お待たせいたしました!!!
やっぱ春ってどこもかしこも忙しいですね……ブルアカを起動できないくらいの忙しさでもうほんと死ぬかと思いました……取引先への挨拶に新人研修、春シーズンに起こる大量の仕事、まだまだ続きますけど、まあなんとかなるやろ!!
あとドレスサオリさん実装おめでとう!!、しかしながら便利屋のイベントでサオリさんの新衣装実装は大丈夫なのかと言う不安があります、最近はちょっと界隈がピリピリしているらしいので(弟先生からの話)。
しかし私のこの話ではそンなのを忘れて、楽しんでもらえれば良いと思っております。読み返してね!はキツイでしょうし……とりあえずアビドスとエデンは見直しても良いですよ! それでは本編へ……どうぞ!
『シャーレの先生…?』
『最近噂になってるの。二週間前に異世界から来てキヴォトスの先生に就任した、ヘイローを持たない16歳の子供って話』
『16って……私達とそんなに変わらない年齢の子供が、先生って――連邦生徒会もついにおかしくなったのね』
『でも話によれば、その先生はただの人間じゃないみたいなの。なんでも、各学園の中でもトップクラスに数えられるような生徒よりも強いって…』
『……そんなバカなことあるわけないでしょ。キヴォトス人が外の人間相手に負けるわけがない……とにかく、そんな人のことは忘れて今に集中しないと』
『……頼る、っていうのは?』
『先生の力なんて必要ないって……フフッ、私たちだけで、なんとかなる。――今まで通り私達百花繚乱が、ここの治安を守ればいいの』
─―あの人がいなくても、私達はやっていける。今まで通りここの治安を護り通せる……通せるはず、ナグサ先輩やレンゲ、ユカリだっている……大丈夫に、決まってる。
─―一次は活動停止の命を喰らってしまったけど……いざというときに動けばいい、それに…少し動けなくなったところで、大丈夫。百花繚乱は動じない。
『おいおい聞いたか!?例の先生が、祭りの事件を解決したって…!』
『しかも魑魅一座の一部を改心させたって話だぞ』
『そういえば最近、他学園の治安も急激に改善してるらしい……なんでもあの先生が全部なんとかしてるって』
『ひゃー凄いな!このままここに残ってくれねぇかなぁ……その方が結構安心できるんだけどー』
……百花繚乱だって頑張ってきたはず。確かにあの人がいなくなってからの私たちは…まともに動けずにいた、動こうにも陰陽部の決定で活動停止にまでなってしまった……でも関係ない、いざとなれば今まで通り、何かあれば動いて、治安と市民を守ればいい。
『っっ!!こんなんじゃだめ!…こんなんじゃ、アイツらには…!!』
『あ、あの、キキョウ先輩。少しお休みになられた方が…』
『あっち行ってて!!――あっ……ごめんなさい、八つ当たりしちゃって』
『い、いえいえそんな…!空気が読めなかった身共が悪いのですし──』
『大丈夫。すぐに、この状況を打開する手を考えるから……それまで休んでて』
『は、はい!』
私が考えた策で、ユカリが怪我をした。レンゲにも無茶をさせてしまって、ナグサ先輩に頼りすぎてしまった――でも、だからって止まらない……参謀の私がしっかりしないと…!
『またあの先生がやってくれたぞ!!しかも脱獄したニャテ・マサムニェまで捕まえたってよ!』
『忍者研究部のみんなも頑張ってくれてたんだってな……俺、今度あの子達に仕送りでもしてみようかな』
『俺も俺も!』
『本当に、先生には頭が上がらないわ〜』
『そうね〜』
―――私達は?私たちも、頑張ってた……数週間寝れていない、今にも倒れそうになるまで…策を練ってた私は?次は負けないって息巻いてたレンゲは?私を庇って怪我をしたユカリの勇気は…?
―――なんで誰も、誰も何も言ってくれないの。長年ここを守ってきた私たちよりも……その先生の方が信頼できるの?
――先輩達が、身を削って此処まで頑張ってたのに……もうあの人達は、お役御免ってこと?
