お待たせいたしました。本当に。
……………………すみません新章のアリウス編真面目にめちゃくちゃしんどいんですが…………あと私アリウス救済RTAやっちゃってません?
『やっぱり七神さんは凄いよね!』
『七神さんはやっぱり天才で―』
『七神さん!』
『七神さん!!』
『ねえ、リンちゃん!』
どうして、誰も私の名前を呼んでくれないの…?どうしてみんな…私を見てくれないの…?
七神リンばかり、呼んで、頼って、見て…………私だって頑張ってるのに…なんで?
会長も……なんで……アイツばっかり………なんで……なんで……なんで…なんで…なんで…なんで…なんで…なんで…なんでなんでなんでなんでなんで…?
――ズルい…ズルい
ズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいッッッ!!!!!!!!
なんでッ!!!アイツ、ばかり!!!!!
―――そっか……全部………奪っちゃえばいいんだ♡
――そう決めたよね……私―――逃げないでよ
――――カヤ
「―!!!!」
息を切らしながら体を勢いよく起こし目を覚ましたのは、現在のキヴォトスを混沌に引きずり込んだ元凶───すべての黒幕である、連邦生徒会元防衛室長・現生徒会長代行の不知火カヤ。持久走をしたのかというくらいの息切れを引き起こしながら、滝のような汗を流して周りを見渡す。
「あっ、起きた……あと少しで完成だったのに」
「………ノックのひとつもなしに、女性の部屋に入ってくるなんて…倫理観のカケラも無いんですね」
「ノックはしたぞ、でもお前は起きなかった。だから壊して入った…これは俺が悪いのか?」
「ですからオリハルコンで鍵を作りますと言ったのに。カヤさん申し訳ありません、お詫びの印にこのプリンをどうぞ」
「…不要です」
自室のベットで眠っていたカヤは、勝手に部屋に入っていた挙句色々と勝手をやっているエピデムとファーミンに怒りながらも、ゆっくりを席を立ち部屋にある洗面台に向かいそこで鏡を見る。
「なっ………―――なんですかこれ!!?」
「お前が起きなすぎて暇だったからな、暇つぶしで絵を描いてたんだ。上手いだろ」
「ふざけないでください!!そんな低脳な………待ってください、これまさか」
「ああ、水性ペンd」
ほんの数秒後、ファーミンに飛んでくるのは洗面台の近くに配置されていたコップや歯磨き粉、とりあえず手元にある物全てを投げられた。ファーミンはそれをトランプで難なく防いだ。
「そんなに怒るなよ、何とかが台無しっていうだろ」
「よくも…こんな…!」
「まあまあカヤさん、そうお怒りにならないでください。糖分が足りていなさそうですね……プリン食べます?」
「食べませんよ!いちいち勧めてこないでください!このプリン狂い!」
「おや、手厳しい」
ぬるま湯で丁寧に顔に書かれていた落書きを洗い落とし、そそくさとシャワーを浴びたカヤは、登庁に向けて制服に袖を通す。年の離れた異性が同じ部屋にいる中で着替えを行うのは、本来癪に障るなどという範囲のものではなかったが、……その異性が頭のネジが吹き飛んでいる輩な上、カヤ自身にも目立ったものはないことは自覚していたために、もはや今頃気になるものでもなかった。
「………こんなことを聞くのも馬鹿馬鹿しいですが。異性がシャワーを浴びている、この状況でについてどう思いますか」
「さっさと済ませろよって思ってた」
「プリンが美味しいです」
「聞いた私があまりにもバカでした」
カヤは部屋から二人を追い出し、少ししてから自分も部屋の外へと出て会長室へと向かった。そして態度を一変させ、契約者である二人に営業スマイルを見せながら話題を振りかける。
「それでお二人共、今回はどう言ったご用件で?」
「マッシュ・バーンデッドの状況を聞いてこいって命令されててさ。ついでに俺達が色々ヘイト買ったんだんだから、ちゃんと仕事しろよって忠告しに来た」
「まあ我々は貴女のお願い半分、自分の欲半分で動いていましたが」
「ミレニアム、トリニティ……フフフッ、おそらく今二つの陣営は怒り心頭、今にでもこちらへと攻め込んでくる気でしょう。そしてシャーレも、私が送り込んだ駒達によって怒りが爆発しているはず……後は時が経つのを待つのみ」
カヤの作戦とは、至ってシンプルだった。
「ここを攻撃するということは、他の生徒を傷つけるということ……先生第一主義の凡人共に、それができるはずもありませんでしたか」
「来てもオレたちがいるしな…まあ大船に乗ったつもりでいろよ。俺たちがお前になにかしないって保証は無いけどな」
「契約は守らなければなりませんよ、そうじゃ無いとあの人に怒られてしまいます」
「ちぇ……んで、マッシュ・バーンデッドの方はどうなんだよ」
「フフフッ…それがですね」
カヤは少し笑った後、大きく息を吐き、営業スマイルを完全に無くし溜まっていた物を吐き出すかのようにして叫んだ。
「何をしてもぜんっっっっぜん動じないし変わんないんですよ!!!!」
「………? ちゃんと説明しろよ」
「なんなんですかあの馬鹿男!!何一つとして態度が変わらない!!!」
「措置の内容にもよります。具体的に何を行ったのですか?」
「……とりあえず、手始めに彼に対して様々な悪口を言ってみたんですよ。私とカンナが交互に交代しながら言うという感じで……そしたらどうなったと思います?」
『傷つく………あっ所で今外ってどうなってます?』
