー君の妹さんですよ」

 

「ややこし」

 

「あ、あとシュー子もシューちゃんもシュー君の事が大好きです」

 

「わお」

 

「そしてシュー子ちゃんもシューちゃんも、お互いのことを恋のライバルじゃなくて邪魔な存在と思ってるそうですよ」

 

「こんなゆるゆるとしたキャラなのに、そんなドロドロとした設定あんのかよ……てか考えたのだれだ」

 

「マッシュ先生です」

 

「あの人かい!!」

 

 

 

 

 

シュークリームカップルの昼ドラみたいな設定を聞いてドン引きしていたゲヘミ、それを設定したのがマッシュだと聞いて尚更引く。

 

 

 

 

 

「いやぁ〜みんながいてくれたお陰で店が大盛り上がりだよ!先生にも感謝しねえとな」

 

「役に立ったみたいでよかったです」

 

「そうそうどわぁっ!?」

 

「こんにちわ、シュークリームカップルシュークリームをください」

 

「は、はいよ…っていつのまに来てたんだ」

 

「気配を消してきました」

 

「怖えよほんと!」

 

「あ、先生〜!」

 

「モブエちゃん、その格好似合ってるね、もちろんみんなも」

 

「え、ちょ…急に褒めんなよ〜//」(ベシベシと店長を叩きまくっている)

 

「痛い痛い、モブエちゃん痛い」

 

 

 

 

 

モブエ達の格好はメイド……ではなく、白い生地にシュークリームの柄が入っているエプロンを着ている。

 

 

お店は大盛況でシュークリームはどんどん売れていく、シュークリームクラブやマッシュはそれに喜んでいたが。

 

 

 

 

 

「この勢いなら………」

  

 

 

 

店長は難しそうな顔をしていた。

 

 

 

 

「店長?」

 

「…あ、ああごめんよ!次の人、ご注文は!」

 

「…………」

 

 

 

少し雰囲気が変わった店長のことを不思議と思ったモブエとマッシュ、いつも明るく振る舞っている店長の顔が、その時は暗くなっていた。

 

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

 

 

夕方

 

店長の店はこの時間帯に閉める、元々店長しかいなかったので長く続ける必要はない。バイトが増えたとしても、子供達に負担が掛からぬようその時間帯にしている。

 

 

 

 

 

「みんなお疲れさん、これ初任給ね」

 

「ありがとうございます!…って、こんなに貰っていいんですか!?」

 

「おう!みんなのお陰で繁盛したからな、こんぐらいさせてくれ」

 

「やったっスねリーダー!これだけあればシュークリームクラブはしばらく安泰!」

 

「店長、これからもよろしく頼むぞ!」

 

「おう、また明日な」(ニコッ)

 

「店長…また来ますね」

 

「先生もありがとうな!また来てくれ」

 

「もちのろん」

 

 

 

 

シュークリームクラブとマッシュはその場で解散。

 

 

店には店長だけが残り、ふぅ……と息を吐き店内を掃除していた。そして隠していたある紙を二枚出す。

 

 

 

 

「……どうするか…なぁ」

 

 

 

 

 

一つは土地の権利書であり、もう一つは……契約書、かなり事細かく書かれていて難しいので内容を簡単にまとめると。

 

 

 

 

『借金を無くす代わりに、店長が所有している土地をよこせ』

 

 

 

 

と言う物で、店長はある会社に借金をしていた。

 

 

 

店長は数年前、ここの土地を手に入れシュークリーム屋を建てた、しかし経営は良くならずむしろ赤字になっていった。だが諦めるわけにはいかない…色々なことに手を出し客を増やそうと頑張ったが、なにをしても増えなかった。

 

 

 

そんな時、店長へ手を差し伸ばす者がいた……カイザーオクトパスバンクの社長だ。

 

社長は言った…お金を貸してあげましょうかと、切羽詰まった店長は社長に頼み込み、カイザーオクトパスバンクからお金を借りた。

 

 

 

 

だがそれは完全なる罠、事あるごとに変な理由をつけては利息を増やしていき、さらには店の売り上げも借金の当てとして徴収していった。

 

 

 

 

結果店側の借金は億を越え、とてもじゃないが返せる見込みが無くなっていき店長は絶望していた。

 

 

 

 

 

「……いや、まだ諦めちゃダメだな、あの子達がうちに働きに来てくれた…案を出して店を盛り上げてくれた―あの先生にも気に入られてるしな」

 

 

 

 

 

二つの紙を隠し気持ちを切り替え、店の掃除を始めた…その時だった。

 

 

 

 

 

ダダダダダダダダダっ!!!