『……………は?証を…返す…?何…言ってるの?』
『……ごめんなさい』
『謝罪なんて要らない……その理由を、聞いてるの…答えてよ』
『……アヤメがいない此処は、もうまともに動けない。停止中の間の治安は全て修行部と、あの先生にやってもらってたせいで、百鬼夜行での悪評が絶えない』
『そんなの気にすることはないでしょ…!そもそも、あの人のことは完全に事故だって──』
『ほとんどの委員も抜けてしまった。残っているのは……私と貴女を含めた、15も行かない部員のみ……でもほとんどの生徒達が、意気消沈してまともに活動できずにいる』
――『あの人がいないと自分はダメ』『あの人の元でしか動く気はない』『今の百花繚乱には不安しかない』……みんな、みんなそう言ってどこかへと行ってしまった。
――あの七囚人やその仲間が悪いわけじゃない、そもそもあの生徒がいなくても、最近は此処らの治安をまともに見れずに守れてなかった。活動停止中なのだから治安を守るために動けないなんて……認識が甘い…私たちが悪い。
─―だからって……何……だからって、証を返す…だ…なんて…!!
『みんなを完全に守れきれなかった、大々的に醜態を晒してしまった。アケミって生徒が来ても来なくても……きっと、結果は変わってなかった………みんな、ただの不良生徒相手にも手玉に取られてたでしょ?』
『それは…!私が…』
『ううん、違う。キキョウは悪くないの……キキョウの作戦はいつも凄いから――悪いのは、その作戦に合わせて動けなかった私たちが悪いの』
『ナグサ先輩っ…!』
『アヤメが、委員長が消えた後……百花繚乱全体の指揮ややる気は格段に落ちてしまった。みんな、誇りや意義を見失って意気消沈……待ちの人たちも、もう私達には期待してくれていない』
―そう言われれば、そんな気がしていた。七囚人の事件の時も、ニャン天丸の時も、私は少しやる気が少し失せていた……他の子達も、仕方なくといった感じで動いていた。
――…私たちが守っていた人達が……私たちに期待せず……頑張っても何も言われない――そんな状態で…みんながみんな動けるわけがない……か…。
『……このままだと、みんなが苦しいだけ――だからキキョウ――百花繚乱の歴史に…幕を閉じましょう』
─―治安は………違う……そう…だよね――その先生に、忍術研究部に、修行部に任せておけば、勝手に全てが解決する……今の私達をみんなは必要無いと思っているんだから……気にしなくてもいい。
『キキョウ、話を聞いてくれって!先生は悪い人じゃないんだ!私がこの目で見極めた、…だから、だから、今のこの状況を先生に頼ってみようぜ!?なぁ!』
『……必要ない』
『なんでだよ!』
『……頼れるわけないでしょ』
――待って
『その先生は……キヴォトスで…最強って言われてる人で、英雄だなんて言われてるけど』
――お願い、止まって。抑えて、レンゲを丸め込むだけの言葉をかけて。
『私からして見れば……ただの部外者、厄介者』
――……ダメ…止まらない……心の中で……ずっと…ずっと…我慢してた言葉が…出てきちゃう
『よその問題に勝手に首を突っ込んで、勝手に解決して、我が物顔で道を歩み続けている……その先生は英雄なんかじゃない』
――もう……ダメっ
『ただの、偽善者だから』
『っっっ───そんな…そんな言い方はないだろっ!!?――もう……いいっ!勝手にしろっ!!!』
―――あ……あぁ………勝手に…羨んで、顔も知らない相手に……そんな感情を抱いて………本当に……本当に――
――――――反吐が出る
「せ、先生!元気出せって…!」
「ゴメンネ、ホントゴメンネ」
「マッシュ様の画風が◯いかわみたいになっております!起きを確かに!」
百鬼夜行の商店街にある喫茶にて、マッシュとユカリとレンゲが並んでいた。ユカリとレンゲは魑魅一座の構成員に団子を配りながら軽食を口にしていたのだが、マッシュは三角座りで長椅子の横に縮こまっている。
「ま、まさかベーゴマで地面に穴が開くとは思わなかったけど…」
「勢いが強すぎてステージごと深々と埋まっていましたね、流石はマッシュ様!」
「あの鉄の棒なんだったんだ?」
「取り出したと思ったらいきなりベーゴマに変えたからびっくりしたよね〜」
「リーダー……本当に先生と勝負しますか?」
「無理無理無理無理ッ!絶対無理!!」
