透き通る世界に拳を一つ   作:六科

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リオさんをなんとか当てまして、使った結果なんですが………壊れてませんか? あの性能でコスト数2はダメでしょ…⁉︎

もしあのスキルをマッシュ君に使ったら、マッシュ君のハリケーンラッシュが2回発動するんですよ?連続で!





マッシュ・バーンデッドとお出かけと監視

 

 

 

 

「こっちの選択をしたらこうなってあの選択をしたらああなるからだからここを動かしてあっでもそれだと確殺攻撃が待ってるかららららららららっ

 

 

 

 

 

 

 

ドォォォォォォォォォォンッ!!!

 

 

 

 

 

 

「ば、爆発!?」

 

「ユズーっ、先生の頭が爆発しちゃったぁ!!」

 

「えぇっ!?」

 

「あ、アリスはお水を持ってきます!」

 

 

 

 

 

 チーター退治から程なくして。帰るまでの時間を余したマッシュは、ゲーム開発部が制作した新しいゲームのテストプレイを行っていた。そして案の定、脳が爆発していた。

 

 

 

 

 

「アブブズブヌババナナツブブブッ」

 

「先生の言語機能がバグり始めちゃいました!!」

 

「あれ、じいちゃん、なんで川の先にいるの?あっ違う、カスタード波だった。アハハッ」

 

「やばい壊れ出した!ミドリ、先生をこっちに戻す言葉とかない!?」

 

「思いつく限りのことを言ってみるしかないよお姉ちゃん!」

 

「よ、よし!!」

 

 

 

 

 

 ゲーム開発部は思いつく限り、マッシュが食いつくであろう言葉を並べる。ちなみにマッシュの魂は今、バタフライでカスタードの川を渡り始めたらしい

 

 

 

 

「シュークリーム!」

 

「筋トレ!」

 

「た、タンパク質!」

 

「バイセップス!」

 

「…………」

 

「も、もっともっと言わないと!」

 

 

 

 

 4人はマッシュの耳元で叫び、なんとかして意識を元に戻していく。マッシュは現在クロールで泳ぎ始めていた。

 

 

 

 

「腹筋!」

 

「腕立て伏せ‼︎」

 

「バーベル!」

 

「トライセップス!」

 

 

 

 

 

 

「背筋!」

 

「バービージャンプ!」

 

「プロテイン!」

 

「ハムストリングス!!」

 

「アリスはさっきからなんで筋肉の名前ばっかり!?」

 

「お姉ちゃんだって大差ないじゃん!」

 

「ど、どうしよう。心なしか先生の顔色が真っ青に!」

 

「えーとえーと…!」

 

 

 

 

 そろそろ本気で危ないので救急車でも呼ぼうと思ったその時、一つの天啓がアリスの脳に降りてきた。マッシュが食いつくのではなく、彼が先生として動かねばならない状況を作ればいいのだ。

 

 

 

 

 

「先生!この前モモイが泣かされていました!!」

 

「いやあれはゲーム内で好きなキャラが死んで」

 

「友達泣かす奴絶許」

 

「生き返ったぁ!?」

 

「……あれ、じいちゃんとカスタードの川は?」

 

「先生はさっきまで、私たちのゲームをやって脳がパンクして気絶してたんだよ」

 

「そのレベルのヤバさだったの?」

 

 

 

 

 

 マッシュはなんとか意識を取り戻し、ゲーム開発部の友情パワーのおかげでいつもの調子に戻った。それはそうとマッシュがこうなるレベルのものを出すわけにはいかないので、モモイ達はまた点検をやり直すことにした。

 

 

 

 

 

「やっぱり新要素を増やした方がいいのかなぁ……んーーでももうアイデアがなぁ……レグロおじいちゃんから聞いたものも全部使っちゃったし……うーーん…」

 

「それならアリスに任せてください!アリスが先生と一緒におでかけをして、それでアイデアをたくさん拾ってきます!」

 

「それはいい案だと思うけど、先生はいいの?時間とか、お仕事とか忙しいんじゃないの?」

 

「大丈夫、みんなと遊ぶために、アリウスの皆と仕事を終わらせてきたから」

 

「例えば?」

 

「悪徳企業と犯罪企業を調べ上げてからぶっ潰して、書類という書類を1日で終わらせてきたよ」

 

「行動力の鬼!」

 

 

 

 

 