 

 

 

 

「っ!?」

 

 

 

 

店に無数の銃弾が放たれた、店長は咄嗟に隠れ攻撃を回避……そして中に入ってきたのは、20人のオートマタ兵士。

 

 

 

 

 

「店長、いるんだろ…今すぐに出てこい」

 

「お前ら…そうか、あの社長んとこの兵士か!こんなやり方で借金を取り立てるなんて……ほんっとバカだな!!」

 

「分かっているならさっさとしろ、今月の利息分をな」

 

 

 

 

 

リーダー格の男、軍服を着たロボットの姿をしている者がそう言う。

 

 

 

 

 

「……少し、待っていろ」

 

 

 

あまりにも強引すぎる取り立て、店長は苛立ちながらも金を集め兵士に渡す。

 

 

 

「ほら、持ってけ」

 

「ふむ……―なんてことだ、足りていないぞ店長」

 

「は、なっ、何言ってるんだ!今月はそれでいいって言ったじゃねえか!」

 

「そんなこと言った覚えない、もっと集めてきてもらおうか、期限は……おっと、ちょうど過ぎてしまった―利息は追加だな」

 

「汚ねえぞお前ら、これがてめぇらのやり方か!」

 

「払えないのなら……契約を飲むしかない…おい」

 

『はっ!』

 

 

 

 

 

リーダー格のオートマタ兵士が指示し店長を捕らえる、店長は抵抗し、店を出て逃げようとするも

 

 

 

 

 

ズドンッ!

 

 

 

 

 

「グアッ!!―……くそっ、足が…」

 

「下手な真似はするなよ店長、今度は腕を撃ち抜く」

 

 

 

 

オートマタ兵士に足を打たれ仰向けに倒れる、するとリーダー格の男が言った。

 

 

 

 

「店長、最近バイトを雇い始めたみたいだな……それもシャーレの先生の紹介で」

 

「!」

 

「お前を拘束した後はそのバイト達だ、生徒を人質に取ればシャーレの先生は動くはずだからな」

 

「先生を呼んで……どうする気だ!」

 

「別に殺しはしない…ただ、少し?痛い目にあってもらうだけだ―やつのせいで、我らの会社の株が下がって大変だったのだからな」

 

 

 

 

 

銃を突きつけられ、身動きが取れない店長……脳裏に映ったのは、シュークリームクラブとマッシュの顔。

 

 

 

 

 

「………大人しくお前達についていく、土地もやる…だから、先生とあの子達には―手を出すな」

 

「それを決めるなら私ではなく社長だ。おい、土地の権利書と契約書が中にあるはずだ、探せ」

 

「了解」

 

 

 

 

 

リーダーを残し、他オートマタ兵士達は店の中へと入っていく。銃を向け笑いながらリーダーは言う。

 

 

 

 

 

「恨むのなら、過去の自分を恨むんだな……シュークリームなんて言うくだらないもので商売をしようともくろんだ自分をな」

 

「……ふ……ハハ―ハハハハ!くだらない…くだらないか」

 

 

 

 

 

店長は仰向けになりながら笑う、それにリーダーはなんだ?と困惑する。

 

 

 

 

 

「何がおかしい」

 

「…そのくだらない物が好きなやつも…世の中には大勢いるんだよ」

 

「……なに?」

 

 

「俺がシュークリームを選んだ理由は、昔からの夢だったからだ。たまたま趣味で菓子作りをしてきて、たまたまシュークリームが出来上がった。

 

それを知り合いの生徒に食べてもらった時…美味しいって言ってくれたんだよ―シュークリームで、いろんなやつを笑顔にする、それが俺の夢だ」  

 

 

「何が言いたい!」

 

 

「シュークリームはな、この世で一番上手くて尊いもんなんだ……それのおかげで繋がった友情、出会いがある。」

 

