透き通る世界に拳を一つ   作:六科

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人生で初めて触れたゲームって何ですか⁇ 私は、モンスターハンター ポータブル 2ndですね。何歳ごろにやったかは忘れたのですが、1番記憶に残っています。

それでは本編へ……どうぞ!


アリスとケイとゲームズ

 

 

 

 

「――ッ!!何をしようと、マッシュ・バーンデッドがその状態である限り貴女に勝ち目はありません!!」

 

「勝ち目は自分で掴み取る物です!―こんなふうに!」

 

 

 

 

 

 固有魔法・ゲームズを発動したアリスは、右手に剣を持ちながら、左手を前に出す。するとそこから何かが出現した――それは一つの赤いキノコだった。

 

 

 

 

「先生!これに触れてください!!」

 

「えっ、うん」

 

『何だあれ……きのこ?』

 

『――――あ、あれは……あれはぁ!?』

 

『うそ、え、なんで、なんで!!?』

 

『ど、どうしたんだお前達!あれは何なんだ!?先生は何に触れたんだ!?』

 

 

 

 

 

 

 ドット絵のマッシュがそのキノコに触れた瞬間。彼の体が突然急成長し、ドット絵のまま頭身だけが増える形で縦に伸びた。

 

 

 

 

「――イッツミー、マッシュ………待って、何これ?」

 

『スーパーアリオブラザーズの赤いキノコだぁぁ!!?』

 

『アリオって……あれか?あの赤い帽子をかぶってるあれか?――はぁ!?あれのキノコが何でアリスの手元にあんだよ!?』

 

「これは一体……!!?」

 

「……でもなんか、やれる気がする」

 

 

 

 

 

 ドット絵のまま、マッシュは守護者達に向かって走り出した。その時のマッシュは真っ平らであり真正面から見たらただの線にしか見えない。守護者達はマッシュに向かって飛びつくが、それをジャンプで回避し、そのまま守護者を踏んづけると。

 

 

 

 

「あった、押せる押せる」

 

「何ですってぇぇぇぇっ!?」

 

「わーい!アリスの思ったとおりです!」

 

「何故…ただ踏みつけた……だけで―──なのに何故、守護者が一撃で……!!?」

 

「そういうゲームだからです!」

 

「はい!!?」

 

「アリオブラザーズのお兄さんは、敵を踏みつけることによってダメージを与え倒すことができるんです!今の先生も同じように、踏み付けるだけでダメージを与えることが出来るんです!!」

 

『な、なにぃぃぃぃぃ!!!?』

 

 

 

 

 ケイだけではなく、マッシュ達を見守る現実世界のモモイ達も声を上げた。リオとヒマリはここであることに気づき、一つの推測を導き出す。

 

 

 

 

『……ゲームズ……ゲーム……―まさか、まさかアリスちゃんは…ゲームの世界に存在する事物を、自らの力が及ぶ領域に現出させる能力を持っているのでは…!?

 

『ちょっとまってちょうだい!?それは……そんなのって……!?』

 

『チート――それ結構チートじゃない!!?』

 

『しかも先生がそのゲームキャラの力を手入れた……ということは、つまり…!!』

 

 

 

 

 マッシュは連続で守護者達を同じ姿勢で踏みつけながら、どんどんどんどん倒していく。どんなに装甲を固めてもバリアを貼っても無意味であり、全てが一撃で倒されていく。

 

 

 

 

「――この世界のルールが……原型となったゲームシステムとリンクしている…!?ゲーム内の世界設定がこの領域にも適用され、加えて彼が元から持つフィジカルによって、彼が与えるダメージを防ぎ止める手段が存在しない……!!」

 

「ゲームズはきっと、ゲーム世界のアイテムを持ち出すことが出来る魔法です。でもここはアリスの精神世界……つまりは、アリスが自由に理想を描ける世界!!」

 

「魔法が強化され、この、精神世界を支配したと……そう言っているのですか!?」

 