 こうして、マッシュとアリスはアイデア収集のためにミレニアムの街へと繰り出し、冒険という名の散策を始めることになった。見方を変えればデートだが、解釈次第では兄妹の散歩とも取れるので何の問題もないだろう。多分。

 

 

 

 

 

「さあ先生、アリスと一緒に冒険へ出かけましょう!」

 

「うん、とりあえずその剣は置いておこうね」

 

「………むぅ」

 

「そんなバスタードソードみたいな両手剣を持っていくのはとっても危ないので、ダメ」

 

「そもそもあれ何?何に使うつもりだったの?」

 

「ウタハ先輩が調子に乗って作っちゃった大剣だって、誰も持てないからってアリスに押し付けたの」

 

「本人はとっても喜んでるから……OK?」

 

 

 

 

 

 モモイ達と別れたマッシュとアリスは、ミレニアム自治区内の市街を探索することに決めた。アリスはゲーム開発部に入部して以降も、ミレニアムの街を隈なく探索したことはなく、社会科見学としては願ってもない機会となった。

 

 

 

 

「…そういえばスミレさんって今何してるんだろ、最近一緒に筋トレできてないからな」

 

「先生のトレーニングメニューに手を出してドクターストップがきたってユウカが言ってました!」

 

「あれだけ注意したのに……」

 

 

 

 

 会話が弾む二人の間は、出会った頃に比べて声も表情も明るかった。何も知らない無機質なプログラムのようだったアリスも、表情筋だけはほとんど動かなかったマッシュも、今や互いに笑い会える程に打ち解けた仲となっていた。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「先生!こっち、こっちですよ〜!」

 

「転んじゃうよアリスちゃん」

 

「大丈夫です!」

 

(テンション高いな〜アリスちゃん、まあ楽しそうで良きですな)

 

 

 

 

 

 いつの間にか、市街地から郊外へと足を踏み入れていたマッシュとアリス。見かけはキヴォトスの市内となんら変わりはないが、ところどころロボット犬が屯っている点だけは慣れない。

 

 

 

 

(ロボ犬にすら吠えられるのなんでなんだろう)

 

「先生先生!次はあの建物に──わぷっ!?

 

 

 

 

 突如として、駆け出したアリスが何かに顔をぶつけた。痛みは無く、むしろマシュマロのような柔らかさと抱擁感に襲われた。アリスが顔を上げると、そこには制服姿のアスナの顔があった。その隣には、同じく制服姿のカリンがいる。

 

 

 

 

「捕まえた〜♪」

 

「つ、捕まっちゃいました〜…!」

 

「走るのはいいけど、前を見ないと危ないぞ?」

 

「ご、ごめんなさい」

 

「相変わらずかわいい〜!」

 

「せ、先生〜、ヘルプを要請します…!」

 

「――先生?」

 

「アスナさんにカリンちゃん、お久しぶ……アスナさん?なんでそんなジッと見て」

 

 

 

 

 次の瞬間、アリスの顔に別の柔らかいモノふぁ当たった。アスナは武器も持たず、まっすぐにマッシュに向かって駆け出すとともに、犬のようにマッシュへと抱きついた。

 

 

 

 

「ご主人様〜〜!!!ん〜♪」

 

「おごっ──お久しぶりですアスナさん」

 

「うん!久しぶり〜!元気──って、聞くまでもなくご主人様は元気だよね!私も元気!あっそうだ聞いて聞いて!最近ねー、ミレニアムにニーナちゃんっていう可愛い子と、アリウスの子がたくさんきててねー!」

 

「アスナさんステイ、ステイです。勢いと情報量がすごいです、ほら落ち着いて」ワシャワシャ

 

「ご主人様の手あったかーい!」

 

 

 

 

 

 マッシュは少しのけぞりながらも彼女を受け止め、マシンガンのような速度で喋っていく彼女の頬を両手でワシャワシャと擦る。

 

 

 

 

「完全にしばらく飼い主に会えていなかった大型犬だ……そういえばネル先輩の時もあんな感じだったような」

 

「お二人はどうして、いつものメイド姿ではなく制服の姿なんですか? もしかして、二人もジョブチェンジが出来るんですか?」

 

「まあ……そんな感じかな」

 

「そうそう!今ね〜?リオ会長に頼まれて、先生とアリスちゃんをこっそりと監視中なんだ〜

 

「ちょ、アスナ先輩!?」

 