『先生の悪口を言いましたね? そのアホ毛引き抜いて差し上げましょう、ついでに他の毛も』
『カヤさん逃げてください、あっダメだよワカモちゃん鎖引きちぎろうとしないで』
「こうですよ!!!?」
「…そこは変な動きをしたら鞭でしばくとか、水責めとか電流とかあるだろ」
「やろうとしたんですよ……駒達にそうするように命令したんですよ……そしたら半泣きになりながら帰ってきたんですよ…!!」
「狐坂ワカモに圧をかけられましたか。魔法の効果よりも自己保存の本能が強く働いたのですね…興味深いですが、非合理的です」
「何言われたんだよ」
「様子を見に行ったら今度はワカモが泣いていました」
「怒られたんでしょうね」
マッシュの状況の話はまだまだ終わらない。
「シンプルに給仕を停止しました……一週間経っても対応を変えなかったので断念しました」
「甘いな、そのまま続けてればよかっただろ」
「狐坂ワカモは先生の事を愛しています、その身を先生に捧げることを生き甲斐にしています。この意味わかりますか?」
「流石の俺でも引く」
「やはり愛とは理解できませんね」
ワカモが何をしようとしていたのかは想像にまかせるとして、とにかく彼女がどんな嫌がらせをしようとどんなに精神的に追い詰めようとしても。頭のネジが別方向で吹き飛んでいる者(恋愛?脳の狐)と内も外も硬すぎる奴が相手なのでまあ効果が一つもない。
「……洗脳が効かなかったという事ですか?」
「何度やっても掛かる素振りすら無いんですよ……あの男…どこまで特別なのか」
「狐にかからなかったのは……そういう事だろうな。お前なんかよりも先生の方が大事だし、そっちの方が気がかりだったって事だ」
「ッチ…!!どこまでも腹が立ちますね…………けれど…もう良いのです…後ほんの少し、少し我慢さえすれば――私が望んだ世界が、やってくるのです」
カヤは笑いながら座っていた椅子を回し、窓から見えるキヴォトスを見下げる。今現在見える景色のほとんどは自分の物……そう告げるかのような笑顔を浮かべながら。
「キヴォトスから暴力を取り上げ……唯一力を持つ我々連邦生徒会に従う様に全てを作り変える。そうすれば馬鹿みたいに騒ぎを起こしているゲヘナも、内部で意味のない争いを繰り返しているトリニティも平和になるはず……あの男がやっているのは結局、時間稼ぎなだけです。どうせすぐに綻ぶ」
「一理はありますね」
「――だからこそ、私が完璧にこなして見せるのです……この超人の…私が…!」
カヤは両手を広げ、テンションが上り切ったその状態で叫ぶ。
「この不知火カヤが!!会長のキヴォトスを、もっと完璧に『マッシュ・バーンデッド拘束はんたーーい!!!!!』『反タァァァァァァァァァイ!!!』―うるっさ…!!?」
「なんだあの人だかり」
「……アレは…デモですかね。魔法界でもちょくちょく目にするアレです」
「………なんか木の真似してるやついないか、3人ぐらいいるぞ」
「まあ……気にせずとも良いでしょう」
カヤの叫び声、それよりもはるか上をゆく声が聞こえてきた。その声量は部屋にいるカヤ達が耳を塞ぐレベル。
『諸君!!我々は危機に陥っている……理由は一つ、この世界の要であるマッシュ・バーンデッドが、にっくき資本家や権力者により捕えられてしまったからだ!!そのせいで今何が起きていると思う? 各地で我々労働者の嘆きと、彼を思う生徒達の乱心や苦痛の声が響き渡っている!!』
『七神会長代理に対する傷害の罪? 愚かにも程がある!先生がそれをするメリットがあるはずが無い、我々の様に資本家や権力者に不満を持っているわけでもないのにそんなことをするわけがない!ありえない!!』
『我々がデモを起こし声を上げるべき相手は本来七神会長代理であった……しかし今は、この後任が不知火カヤ防衛大臣と聞く。ならば――不知火カヤ現代理に対して、デモをやり直しても問題はない!!』
『面会の一つも無いというのはどういうことなのだろうか?逮捕の後の話が全く無いのは何故だろうか? それはたった一つ!!彼女は彼を閉じ込め、卑劣な手口を使い追い込んでいる途中だからだ!!』
『さあ!この件について異議を唱え得る全ての者達よ立ち上がれ!!今こそ声を上げ、叛逆するのだ!!―先生を返せと!!!!』
100を超える生徒達が様々な色や形のプラカードを掲げながら、主導者の声に反応する様に声を上げる。
声とは、力。富や権力を持たぬ者達が唯一対抗できる手段、それが声だ。
『レッドウィンター学園・工務部部長…並びに!マッシュ・バーンデッド返還要求連盟代表、安守ミノリが告げる!!今すぐに先生を返せー!!!』
『『『『返せー!!!』』』』
『ついでに権力や富を独占するなー!!』
『『『『するなー!!!』』』』
『それから、個人的な言葉を一つ』
『『『『個人的な――……ん?』』』』
『操れるもんならやってみろぉ!!!!このピンクアホ毛の糸目ヤギー!!!!!!』
そして、不知火カヤは知らない
「誰がピンクアホ毛糸目貧乳貧相女ですって!!!?!?!?」
これが……これから先の動きに影響する出来事だということを。
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そして新章を見て我々家族はダメージがえげつない方になっているので、今現在布団で寝込んでます。辛すぎる
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