「そういうことです!!」

 

「ヤッフー――これ超楽しい…あっ、なんか命が一つ増えた気がする」

 

 

 

 

 ゲームズ本来の魔法は、お察しの通りゲームのアイテムを現実の世界に持ってくる力。しかし今アリスがいるのは自分の精神世界、なのでアリスがその精神世界で魔法を使うと,その世界全体に影響を及ぼし――擬似的なセコンズを発現させていた。

 

 そしてこの世界のルールはまさしく、ゲームのルールに変えられていたのだ。

 

 

 

 

 

「――ですが、ここは同時に私の世界でもあります!!故に…こうして敵を大量に増やすことだってできる!!」

 

「今のこのゲーム世界では、ケイは敵を産み続ける敵キャラになってしまっています。だから早く次のゲームに行きましょう!でもその前に、敵を倒さなくちゃいけないので…先生、これを!!」

 

「また新しいアイテム――うおっ、何故だが急に身体中から力がみなぎってきた……あと変な音楽も流れ始めた――でもいいや、突撃」

 

 

 

 

 

 マッシュが金色の星に触れた瞬間、マッシュの体が七色に発光を始め、接触した敵の全てがバラバラに四散していく。これもまた一撃で、しかもケイの光弾も一切効いていない。無敵のマッシュ、まさしく無敵マッシュ。

 

 

 

 

「ヤッフーー」WEAK 77777

 

「ぐっっ…!!?(なん、ですか、この痛みは……!!)」

 

「このゲームのボスキャラ達はみんな、3回踏みつければ倒せます……あと2回」

 

「フゥー」WEAK 88888

 

「っ!!」

 

「――ラスト‼︎」

 

「イヤッフゥー」WEAK 99999

 

 

 

 

 

 ケイの体が赤く点滅するとともに、そのまま尻餅をつきながら地面へと倒れた。気絶もしてないし傷もないが、負けたと言う事実ははっきりとした。

 

 

 

 

(こんな、めちゃくちゃな…能力が…‼︎)

 

「次のゲームに行きましょう、今度は…うーん……――そうです! これです‼︎」

 

 

 

 

 アリスが『えいっ!』と無邪気に両手を振るうと、世界が一変し、新たな世界へと作り替えられる。そこは一つのレース場だった。

 

 

 

 

「レース………まさか…レースゲーム…?」

 

「敵同士、ではなくライバル同士ですね!」

 

「多分同じ意味だと思うけど――待って? 何で僕今になってるの?」

 

『今度は先生がクルマになったぁ⁉︎』

 

『しかもスポーツカーだ……‼︎』

 

『何でだよ!?』

 

『た、たぶん。先生という存在がゲーム的にバグキャラのような存在なので……強制的にその姿形を変えられナーフされているのかと…』

 

「―――まいっか」

 

『よくないぞ⁉︎』

 

 

 

 

 

 真っ黒なスポーツカーに変形させられたマッシュにアリスは乗り込み、ケイは守護者達が変形したスポーツカーへと乗り込んだ。

 

 

 

 

「レース……スタートです‼︎」

 

「……勝てばいいのでしょう、勝てば‼︎」

 

 

 

 こうして二人はレースゲームを始めた。まるで本物のゲームをするかのように。マッシュはそんな二人の勝負……というか遊びを邪魔しないように,変わっていく自分を受けいれるのであった。

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

「はぁ………はぁ………」

 

「つ……疲れました……魔法って……とっても,疲れるんですね…」

 

「僕も疲れたな、体が変わりすぎて何が何だがわからなくなって精神的に疲れた」

 

『見てるこっちも疲れたわよ』

 

 

 

 

 

 FPS、RPG、格ゲー、様々なジャンルのゲーム空間で彼女らは戦っていた。そしてマッシュはその度に姿を銃やらゴーレムやらモンスターやら観客に変えられて、精神的に混乱していた。