「監視……?いや、それよりもリオ会長って──」

 

「………ビックシスター。ミレニアムの生徒会長、調月リオ先輩だよ」

 

 

 

 

 

 名前だけは聞いたことのあるマッシュは説明を聞きほうほうと頷く。ミレニアムのトップ、そんな人がマッシュとアリスを監視というのは少し疑問だった。特に、「アリスと一緒に」という点が引っかかる。

 

 

 

 

 

「本当はこっそりと2人を見なきゃなんだけどー、もういいかなーって」

 

「でも、『こっそり』ってことは極秘のクエストなのでは?アリスや先生に伝えたら、クエスト失敗になってしまいますよ?」

 

「どうせご主人様相手なら隠せないし、簡単に見透かされちゃうでしょ? 最初から上手くいくはずないんだから、結局は一緒だよ」

 

「はぁ……後でリーダーに怒られるよ?」

 

「その時はその時〜」

 

「……先生、とりあえずあまり郊外に長居しない方がいい。ここら辺のドローンや監視カメラは全部、リオ会長の監視下に置かれてる」

 

「……だいぶ本気だな」

 

 

 

 

 

 マッシュはここから移動することを決意、アリスを肩の上に乗せ、ドローンから退避するため移動。

 

 

 

 

 

「アスナさん、カリンちゃん。また今度」

 

「うん!またね〜」

 

「ああ、気をつけて」

 

「さようなら〜!」

 

 

 

 

 煙を撒き散らしながらどこかへと消えていった2人を見送ったアスナ、その場で少し立ち止まった後、耳についてある通信機を取った。

 

 

 

 

「よし、このまま私達は別行動しよっか」

 

「……いいのか?C&Cの任務も放りだして、会長からの命令も無視して」

 

「いいのいいの。アカネもリーダーもやる気なんて最初から無いし、カリンもそうでしょ?」

 

「それは……そうだけど」

 

「私ねー?」

 

 

 

 

 

 アスナは取り外したインカムを無造作に握り潰すと、地面へと落として踵で踏み付ける。声色は変わらずとも、アスナが纏う空気は一瞬で黒く淀んだ。

 

 

 

 

 

「こういう任務って大っ嫌いなんだよね〜。まるで二人を危険物みたいに扱ってるからさ。なんだっけ……怪しい行動をとった瞬間、発砲を許可……アハハッ、笑っちゃうよねー………マッシュ君が私の恩人で、たった一人のご主人様だってこと、分かってて言ってるのかな?

 

「っ」

 

「じゃ、いつものカフェ行こっか!」

 

「う………うん」

 

 

 

 

 顔色も表情も変えずルンルンで歩いていくアスナの背中を見ながら、カリンは小さく震えながら端末でネルとアカネへとメッセージを送った。

 

 

 

 

(……アスナ先輩、自分じゃ気付いてないみたいだけど……目が、黒く濁ってた。怒ってる……本気で……怖い)

 

「カリーン?」

 

「い、今行く!(リーダー、アカネ…ごめん、二人は任せた…)」

 

 

 

 

 危険な気配を振りまくアスナを見張るために、カリンはアスナについていくことにした。カリン自身もこの任務は嫌だった、今までも納得しないのはたくさんあった……しかし今回はあのアスナが笑わないレベルのもの。

 

 

 

 

(……何が起こってるんだ)

 

 

 

 

 カリンはただ一人、不信感を抱きながら時間を潰すのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして場面は変わり

 

 

 

 

 

 

 

 

「先生、ちょっと面を貸してくれ」

 

「ネルさんダメですよ、こんな時間に」

 

「何変な勘違いしてんだよ!!?初対面もこんなんだったよなぁ先生!?」

 

「アリス知ってます! これは告白イベントって奴ですね!」

 

「おいチビ!そのセリフ前の聞いたぞ! 頼むからもっと深刻そうな顔をしろよお前らぁぁ‼︎」

 

 

 

 ネルもネルで大変だった。






尺がまだあるので我が家の様子でも


弟『俺は、我慢をやめるぞ‼︎兄者ぁぁぁぁ‼︎』
妹『引けばよかろうなのだぁぁぁぁ‼︎』
私『感じたぞ……天井が来る‼︎』

百花繚乱後に見たい話

  • まだ交流がない生徒との話
  • アイデェア箱から選んだお話
  • ラビット2章
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