次回いよいよ本番で、とりあえずはっちゃけてます。
運動会の種目って今思い返せば色々ありましたよね、私のところはムカデ競争と騎馬戦、台風の目とパン食い競争なんかがありました。
特に盛り上がったのはソーラン節と組体操でした、でもソーラン節が正直めちゃくちゃ辛かったのでもう2度とやりたくないです……腰と足が終わるのよアレ。
それでは本編へ……どうぞ!
「トップが他校に対して対抗意識を燃やすのはいいですけど、下の人達をほっぽって話を進めるのはどうなんですか?」
『まっっったく持ってその通りよ……ほんっっっとうにウチのバカマコトがごめんなさい』
『ま、まあ喧嘩に乗ったナギサも悪いと言えば悪いからね……』
『ホシノ先輩も悪ノリをしてしまったようでして…すみません』
『くっ、すまないみんな。ワカモを止められなかった……百鬼夜行も災難だったな』
『むしろもっと絞ってもらって構いませんでしたが、まあ仕事にやる気になってくれたのは良いです』
「びっくりするくらいの冷たい目」
『やはり私も行くべきだったか…!』
「あっ、レッドウィンターはすでに平常運転だったので呼んではないです」
『流石はレッドウィンター』
首脳会議の有り様を聞かされたマッシュは各学園に緊急連絡を行い、生徒会長に続くNo.2に相当する立場の者達との対話を行っていた。
エントリーNo.1、マコトに向かってドロップキックを喰らわせたヒナ
エントリーNo.2、ナギサに向かってFOXアタック(頭突き)を行った結果頭を痛めたセイア
エントリーNo.3、対策委員会がやる気満々になってしまい頭を悩ませているアヤネ
エントリーNo.4、ワカモを阻止できず後悔していたサオリ
エントリーNo.5、寧ろもっともっと言ってやってくれと心の底から思っていたカホ
エントリーNo.6、自分も行くべきだったものと後悔したミナ
『後悔はしているし焦ってもいるらしいけど――反省はしてないわ』
「さすマコですね」
『運動にあそこまでやる気になっているナギサは初めてみたよ……目が燃えてたのも初めてだ』
『私の方は……その、なんと言うか……寧ろ皆が「先生の隣を狙えるのは私達アビドスしかいない!!」って感じで、やる気になりまくってたと言うか……シロコ先輩が全員を追い抜く気満々と言いますか…』
「流石はアビドス」
『百鬼夜行はお祭り大好きな人達が多いので、まあ特に問題はありません』
「サオリさん、ワカモさんの様子は?」
『イズナに怒られているというのに、さっきから物凄くニコニコとしているぞ……むっ、今度は微笑ましそうに見ている……いやあれ大丈夫な目か…?』
「さすワカ…」
トップの独断専行への不満の噴出やそれによる衝突の発生がなかったことに安心するマッシュは、次に現在の首脳陣が一体どうなっているのかについて質問した。
「学園の状況と生徒会長さん達って今どんな感じですか?」
『『『『『………………』』』』』
「えっどうして無言?」
『……私から話すわ。ゲヘナ学園の生徒達は元々が好戦的だから、先生も加わった今回の大会で他を押し除けててっぺんに立ちたいって気が立ってる』
「流石はゲヘナ」
『そしてマコトは今、戦闘の訓練をやりまくってるわ』
「…………戦闘?筋トレじゃなくて?」
『訓練だけじゃない、ゲヘコを連れて風紀委員や規則違反者と片っ端から交戦しまくってるの』
「あれマコトさんって戦うの得意でしたっけ?」
『全く戦えないわけじゃないけど……あんまり表に出ちゃダメな立場なのはそう、なのに…あいつったら』
【強くなるためには強い相手と戦うのが一番早いはずだ!!先生がそうなのだからな!!さぁ来い空崎ヒナァァ!!!】
『って、襲いかかってきたの。つい本気でお腹に蹴りを入れちゃったけど、その前の初撃でイオリを吹き飛ばされたときには少し驚いたわ』
『一理あるが…今回は内容も目的も違うだろ、スポーツだぞ?』
『それと先生を参考にするのはダメなんじゃ…』
『そうか…そうすれば強くなれるのか』
『山海経、今すぐ考え直しておくんだ』
「……まあ鍛え方は人それぞれ……だし…」
カリスマはどこへ行ったのやら、強くなるために強い奴と戦い続けて能力を吸収すると言うのはよくある話だが、今回やるのはスポーツであって戦闘ではない。戦闘訓練を重ねたところで晄輪大祭では使わないスキルなのだ。
「じゃあトリニティの方は?」