 

 

 

 

『ゲームのアイテムを出すことにもエネルギーをかなり使うのに,それプラス世界ごと作り変えるとなると……アリスちゃん自身のエネルギー切れが早くなるのがわかってしまいますね』

 

「え、でも、アリスはもっとケイと遊びたいです!」

 

「……勝手なことを…! 私は、遊んでいたいなんて…‼︎」

 

 

 

 

 そう告げるケイであったが――その顔は笑っていた。無意識のうちに笑っていたのだ。それに気づいた彼女はすぐに顔を元に戻し、その現象がわからず困惑していた。

 

 

 

 

「今のは……何故、私…は…?」

 

「……ケイ、気づいていないのですか? 貴女は私と勝負をしている間……とっても楽しそうでした」

 

「…そんなはずは…⁉︎」

 

「わかります、アリスも最初そうでしたから――でも怖くありませんよ! それは普通の事です、ケイがゲームを楽しめている証拠ですから!」

 

「ありえない……そんな事……ありえない……‼︎」

 

「――これはつまり、ケイちゃんは心の中で、アリスちゃんと遊ぶことを楽しめていたという証拠になる。ケイちゃん、本当にアリスちゃんが大好きなんだね」

 

 

 

 

 膝をつき、顔を両手で覆っているケイに対し、マッシュはそう告げた。ケイがアリスのことを好きでなければ、マッシュを敵だと、悪影響だと言わないはずだ。それにゲームで競い合っているだって、マッシュと戦っている時よりも、楽しそうだった。

 

 

 

 

「―――そうです……大好きです……よくわかりませんが……大好きと言う気持ちは…この、感情だけは……あるのです…‼︎」

 

「…アリスも、ケイが大好きです…だから」

 

「だから!!――アリスは私だけの王女なのです……そうでなければ,いけないのです……私が、王女を…守らなければいけないんです‼︎」

 

『……愛ゆえに……か』

 

「……ケイ」

 

「アリス‼︎…ラストゲームです……それで全てを決めます‼︎――私がラスボス、あなたが勇者の!!」

 

「――わかりました、ラス1、ですね!」

 

 

 

 

 

 

 アリスは光の剣を空に翳したまま、力を入れ、その世界を変える。次に広がっていたのは,まるで魔王城の中のような光景だった……そしてアリス達の目の前にいたのはケイ――それも、赤い毛並みを持つ,大きな馬に乗っていて、頭身も少し伸びていた。170はある。

 

 

 

 

『ここって……もしかして………ゼルナの冒険…のラストダンジョン⁉︎』

 

『チビが……チビじゃなくなった……‼︎』

 

『先生は……………………馬だな』

 

「四足歩行には慣れてるけどウマは初めてだな」

 

「……行きましょう先生!」

 

「それからアリスちゃんおっきくなったね、けどその水色の服装と帽子は気になるな」

 

 

 

 

 筋肉がすごい馬となったマッシュ。その上にはまさしく勇者に相応しいマントと剣を持っているアリスがいた、ゲームのルールはたった一つ……相手に勝つこと。

 

 

 

 

 

「王女……私がここで貴女に切られ倒されても、それはゲーム世界での話……ゲームが終われば、元に戻ります」

 

「わかっています」

 

「しかし貴女と先生は違う……違うからこそ――本気できてください」

 

「……決着の時です――ケイ‼︎」

 

「来なさい……勇者!!!」

 

「いくよ、アリスちゃん」

 

 

 

 

 本当に本当の、魔王vs勇者の一騎打ちが今、始まった。






ラストの魔王vs勇者は、ゼルダの伝説・トワイライトプリンセスのラストバトルをイメージしました。あれはほんっっとうに名作、時間がまさしくキンクリしたか⁇ と思うくらいには奪われましたね、

妹先生はまさしく妖怪ウォッチですね……今の子達は知っているのでしょうか。

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