「何を言い出すのかと思えば…繋がり?友情だと?シュークリーム如きでそんなことできるはずが無い!」

 

「いいや出来たんだよ!喧嘩してた奴らが仲良くなって、みんなでそれを食べて笑顔になった!シュークリームは…そう言う力を持ってんだ!!」

 

 

 

 

足を撃ち抜かれ仰向けの状態でも、店長は叫ぶ………シュークリームは店長の夢でもありみんなの大事な物でもあった…それをバカにされて、黙っているわけにはいかなった。

 

 

 

 

「そんなことあるはずがない!何処の世界に、シュークリームと言うくだらない物で友情が芽生えた奴がいると言うのだ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

『ここにいる』

 

 

 

 

 

 

 

 

その声がしてリーダーは横を向く、そして次の瞬間リーダーが見たのは、自分に蹴りを放っている男の姿。

 

 

 

 

「グェッ!?」

 

「あ、あんたは!」

 

「ごめんなさい店長さん、遅れちゃいました」

 

 

 

 

シャーレの先生、マッシュ・バーンデッドだった。

 

 

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

「ぐっ―なん…だ、この、一撃は…」

 

「僕の大事な店長に何してくれてるんですか」

 

「せ、先生!?どうしてここに」

 

「みんなが忘れ物をしちゃったみたいで、それを取りに行きたいって言ったんです。けど夜も遅いから僕もついていく事にしたんです…そしたらこんな事に」

 

「そうか……っ、すまねぇ先生…俺、ずっとアンタに…いや、アンタ達に嘘をついてたんだ」

 

「話は後で聞きます……いまは、こいつをボコボコにしないと気が済まないんです」

 

 

 

マッシュはリーダーの方を見る、リーダーは顔を押さえながら銃を向ける。

 

 

 

「マッシュ・バーンデッド……会いたかったよ、お前のせいで我が本社は大変だったんぞ?」

 

「いや知らないです、そっちが全部悪いんで」

 

「その店長は我が社に借金をしている、お前が関与する理由は無いだろう?」

 

「ありますよ」

 

「なに?」

 

「小さい声だけど聞こえてきた、『バイト達を人質にする』って」

 

「……!」

 

「バイトの子達も僕の生徒なんです……その生徒を手を出そうとした、なら僕が出ないわけが無いですよね?」

 

 

 

 

マッシュは腕を鳴らし、ゆっくりと近づく…しかしリーダーは余裕そうに笑い。

 

 

 

 

 

「素晴らしい先生だな君は…しかしだ、たった一人で何ができる?私が連れてきた兵士たちは全部で20名!……さあ!この状況、シャーレの先生ならどうし――」

 

 

 

 

 

 

 

ガシャァァァァァァン!!!

 

 

 

 

 

『グワァァァァァァァァァァァッ!!?』

 

「―――…へ?」

 

「み、店ん中にいた兵士が、全員吹っ飛んできた!?」

 

 

 

 

店内から物音が聞こえ、中で紙を探していた兵士たちが店外へと吹っ飛んできた。そして中から現れたのは…武器を持ったシュークリームクラブ達。

 

 

 

 

 

「ゲヘミにモブミィ!お前ら何店の物壊してんだ!」

 

「悪い…くせで…」

 

「力加減ミスっちまったっス……」

 

「店長!」

 

「足を撃たれたんですね…とりあえず、掴まってください」

 

 

 

 

 

トリミとゲヘコが店長を運び、残りのメンバーが殺意むき出しでリーダーへと銃を向ける。

 

 

 

 

「よくも……よくも、私たちの店長を!」

 

「店もめちゃくちゃにしやがって…(扉の方は私達だけども)、せっかくの職場見つけたってのに!!」

 

「シュークリームの具材も大変なことになってたぞ!」

 

「私達を雇ってくれた恩人に、何してくれてんだ?」

 

「お前、無事でいられると思うなよ!」

 

 

 

 

 

トリコ、モブミ、モブコ、ゲヘコ、モブエがそれぞれ店の中から現れ、リーダーへと詰め寄っていく。リーダーは焦りながら問う。

 

 

 

 

「ど、どこから、どこから来たんだ!?」

 

「裏口から回ってきたんだよ、挟み込む感じなら逃しもしねぇし……お前達が探してたもんも守り通せる」

 

「全部リーダーの策だぜ?すげぇだろ」

 

「さ、さっきカッコつけたばかりなんだからやめろって!」

 

「んでどうするよリーダーさん……私らも先生も、許す気ないけど」

 

「こ、この―ガキが!調子に乗るんじゃ!!」(銃をモブエに向ける)

 

 

 

パンッ!!

