今回の話を軸というか、元というか、とりあえず今回の話が大事になってくるのでどうか話が進むたびに読み返していただければなと思いまする。
とりあえずはよクズノハさんを実装してくれ
それでは本編へ……どうぞ。
ついでにコメントのここすきを、よければよろしくお願いいたします
「――ようこそ、ここは『セイッ』ぎゃぁぁ!!?」
「あれ、知らない人だ」
「何するんじゃお主!!」
「ごめんなさい、またクソ……言葉が悪かった、ろくでなしな大人の悪趣味な嫌がらせかなぁって思ってつい」
「じゃからっていきなり攻撃をする奴がどこにおる!?見よこの鳥居!ヒビが入って――壊れそうになっとる!?」
「やっべ」
「うっ…結構お気に入りじゃったのに…」
「ごめんなさい…修理します」
「……ええいその泣きそうな顔はやめい、こっちが悪いみたいな気分になる。どうせ鳥居は勝手に直る」
「わかりました」
「切り替えが早すぎるじゃろて!」
「所で貴女は?」
「それを説明するために……とりあえずこの荷物を持っているかのような持ち方はやめて、地面に下ろすのじゃ」
「うす」
マッシュをこの空間に呼んだであろう生徒、幾つもの尾が生えた薄桃色の狐娘を彼は地面へと下ろして彼女の目線に合わせるように座る。
「…妾はクズノハ、今は……この空間の主のという認識で良い」
「マッシュ・バーンデッドです、もしかしてキサキさんの血縁者だったりします?」
「なぜいきなりそのようなことを?」
「妾とか、のじゃとか、なんか似てるなぁって……あっ、コレがいわゆるキャラk『お主を水の底に沈めることもできるのじゃぞ』すみません」
「……なんともまぁ、本当に緊張感がない者じゃ。妾を見て何も表情を変えずそのままでおるとは……」
「なんか不思議な人って言うのに慣れちゃって」
マッシュは三角座りをしながらクズノハと話ししていく中で、なんとなくだがキサキやセイアと同じような雰囲気だなと感じた。そして『この世界の不思議な人はみんな身長が低いのかな』とも失礼なことを考えていた。
「所で僕になんの誤用でしょうか、後敬語で合ってます?」
「……少しばかりお主と会談でもしようと思っての、と言っても長くは無理じゃが……後敬語で良い」
「お話」
「……先生、お主の世界にある魔法、その正体をお主は知っておるな?」
「胸糞悪い話なのでしっかりと覚えてます」
「ならば良い――少し難しい話をするとしよう」
クズノハが座る姿勢を変え、お姫様座りのような座り方をすると、そのまま会談を開始。マッシュはそれを黙って聞いていた。
「先生、百鬼夜行という言葉を聞いたことはないかの?」
「イズナちゃん達が通っている学園」
「そっちじゃのうて言葉の方じゃ」
「あんまり」
「本来百鬼夜行とは、妖魔や怪異が列をなし街を歩くことを指す」
「ようま?かいい?」
「………簡単にいうとお化けみたいなものじゃ」
「ほうほう、それでその百鬼夜行がどうしたんですか?」
「遠い昔、百鬼夜行学園にはその百鬼夜行が頻繁に起こってたんじゃ。学園そのものを潰そうと動いてる者がいての」
クズノハは懐かしい話をするように、マッシュに昔の百鬼夜行に怒った悲劇について語り始めた。
「当時の生徒らはコレに対抗するために奮闘しておった、今もなお使っている銃火器をふんだんに使い妖怪どもに争っておったのじゃ」
「……あのぉ、変なことを考えちゃったんですけど。この妖怪達っとしかして」
「お主でいうところの魔法じゃ」
「やっぱり…」
「しかしコレはいわゆる……なんじゃったか、固有魔法ではない」
「えっ」
「次の話に移るぞ」
クズノハが話を進めるため、今度はある一つの絵を彼に見せる。それは一つの書物を持ちながら何かをしている生徒の絵であった、しかしヘイローしか姿が見えず、画風も和なのでわかりにくい。
「この者が、その百鬼夜行を行っていた張本人じゃ」
「……なんか不気味ですね」
「この者、百鬼夜行学園の生徒にして『花鳥風月部』と呼ばれる部活に所属しておったのじゃ……百鬼夜行に封印されておった禁書、稲生物怪録を盗み使い、それで怪異を操っておった」
「あれまぁ…」
「怪異には銃弾や火器が全くと言っていいほどに効かなかった、生徒らの反撃も虚しく終わり、このまま全てが終わる……じゃがそれを許さぬ者達が立ち上がり一つの組織を作り出した――それが百花繚乱紛争調停委員会」
「レンゲちゃんが所属してたやつだ」
「当時その組織にいる者達は不思議な力を持っておってなぁ、光り輝く銃弾でバッタバッタと敵を薙ぎ倒して行ったのじゃ」
「光弾………もしかして神秘入りの弾丸?」
「その通り」
マッシュの空っぽの脳内にさまざまな考えと思考が出たり入ったりし、それらが鎖でなんとか繋がった。マッシュは少ししんどそうにそれを話す。