『トリニティは………聞いてもらった方が早いね』
「聞く?」
全員の頭に『?』が浮かんだ少し後、聞いてもらったほうが早いと言う理由がはっきりとした。
『アレ、ナース姿のヒフミさんが一人、メイド姿が一人……わぁ〜、ヒフミさんがいっぱいですね………』
『錯乱してますね、そして目も回している…』
『アズサちゃん救護騎士団を!!』
『救護騎士だぁぁぁぁぁぁん!!!』
『誰がそんな原始的な呼び方をしろって言ったの!』
『もうだから言ったでしょ!?私のペースで運動とか無理だって!コハルちゃんに運動神経負けてる時点でやめるべきだったじゃん!!』
轟音とともに飛んでくるミネ、ナギサの名前を泣きながら呼んでいる野次馬達、その声を聞いたマッシュ達は何も言えず黙っていた。反応に困っているのである。
「……あの僕、そっちに行った方がいいですよね?」
『救護騎士団が来たから平気だよ、とまぁこんな感じでナギサはホストとして周りを導こうとしていてね……生徒達の前で見栄を張り【私と共に優勝を!】なんて言ってしまったんだ』
「ホストとしての威厳と誇りと立場を考えてみんなが不安にならないようにって考えたんでしょうね」
『その結果、補習授業部とミカに助けを求めて共に運動をしていたのだが……ランニング4キロでダウンして今に至るよ』
『お嬢様らしくないダウン…!』
『あの、セイア様は今どこに?』
『いい質問だね百鬼夜行の桑上カホ、私は今現在』
そう、今現在こうやって話しているセイアの現状は―
『ちょっとセイアちゃん!?動いちゃダメって言ったでしょ! 』
『心配しすぎだミカ、少し転んだだけじゃないか。血も出てないしかすり傷程度だ』
『体弱いのに階段ダッシュとかして転んで怪我したくせに何言ってんの!!』
『し……仕方ないじゃ無いか、前々からやってみたかったんだ、階段ジャンプを…』
『この前もバーベル持とうとしてそのバーベルに負けて転んでたじゃん!お転婆にも保護があるんだって!』
『キヴォトス人は頑丈だから大丈夫』
『もぉぉぉぉぉぉ!二人とも平和だからって気が緩みすぎだってぇー!!』
『あっ、待ってくれ今通信――』ピッ
通信が切れ、一同はもう一度黙る。セイアが思っていた以上にアグレッシブなのがかなりびっくりしたが、ミカが意外と苦労人の方が1番驚愕した。
『……あの、先生。トリニティって――先生!?』
「――――――」
『気絶してる!?』
『何故だ!?』
『久しぶり見たわねあの状態……えっ、いまパンクするような内容あったかしら?』
『お、おそらく…一度に色々なことが起きすぎたのと、トップのお二人が先生の予想よりも遥かにはっちゃけていたのを見て脳がパンクしたのでは無いかと…!』
『そんなことある!?』
「――はっ、いけない。久しぶりにパンクしちゃってた………えーと、他に報告できる人〜」
『で、では百鬼夜行から行きますね』
前半の二つの学園に比べて、百鬼夜行と山海経は平和。百鬼夜行は百花繚乱が現在立て込み中で出撃できないため、良戦力である修行部と忍者研究部が合同で修行を行っているらしい。
山海経においては、錬丹術研究会が筋肉増強などを目的としたドーピング用薬品の生成が進められていたものの、玄龍門による緊急調査で全て破棄・処分され、サヤはルミとレイジョから徹底的に詰められているらしい。
『では次にシャーレだが、先程と言ったことは変わらないな。我々は訓練という名の競技練習を行っている、競技に出る代表者もほぼ決定している』
「楽しそうにしてくれてるみたいで良かったです、サオリさんは何に出るとかって決まってるんですか?」
『私は姫と共に二人三脚に出ようと思っている、正直負ける気がしない』
「年季が違いますものね」
『あなた様!!!ぜひ私と、ぜひこの私とも二人三脚を!!』
「あっ、僕はトライアスロンと大食い大会、それからリンさんが用意するらしい特別種目に出る予定だからごめんね」
『そんな!!!』
『トライアスロン……あっ、私もそれに出るわ』
『おっ、それは楽しみだな』
シャーレは競技に出る代表者がもう大半決まっているようで、出ない、と言うか応援に回りたいという者はそっちに回ってもらい、競技に出るという生徒らは今現在練習中。
『ヒヨリはパン食い競争、ミサキは借り物競争、騎馬戦にはニーナとその他3名が出る予定だ』
「いやぁいいですな、本番が楽しみ」
『後はアビドスとミレニアムですが、アビドスは先程聞いた通りですか?』