理由は簡単。レンゲとユカリのベーゴマ勝負を眺めている内に興味が湧いたマッシュは、意気揚々と勝負に参戦しようとした……のだが、コマを鉄の杖で作った上に加減せずに飛ばしたため、コマの回し台もろとも全てを吹き飛ばして地面を大きく抉る事故を起こしていたのである。
マッシュは深い反省と自己嫌悪で縮んだままである。
「……あれ、そういえば勝負ってどうなるの?」
「まっ、引き分けって感じだな」
「レンゲ先輩……どうして、直接の勝負ではなくベーゴマを?」
「……もう身内で争うのは疲れたんだ。それに私だって、本当は百花繚乱の解散なんて認めたくない。けど他2人が……幹部のあの2人がギスギスしまくってて、ろくに会話もしてないんだ…その状態での継続は無理だろうよ」
「やはり課題は…お二人の説得ですか」
「僕が説得というのはどうだろう」
「ナグサはともかくキキョウは難しいな……なんてたってあいつは先生の事が――」
その先のセリフを言おうとした瞬間、レンゲは自然と口が動かなくなってしまった。
「――先生みたいな人と話すのは初めてだから、どういった会話をしたらいいのか迷ってるんだ。だから上手く会話ができるかどうか…」
「んー……先生としての僕と今の僕だと、どっちの方がいい?」
『多分……今のまま』
「オッケー、なら大丈夫」
「本当だよな?やらかしとかないよな?」
「大丈夫大丈夫」
どことなく不安に思ったレンゲ、少し息を吐きつつもユカリに目を合わせ、改めて評価を告げる。
「ベーゴマの勝負で、お前の本気度を理解した。命を張ってでもあそこを護りたい……私はそこに感動した」
「レンゲ先輩…!」
「だが一つだけ言わせてくれ………私は『お前となら』百花繚乱を続けてもいい」
「…そ、それって」
「…ナグサとキキョウ、今のあの2人と一緒に動くのは絶対に嫌だ。それはたとえ先生からの願いでもだ」
「喧嘩中の相手と仲直りをしないまま同じ空間ってのは辛いもんね」
「……だから時間をくれ、気持ちの整理をつかせた後――もう一度、あの2人と話をするとここで誓う」
ユカリとならば百花繚乱を続けてもいい、しかしナグサ&キキョウとは嫌だとはっきり言ったレンゲ。何かを言おうとしたユカリだが、レンゲの思いを受け止め、別の答えを告げた。
「分かりました――ではキキョウ先輩とナグサ先輩のことはお任せください!このユカリが必ずや、百花繚乱の仲を繋いで見せます!」
「…悪いな,色々と」
「いえいえ!」
「やっぱりチームには、ユカリちゃんみたいな人が必要だね」
「身共が?」
「明るく元気でまっすぐな人、そんな人がチームにいたら自然と周りはみんな仲良くなって、友達になる。ユカリちゃんはきっと、百花繚乱の要なんだ」
その言葉に目を見開くとともに、どこか顔を陰らせたユカリが、何かを口にしようとした……が、その言葉を飲み込んだユカリは、再びマッシュに向き直る。
「み…身共なんて、まだまだです!――しかし…ありがとうございます!そう言ってくださって、身共も大変嬉しいです」
「その要を守るのが僕の役割、最後まで行っちゃおう」
「ええ!」
ユカリはレンゲに礼をした後、マッシュを連れてキキョウのいる場所へと向かうことにした。顔をよそへ向けながら歩く彼女と,それについていくマッシュを見て……レンゲはこう思う。
(……今の百花繚乱を救えるのは、お前達2人だけだ――でも,私だって黙って終わるわけじゃない…もう少しだけ頼む……2人とも)
百鬼夜行と百花繚乱、その二つを救い、導けるのはこの二人だけだと……レンゲは確信し、後を託すのであった。
「ユカリちゃん、話の切り出しはユーモアが必要なんだ。だからそのお手本を僕が実践して見せよう」
「それはどのような物なのですか?」
「その名も…――『マッスルアーマーパージ』だよ」
「おーーいほんとに頼むぞ!!?」
しかしそれは、マッシュが何かをやらかさないことの保証にはならないらしい。
おかしいな、まだ春なのに湿気が凄いぞ?
長年頑張って来た事をぽっと出の人に全部取られたら、誰だって曇りますよね。野球で例えるならば、努力してやっとの思いで手に入れた背番号四番の座をたった数週間しか動いていない新人にすぐに取られる!!みたいな。
とりあえず次回はマッシュ君がやらかすので、お楽しみに
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