「昔の人達は神秘を自在に操れたんですか?」
「鍛錬を積んだ者のみじゃがな」
「でも時代から流れている中でその鍛錬が…無くなっていった……とか」
「まさしくその通りじゃ」
「……あの、被疑者の生徒って魔法が使えたんですよね?」
「正確に言えば『使える道具を持っていた』じゃな……ややこしい話になるので簡潔に話すが――その書物は」
「魔法界から流れ着いた呪物じゃ」
「僕の世界って本当にガバガバすぎません?」
頭を抱え『また僕の世界がキヴォトスに迷惑を……』と嘆きつつも、クズノハの話をしっかりと聞く。
「被疑者には神秘の扱えるなどという芸当はできなかった、しかしその呪物を手にした瞬間、その怪異達が操れるようになり暴れたのじゃ」
「その本は今どこに?」
「被疑者であった生徒は、組織の創立者であった者がその本ごと封印し、二度と目覚めにようにマジナイもしっかりかけ、以後それらには近づかないようにと生徒らの間で誓った」
「……なんかかわいそうですね、悪いことをしたとは言え封印だなんて」
「……しなければならぬ怪物だったのじゃ、奴はただの生徒ではなかった……獲物を探しじわじわと溶かして食う女郎蜘蛛、そのような生徒を野放しにしておくわけにはいかんかった」
「その言い方…まるで―」
「まあ何はともあれじゃ先生……妾がこんな話をお主にするのには理由がある」
クズノハは真剣な顔つきで、この話をした理由をはっきりと説明した。その内容にマッシュは絶句。
「その封印していた呪物と生徒が、数年前に復活を遂げた」
「…………なんで?」
「罰当たりな輩が解いたのじゃ、呪物である稲生物怪録は誰でも扱える危険な物。存在を知っている者は誰であれ欲しがるほどの強力無比なる武器じゃからな」
「うわぁ」
「持ち主の神秘を吸い、持ち主が思い描いた怪物を生み出し操る呪物……それの本当の名は『カースマニピュレート』……最初にそれをここで使った生徒は、本の力を最大限利用し巨大な獣を呼び出し、街の一部を焼き払った」
「レンゲちゃんが話してた黒い厄災ってやつか」
「……のぉ、先生」
クズノハはマッシュの胸を優しく、どこかいやらしく指ですなぞりながら近づき、彼の崩れた膝の上に乗りながら告げる。
「お主は…百鬼夜行のために、この体を捧げられるか?」
「勿論」
「即答じゃな……もっとこう悩むじゃろ普通」
「生徒のために、友達のために力を使うのは僕にとって一番当たり前のことなんです」
「死んでもか?」
「死にませんもん」
「……傲慢じゃな」
「自信たっぷりと言ってください」
「………はぁ、もっと青少年らしいウブで可愛らしい反応を期待していたのじゃがなぁ……お主将来結婚できぬぞ?」
「あんま考えてないので、そこら辺は」
クズノハはマッシュから離れ、気持ちと態度を切り替えはっきりと告げた。
「近々、封印されし者とその協力者達が百鬼夜行を地獄へと変えようとするじゃろう。お主にはそれを何がなんでも止めて貰いたい」
「どんとこいです、怪異だろうか厄災だろうが……グーパンで沈めます」
「――最後に一言、コレだけを伝えておく」
「?」
クズノハはパンッと手を叩いた後、彼の目を見ながら言葉を発した。
「――狐には要注意するのじゃぞ」
「……あの、僕の知ってる狐って2人いて――あれっ……ちょっ、おち、落ちる」
「さらばじゃ――異世界の勇者よ」
「待って、貴女の正体って――」
マッシュは穴に落ち、その空間から姿を消した。1人残ったクズノハはキセルを取り出し吸い、吐いた後笑いながら告げた。
「――お前の好きにはさせぬぞ……女郎蜘蛛よ」
「――いややわぁ……忌々しい狐の気配。随分と暇そうで羨ましいわ……それにしてもえらい遅い動きやったなぁ、もうこっちの準備は大体整っとるよ」
「……どうかしたのですか?」
「あぁええのよ、あんたは気にせんでも……それよりも準備できた?」
「はい!――いつでも、あのお嬢様を襲えます。異世界から来たあの変な奴も,いいように利用してやりますよ……うひひっ」
「ほうかほうか、でもきいつけや?ああいう男は大半がエライ頭のおかしい輩やから」
「わかってますよ〜えへへっ〜」
「フフフフッ……ほんま、かわええなぁ」
「邪魔はさせへんで……キノコ頭の童、アンタが先に行く前に……ウチが食い殺したる。骨の髄まで……ね」
なんかヤバな設定を追加して登場させましたコクリコ様。
見た目が完全に生徒に見えなかったのは……はい、そういうことです。
こんなにも魅力的なキャラクターを出さないなんて勿体無いのですよ!!!ほんとうに!!!
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