 

 

 

「いづっ!?」

 

「させぬぞ悪人め、先生!」

 

 

 

 

 

店長を運び終えたゲヘミがスナイパーでリーダーの銃を弾いた後、マッシュがリーダーの顔に向けて。

 

 

 

 

「僕の生徒に」

 

「ま、まっ―」

 

「何するんだ」

 

 

 

 

拳を振り下ろした、リーダーの顔は凹みそのまま地面にぶつかると。そのままノックダウンした。

 

 

 

 

 

数十分後。

 

 

 

 

店内にて、傷を負った店長が襲撃されたわけや隠していたことを全てマッシュ達に話した。

 

 

 

 

「そんな事が……クソッ、だからって撃つことはねぇだろ!!」

 

「そこは心配しないでくれゲヘコちゃん、ロボット用の病院があるからそこで直して貰えるさ……」

 

「けど、痛覚はあるんだろ?ロボットのこと、あんま知らないけど」

 

「まあな……俺はロボットだが、機械のこの体でも、攻撃されたら結構痛え…けど、それだけだ」

 

「…………」

 

「こんな事になっちまってすまねぇなみんな……バイトの方は、残念だが『辞めませんよ、私達は』―!」

 

 

 

 

モブエは店長に近寄り言う。

 

 

 

 

「こんな見た目の私らを受け入れてくれた、優しくしてくれた……そんな店長を、見捨てたりなんか出来ません!」

 

「けどこれは、俺の問題で」

 

「何を言うか店長!我々は貴方の部下!上司が大変な目にあっているのなら、我々がそれを助けるのは当然だ」

 

「このままいったら、悪い人達が得をしてしまう……そんなの、正義実現委員会の者として許せません!」

 

「私も、誇り高きトリニティの生徒として……戦います」

 

「ゲヘナの恐ろしさってのをそいつらに見せつけてやれねぇとな」

 

「先生、手伝ってくれるっスか?」

 

「もちのろん」

 

「せ、先生まで!」

 

「店長さん、僕は店長さんのシュークリームが大好きです。それがもう食べられなくなるなんて、僕は耐えれません」

 

 

 

 

マッシュは店長の手を握り、目を見て行った。

 

 

 

 

「僕らがこのお店を死んでも守ります――だから、安心してください」

 

「―…っ……そう…か―なら、頼む………ここを、守ってくれ!」

 

「はい………みんな、手伝ってくれる?」

 

『当たり前です!!』

 

「よし……放課後シュークリームクラブ、出るよ」

 

 

 

 

マッシュ達は、金を騙し取ったオクトパスバンクへと乗り込む事にした。

 

 

 

 

―――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

翌日 オクトパスバンク銀行

 

 

 

 

 

 

 

ドォォォォォォン!!!

 

 

 

 

 

「な、なんだ!?」

 

「強盗か!?」

 

 

 

 

 

中にいる従業員達やマーケットガードが一斉に爆発音がした方へと目を向ける、そして扉の前にいたのは8人の集団。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「筋肉と糖分は裏切らない」

 

「我ら!!」

 

『シュークリームカップル団!』

 

 

 

 

 

 

 

 

シュークリームカップル団こと、マッシュ達だった。

 

マッシュは黒いトレーニングウェアにシュー君を装備、他7名はそれぞれ違う色の髪飾りをつけているシュークリームの仮面をつけていた。

 

 

 

 

 

「オクトパスバンク社長!そいつに用があってやってきた!」

 

「大人しく差し出せば何もしない」

 

「どうしても会わせないって気なら……力ずくにでも会いにいく!」

 

「くっ、誰が会わせるものか!奴らを拘束しろ!」

 

 

 

