久しぶりの更新で地雷を出してゆく男、作者です。
んなことはどうでもよくて!!!!ハイランダーイベントとデカグラマトンストーリー更新!!おめでとぉぉぉ!!!!
……あの、ケブラ君マジで合体したんですけど【震え】
あとコクリコ様をサクラコ様と書いてました、マジでごめんなさい
「はっ……はぁっ……マッシュ…バーンデッド…!!―あの……ゴミ野郎ぉっ…!!」
マッシュから逃れたデリザスタは、足を引きずりながら謎の空間へと飛び込み、赤黒く染まった世界を歩き続けていた。血と砂と火薬で煤けた空気は重く淀み、荒れ果てた街が広がる世界に生命の痕跡は残っていない。
(傷は回復しても…ダメージが今も残ってやがる…!アレでまだ本気じゃねえだと…!?ふざけんなじゃねぇ……コッチと…違い過ぎんだろうが!!)
魔心臓の効果で傷は治ったが、体の芯に染み付くように残ったダメージは未だに消えていない。外傷を消したデリザスタは見かけの上では無傷だが、その体力は底をつき、動くことすらやっとの状態だった。
(だが、次は無ぇ……あの作戦が決行されるその日に、必ず──あの野郎を…!!)
「おかえり、デリザスタ」
その声を聞いた瞬間、先程まで心にあった愚痴や悪口が全て消えた感触にデリザスタは襲われた。目が点となり、何故か掠れた笑いが込み上げ、冷や汗が額から流れ始める。
「………ハハッ、随分と懐かしい顔ぶれだぁ。いつ帰ってきてたんだよ――お兄様」
「ついさっきだ、そして現状を把握した。デリザスタ……任務を失敗したそうだな――それも私情を挟み、大敗し……標的も捕えられず、そのまま逃げ帰ってきたと聞いたが」
黒く裂けたマントに身を包み、髪が逆立ち、銀の仮面で目元を覆った大男……デリザスタの実兄、名をドゥウム。
悪魔の五つ子の長男であり――無邪気な淵源における、最強の一人に数えられる男。
「――オレは別に負けてねえ、ちょっとアイツが調子に乗っただけだ…!!邪魔が入らなきゃオレは――」
ゴアッッッ!!!
その刹那、デリザスタは後方へと吹き飛び、クレーターが出来るほどの速度で壁に激突した。殴りつけられた右腹が抉れて右腕が血飛沫を上げて吹き飛び、さらには激突の衝撃で背骨が完全に砕け散り、破片が背と腹から飛び出した。
「ガァ…ッ!?はッ―っぐ…!!」
「お前は強い、強いからこそ失うわけには行かないんだ。戦力というのは少しでも欠ければ負けにつながってしまう……デリザスタ、お前の任務は奴と戦うことではない、桐生キキョウを誘拐することだったはずだ─――それを無視した挙句死にかけるとは…なんと無様なことか」
(バケモンが!今まさしくテメェが…戦力を減らすとこだっただろうが…!!)
「貴様の命令無視のせいで、全てが終わるところだったんだ……なのに反省の色も無しとはな――しかしオレは無駄な殺傷は好まん……少しそこで反省していろ」
「―――うるせぇぞ、アイツと似たような筋肉達磨の癖して……お父様がいなくなったあの瞬間から、家族なんざ終わってんだよ――だからよぉ!!」
デリザスタはアスカロンを出しドゥウムに向かって放った。ドゥウムは背負っていた巨剣・カラドボルグを構える―――そこへ。
「そこまで」
『!!』
「兄弟喧嘩は禁止……そう伝えられてたはずだけど、聞いていなかった?」
「何故ここに……あの者に付きっきりだったはずではないのか?」
「例の作戦が始まるから、こっちに戻るように言われたの。それからコクリコとの話し合いもあったしね……ドゥウム、やり過ぎ。デリザスタ、態度悪過ぎ」
「……―チッ」
「失礼した」
二人の間に割って入ってきた一人の少女、その容姿は■■■■■■であり、まさしくその姿は■■■■■■……
…だった。アスカロンは空中で消え、ドゥウムも剣を納めた。
「こっちの先生、強かった?」
「強えなんてもんじゃねえ、異常なんだよ。……コッチとアッチじゃ、まるで比べ物にならねぇ」
「……そっか、他には…どうだった?違うところはあった?」
「態度も口利きも変わらねえ――─生徒を守って傷つくのも同じだ」
「デリザスタ」
「おっと、コレは失礼しました………実際事実だろうが」
「……そうだね――先生は……変わらないよね」
その少女は胸元に手を入れ、ある一つのペンダントを取り出し、それを大事そうに握り胸に引き寄せ抱きしめるように体を縮こませる。
「もう少しだよ…先生、後もう少しで……全部変わる。そうすればきっと…またあの時みたいな日常に変わる――みんなにも会える」
「………ハッ、アイツが一番イカれてんじゃねえのかよ」
「口を慎め」
「……はいはい……チッ…やっと傷が治ってきやがった」
ドゥウムはそのペンダントを強く抱きしめている少女の方へと顔を向け、しっかりと彼女を眺めていた。どこか嬉しそうな、悲しそう、そんな声で歌を歌っていた。
「シューは、シュークリームのシュー。クーは、クリームのクー……ーは、…フフフッ…シュークリームのー」
(哀れで、何もいえないな。壊れかけの心をかろうじて繋ぎ止めている……戦士でも兵士でもただの一般人でもない……まさしく、壊れかけの人形)
「……全部終わったら、終わったらね……先生」
その少女は優しく笑みを浮かべなら、懐から別の物を取り出した………それは――皆がよく知っているもの。
「また一緒に、シュークリームパーティーしようね」
シュークリーム…しかしそのシュークリームには―――カビが生えていた。
「――先生と一緒に作ったシュークリーム……また、一緒に食べたいよ…」
小さな袋に仕舞い込まれた、カビたシュークリーム――そして、汚れと傷で本来の輝きを失ったスカイブルートパーズのペンダントを見ながら――彼女は優しく呟くのだった。
「……マッシュ、待っててね」
「いやぁ……本当に面白いですね〜!こんなに面白いお話はありませんよ〜本当に!――ではではこちらも……動くとしましょうかね〜……――百鬼夜行壊滅の物語を」
スカイブルートパーズの石言葉
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