『は、はい…みんなやる気満々で、現在も自治区住民の方々から協力を受け、本番に向けて練習中です』
「それは何とも胸打たれる事だね、じゃあ後はミレニアムか」
『先生は今どこに?』
「ミレニアムだよ、ミレニアムでみんなと一緒に訓練中」
『………大丈夫なのかそれ、ミレニアムの生徒が運動出来るイメージがないが』
「まあ今はただの本番に怪我をしないようにするためだけの特訓ですので……とは言っても」
マッシュはリモートから目を離し,後ろへと向く。そこに広がっていたのは地面に激しく息を吐きながら倒れているミレニアムの生徒達がいた。
「おいおいおい!何へこたれてんだよ!!こんなんで終わってちゃ本番まともに動けねえぞ!つかレグロの爺さんと先生が考えてきてくれたんだからしっかりしろ!立てよ、おい!」
「そんなこと……い、言われましても…!!」
「ユウカちゃんも私も戦闘はあまりしないタイプです……ので……うっ、やった内容の記憶がずっと頭の中で…!」
「そ……そもそも、こんな数……やる予定ではなかったはず……」
「思ってた以上に酷かったんだよ、体をちょっと強化したレグロ爺さんよりも少し疲れてるのはやばいだろ普通に」
「とまぁあんな感じかな」
『レグロさんがまたここに…?』
『レグロ……とは誰だ?』
「僕のじいちゃんです」
『先生の血縁者が…ここに!?』
体操服に身を包んでいるセミナー三人、その前にはなぜか竹刀を持っている体操服姿のネルがいた。教官として呼ばれた、ユウカやノアはともかく、リオがあんまりにも心配でやってきたから思いの外酷すぎて本気になったらしい。どれくらいかと言うとゲーム開発部の才羽姉妹とユズに余裕で負けているくらい。
「本番で走って怪我して終わりとか、笑われるどころか同情されちまうぞ?なら無理してでもやるしかねえって」
「くっ…殺しなさい!」
「なんでだよ」
「そ、そういえば…レグロさんは、どちらへ…?」
「ミレニアムの中で晄輪大祭に出たがらない生徒達の話を聞きに行ってる、言い方を変えるならカウンセリングだな」
『的確すぎるわね』
「ミレニアムはこんな感じです……ここまでわかったのは、みんながみんな本気ってことですね」
『……正直言って楽しみではあるの、歪み合いとかそんなの無しで、純粋に相手を競い合えるって言うのが……とってもね』
ヒナの言葉にリモート先の皆が頷く、それは誰もが思っていた事。彼女らは青春を楽しむ若き子供たち、苦手や出たくないと言う子も必ずいるであろうが、そうでない子達にとってこの祭はまさしく人生最大のお楽しみ。それ故にみんな本気で楽しむ気満々なのだ。
『マコトが変なことを言ったことはそうだけど、負ける気がないのは私も同じ。出るのなら、競い合うのなら一位は目指すわ』
「あっセイアさんからメールで……『トリニティの生徒が気品のあるお嬢様だけじゃないことを証明して見せよう』って」
『……そう言うことであれば、我々百鬼夜行も本気で向かわせていただきます』
『門主様に勝利を捧ぐため、我が校の新たな歴史を刻むため、行かせてもらう!』
『先生の下にいる我々が負けるわけにはいかない、我々も本気でいかせてもらう……そして先生』
「わかってる、やるからには本気はみんな同じ――僕も変に手加減はしないよ。腕輪は外さないけど、普通に頑張らせてもらうよ」
皆心に決めたことは一緒、ならば後は本番で自分も頑張るのみ――全ては祭りを全力で楽しみ一生に一度の思い出を作るためである。
開催まで後わずか、その時間を、生徒達はたっぷりと本番のために使うのであった。
『所で、連邦生徒会はどうしてるのかしら』
「リンさんと……ハイネちゃんは参加するけど、他はナレーションとかその他諸々に力を使わなきゃダメらしいので、二人だけ練習中ですね」
『……行政官は大丈夫なのか?』
「『合法的に仕事を休める…!!!』ってものすごく喜んでました」
『それでいいのか行政官!!!!』
活動報告の方もよければよろしくおねがいいたします。
レグロさんには解説の方に入ってもらうのですが、CVがチョーさんって豪華すぎません? ナレーションも似合いすぎるような気がして仕方ない。
応援合戦は………言わないでおきましょう、お楽しみに。
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