 

 

マーケットガード達はシュークリームカップル団へ襲いかかる、だが黙って襲われるはずもなく、先にモブミがミニガンを構えて撃つ。

 

 

 

 

 

「先制攻撃だぁぁっ!!」

 

「くっ!」

 

「よし今のうちに前に詰めるぞ、先生と私、トリコとトリミ、そしてゲヘコは前に一緒に詰めるぞ!」

 

「おっしゃ!」

 

「じゃあゲヘミちゃんとモブコちゃんのスナイパーで援護をお願い」

 

「任せておけ先生!」

 

「了解、気をつけて」

 

「うす」

 

 

 

 

そしてリーダーの指示に従い全員が動く、シュー君が装甲が硬い物を拳で破壊し、薄い物たちはSMGを持っているモブエ達が倒していく。

 

 

 

「なら後ろから―」

 

 

 

パンッ!

 

 

 

「ぐあっ!?」

 

「させないっての」

 

「店長の痛みを知るがいい!」

 

 

 

 

 

後ろへ回り込もうと動く連中はSRを持つゲヘコとモブコが撃ち抜く、そして瞬く間にマーケットガード達は全てやられ、シュークリームカップル団達は社長がいる場所へと向かっていく。

 

 

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

『しゃ、社長!いかがいたしましょうか!?通信機も壊されていて、応援も警察も呼べません!!』

 

「通路を全て閉鎖しろ!あれの厚さは30cmもある!戦車などが無い限り破壊は不可能なのだからな!」

 

『了解!』

 

「―くっ…一体何がどうなっているんだ!」

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

「通路の間に壁が!」

 

「しかも一枚じゃねえ何枚もある……モタモタしてたら応援がきちまうぞ」

 

「だめだぁ!!ミニガンもスナイパーも効かねえ!」

 

「…みんな、いい作戦があるよ」

 

「作戦?」

 

「僕、石頭なんだよね」

 

 

 

 

 

シュー君の作戦を聞き、初めは嘘だろと思った一同だったが…やるしか無いのでやった。

 

 

 

 

 

一方その頃、通路を塞いで一安心していた社長。

 

 

 

 

「シュークリームカップル……!ま、まさか、我が社の銀行を襲った、あの覆面水着団の仲間か!!?何故ここに、金ならもっと大きなところに―」

 

 

 

 

 

 

ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!!

 

 

 

 

 

 

 

「っ……壁を、破壊する音?…近づいてきている―い、いやいや待て待て待て待て!破壊してきているとでも言うのか!?と、とりあえずここの扉を塞いで――」

 

 

 

 

 

 

バコォォォォォォォォォォォン!!!

 

 

 

 

 

 

『シュークリームパーーーーチ!』

 

 

「ギャァァァァァァァッ!!!?」

 

 

 

 

 

 

社長室が破壊され、現れたのは仰向け状態のシュー君を持ってきたシュークリームカップル団。

 

 

 

 

 

「お前が社長か!」

 

「き、貴様らどうやって―どうやってここへ!あの30cmもある壁を!」

 

「ヘッド」

 

「ヘッド!?」

 

「シュー君をこういう風に持ってな?」

 

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

『突撃ィィィィー!!!』

 

『ウォォォォォォォォォォォォォォォ!!!』

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

「って感じで突き破ってきた」

 

「脳筋がすぎるだろう!?」

 

 

 

シュークリームカップル達はシュー君を丸太を持つようにして持ち、そのままシュー君の頭を使って壁を破壊しまくって来た。

 

 

 

「シュー君って本当に何者なんですか!?」

 

「なんかノリと勢いでやっちゃったけど、普通あんなこと出来ませんよね!?」

 

「流石はゲヘナ風紀委員長に喧嘩を売った人だな…」

 

「あの人に喧嘩を売ったのか!?」

 

「く、くぅ」

 

 

 

 

社長はビビりながらシュー君に問いかける。

 

 

 

 

「何が…目的なんだ?」

 

「シュークリーム屋の店長を騙した」

 

「その店長の借金を不当に増やしたりもしたよなぁ?」

 

「それで頑張って返そうとしているあの人を攻撃した!!」

 

「ぜってぇ許さねえぞ」

 

「ふ…フハハハ!」

 

「何がおかしいんだ!」

 

 

 

 

社長は立ち上がり銃を向けて叫ぶ。

 

 

 

 

「そうだ、騙して悪いか?元々あのシュークリーム屋は潰れる予定だったんだ……それを、私が助けた、むしろ感謝してほしいね!」

 

「助けたって、騙して陥れたの間違いだろ!」

 

「元々あの土地は我々が貰う予定だったんだ!!それをあの男がシュークリーム屋なんぞくだらない物を作るために買いおって!」

 

「てめぇ…」

 

「他人を勝手に信用したあいつが悪いんだ!私は悪く無い…私は!!」

 

 

 

何か言おうとした社長は次の瞬間、シュー君が近づき肩に手をおく。

 

 

 

「………?」

 

「フンッ!」

 

 

 

 

ズボォッ!!!!

 

 

 

 

『え?』

 

「……!?」

 

 

 

 

シュー君は社長を地面に腕と顔だけが出された状態にした。

 

 

 

 

 

「罪を告白するのなら、そこから出してあげます……しないのなら、このまま蹴り飛ばします」

 

「誰が自首なんてするか!それにふざけるなよ、お前は私の話を聞いていたのか!?騙されたほうが」

 

「それが間違ってるんですよ、騙されたほうが悪い?」

 

 

 

 

マッシュは足に力を貯め、冷たい目で言った。

 

 

 

 

「騙した方が悪いに決まってるだろ、バカヤロウが」

 

「…先生」

 

「ま、待て!待ってくれ話を!!」

 

 

 

 

 

 

「クアドリセップス魔法・ギロチンキック」

 

 

 

 

 

シュー君は首だけ出た状態の社長の顔面に全力の蹴りをぶち込む。社長は身体ごと吹き飛び窓から地面へと落下した。

 

 

 

 

「…えげ…つねぇ」

 

「主人公がやっていい技じゃねえッスよ」

 

「あ、あの人、生きてますよね!?」

 

「あー…よく見たらピクピクしてるな、とりあえずやばいから逃げるか」

 

「これで借金がなくなるんでしょうか」

 

「シュー君にビビったあいつが、きっと自白するさ……さ!店長の元に帰ろうぜ!」

 

『おー!!!』

 

 

 

 

シュークリームカップル団はその場を後にした、そしてその様子をこっそりと見ていたカイザー理事は。

 

 

 

 

「…………だから忠告したと言うのに」

 

 

 

頭を抱えていた。

 

 

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

 

 

その後

 

 

店長のお店の借金は、シュークリームカップル団によって襲われた社長が自首し、悪事が明るみになった事で実質無かったことになった。

 

そしてシュークリームカップル団に関しては情報は少ないが、『悪徳銀行を潰し回る義賊の集団』として世間を騒がせた。

 

 

 

 

 

「いらっしゃいま……おお先生!よく来てくれたな!」

 

「こんにちは、みんな元気?」

 

「勿論!店長も回復したし、店の売り上げも上がってる、まさに万々歳って奴だ!」

 

「全部先生のおかげです、本当にありがとうございました」

 

「僕だけの力じゃ無いよ、このお店が儲かったのはシュークリームクラブの案があったからだし」

 

「ああ、みんな本当にありがとうな」

 

「そ、そんなに褒めないでくださいよー」

 

「お、ゲヘコが照れてるなんて珍しいな……明日は雨か」

 

「おいリーダー、喧嘩したいならそう言えよ?」

 

 

 

 

ワッハッハッハッと笑いが起き、雰囲気がとんでもなく良くなる。マッシュはシュークリームクラブと店長を同時に笑顔にした。

 

 

シュークリームという一つの食べ物が、この出来事を生んだ――シュークリームこそ、このキヴォトスを平和にする鍵なのかもしれない……

 

 

多分

 





ギャグがうまいこといかねぇ!!けどまぁなんかいい感じになったからよし!!

シュークリームカップルが、シュークリームカップル団になり、シューちゃんであるヒフミちゃんは……その団の副リーダーになりました。

ごめんねヒフミちゃん!


励みになりますので、コメントと評価!どうぞよろしくお願いします

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